皆さんこんにちは。
イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』のASMRオタク、アラチャンです。
前回のASMRのブログ、想像以上にご覧いただけたようで感謝の極みでございます。
本当はもう少しASMR向けハイエンド機種も紹介していきたいところですが、「今更ながら」シリーズとして、前回はASMR、今回はIEMの老舗「SHURE」のSEシリーズについて書き記していこうかなと思います。(AONICはまたこんど!)
さあ行きましょう!!!
まずSHUREとは?
「SHURE」、このメーカーからオーディオ沼に入り込んだ方も多いのではないでしょうか。
後述するエントリーモデルのド定番「SE215SPE」やハイエンドの一つのリファレンス「SE846」など多くの有名機種を製造しているアメリカのメーカーです。
「SHURE掛け」なんて呼ばれているイヤホンの付け方のスタンダードの名前にもなっているような超有名メーカーです。
「SHURE掛け」のブログはこちら
かくいう私も高校生の頃にSE215のクリアモデルとDP-X1をeイヤで購入したのがオーディオ沼に浸かるきっかけだったりします。
自分語りはさておき早速紹介していきましょう。
【エントリークラス】
エントリークラスには「SE112」「SE215」「SE215SPE」の3機種があります。
SE112
唯一SHUREで1万円を切っていて音質と値段の両立をしている「SE112」です。
装着感・音質共に同価格帯ではかなり優秀な印象を受けます。
音質としては、滑らかで適度に押し出しのある低域とクリアな中高域という感じに弱ウォームな音質に仕上がっており、非常に聴きやすいです。
装着感もコンパクトな筐体のおかげかすっぽりと耳に入り快適です。
「SHUREを使ってみたいけどよりコンパクトな機種が欲しいな……」と思う方にオススメの機種です。
SE215(ノーマルエディション)
アラウンド1万円台の超ロングセラー「SE215」です。
改めて聴きなおしてみても完成度の高さに舌を巻きます。
コンパクトで薄型の筐体にDDを1基組み込んだシンプルな構造で信頼できます。
音質は112よりぐっと解像度が上がり、モニターライクな1本だと感じます。音の粒立ちがよくなり、細かい音までフラット傾向に鳴らすので用途を選ばずに使用できるのではないでしょうか。
音場は少し近めで細かい音を観測しやすいです。
装着感としては薄型の筐体のおかげで、耳から飛び出すことなくしっかり遮音性を確保できます。
イヤーピースを適切なサイズに合わせさえすれば‘‘パッシブノイズキャンセリング‘‘と呼んでいいほど遮音性が上がるのは魅力的ですね。
また演奏やゲームなどにも使えるようにケーブル長が162cmなのも嬉しいポイントです。もし長さが気になるようであれば純正の短いものにリケーブルすればよいでしょう。
SE215(スペシャルエディション)
SE215と言えばコレ!!!って方も多いのではないでしょうか。
こちらは先述のノーマルエディションに比べて、低音の厚みが増した低域増強モデルになります。
音質は低域の厚みがかなり増え、迫力ある低音という印象です。
また全体的な音の距離が近くなっています。
解像度の高さは素のSE215と変わらないのでより低域が欲しいという方にオススメです。
こちらはケーブル長が112cmになっています。
【ミドルクラス】
ミドルクラスには「SE425」「SE535」「SE535LTD」があります。
SE425
SE425はミドルクラスのモニターイヤホンの1つです。
今までダイナミックドライバー(DD)で構成されていたエントリークラスとは違って2基のバランスド・アーマチュア(BA)で構成されているSE425はミドルクラスの中で1番粒立ちの良い鳴り方をします。
ブライトかつボーカルが近めでレスポンスの良さに優れている印象です。
空間表現として横方向に広く、どこに何があるかの定位感も非常に優秀です。
フラットかつ脚色しないサウンドでモニター用途にもゲーム用途にも活躍すること間違いなし!
モニターイヤホンのド定番とも言えるでしょう。
SE535(ノーマルエディション)
SE535、ミドルクラスのノーマルエディションです。
カラーはブロンズとクリアがあります。
サウンドとしてはボーカルのモニターに最適に感じます。
かなりしっかり前にボーカルが位置しています。
SE425などよりナチュラルな印象を受けます。
各帯域のの厚みはありますが、全体的に整った音でこちらもモニター用途で活躍することでしょう。
空間表現は縦にも横にもある程度広い印象です。425と比べると縦に広いのが特徴的です。
BA3基にはなっていますが装着感は相変わらず抜群です。
小型で人間工学に基づいたデザインは長時間の使用でも問題ないと思います!
SE535LTD(リミテッドエディション)
先述したSE535の日本専用チューニングが施されたリミテッドエディションになります。
やはり目を引くのは鮮烈なクリアレッド、耳につけていたら「おっ!」と思わず見てしまうほどの深紅です。
音としては元気で迫力あるサウンドという印象を受けます。
ノーマルの535より角が立ったソリッドなサウンドです。低域の厚みが通常よりさらにあるので、日本人の好む音というのがなんとなくわかるような気もします。
【ハイエンド】
SE846(第2世代)
SHUREのハイエンドモデル「SE846」です。「第二世代」とついているのはノズルインサートに1種類追加されブラッシュアップされたからです。
「ノズルインサートとは何ぞや?」と思う方もいらっしゃると思いますが簡単に説明させていただくと、「イヤピースをはめる部分の内側に交換できるパーツがある」ということです。
(銀色の部分)
この交換できるノズルのパーツを「ノズルインサート」と言い、SE846には4種類のノズルインサートが付属しています。
(青色がノズルインサート)
SE846はBA4基で構成されています。各ノズルで聴いた際の印象を軽く記述していきます。
・エクステンドノズル
エクステンドノズルは全体的な定位感の良さとブライトさを感じます。
少し低域のハリ感が増すような印象です。臨場感重視というところでしょうか。
・バランスノズル
バランスの名の通り、解像度とブライトさの中間をとった角の取れた丸いサウンドという印象を受けます。一番聴きやすく聴き疲れしにくいようなサウンドです。
・ウォームノズル
弱ウォームからふわっとしたウォームに変化させるノズルです。リスニング寄りというような感じです。高域も丸くなるので長時間聴く方などにはこのノズルかなという印象。
・ブライトノズル
一番煌びやかに高域の伸びを感じるノズルになります。空気感が少し締まるのでクールに鳴るような感じも受けます。短時間に集中して解像度の高いサウンドが欲しいという方にオススメです。
SHUREの傾向として適度な空間に脚色しないようなサウンドのノーマルエディション系とリスニング寄りに低域の厚みを増したSPEモデルやLTDモデルに2系統に分かれます。
どちらを選んでも楽しく音楽を聴けること間違いなしなので是非この記事を参考にして選んでいただけたら幸いです。
モニター機種が好き。
体と声が大きいスタッフです。