皆様こんにちは!eイヤホン海外事業部のすずきです!
私は店頭に立つことが少なく、またTwitterのアカウントも持っておりません。
ありがたいことにブログを書かせていただく機会が多いので、こういった場で少しずつ”個性”を発信していければと思います。
因みに、元自作勢です!(ケーブル,カスタム諸々自作してました)
前置きも程々に、今回ご紹介するのはこちらの商品。
『EMPIRE EARS』の新商品として、
「Bravado」&「ESR」がMKIIとなって帰ってきました!
今回もユニバーサルモデル並びにカスタムIEMの両モデルでの展開となります。
旧モデルとの比較も含め、詳しくご紹介させていただきます!
BRAVADO MKII
BRAVADO MKII (Universal fit) e☆特価 ¥93,500-(税込)
BRAVADO MKII (カスタムIEM) e☆特価 ¥117,500-(税込)
次世代のBRAVADOBRAVADO MKIIは、次世代のBRAVADOであり、最も売れているIEMの後継機です。次世代のW9 +サブウーファー、独自のバランスドアーマチュアドライバー、デュアル静電ドライバー、およびEIVECとARCの共振緩和テクノロジーを採用されたことにより、よりダイナミックレンジの広い、細部再現力の高いサウンドを提供できるようになりました。Bravado MKIIは、デザインとパフォーマンスの限界をさらに押し上げるという私たちの執拗な探求を体現しています。 大胆なスタイリング、これまで以上に多くのテクノロジーとパフォーマンスを備えたBravado MKIIは、クラスを破壊する遺産の価値をかつてないほどの高さに引き上げます。
スペック
■4-WAY synX クロスオーバーネットワーク(4-way synX Crossover network)
● 1 × 次世代 9mm WEAPON IX+(W9+) サブウーファー
● 1 × バランスドアーマチュアドライバー(proprietary balanced armature driver)
● 2 × プレミアム静電ドライバー(premium electrostatic drivers)
■上位モデルにも採用されている『WEAPON IX+』を搭載
IX+(W9+)ダイナミックドライバーは、精密にチューニングされたバスレフシステムと密閉型ウーファーの画期的な技術を組み合わせることにより、IEMの世界に比類のない低域パフォーマンスをもたらしました。
Legend Xに採用されたW9の性能を最高レベルに上げるため、W9+のコイルはより大きな直径を持っています。 W9 +はこれまでの限界を超越しあらゆる場面で息をのむような低音を提供します。
『BRAVADO MKII』はエントリー機でありながら、BAドライバー×ダイナミックドライバー×静電ドライバーを搭載したトリプルハイブリッド構成に進化しました!
ESR MKII
比類のない細部再現力を持つESR MKII
レコーディング、ミキシング、マスタリングにおいて、全ての決定は「真実の音」をベースに下されます。Empire Studio Reference(ESR)MKIIは比類のない細部再現力を備えた、混じりけのない純粋でニュートラルなサウンドを提供するIEMです。ESR MKIIは次世代のESRであり、トリプルバランスドアーマチュアとデュアル静電ドライバーで構成される5ドライバーハイブリッド構成と、EIVECおよびARCテクノロジーによって駆動される完全に新しく再設計された4ウェイsynXクロスオーバーネットワークを備えた最高のスタジオリファレンスインイヤーモニターです。ESR MKIIはEMPIRE EARSで最もフラットなインイヤーモニターであり、音楽、映画、放送制作のニーズを満たすために、録音に忠実なダイナミクス、超高速な過渡応答、高い解像度を提供します。
スペック
■4-WAY synX クロスオーバーネットワーク(4-way synX Crossover network)
● 3 × バランスドアーマチュアドライバー(proprietary balanced armature driver)
● 2 × プレミアム静電ドライバー(premium electrostatic drivers)
専用フェイスプレートデザイン
■BRAVADO 専用フェイスプレートデザイン
■ESR 専用フェイスプレートデザイン
BRAVADO×ESR 共通のテクノロジー
■synX Technology
synXは、パーツを提供するメーカーへの無数の要望と技術により独自の傑作を確立しており、IEM業界においても際立った存在です。
超広帯域の8Hz〜40kHzの再生を可能とし、特定の帯域を高精度に指定が出来るEMPIRE独自のネットワーク技術です。
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■EIVEC Technology
EIVEC(Empire Intelligent Variable Electrostatic Control)は、ESドライバーを完全に制御およびコントロールするために搭載されたEmpire Earsが新たに発見したテクノロジーです。
ESドライバーは低電圧設計であるため、5Hz-100kHzの驚くべき範囲を再生可能にしました。
※ESR MKIIにおいては10Hz – 100kHzの周波数帯域となります。
各ESドライバーと対応するトランスフォーマーをそれぞれ個別にコントロールし、synXクロスオーバーネットワークに継ぎ目なく統合し、他のドライバーテクノロジーと調和させて目標の周波数帯域の再生を達成します。
