いやぁ～乱世乱世！雨に濡れると指先からうるおいが失われ、子は泣き叫び、暗闇の恐怖に怯え、政治は腐敗することはありませんが小生です。
さて、8月の頭より各店のスタッフがバトンを繋いでここまでやってきた愛機紹介ブログもついに私マークの番。
話を聞かされたときには内心もう紹介するネタないよ・・・
と頭を抱えておりましたが
そこはスタッフである以前に沼の住人と化しているので
「あっ、だったら新しいイヤホン買えばいいじゃん。」という結論に至り買っておりました。
というわけで今回ご紹介いたしますのは
JVC HA-FX850
2007年頃に発売されたHP-FX500を皮切りにウッドドームのイヤホンを展開しているJVC、
その中でも2014年2月に発売されたFX850は初のリケーブルに対応するモデルとしてe☆イヤホンでも大変人気の製品となっております。
このイヤホンの主な特徴は3点！
1.美しい響きと自然な音の広がりを表現する
“新開発”ウッドドームユニット
独自の薄膜加工技術により “木”の特製を失わせることなく超小型の“木”のパーツをドーム型に成形加工して“木”の振動板を作成。ハイレゾ音源に対応するのために部品やパラメーターを最適チューニングし、ユニット全体を見直し新開発しました。新たに振動板の前面にリング状に加工した“ウッドディフューザー”を配置。振動板からの音を拡散させ自然な広がりを実現しています。また、HA-FX850には、振動板の後方への反射音を調整するために“ウッドプレート”を配し、ユニットの余分な振動を抑制し、よりクリアな音質を実現します。
2.解像度の高いクリアなサウンドと、自然な音場感を両立する
“新開発”アコースティックハイブリッドダンパー採用
比重が大きなブラス（真鍮）リングと“木”を用いた新開発のダンパーを採用しています。この“ウッドダンパー”でユニットを押さえることで、ユニットの振動ロスを広帯域で低減。解像度の高いクリアなサウンドを実現します。HA-FX850には、ユニット前面もブラスリングで押さえる“デュアルダンパー構造”を採用し、さらに制振性を向上させ、臨場感のあるサウンドを実現します。
3.音のにごりをなくし、クリアなサウンドを実現する
“ウッドリングアブソーバー”を採用
ウッドドームユニットを覆っているブラスリングに不要な振動が伝わらないように、ブラス（真鍮）と異なる固有振動数を持つ“木”製の“ウッドリングアブソーバー”をハウジング後部に配置。ブラスリングへの振動を広帯域で制御し、ハウジング内の響きを最適化し、にごりのないクリアなサウンドを実現します。
＜スペック＞
| 型式 | ダイナミック型 |
|---|---|
| ハイレゾ対応 | ○ |
| ユニット径 | φ11.0㎜ |
| 出力音圧レベル | 106dB/1mW |
| 再生周波数帯域 | 6Hz～45,000Hz |
| インピーダンス | 16Ω |
| 最大許容入力 | 200 mW（IEC ※） |
とことん木にこだわって作っているのがわかりますね。
実際ウッドハウジングと真鍮の親和性が高く、所有欲を満たしてくれる逸品ではないでしょうか。
Q この機種を選んだ理由はなんですか？
普段最も聴く機会が多い声優ソングには中高域の質感が高いCampfire Audio ORION(名古屋店のかがちゃんがブログで紹介しました)が相性良いのですが
高田兄弟の弟5lack擁するSICK TEAMや、DOGMAとMEGA-GのユニットStonedz、様々な面で日本人離れしたヒップホップ集団SIMI LABなどの日本語ラップを聴くには
中低域のウォームな質感を出してくれるイヤホンの方がChillだろうなと感じておりました。
そんなところに値下がりと特価が重なり、かなりお買い得になったFX850が目に入り、気がついたらIYHしておりました。
ダイナミック型でMMCX端子を搭載し、業務上リファレンス的な使用が出来るというところも大きいですね。
Q 同時に検討した機種はありますか？
当初、ダイナミック型でアンプを使用した際に映えるものという条件でイヤホンを探しておりましたので
実はAcoustune HS1004かMee Audio Pinnacle P-1のどちらかを買うつもりでした。
HS1004は再入荷が遅れており、お客様優先となると購入は先になりそうということで見送りまして(現在は徐々に再入荷しております)
Pinnacle P-1はEffect Audio Thor Copperにリケーブルすると化けるのですが合計金額が予算を超えてしまうのでどうしようかな・・・
と悩んでおりましたが結果は前述の通り。
また、タイミング的にコミックマーケットとも重なっていたのでアナウンスも聴こえつつ音楽も楽しめる
Westone AM Proシリーズも考えましたが求める音とは異なりましたのでやめておきました。
Q どのくらいこの機種を使用していますか？
C90前日からなので2週間ほどですね。
鳴らし込めてないのでエージングはまだまだこれからです。
Q この機種をどんな人におすすめしたいですか？
低域の量感はやや多めで温もりのある音がするイヤホンですので
ジャズやブルースはもちろん、
Black Sabbathなどの少し昔のハードロックやJazzy Hiphopなど
レコードがかすれたような情感がある音楽をよく聴かれる方は改めて是非ご試聴していただきたいですね。
逆に硬質でカッチリとした音を近い価格帯でお求めの方には
金属筐体のRHA T20が個人的にオススメです。
Q 実際にこの機種を使ってみてどうでしたか？
(実は購入する直前に使用する環境で試聴すべきだったのですが
インピーダンスが思っていた以上に低く、アンプを噛ましてしまうと音量が取れすぎてしまうので)
eイヤホンクリニックでプラグに抵抗をかませる改造をしてもらおうと目論でおります！
絶賛ベースにするMMCXケーブル探し中・・・・
ただ、たまにDP-X1直挿しで使用しますが
いつも聴いている音楽がまた違った表情を見せてくれますね。
特に木製の楽器を聴いたときの生々しさは目を見張るものがあります。
【HA-FX850 総評】
満足度 ★★★★☆ 4.0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
高音の質 ★★★★☆ 4.0
中音の質 ★★★★☆ 4.0
低音の質 ★★★★★ 5.0
細やかさ ★★★★☆ 4.0
迫力 ★★★★★ 5.0
音場 ★★★★☆ 4.0
遮音性 ★★★☆☆ 3.0
音漏耐性 ★★★☆☆ 3.0
木を各所に用い、唯一無二の表現力を魅せてくれるHA-FX850。
ラーメンに例えるのであれば、
ごまとにんにくが香ばしさを、とんこつスープがまろやかなコクを
一風変わった具材が味と食感に驚きを
組み合わさることによって絶妙なハーモニーを奏でる
そう、まるで七志のような濃いのにしつこくない、いい塩梅のイヤホンなのです。
SHIBUYA TSUTAYA店スタッフみんな大好きな
七志 渋谷道玄坂店の情報はこちら→■
僕の愛機紹介はこれにてお終い、
お次の担当者はカスタムIEM専門店のきくちゃん(@eear_kikuchan)です。
ハードコアとアイドルが好きという何か近いものを感じる方は
果たして何を紹介してくれるのか・・・今から楽しみです。
それでは、Go Fast! Go Thrash!
＜シリーズ一覧＞
【スタッフ愛機紹介:01】タラちゃんが愛用しているSONYのMDR-XB90EXをレビュー！
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