こんにちは!e☆イヤホン秋葉原店修理担当のさとしです!
クリニックブログも早7回目、
今週は秋葉原店のさとしが担当させていただきます!!
よろしくお願いいたします!
↑修理品や自作したものをアップしております。
前回はケーブルのオーダーについて、あれやこれやと
ご紹介しましたが、今回はさらに深堀して
ケーブルの心臓部 【 線材 】についてご紹介いたします!!
ケーブルオーダー等でご参考頂ければ幸いです。
目次▼
①初級
まずは一般的に使われている、【 OFC線 (無酸素銅) 】
イヤホンの純正ケーブルや、内部配線によく使われています。
癖のない音色で、どこに使ってもいい意味で目立たないオールラウンダーで、
あまり音質を変えたくないところに使用するのがおすすめです。
お次は、【 錫メッキOFC線 】 です!
中低域に厚みが出て、全体的に音色が明るくなる傾向です!
内部配線によし!イヤホンケーブルにもよし!
とても使いやすい線材です。
当店取り扱いの ▼EPC シリーズ は1芯~4芯のもがあり
使用用途に合わせてご注文も可能です!
画像はEPC-4 (4芯+銀メッキシールド線)
②中級
【 銀メッキ銅線 】
OFC線の表面に銀をコーティングしたもので、
音の粒立ちが良く一音一音がはっきりし、高音域の滑らかさが向上します!
【 純銀線 】
こちらは名前の通り純銀素材の線材です。
銀メッキのものより、解像度や高音域の伸びが段違いです!
細身のなので、音質を妥協せずに軽いケーブルを作りたい時に最適!!
個人的にかなりおすすめです。
③上級
【 金銀合金線 】
こちらの代表的なものとして ▼オーグライン+a 、▼オーグライン+pt があります!
金と銀の素材には貴金属・宝飾品用のものを使用、
+α は金の含有量が3倍、すっきりとしていながらも
音の芯は太く、全体域を満遍なく描写してくれます。
+pt にはプラチナ合金を追加した豪華な仕様になっています!
とにかく豪華で煌びやか、どんな音源でも補正してくれるようなイメージで
4芯だとコッテリ、8芯だとさらにコッテリな特濃サウンドで
音圧も一気に上がります。
おまけ
個人的にはまっている【ヴィンテージケーブル、合金ケーブル】もご紹介!
こちらは大昔に製造された線材で、現在では廃盤となっているので
入手が困難となっているケーブルです。
単線のものが多く、イヤホンケーブルで使用するには耐久度、使い勝手の面で
難ありですがDACとポタアンを繋ぐ、ミニミニケーブルには最適です。
音質は、全体的にカラッとしており迫力があります。
ただ高音のキラキラ感や、艶感が一切ないので
他のケーブルと組み合わせることで真価を発揮しそうです。
( 熱を加えると、時代を感じる香りが漂ってきます )
一番古いものは1929年ごろの製造だそうです。
現代ではあまりない音色なので、一度皆様にも体感していただきたい…
続いて、【 マンガニン線 】
銅、マンガン、ニッケルの合金線です。
抵抗値が高く、オーディオ用に使うには難ありで
布巻皮膜もほどけやすく、必ず追加の絶縁が必要ですが
とにかく音がいいんです!!
迫力、艶感もあり低音がどっしりと鳴ります。
これも他の線材と組み合わせてみたい…
ということで作ってみました!
マンガニン線 + オーグライン+α の8芯です。
艶と高音の伸びが追加され、全体域にわたってパワフルな鳴りになりました。
ミニミニケーブルは作業料¥7,000~ +パーツ代で
承っております。
iolete、マンガニン、ポリウレタン線、+α、+pt のミックス
組み合わせ次第で、無限に音を作りことができます!
お手持ちの機器に合うベストな線材を
探求していきましょう!
いかがでしたでしょうか?
今回はケーブルの要である「線材」をご紹介させていただきました。
おまけでご紹介した線材以外は、当店webや店舗でも
ご購入が可能です!
以上、秋葉原店のさとしがお届けしました。
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