防水規格 IPX とは

過去のeイヤホンのブログでも何度か取り上げられているので、ここでは簡単に説明したいと思います。

IPXは、IEC（国際電気標準会議）によって定められた国際規格で、水に対する保護性能を示しています。

上記の図のように「IP5X」IPの次に来る数字が防塵の保護性能を表し、「IPX7」のように最後にくる数字が水に対する保護性能を表します。

ワイヤレスイヤホンに防水性能として表記されているのはIPX4からが多いです。ちょっとした雨くらいなら安心して使えるラインがIPX4、急な大雨でも気にせずに使えるのがIPX5といったイメージです。そして、IPX7からは水没にも耐えられる防水性能になります。

ちなみにeイヤホンの店頭では↓の画像のように”IPX”が表記されています。製品の比較にぜひ役立ててくださいね！

１万円以下の防水ワイヤレスイヤホン紹介

SHO-U / D1 【IPX4相当】

D1のオススメポイントは、まずその値段。そして手に取りやすい価格以上の本格的な音質です。さらに防水性能はIPX4相当。とにかく安くて使いやすいモノが欲しい！という方にはとりあえず聴いてみて欲しいです。

イヤホン本体は片耳3.4gと軽量で、本体サイズもコンパクトなので、耳が小さめで長時間イヤホンを付けているのがつらいという方でも気にせずに音楽を楽しめると思います。

音質については、音圧を感じられる低域を中心に据えながら、その他の音はある程度の距離感を保っていて本格的な音質に感じました。楽しさと聞きやすさが両立されているところが特徴だと思います。イヤホンを耳に軽く入れるくらいの着け方だとイヤーピースと耳の間に隙間ができやすいように感じたので、しっかりと奥まで入れ込んであげると低域の量感をより感じることができると思います。イヤーピースを変えてみてもぐっと使いやすくなるのでオススメです。

TaoTronics / SOUND LIBERTY 97 【IPX8】

これは自分の勝手なイメージかもしれませんが、「コスパ最強なワイヤレスイヤホン」がこいつです。低価格ながら、最大9時間の連続再生時間（ケース込みで最大36時間）、BluetoothコーデックはAACとaptXに対応、そして防水性能は驚異のIPX8。先ほどのIPXの保護等級の表を思い出してほしいのですが、IPXは0から8までの９段階。つまり、SOUND LIBERTY 97は低価格ながら最も高い防水性能の完全ワイヤレスイヤホンということになります。

ただ注意していただきたいのは、説明書には「イヤホンを水に浸したり、長い間湿度の高い環境に置いたりしないでください。」と記述があるので、防水性能はあくまでも保険と考えてください。また、IPXの試験では、お風呂やプールなど常温の水道水以外の環境は考慮されていない点も注意が必要です。

音質については、全体的にバランスよく鳴らしてくれます。自分がeイヤホンに入って片っ端から試聴をしていた頃、価格とクリアな音質にびっくりしたイヤホンのひとつです。低域のみが強かったり、逆に高音域が強くて音が刺さったりということがなく、どのジャンルでもそつなくこなしてくれる印象でした。ボーカルを中心にあっさりと音楽を聴きたい方にオススメです。