大幅進化を遂げたSONYのAndroid搭載DAP「ZX500」を使ってみた!!
e☆イヤホンのPRスタッフかわちゃんです。
皆様、定額音楽ストリーミングサービスは使っていますか。リーズナブルな月額料金で膨大な楽曲が聴き放題。
聴き放題だからこそ新たな音楽との出会いがあり、楽曲に合わせて自動でプレイリストを組む機能やアーティストが実際に組んだプレイリストなども準備されています。
CDのリッピングや音源の購入の手間が省けるし、楽曲の管理をアカウント一括で行えるので機器ごとの同期がかなり楽。
僕も実際に使っていますが、もうね、一度使うと手放せなくて、生活の一部と言っても過言ではないといった状態です。
そこでふつふつと膨らむのが「ストリーミングサービスの楽曲をいい音で楽しめないかな」という欲求。
こんなに便利なサービスをもっといい音で楽しめると最高と思いませんか。
今回の記事でご紹介をさせて頂くのはSONY WALKMAN注目の新製品ZX500。人気DAP ZX300の上位機種です。
進化した音質に加え、ストリーミング音楽アプリの音質も「いい音」で。この機種だけのユニークな機能が多数盛り込まれた製品です。
NW-ZX500
大人気のDAP ZX300シリーズの上位機種として開発された「ZX500」は音質と密接な関係にあるハード部分が大幅に進化。コンパクトな筐体にも関わらず非常に高い音質を目指して作られたこだわりの一台です。
また、OSにAndroidを搭載したという点も大きなポイント。純正の音楽アプリだけでは無くサードパーティの再生ソフト例えばYoutubeやSpotify、AmazonミュージックアプリなどGoogle Playを通じて簡単にインストールすることが可能。
またmoraやe-ONKYO、Bandcampなどもアプリを使えばパソコン無しで楽曲を購入、ダウンロードすることも出来ます。ZX500内蔵のGoogleChromeブラウザを使ってe☆イヤホンWEB本店から新しいイヤホンを購入することも。
外観
まずは外観からチェックしていきましょう。
ZX300と並べるとこんな感じ。サイズ感や厚みはほぼ一緒です。縦長なデザインのおかげで握った時に持ちやすく、ポケットなどにスッと入れやすいと感じました。
また全体的に丸みを帯びたデザインになったのも特徴ですね。
筐体の材質は削り出しのアルミを採用。背面部分にはしっとりとした手触りのゴムシートが貼り付けられているので持った時の手触りがいいですね。
アルミ部分にはマットな質感のつや消し塗装が施されています。しっかりとした塗装でちょっとぐらいでは傷がつかなさそうな頼もしさがあります。
そして、なんといっても組み立ての精度が非常に高い!さすがSONY。寸分違わず精巧に組み立てられており、加えて嫌なガタツキやきしみなどがないので安心してお使いいただけます。
本体右側側面。電源&スリープ解除ボタン、ボリュームボタン、曲操作ボタン、HOLDスイッチと並びます。可動パーツを極力減らし信頼性の高い物理ボタンを採用したのは、製品を長く愛用してほしいというメーカーの意思でしょうか。
ボタン自体も程よい大きさで押し間違えなどが起きにくいデザインにです。
本体右側部分。microSDスロットとUSB-C端子……..
USB-C端子やて!
