ついに発表! ウォークマン・Aシリーズ最新作『NW-A100』をチェックします。
皆さんこんにちは。
イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』のだいせんせいです。
先日、ウォークマンの最新モデルのひとつ『NW-A100』シリーズが発表されましたね。
#SONY 2019年 秋の新製品がドドーンと一気に登場です! NW-ZX507 / NW-A100シリーズ / WH-H910N / WH-H810 / WI-1000XM2
今までのAシリーズのサイズ感はそのままに、Androidの搭載やType-C端子の採用など、あらゆる面で大きく進化しています。
今回はそんなNW-A100シリーズを実際に触ってレビュー! 細かいところまでバシバシと見ていきますよ!
それでは、まずは外観からチェックしていきます。
形状やサイズ感はNW-A30シリーズからNW-A50シリーズの流れを汲むもので、手に持った感触もほぼ同一です。
NW-A55と並べて比較するとこんな感じ。
デザインの違いとしては、右下のウォークマンロゴが無くなり、上部にあったSONYロゴが下部のフレーム内に収まっています。また、画面サイズの拡大によりベゼルが狭くなっていますね。
物理ボタンは向かって右側に並んでいます。
ボタンの形状はNW-A50シリーズからさらに変化し、NW-ZX300などに近い、ひとつひとつのボタンが独立した形状となりました。再生周りのボタンと音量ボタンでサイズが異なるため、手元を見ずに操作できるのは嬉しいポイント。
一番左にはホールドスイッチがありますが、ホールドをONにした状態でも電源ボタンとタッチパネルは反応しました。
本体下部には、イヤホンジャック、ストラップホール、Type-C端子、microSDポートが並んでいます。
ついにウォークマンにType-Cが! およそ13年に渡るWMポートの歴史についに終止符が打たれました。手元にあるType-Cケーブルでウォークマンが充電できるなんて……。
また、前モデルでは本体左側にあったmicroSDポートが本体下部に移動しています。機能としてまとめられているのはアクセスも楽ですね。
起動すると、ウォークマンロゴに合わせてAndroidのロゴが!
ウォークマンにAndroidが搭載されるのは2015年の『NW-ZX2』以来なので、およそ4年ぶり。こうして久々に並んでいるのを見ると、感慨深いものがありますね。
ホーム画面はまさにAndroid端末そのまま。スマホのような画面がAシリーズのサイズ感に収まっているのは不思議な感覚ですが、カクつくこともなく、かなりサクサク軽快に動作します。
ChromeやGoogle Playストアなどのアプリも入っているので、AndroidベースのカスタムOSなどとは異なり、文字通りAndroid端末として運用できるのは面白いですね(負荷のかかるゲームなどは難しいと思いますが)。
設定画面もAndroidのそれを踏襲しています。512GBのmicroSDもしっかり認識。
ウォークマンアプリを起動すると、NW-A50シリーズ以前の画面とほぼ同じ感じになりました。
再生画面もほぼ同じ。画面を上下にスワイプしたらTOP画面やイコライザー画面に移動するなど、使い勝手もそのままです。
再生画面を比較するとこんな感じ。より鮮やかに、高解像度で美しい表示になりました。機能的にはほぼ同一かと思われます。
しかし、NW-A100シリーズから搭載された面白い機能が……。
こちら! 『再生画面にカセットテープを表示』機能です。
ラベルに曲名&アーティスト名が表示されるだけでなく、音源のクオリティによってカセットテープの種類が変わるという異常なこだわりっぷり。
ウォークマン40周年記念で貰ったカセットケースが手元にあったので、NW-A105を入れてみたらすっぽり入りました。スキマが無いのでイヤホンなどは挿せませんが、雰囲気はものすごく良いですね……。
また、Android搭載ということで、標準のプレイヤーアプリだけでなく『Spotify』などのサブスクサービスや『YouTube』のような動画共有サービスも利用可能。
試しにYouTubeで動画を再生してみましたが、拍子抜けするほどアッサリ再生できました。
横画面表示でもバッチリ再生。画面もHD(1280×720)と前モデルより高解像度になっており、画質もクリアです。ウォークマンの音質でYouTube等のアプリが楽しめるのは嬉しいですね。
また(YouTubeアプリに限った話ではありませんが)、標準のIMEとしてGoogle日本語入力がプリインストールされているため、フリック入力などもサクサク行えます。文字入力がしづらいDAPが多い中、こういうユーザビリティの良さは嬉しいポイントです。
聴いてみた!
というわけで試聴してみます。イヤホンには同じくソニーのIER-Z1Rを使用しました。
そのコンパクトなボディとは裏腹に、しっかりとしたパワフルなサウンド! 1音1音もしっかりと粒立っており、やや鳴らしにくいIER-Z1Rも満足感がある鳴らし方をしてくれています。
味付けとしてはAシリーズらしい元気めなメリハリが付きつつ、過度な嘘くささはありません。ソニーらしい粒立ちの良さや解像感の高さも健在で、初めてのハイレゾ対応DAPの購入にもピッタリです。
また、Android搭載によるスマートフォンライクな操作や、YouTubeなどのアプリの使用も非常に快適。もともとスマートフォンにしか触れたことがないという方もスムーズに移行できるのではないでしょうか。
総じて、ソニーによる4年ぶりのAndroid搭載DAPとしての気合を感じる出来栄えです。それをAシリーズのサイズ感に落とし込み、運用できるというのは非常に面白いコンセプトだと思います。上述の通り初めてのDAPにも、ハイエンドユーザーのサブ機としても、色々な使い方をイメージしたくなる1台です。
以上、NW-A100シリーズのレビューでした!
シリーズのコンパクトなサイズ感はそのままに、よりパワフルに、より自由に使い倒せるようになりました。僕も欲しい。
そんなNW-A100シリーズは、2019年11月2日発売予定です。
e☆イヤホン各店には、試聴機の展開も予定しております。ご来店の際にはぜひチェックしてみてくださいね!
また、同時に発売となる40周年記念モデル『NW-A100TPS』についても開封レビューを公開しております。こちらも併せてご覧くださいませ。
お相手はだいせんせいことクドウでした。それではまた次回。
※記事中の商品価格・情報は掲載当時の物です。