「NW-ZX500」「M11Pro」徹底比較!それぞれのおすすめポイントを紹介!
かじかじですこんにちは。
↑よろしければフォローお願いします!
皆様は音楽を聴こうと思ったとき、何を使って再生しますか?おそらく、スマートフォンをお使いの方が多いと思います。しかし,そんなスマホが普及している中、DAP(デジタルオーディオプレイヤー)の人気が再燃しています。
DAPって何?って思う方はこちらの記事をご覧ください。
DAPの人気の理由としては、やはりイイ音で音楽を聴けるから、というのが一番のポイントでしょう。スマホは基本的にバッテリーの持ちや利便性重視でつくられており、音質面にコストをかけた機種は多くありません。また、iPhoneや一部のAndroidスマホにはイヤホンジャックが搭載されていない機種もあり、その場合には変換ケーブルを別途用意する必要があります。
しかしDAPは、音質第一でコストをかけられている機種がほとんど。さらに最新のDAPは「Spotify」「Apple Music」「YouTube」などのストリーミングサービスに対応している機種も増えてきており、より気軽に高音質で音楽を楽しめる環境が整ってきました。
今回ご紹介する商品は数あるDAPの中でも、特に人気の高いSONY NW-ZX507とFiiO M11Proを徹底比較レビューいたします。
NW-ZX507とM11Proどちらを選択すればいいかのお手伝いができるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。
NW-ZX500とM11Proを徹底比較してみました
まず外観を比較
まず正面からの外観チェック。比較するとNW-ZX507が非常にコンパクトなのがわかります。M11Proはスマホくらいの大きさといったところ。
次に側面から確認。ややNW-ZX507のほうが筐体が薄め。NW-ZX507が角を丸くしているデザインのため、手になじみやすくなっています。
実際に持ってみて比較。やはりNW-ZX507がコンパクトで手になじみやすいです。M11Proに関しては、特に大きすぎて持ち歩きにくいということはございません。スマホを持っているくらいの感覚です。
イヤホン端子部の比較。M11Proは底面、NW-ZX507は上面に端子がついています。どちらが運用しやすいかはユーザーの環境次第ですが、M11Proは3.5mmステレオミニ端子、4.4mmバランス端子に加えて2.5mmバランス端子がついており、より多くのイヤホン、リケーブルに対応しています。
外観面をまとめると
コンパクトさやポータブル性で比較するとNW-ZX507に軍配が上がるものの、少し大きい方が操作しやすいという方もいらっしゃるかと思います。また、M11Proは綺麗で大きなディスプレイも特徴的で、どちらにも違った魅力がありますね。
スペック比較
次にスペックで比較してみました。
スペック/機種名 | NW-ZX507 | M11Pro |
オペレーション | Android 9.0 | Android 7.0ベース |
DACチップ | S-Master HX | AK4497EQ×2 |
Bluetooth | V5.0 | V4.2 |
コーデック |
LDAC aptX aptX HD AAC SBC |
LDAC aptX aptX HD HWA(LHDC) SBC |
内蔵メモリー | 64GB | 64GB |
SDカードスロット | microSDスロット×1 | microSDスロット×1 |
サイズ |
約57.9mm x 122.6mm x 14.8mm |
約70.5mm× 130mm× 16.5mm |
ディスプレイサイズ | 3.6インチ | 5.15インチ |
解像度 | 1280×720 | 1440×720 |
重量 |
約164 g |
232g |
再生時間 |
18時間 バランス時 17時間 |
9.5時間 バランス時 8.5時間 |
ヘッドホン出力端子 |
アンバランス 3.5 mm バランス 4.4mm |
アンバランス 3.5mm バランス 2.5mm 4.4mm |
出力(16Ω時) |
アンバランス 50mW バランス 200mW |
アンバランス 294mW バランス 460mW |
デジタル出力端子 | USB-C | USB-C 同軸 |
ラインアウト出力端子 | × | 〇 |
このように比較してみると
サイズ感や重さ、再生時間など利便性を重視すればNW-ZX507。出力の高さ、外部機器への接続、接続端子の豊富などを重視すればM11Pro
