皆様こんにちは!e☆イヤホン海外事業部のすずきです!
今回でメーカー紹介も第6回目となります。
今回ご紹介するメーカーは、知る人ぞ知るフィリピン発のカスタムIEMメーカー「flipears」です!
↓↓ 過去の紹介ブログはこちら ↓↓
スペックに対してお安めな価格設定や、そのビルドクオリティの高さから非常に注目度が高いメーカーです。
既にflipearsユーザーの方も、初めてflipearsを知った方も楽しめるような海外事業部スタッフならではの情報をお届けします!
Contents/目次 *押すと各項目へ飛べます!
カスタムIEM(イヤモニ)とは?
Custom In Ear Monitor(カスタム・イン・イヤー・モニター)の略称で、イヤモニとも略されます。
ステージミュージシャンやサウンドエンジニアが正確なモニタリング(音響の観測)をするため、音の解像度や遮音性、装着感を追求したモニター用イヤホンのことを指します。
本来は、ミュージシャン・エンジニア用の機材の1つでしたが、イヤモニ自体に高音質なモデルが多く、近年はリスニング用途で一般オーディオユーザーへの普及が進みました。
通常のイヤホンとの違いは、自分の耳型(インプレッション)を採取し、それを元にイヤホンを作成する一点物のオーダーメイド品であることです。
耳型を元に製作するため、ピッタリとフィットする快適な装着感と、高い遮音性を得ることができます。
また、本体のカラーや仕様を自由に選択でき、世界に1つだけの自分専用イヤホンを作ることが出来るのが、カスタムIEMの最大の特徴です。
flipears
Flipearsは、フィリピンでユニバーサルとカスタムのインイヤーモニターを製造するブランドです。
シンガーソングライターのAries Salesによって、フィリピン(Filipinos)の心と音楽に対する情熱に敬意を表し、Flipearsという名前のブランドを創設しました。
自身がライブパフォーマーやレコーディングアーティストであったことから、幅広いニーズに合わせてさまざまなチューニングのモデルを展開しています。
製造から出荷の工程において、複数回に及ぶクオリティチェックを通過した製品のみがお客様の元へ届けられます。
自社で定めた12項目の厳しいクオリティチェックは、flipearsのインイヤーモニターへの情熱であり、高い品質を誇る裏付けでもあります。
カスタムIEMと共に展開している*¹ユニバーサルフィット型のイヤホンは、耳型の採取が不要なこと、また、カスタムIEMと同じ内部パーツや素材を採用することで、同等の音質・使用感を実現し「どなたでも装着できる」「在庫があればすぐ手に入る」イヤモニとしてのアドバンテージがあります。
カスタムIEMモデルの場合、オーダーから1~3ヵ月ほどのお時間を頂きますので、今すぐイヤモニが欲しい方や、諸事情によりカスタムの製作が難しい方に最適なモデルです。
*¹ 標準的なカナル側イヤホンと同様、様々なサイズのイヤーピースでフィット感の調整が可能です。
製品の特徴
徹底された品質管理
自社で定めたクオリティチェックは「12の訓戒」として、厳しい品質管理を徹底しています。 高いサウンド・ビルドクオリティは、どこまでも高い品質を目指してflipearsが定めた訓戒の賜物です。
『1.ドライバーの物理的損傷、サウンド不良』 入念な外観の検査後、周波数特性に不均衡や不正確さがないかサウンドチェックを行います。
『2.PVCチューブと接着』 アダプターの長さが正確であるか、接着剤の残留物がないかを入念にチェック。
『3.クロスオーバーとフィルター(ダンパー)』 標準のIEC603184-4(711)イヤーシミュレーター(G.R.A.S. RA0045)とSmaart V8ソフトウェアを利用し、不均衡と位相の問題をチェック。
『4.正常なドライバーアセンブリ』 ドライバー組み込み後、周波数特性に不整合がないか再確認、全作業を終えフェースプレートを閉じる前に改めて周波数特性をチェック。
『5.フェースプレート取り付け作業』 作業後に不整合が生じていないか周波数特性を再度チェック。
『6.付属ケーブルの動作・品質チェック』 音の不均衡や断線による音途切れがないかをチェック。
『7.研磨後のシェル外観』 音響チューブとソケットに埃や破片による汚染がないことをチェック。
『8.ラッカー作業後の周波数測定』 ラッカーコーティング後に周波数を測定し、ラッカーによる音響フィルターへの汚染がないことをチェックします。
『9.ビルド品質チェック』 表面仕上げ、エッジ、スポットや気泡がないかチェック。
『10.ジョブオーダーの再確認』 デザインや色がお客様のご要望通りかをチェック。
『11.ラボ・エンジニアの責任者による最終承認』 パッケージング作業前、お届けする本体・ケーブル全ての最終的な周波数特性をチェック。
『12.包装品質チェック』 ボックス、ハードケース、およびアクセサリーをチェック。
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豊富でユニークなデザインオプション
様々な色や素材を組み合わせたユニークなデザインを創ること、それはflipearsの得意分野です。
歯車などの時計のパーツを使用したデザイン、単色から複数色から成るスワール調デザイン、大小細かく敷き詰められた煌びやかなグリッターデザイン、複数素材を組み合わせたハイブリッドデザインなど、デザインの幅は多岐にわたります。 ウッド素材を活用する技術にも長けており、中には分解した本物のギターフレットボードと弦を使用したデザインもあります。 こだわり抜かれたデザイン達は、どれもが美しく目を惹きつけます。
https://twitter.com/eear_Suzuki/status/1506841175172345856?s=20&t=S__Xh-2o9eWS87q0XwInpg |
どこまでもアーティストライクな設計
flipears最大の特徴は、その卓越したサウンドチューニング技術です。
創業者で代表である「Aries Sales」は、自信がシンガーソングライターとして活動していた実績と経験、知見を活かした音作りを徹底しています。 モデルごとのキャラクターはあれど、大きく王道から逸脱しない確かなモニターサウンドは、様々な形で音楽に関わる全ての人たちのニーズにマッチすることでしょう。
音楽を楽しむためのスパイスと、音楽製作の場において、何が求められるかを熟知したflipearsサウンドは唯一無二です。
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モデル紹介
人気の4モデルをピックアップ!
