皆様こんにちは!e☆イヤホン海外事業部のすずきです!
早くも第3回となるカスタムIEMメーカー紹介ブログ、今回は「EMPIRE EARS」をご紹介させて頂きます!
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■【#VISION EARS】第2回 メーカー紹介!! |
メーカーを代表する製品として「Bravado」や「Legend X」などは有名で、皆さんも一度は名前を聴いたことがあるかもしれません。
サウンドやデザインからアメリカ発のメーカーらしさを感じるプロダクトがEMPIRE EARSの魅力の一つです。
最近ではデザインやオプション、製品ラインナップに変更があり、モデルによってはドライバー構成も変更するなど、大幅なパワーアップを果たしました。
“EMPIRE EARSを知らない方”へのご紹介はもちろん、“既にEMPIRE EARSを知っている方” にはパワーアップした製品達の魅力をお伝えしてまいります!
Contents/目次 *押すと各項目へ飛べます!
カスタムIEM(イヤモニ)とは?
Custom In Ear Monitor(カスタム・イン・イヤー・モニター)の略称で、イヤモニとも略されます。
ステージミュージシャンやサウンドエンジニアが正確なモニタリング(音響の観測)をする為、音の解像度や遮音性、装着感を追求したモニター用イヤホンのことを指します。
本来は、ミュージシャン・エンジニアの為の機材の1つでしたが、イヤモニ自体に高音質なモデルが多く、近年はリスニング用途で一般オーディオユーザーへの普及が進みました。
通常のイヤホンとの違いは、自分の耳型(インプレッション)を採取しそれを元にイヤホンを作成する一点物のオーダーメイド品であること。
耳型を元に製作する為、ピッタリとフィットする快適な装着感と高い遮音性を得ることが出来ます。
また、本体のカラーや仕様を自由に選択でき、世界に1つだけの自分専用のイヤホンを作ることが出来るのがカスタムIEMの最大の特徴です。
EMPIRE EARS
EMPIRE EARS(エンパイア・イヤーズ)はアメリカ・アトランタに拠点を置く、カスタムIEMメーカー。 カスタムIEM業界で活躍しているJack Vangと長年補聴器の設計をしていたDean Vangの2人の創業者により、カスタムIEM、補聴器で得たノウハウを惜しみなく注ぎ、最高の作品を全世界に届けています。
革新的な技術と優れた音質を持つイヤーモニターは、多くのミュージシャンやエンジニア、オーディオ愛好家によって支持されています。 14ドライバーを搭載したZEUSを中心とした「Legacyシリーズ」をはじめ、ミュージシャンやエンジニアが使用するモニターサウンドとして最適な「EP(Empire Pro)シリーズ」。 最新鋭の技術、クロステクノロジーを搭載したハイブリッド構成の「X(Xross)シリーズ」の3つのラインナップが展開されています。
また、2020年から21年にかけて全世界に向け新製品ラインナップを発表。
新製品の多くのモデルに、扱いの難しい「Electrostatic Driver(静電型ドライバー)」を搭載することや、独自性の高いデザインを実現するために特殊なポリマー素材をいち早く取り入れるなど、実績を積みながらも高い技術力を磨き続ける業界切っての技巧派メーカーです。
↓EMPIRE EARS アーティストリスト↓ |
EMPIRE EARSは、カスタムIEMだけではなく、耳型が不要な*¹ユニバーサルフィット型のイヤホンも展開しています。
耳型の採取が不要なこと、また、カスタムIEMと同じ内部パーツや素材を採用することで、同等の音質・耐久性を実現しており、「どなたでも装着できる」「在庫があればすぐ手に入れられる」イヤモニとしてのアドバンテージがございます。(デザインは固定となります)
カスタムIEMモデルの場合、オーダーから約3ヵ月ほどのお時間を頂きますので、今すぐイヤモニが欲しい方や、諸事情によりカスタムの製作が難しい方などに最適なモデルです。
*¹ 標準的なカナル側イヤホンと同様、様々なサイズのイヤーピースでフィット感の調整が可能です。
製品の特徴
EMPIRE EARSは独自の技術を用いた製品作りが特徴のメーカーで、その技術力の高さはカスタムIEM業界でも随一。
現行の製品ラインナップではLegend Xを除き、全てのモデルにES(静電)ドライバーを搭載し、トレンドを抑えつつもEMPIREサウンドを更なる次元へと押し上げました。
“中高域のクリアさを保ちつつ、広がりとパンチのある重低音”なEMPIREサウンドを創り上げる技術達をご紹介します。
WEAPON IX+