といったところ。どちらの機種も一長一短があります。
音質レビュー
試聴環境はこちらで統一しています。
試聴楽曲:宇多田ヒカル / Automatic ハイレゾ音源(FLAC 96kHz/24bit)
試聴イヤホン(アンバランス):SONY IER-Z1R
試聴ヘッドホン(バランス):SENNHEISER HD660S
NW-ZX507:ソースダイレクトモード
M11Pro:Pure Music モード
両機種ともハイゲインに設定
イコライザーなどは全てOFFにし、試聴を行いました。
今回はアンバランスで音質チェック。バランス端子で出力チェックを行います。
NW-ZX507 × IER-Z1R アンバランス接続
音に深みがあり、中低域の奥行きが自然に広がっています。ドラムスが生々しくアタック感はあるものの刺激は程よく抑えられており、立体的で心地の良い音です。ボーカルが特にリアルで、レコーディングに詳しい人であればマイクの距離感や種類までも分かりそうな印象を受けます。一言でいえば音楽を心地よく聴くためのリアルさを追求したDAPです。
M11Pro × IER-Z1R アンバランス接続
こちらのM11Proは一聴して全く逆の印象を受けました。NW-ZX507と比較すると音が平面的に感じますが、解像度はこちらのほうが高く感じました。ひとつひとつの音に芯があり、レスポンスが良くスナップ感のあるサウンドです。ベースラインの輪郭がくっきりはっきりと聴こえ、細かいハイハットの音などレコーディングされている音を細部まで逃しません。Proの名を冠しているだけはあります。
音源次第では粗まで出てきてしまいそうですが、イヤホンの特性をそのまま引き出すのにはこの上のない機種です。音源に対して素直な音でリファレンスにはぴったりです。
次にHD660Sを使って4.4mmバランス接続時の出力の大きさを比較します。
ちなみにHD660Sのスペックは
インピーダンス:150Ω
感度:104dB(1kHz / 1Vrms)
と、かなり鳴らしにくいヘッドホンに分類されます。
NW-ZX507 × HD660S バランス接続
ハイゲインにて試聴。高域は伸びますが、中低域が少しやせ細った薄い音のように感じました。決して聴けないレベルではありませんが、欲を言えばもう少し出力がほしいかなといったところ。NW-ZX507で据え置き向けのヘッドホンの運用は厳しく、4.4㎜バランス接続に対応しているポータブルヘッドホンやモニターヘッドホンくらいまでかなといったところです。
M11Pro × HD660S バランス接続
こちらもハイゲインで試聴しましたが一聴して驚きました。据え置きアンプ並みに鳴らし切れています。中域は前にせり出すような勢いがあり、低域の迫力をまとって音を出せています。据え置きアンプを購入しなくてもHD660Sくらいまでの感度のヘッドホンであれば運用できそうです。こちらのM11ProはUSB-DAC機能も付いていますので、そのまま据え置き環境としても使用できそうです。
簡単にまとめると
・リスニング向け 音楽の一体感を楽しみたい→NW-ZX507
・モニタリング向け 音を聴き分けたい→M11Pro
・出力の大きさ NW-ZX507<M11Pro
といったところです。
NW-ZX507、M11Pro両機種とも音の個性は異なりますがクオリティはほぼ同等レべル。音の好みに合わせて選択するのが吉かと思います。
以上NW-ZX507とM11Proの徹底比較でした。
最後に、それぞれのDAPのおすすめポイントをまとめました。
NW-ZX507はこんな人におすすめ!(2020年3月31日まで¥8,000-キャッシュバックキャンペーン実施中!)
・コンパクトに高音質DAPを持ち歩きたい!
・再生時間の長いAndroid搭載DAPが欲しい!
・深みと広がりのあるリスニング向けのサウンドが良い!
↓おすすめ記事↓
M11Proはこんな人におすすめ!
・イヤホンを複数持っていて、聴き比べがしたい!
・据え置きアンプのような出力の高いDAPが欲しい!
・アンプなど外部機器と接続をしたい!
・レコーディング環境を引き出せるような、モニタリング向けサウンドが好き!
↓おすすめ記事↓
最後になりますが、今回の記事は筆者である私が実際に試聴したレビューのため、主観的な内容もが含まれていますので参考程度にご覧いただければ幸いです。両機種ともにe☆イヤホン各店にてご試聴いただけますので、近隣に店舗がある方は、購入する前にぜひ一度聴き比べしてみてください。
今回の記事が商品を選ぶときのお役に立てれば幸いです。
以上、e☆イヤホンのかじかじがお届けいたしました!