そう、ZX500はWALKMAN初となるUSB-C端子搭載機種です。WMポートからより普及したUSB-C端子を採用することにより、純正アクセサリだけでは無くサードパーティ製のアクセサリも使えるというメリットが。
端子自体がより小さく、裏表なくケーブルを接続できるリバーシブル仕様になるのもいいですね。変換ケーブルなしでデジタル出力が可能になったのも多きなポイントなのではないでしょうか。
SDカードはトレーに乗せて挿入するタイプです。爪を引っ掛けるノッチが付いているのでプッシュピンなしでトレーを引き出せるのがポイント。
画面の大きさは一見同じに見えますが、表示される範囲がZX500の方が大きくなっております。アンチグレアから光沢タイプの画面に鳴っているのも変更点の一つ。
画面の解像度も800×480ドットから1280×720ドットへ大幅に向上しています。
ぱっと見で画面綺麗になったなぁと感じるほどの進化。アートワークやUIなどがより見やすく高精細なディスプレイになりました。
本体上部。3.5mmアンバランス出力と4.4mmバランス出力端子を備えます。
Bluetooth機能搭載でワイヤレスオーディオとも接続が可能です。対応コーデックはSBC、LDAC、aptX、aptX HD、LDACに対応。ワイヤレスでもハイレゾ音源を楽しむこともできます。
ハード面が大幅に進化
ZX500はハード面でも大幅な進化を遂げています。
筐体内のデジタルGND部分には切削加工した「無酸素銅ブロック」を採用。GND部分を強化することにより、静寂から立ち上がるクリアな音質を実現しました。
SONYおなじみの4.4mmバランス出力も強化されています。超弩級DAPのDMP-Z1で採用された高分子コンデンサ(FT CAP2)を4基搭載。さらに振動耐性が向上し、ボーカルや楽器の伸びや透明感が向上。しまりのある力強い低音域を実現しました。
3.5mmのシングルエンド出力部分も強化されています。アンプブロックの電源に用いるPOS-CAPの容量を2倍以上もアップすることにより低音の再生能力の向上とスケール感が拡大されました。
細かいポイントですが使用されているはんだも新しい物を使用しています。ヘッドホン出力、バッテリー、EDLCはんだ付け部分に金を添加した高音質糸はんだを採用。転送ロスを排除し、音場展開と音のダイナミズムを向上しました。
軽快な動作が特徴のUI
ZX500のUIはこんな感じです。
ホーム画面
WALKMANアプリ
曲選択画面
再生画面
ボリュームは120段階です
また「カセットテープスクリーンセーバー」というユニークな機能が搭載されています。楽曲を再生中に一定時間が経つと再生画面がカセットテープ風の表示になります。
レトロでかわいいデザインですね。カセットテープ時代のWALKMANを彷彿とさせます。また再生中の音源のフォーマットによってカセットの色が変わる細かいギミックも搭載されています。
WALKMANアプリのUIは無駄な装飾がなく非常にわかりやすく使いやすい印象。
しかも動作は非常に軽快で引っかかったりもたついたりせず、非常に快適な操作感です。
サードパーティ製のアプリはGooglePlayを通じてダウンロード可能。スマートフォンと変わらない操作感で新しいアプリをインストール出来ます。
インストールするのは自己責任が伴いますがブラウザから直接apkファイルをダウンロードしてインストールすることも出来ました。
サードパーティアプリにも使える豊富な音質設定
音質設定メニューは一つの独立したアプリケーションとして動作。非常に豊富な種類の音質設定があるのが特徴。
サードパーティアプリのアプリでも音質向上機能をを適応できるのが他のDAPにはないZX500の大きな魅力です。
非常に細かく設定ができるイコライザー
調整できる帯域は10バンド。各帯域ごとに40段階に調整ができるので非常に細かい微調整が可能。より好みの音質に追い込む際に便利ですね。
またプリセットは「ブライト」「エキサイティング」「メロウ」「リラックス」「ボーカル」の5種類。
自分で調整するカスタムプリセットは2つ保存することが可能です。
MP3などの圧縮音源を「ハイレゾ相当」アップスケーリングする「DSEE-HX」
CD(44.1kHz/16bit)以上の解像度(192kHz/32bit-48kHz/32bit)に変換。MP3などの高圧縮音源もCD以上の高解像になり、よりクリアな躍動感あるサウンドを楽しめます。
SpotifyやApple musicなどの音源は圧縮音源。SONYの優秀なアップスケーリング機能がそれらのアプリにも使えるというのはZX500だけの多きなアドバンテージなのではないでしょうか。
ストリーミングサービスで配信されている楽曲をもっといい音で聴きたい!という方にはグッとくる機能ですね。
アナログレコード特有の音響現象を再現する、新開発の「バイナルプロセッサー」を搭載