私たちのシグネチャーW9+ダイナミックドライバーは、精密にチューニングされたバスレフシステムと密閉型ウーファーの画期的な技術を組み合わせることにより、IEMの世界に比類のないパフォーマンスをもたらしました。 Legend Xに採用されたW9の性能を最高レベルに上げるため、W9+のコイルはより大きな直径を持っています。 現行では“Legend X” “ESR MKII” 以外のモデル全てに搭載。広く深く解像度の高さを持ち合わせた、EMPIRE EARSならではの低域を作る独自技術です。
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synX Technology
遺伝的に他のIEMとは異なる当社のsynXクロスオーバーネットワークは、パーツを提供するメーカーへの無数の要望と技術により独自の傑作を確立しており、業界においても際立った存在です。 マルチドライバーを長年開発してきたEMPIRE EARSが誇るネットワークテクノロジーです。
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EIVEC Technology
EIVEC(Empire Intelligent Variable Electrostatic Control)は、ESドライバーを完全に制御およびコントロールするために搭載されたEMPIRE EARSが新たに発見したテクノロジーです。 ESドライバーは低電圧設計であるため、5Hz-100kHzの驚くべき範囲を再生可能にしました。※ESR MKIIにおいては10Hz – 100kHzの周波数帯域となります。 各ESドライバーと対応するトランスフォーマーをそれぞれ個別にコントロールし、synXクロスオーバーネットワークに継ぎ目なく統合し、他のドライバーテクノロジーと調和させて目標の周波数帯域の再生を達成します。
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A.R.C. Technology
ARC(Anti-Resonance Compound)は、IEM内の不要な振動や歪みの軽減を実質的に排除する独自のコーティング技術です。 ドライバー、クロスオーバー、サウンドチューブなど、適用されるコンポーネントの量を効果的に増やし、内部をより強固にしながら、不要な共振を減衰させるダンパーとして機能します。 A.R.C.は音の明瞭さとベースの深さを大幅に向上させ、IEMがより効率的になる技術です。 |
BIFROST & Dragonhide
EMPIRE EARSはフェイスプレートのデザインオプションとして、業界でもいち早く「ポリマー素材」を採用しました。 この素材はアメリカにて受賞歴のある科学者及びデザイナーによって開発、その開発者はこの素材に関連する技術として、ポリマーサイエンスにおける2つの特許を保有しています。
約17年もの歳月をかけ開発された素材によって創りだされる「BIFROST」と「Dragonhide」のデザインは、9つのポリマー層から成り、見る角度によって息を吞むような色の変化を生み出すのが特徴です。 “BIFROST”の名は、北欧神話における神々が地上からアースガルズへと架けた虹の橋に由来します。 “Dragonhide”はその名の通り竜の鱗からインスピレーションを受けたデザインとなり、両デザイン共に同じ素材を使用して製作されています。
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モデル紹介
特に人気な3モデルをピックアップ!
音や製品の特徴についてご紹介致します!
EMPIRE EARS史上最高のインイヤーモニター
ODIN (Universal Fit) ¥396,000-
2017年からODINの開発を進め、EMPIRE EARSはワールドクラスのIEMを作り出すことに情熱を傾け続けました。EMPIRE EARSが誇りに思える、並ぶ者のないパフォーマンスを提供できるIEMの開発を目指します。それは夢から始まり、ついに想像の境界を越え、最高の製品を開発するきっかけとなりました。EMPIRE EARSは妥協を許さず、困難に挑み続け、最高のデザインと技術を組み合わせODINを開発しました。
超高域から超低域まで充実した全体的にバランスのいいサウンドで、音源の細部まで再生せんとする高解像度かつパワフルでエネルギッシュなサウンドが特徴です。
2×ダイナミックドライバー, 5×BAドライバー, 4×静電ドライバーの“合計11基”のドライバーを搭載したトリプルハイブリッド構成ですが、マルチドライバーを感じさせないシームレスなサウンドで「情報量の豊さ」と「音の繋がりの自然さ」を極めて高いレベルで両立しています。
Legend X採用の「WEAPON IX」をブラッシュアップした「WEAPON IX+」を搭載、元々優秀だった低域の沈み、広がり、解像度のこれら全てを更に高い次元へと押し上げる結果となりました。