音や製品の特徴についてご紹介します!
「アーティストによるアーティストのためのイヤホン」
AISHA Pro (Universal fit) ¥55,000-
e☆イヤホンで取り扱いのあるflipears製品の中で、もっとも売れたベストセラーモデルです。
楽器音のディテールと定位感に優れ、精細な解像度を保ちつつも深い低域の量感は、リスニング用としてもステージモニター用としても最適なサウンドチューニングです。
どんな再生機器でも鳴らしやすく、スマートホンなどの比較的出力の弱い機器でも聴き応えのあるサウンドを奏でます。
楽曲ジャンルも選ばず、どんな場面、使用環境にも対応できる万能機です。
「正確で自然なボーカル表現」
ボーカルを中心とした中高域の高い解像度が特徴です。
軽快な低域は、全体のバランスの良さと、気持ちのいいアタック感を両立しています。
絶妙にチューニングされたボーカル帯の表現力は、男女問わずボーカル楽曲との相性が抜群です。
声のモニタリングに適しているほか、レコーディング・ミックス音源を強調なく自然にモニタリングしたい人におすすめのモデルです。
「ダイナミクス溢れるパワフルモニター」
スピード感と厚みを合わせ持つ、ダイナミクスに富んだサウンドです。
楽器や音楽全体の忠実さに長けた、flipearsらしい特徴はそのままに、中域~高域にかけての表現力は類まれな魅力を持ちます。
高い解像度と程よい丸みと温かみを持ち、不快に感じやすい刺さりは上手く抑えている印象です。
サウンドバランスの良さから、楽曲のジャンルは選びません。
音楽の再現性を求めるオーディオファイルから、スタジオでのミックスの正確さを求めるプロにもおすすめのモデルです。
「究極のフラット・リスニングモデル」
AURORA (Universal Fit) ¥242,000-
解像度、音場、定位感のどれを取っても過不足のない、フラッグシップの貫禄と余裕を感じるモデルです。
突出した帯域のないフラットサウンドですが、ゆったりウォームな表現から、スピード感とキレのあるエネルギッシュな表現もできる、高い応用力を持ちます。
定位としては、ボーカルと楽器が横一列に並ぶイメージです。
人によっては「もっとボーカルを前に」と思う方もいるかもしれませんが、音場の立体感は充分あり、決して団子や平面的な音にはなっていません。
名のとおりオーロラを思わせるような、刺さらない辺りまで伸びる澄み切った高域は、AURORAの最大の特徴と言えるかもしれません。
目新しさや新鮮さは感じづらいですが、楽曲ジャンルを選ばず、その曲や歌い手の熱量をそのまま届けてくれるような、堅実で精確なサウンドに、flipearsの高い技術力が伺えます。
「トリプル・ハイブリッド」というトレンドを取り入れ、各ドライバーの長所を活かした“間違いのない高音質”を創り上げている印象です。
モニター&リスニングの両立を極め、どんな楽曲にもマッチする万能なモデルです。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました!
私自身、業務でflipears製品の検品をすることもありますが、毎度その綺麗な仕上がりに驚かされます。
製品の見た目はもちろんのこと、クオリティチェックの徹底ぶりから、flipearsの音楽に対する情熱と、イヤホンを愛する人達への敬意を感じます。
flipearsについて、皆さまに少しでも魅力が伝われば幸いです!
それでは、次回「第7回」の紹介ブログでお会いしましょう!
以上、e☆イヤホン海外事業部スタッフの すずき がお送りしました!
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