新開発の「バイナルプロセッサー」は、アナログレコード特有の音響現象をDSP技術により再現することで、デジタル音源をヘッドホンで聞く場合でも振動系の初動感度特性の向上と空間フィードバックを再現した豊かな音の再生を可能にします。
「バイナルプロセッサー」は、好みに合わせて「アームレゾナンス」「ターンテーブル」「サーフェイスノイズ」と3種類の効果を最適に組み合わせた「スタンダード」いずれかの効果を選択してON/OFF設定が可能です。
機能を有効にすると音がほんの少し柔らかく温かい傾向になり、説明文通りアナログレコードのような有機的な音質に変化しました。生音系の楽曲との相性は抜群だと思います。
豊かな低域を実現する「DCフェーズリニアライザー」
「DCフェーズリニアライザー」は、アナログアンプと同じ位相特性をDSPによる演算で再現。
これにより、デジタルアンプでありながらアナログアンプに近い、十分な低音感が得られます。当機能による効果は、カーブの異なる6つのモードからお好みに合わせて選択できます(OFFも選択可能)。
ダイナミックノーマライザー
曲同士の音量レベルを自動て調整してくれる機能です。わざわざ曲ごとに音量を調節する手間が省け、様々なアルバムの楽曲が入ったプレイリストを再生する時に便利な機能です。
スペック
液晶サイズ:3.6型 (1280×720ドット)
本体容量:64GB
OS:Android 9.0
出力端子:3.5mmアンバランス、4.4mmバランス
本体サイズ:約57.3mm×121.8mm×14.8mm(幅×高さ×奥行)
質量:164g
連続再生時間:約20時間
対応BTVer: Bluetooth標準規格 Ver 5.0
対応Bluetoothコーデック:SBC、LDAC、aptX、aptX HD、LDAC
対応コーデック: MP3 /WMA / Advanced Lossless/リニアPCM(WAV)/AAC/HE-AAC/FLAC/Apple Lossless/AIFF/DSD/APE/MQA
実際に聴いてみた
はじめに感じたのは、音が非常に細かくディテールを細密に表現しているという点。透明感があり一つ一つの楽器やボーカルなどが聞き取りやすく、細かいニュアンスなど違和感無く自然と聴き分けが出来ます。先代のZX300と比較するとより音のフォーカスがよりピシッとあったような印象。沢山な楽器が登場する複雑な楽曲なども音が潰れてしまうこと無くしっかりと描ききってくれました。一聴するだけでクォリティアップした音質を体感することが出来ます。音像も鮮明でボーカル部分はくっきりと浮かび上がる見事な表現です。
細やかな表現重視の音質ですが、適度な厚みとツヤ感もうまく両立しているのが特徴です。しっかりとした立ち上がりと粒立感を確保しながら、音の引き際は美しく響きうっとりするような音質です。
低域はしっかりと沈み込み歯切れの良い印象。コンパクトな筐体にも関わらずグイッっと引っ張ってくれるようなハキハキとした低音を楽しめます。
音場も進化しました。更にグッっと広がりスケール感のある音質を楽しめます。音のディテールに富んだ質感の音質にもかかわらず、聴いていて疲れず耳あたりがとてもいいのもポイント。とっても上手なチューニングです。
バランス接続
4.4mmバランス接続も試してみました。一番変化したと感じたのは低域の再現性で、ドライブ力が更に増し歯切れがよりしっかりとした物へと進化。芯の強い高品位な低域です。
変化量は一聴してわかるレベルなので4.4mmバランス接続に対応した機種をお持ちならぜひとも試してみて欲しいです。セパレーションも向上し、更に細かく緻密な音のディテールを楽しむことが出来ます。付帯音が更になくなりフッと立ち上がる音が聴いていてとても気持ちいい。集中して聴くと密度が非常に高く、隠されていた細かい音が自然と露わになります。
手のひらに収まるサイズですがパワフルな駆動力が持ち味のこの機種。ミドルクラスのヘッドホンぐらいなら余裕で鳴らせちゃいます。制動力のある低域はヘッドホンやダイナミックドライバーの機種と相性がよく「しっかりドライバーを動かしてくれてるな」という印象を受けました。
高感度のIEMと接続した際小さなホワイトノイズと、デジタルボリュームの操作時ほんの僅かではありますがプップッという音が入ってしまいますが、再生中は全く気にならないレベルです。
動画でも紹介しています
以上、最後まで読んで頂いてありがとうございます。
e☆イヤホンPRスタッフのかわちゃんがお送りいたしました。
コンパクトな筐体の中に思わず唸ってしまいそうな音質とAndroid OS搭載による高い拡張性を凝縮。
お手持ちの音源はもちろんストリーミングサービスの音も「いい音」で聴けるオールインワンな機種に仕上がっていると思いました。
これ一台でポータブルオーディオに関しては何でも楽しめてしまう驚きの完成度を誇るZX500はe☆イヤホン全店にてサンプルを展開予定なのでぜひ一度お試しください!
日本橋本店PR部のかわちゃんです!写真を撮ることが大好きなので、写真を通してイヤホンヘッドホンの魅力をお伝えしていきたいと思います!よろしくお願いします(`・ω・´)b