「第二世代で評価爆上がりと噂のAK ZERO2を検証！」ということで5月20日発売予定の

Astell&Kern (アステルアンドケルン) AK ZERO2 【IRV-AK-ZERO2】を徹底検証していきます！

最近のイヤホンは本当にどれも音が良く、差別化ってなかなか難しいようにも思える今日この頃ですが「AK ZERO2」は4種類のドライバーで構成されているという事で深堀していきたいと思います。

目次
1. AK ZERO2 とは
2.注目のドライバー構成について
3.装着画像と付属品
4.イヤーピース
5.スタッフによるレビュー
〇買い替えキャンペーン

1. AK ZERO2 とは

Astell&Kern 初代モデル「AK ZERO1」オリジナルIEMの第2弾モデル

徹底管理された高品質な日本製造の「AK ZERO2」になります。

詳しい情報はこちらから → Astell&Kern からブランドオリジナルIEM第2弾モデル『AK ZERO2』が登場！【5/20発売】

2.注目のドライバー構成について

「4種の異なるドライバー構成と超精密クロスオーバーネットワークを採用したAstell&KernオリジナルIEM第2弾モデル」と、いうことで気になる構成に関して

先進のQuad-bridデザイン

4種の異なるドライバーで構成した「Quad-brid」設計と超精密クロスオーバーネットワークを採用。中域（フルレンジ）と中低域にデュアルカスタムBAドライバーをそれぞれ個別に使用、高域には高音域再生に特化して開発されたマイクロ・レクタンギュラー・プラナードライバー（PD：平面駆動ドライバー）を搭載。そして、低域と超高域用にピエゾトランスデューサー（圧電振動子）を組み合わせた10mm径ダイナミックドライバーを搭載。大口径ダイナミックドライバーによる豊かに深く沈み込む低音域と共に、ピエゾトランスデューサーがダイナミックドライバーに連動し、超高域を表現するスーパーツイーターとして機能します。メーカー公式引用

ふむふむ！……まぁちょっとよく分かりづらいですね！（汗）

難しい用語と複雑な構成でイメージが付きづらいので図解してみました。

BA（バランスドアーマチュアドライバー）・・・中低域をメインに2基、フルレンジで2基の計4基搭載、高解像度且つボーカルなどの音を非常に近く鳴らしてくれます。

PD（平面駆動ドライバー）・・・高域に特化して開発された専用ドライバー

DD（ダイナミックドライバー）・・・低域と超高域用、特殊構造の為後ほど解説

ピエゾトランスデューサーとマイクロ・レクタンギュラー・プラナードライバー

〇ピエゾトランスデューサー

【ピエゾとは】

ピエゾとは、圧電素子（ Piezoelectric Element , Piezoelectric Device　）のことで、圧電素子は、圧力に対して電圧を発生（圧電効果）したり、逆に電圧を加えることで変形（逆圧電効果）したりするデバイスのことをいいます。

〇どんなモノに使われているの？

・エレアコのピックアップ・振動センサー（医療用：心拍センサー）・インクジェットプリンタetc……

ピエゾ（電圧素子/ピエゾ素子）のメリット

応答性が速い
動きが滑らかである
数ミクロン単位以下の精密な動きが可能
耐荷重が高い/耐久性が高い
小型で軽量

【トランスデューサーとは】

トランスデューサー（変換器）

音声、光、電気、力など（スピーカー、マイク、レーダー、超音波トランスデューサー）、さまざまな種類のエネルギーを変換するために使用されます

〇マイクロ・レクタンギュラー・プラナードライバー（平面駆動ドライバー：PD）

平面駆動ドライバーは、電流を流すと磁場が発生するコイルを、極薄の振動板の両端に取り付けているため、ダイナミックドライバーよりも歪が少なく広い周波数帯域を再生可能。小型化が難しくコストもかかる方式の為、これまではハイエンドヘッドホン等にしか使われてきていませんでした。ここ最近では小型化が可能になり、平面駆動ドライバーの設計を、インイヤーモニター用に特別に開発されたドライバーとなります。BA型のようなクリアさとダイナミック型のような臨場感を併せ持つ特徴がある。

AK ZERO1 からの進化

・ダイナミックドライバー

5.6mm　→　10ｍｍ

・BA

カスタムBAドライバー×2（合計BA×2）　→　デュアルカスタムBAドライバー×2（合計BA×4）

AK ZERO2 に追加
・ピエゾトランスデューサー×1（※ダイナミックドライバーと一体化）

1PD+2BA+1DD / 4ドライバー　→　1DD (+1PT) + 4BA + 1PD / 片側6ドライバー

限定モデル AK ZERO1 Special Package

3.装着画像と付属品

・4芯純銀コートOFCケーブル（3.5mmアンバランス）
・4芯純銀コートOFCケーブル（4.4mmバランス）
・シリコンイヤーピース：5ペア（XS/S/M/L/XL）
・ウレタンフォームイヤーピース：1ペア（F）
・キャリングケース

フォルムは角張った筐体のAK ZERO2ですが、内側はノズルに向かって少し耳に沿うようになっており見た目以上に装着感は良好。筐体が耳の内側に入り込むほど深くは入らないので装着するイヤーピースで付け心地は大きく左右されそう。

4.イヤーピース

「AK ZERO2」は筐体が大きめで、ステム（ノズル）部分も太めなのでどんなイヤーピースが使えるのかを検証

← COREIR -コレイル- BRASS　・　SednaEarfit MAX →

← W1　・　Comply T-500 →

大人気のコレイルが使えます！

やはり径が大きいため、コンプライサイズでは大き目の500番のサイズでした。

どうしてもイヤホンが大きめなのでイヤーピースは慎重に選びたいところ！

5.スタッフによるレビュー

サムネイル通り、これ「表現力がスンゴイんですっっっ！！！」

異なる4種のドライバー構成により”近くも広い””クールで硬めの音もウォームで柔らかい音も””高解像度で繊細と低音の豊かさと迫力”の両立で表現の幅が広く、どんな音楽にもいい感じに鳴らしてくれます。

AK ZERO1からダイナミックドライバーの口径が5.6ｍｍ → 10ｍｍになり、大幅に深く広い低域再生を実現。ピエゾトランスデューサーで超高域を再生することによりクリアに見通しの良い音になっています。

今までの多ドライバーBA5個！？6個！？…18個！？ハイブリッドでBAとDDが一緒に！？から数種類を複雑に組み合わせた新時代な構成はここまでクリアに広く、表現豊かにしてくれるのかと驚きです。

仙台駅前店スタッフに聴いてもらいました ↓↓↓

がっつ

新製品「AK ZERO2」を聴いて衝撃を受けたのが伸びやかな高域と分離感の良さです。これはAstell&KernのオリジナルIEMである前作「AK ZERO1」から、超高音域で存在感を発揮するピエゾトランスデューサー(ダイナミックドライバーと一体化)と、各周波数帯域を調和させるデュアルカスタムBAドライバーが増えた影響が大きいのではないでしょうか。タイトで輪郭があり若干パンチのある低域が、綺麗に良く伸びる高域を引き立ててくれます。高域の刺さりは感じられず、ボーカル帯が聴きやすいイヤホンには珍しい音場の広さを兼ね備えているので苦手ジャンルが見つけられません。前作も解像度が高くバランスの良いIEMでしたが、「AK ZERO2」は個々の楽器を聞き分けられるスッキリとしたサウンドに昇華したように感じました。店頭で試聴できるのでぜひ一度お試しください！！