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■A.R.C.(Anti-Resonance Compound)Technology
ARC(Anti-Resonance Compound)は、IEM内の不要な振動や歪みの軽減を実質的に排除する独自のコーティング技術です。
ドライバー、クロスオーバー、サウンドチューブなど、適用されるコンポーネントの量を効果的に増やし、内部をより強固にしながら、不要な共振を減衰させるダンパーとして機能します。
A.R.C.は音の明瞭さとベースの深さを大幅に向上させ、IEMがより効率的になる技術です。
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旧機種との比較
旧Bravado & BRAVADO MKII 比較
『 デザイン 』
まず目につくのは外観の違いです。
旧版はシェル&フェイスプレートともに全てソリッドブラックカラー、MKIIはシェルは変わらずソリッドブラックですが、フェイスプレートに専用デザイン「Deep Field」を採用することで、ぱっと見のデザイン面での変化が大きいです。
シェルの形状にも変更があり、やや大型化こそしましたが、旧機種よりもカナルが僅かに長くなったことで装着した時の安定感が増しました。
『 音質 』
両機種を聴き込んでみてサウンド面においては確かな進化を感じました。
旧Bravadoは「1BA+1DD」のデュアルハイブリッドモデルでしたが、MKIIとなり「2ES+1BA+1DD」の4ドライバー・トリプルハイブリッドモデルとなりました。
ダイナミックドライバーもODINやVALKYRIE MKIIへも採用された「WEAPON IX+」を搭載。
旧Bravadoは、全域に渡ってパンチのあるパワフルなサウンドが特徴で、解像度や音の細やかな表現力の面では少々粗い部分がありましたが、それらの弱点を全て克服していると感じました。
『 デザイン 』
BRAVADO同様にESRもデザイン面に大きな変化があります。
旧ESRは全体がグレーカラーの筐体となっており、少し独特なデザインでした。
MKIIではシェルがソリッドブラックに、フェイスプレートには専用デザインの「Brushed Silver aluminum」を採用しています。
「Brushed Silver aluminum」は無光沢のアルミプレートを使用したフェイスプレートで、シェルのソリッドブラックカラーと相まって非常に高級感のある外観になっています。
シェルの形状、装着感に関してはBravadoの比較と同様のため割愛させていただきます。
『 音質 』
旧ESRは厚みのある中域を中心とした中庸なフラットバランスサウンドが特徴でした。
High,Mid,Lowの各帯域にBAドライバー1基ずつ、3ドライバーのフルBAの構成でしたが、音の細さを一切感じさせない迫力のある中低域が魅力です。
そこへ、MKIIとなりUltra-Highの帯域に2基の静電ドライバーが搭載され「2ES+3BA」のハイブリッドモデルとなりました。
ぐいぐい来る迫力のある音圧感はそのままに、弱かまぼこ傾向だったサウンドがよりフラットになった印象です。
また、全体のバランスを崩さないくらいの僅かな変化ですが、旧ESRよりボーカルが前へ出ており、この辺りに静電ドライバーの効果を感じます。
旧ESRでは苦手としていた「鋭い音」も表現できるようになりました。
スタッフレビュー
聴いてまず最初に驚いたのは、ベースラインの震えが力強いグイグイ沈み込むような圧倒的な低域です。
TRAPやHIPHOPなどのジャンルが気持ちよく聞こえました。
強力な低域にも関わらず横に広がり過ぎず上手くまとまっているのもポイントで、しっかりと奥行のある高品位な低域が楽しめます。
パワフルな低域が持ち味のBRAVADO MKIIですが、低域に埋もれず中高域がしっかりと分離しているのが第二のポイントです。
しっかりとした分離感が感じられる中高域ながら、音の角が非常に柔らかく聴き疲れのしにくいシルキーな音質に仕上がっています。
個人的に高域が刺さり過ぎるイヤホンは苦手なのでかなり好印象でした。
静電ドライバーらしい柔らかい空気感を楽しめる高域なのではないでしょうか。
ボーカルの距離感は若干遠目でコンサートホールから全体を見つめるような印象、サウンドステージは広めでオーケストラなども臨場感たっぷりで楽しめます。
持ち味である低域の力強さや広めの音質が活かされるライブ音源との相性がかなりいいのでぜひ試してほしいです。
ESR MKIIの低域はやや腰高でタイト、立ち上がりが鋭い明瞭な低域で量感は控えめです。
BRAVADO MKIIがパワー重視なら、ESR MKIIは解像感と透明度重視といったところでしょうか。
個人的にESR MKIIの一番の持ち味は「中域の表現力」だと感じました。
ボーカルラインの距離感は近めで、有機的でかなり自然な聴き心地が素晴らしいです。
かなり癖が抑えられたチューニングで、高い解像感と滑らかさをうまく両立した音質に感じます。
少しだけ暖かめですが透明感のある声を楽しめるバランスのいい音質を楽しめます。
しっかりとした高域表現で、音のエッジ自体は柔らかめかつシルキーで聴きやすく「リファレンスモニター」的な音質に仕上がっています。
少しだけ暖かめですが、透明感のある声を楽しめるバランスのいい音質を楽しめます。
また、ボーカル表現の実力と他の帯域とのバランスの取り方が非常に上手いと感じました。
ボーカル重視の音質をお求めなら非常にオススメの機種です。