4基の静電ドライバーによって拡張された高域表現は、刺さる直前まで伸びるような刺激的な高域から、サラサラした細やかで優しい高域まで楽曲によってその表情を変化させます。
7Wayクロスオーバーによって創り出されるODINのサウンドは、”EMPIRE EARS史上最高”を語るに相応しいクオリティを誇ります。
↓ODINに関連する記事はこちら!!↓
Empire Earsの新製品「Hero」と「ODIN」を聴いてみた! |
“Legend”の名を冠した伝説の名機
Legend X Japan Gold (Universal fit) ¥257,000-
Legend Xは、Taylor SwiftやLil Wayneなど有名アーティストのミキシングを手掛け、グラミー賞を受賞したエンジニア、Jeremiah Adkins氏と共同で開発されました。
彼の専門知識によって、アーティストが意図したものを忠実に再現するように考案、設計、製作されています。
EMPIRE EARSが開発した”synXテクノロジー“により、7ドライバーに10Wayものネットワークを割り当てることに成功。
この技術はEMPIRE EARSが誇る技術の粋です。
発売から3年経った今もなお色褪せないサウンドシグネチャ―により、Legend Xを文字通り”伝説”の名機となりました。
Legend Xの特徴としてクオリティの高い低域表現力が挙げられます。
左右上下に立体的かつ高解像度な低域で、「広がり」「弾み」「沈み込み」これらを容易く表現出来る実力、また、これらを表現しつつも、曇りや濁りを感じない解像感も併せ持っています。
どれか一つを特徴に持つイヤホンは数多く存在しますが、それら全てを兼ね備えているのが「Legend X」です。
低域の存在感が強いモデルですが、決して中高域も負けていません。特徴のある低域でも全体のバランスは破綻しておらず、中高域のディテールにも優れ、少し近めの鳴り方をするボーカル表現は生々しくリアルです。
エッジは立っておらず、柔らかく滑らかなボーカルで刺さり等もありません。
全体のバランスとして間違いなく”リスニング寄り”の機種ですが、表現力に長けており、声や楽器の音を「聴き取る」目的にもオススメのモデルです。
↓Legend Xに関連する記事はこちら!!↓
EMPIRE EARS Legend X Japan Gold 解禁! |
EMPIRE史上最も売れたモデルの後継機
BRAVADO MKII(カスタムIEM) ¥117,500-
BRAVADO MKII (Universal fit) ¥93,500-
EMPIRE EARSのラインナップで最も売れた「BRAVADO」がMKIIとなって帰ってきました。
高域&低域が僅かに協調され、パワフルで抑揚に富んだ聴いていて楽しくなる元気なサウンドは健在です。
1BA+1DDのハイブリッド・2ドライバー構成だった旧モデルと比較し、BRAVADO MKIIは静電ドライバーを追加したトリプルハイブリッド・4ドライバー構成へと進化しました。
また、搭載されていたダイナミックドライバーは新開発「WEAPON IX+」へとブラッシュアップ。
広かった低域には更なる深みと解像度を、少し粗かった中高域には精細かつ精彩な表現力が加わりました。
EMPIRE EARSの現行ラインナップではエントリーモデルに位置しますが、ミドル~ハイエンドモデルのサウンドに肉薄する実力を持ちます。静電ドライバーを搭載した意義を感じ取れる音作りで、トリプルハイブリッドモデルの特徴や良いところが最大限活かされている印象です。
数あるトリプルハイブリッドモデルの中では比較的リーズナブルな価格で、既にBRAVADOをお持ちの方にも、初のEMPIRE EARSカスタムにもオススメのモデルです。
↓BRAVADO MKIIに関連する記事はこちら!!↓
遂に揃ったMKIIシリーズ!!『BRAVADO MKII』&『ESR MKII』が登場!! |
まとめ
特に人気なモデルやEMPIRE EARS独自の技術にフォーカスを当ててご紹介致しました。
EMPIRE EARSは各モデルの設計やサウンドチューニングにおいて、著名なアーティストやエンジニアへ協力を仰ぎ、スタジオやステージ上の現場での使用感を重きに置いた製品開発をしています。
カスタムIEMの特徴的なデザインオプションや、ユニバーサルモデルにもモデルごとの特別デザインを考案、採用するなど、デザインにも強いこだわりを持ち注力しているメーカーの一つでもあります。
音だけでなくデザイン性にも優れたラインナップの数々、一度好きになると”とことんハマってしまう”魅力を持ったメーカーです。
EMPIRE EARSの技術と情熱が込められた製品達をぜひ一度お試しください!
それではまた「第4回」の紹介ブログでお会いしましょう!
以上、e☆イヤホン海外事業部スタッフの すずき がお送りしました!
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