「Obsidian」発売!普段は見られない「モノ作り」の現場に潜入インタビュー!


hamachan

イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』のはまちゃんです!!

 

e☆イヤホンラボの新製品
「Obsidianケーブル」の発売を記念したインタビューブログです!

 

 

 

工場見学

 

 

インタビュー

 

 

―――まず最初に、トープラ販売の歴史等、お伺いできますでしょうか?

半世紀にわたって、オーディオのプラグ・ジャックを製造・販売しているメーカーです。当初は外部電源プラグを制作しておりました。その後、オーディオプラグ製作といった流れが出来まして。現在では、大手様のOEMを請け負って、オーディオマニアの個人様向けにもご提供をしています。

もともとは、切削加工、金属加工からスタートしたメーカーです。プラグ、ジャックの製造より以前は、精密機器の加工をしておりました。例えば電極の端子であったり、様々な部品の製造に携わりました。

 

 

―――プラグ、ジャックの製造シフトしていった、具体的な転機などはありますか?

最初は一般的な切削加工からスタートし、顧客様からの要求精度が上がったことにより自社だけのノウハウや設計技術等が蓄積された形になっています。

 

製品化の際に精度と不良率を特に意識し始めたのが、大手メーカーさん各社からのオーディー関連のプラグ製作依頼があった時期です。オーディオ関連のプラグにはJEITA規格というものが存在し、それらの案件を多くこなすことで自社にてより厳しいルールを設けて、顧客様に安心して商品をお届けできるような形になり、現在に至っています。

 

 

―――過去にこれは大変だったとういような案件のお話しを聞かせて下さい。

大手メーカーさんからの要求に応える際に多いのが、サンプルと量産時の耐久性の差異でした。この為、前述のような自社ルールを設けて、多くの顧客様にご満足いただけるような商品の製造を今日も行っています。

 

 

―――高い精度と耐久性で評判のトープラ製品ですが、JEITA規格以上に厳しい自社規格などはあるのでしょうか?

実際の実用性の問題で、規格通りに作ってた製品でも、国内では問題なく使えるが国外では不具合が出る、などの問題が発生します。同じJEITA規格の中でも差が出てくるのは、独自の寸法、形状で製造しているからです。

弊社では、国際規格という独自の規格を作り、JEITA規格のなかで、寸法、加工の方法などを独自に調整したものをOEMとして供給しています。規格を十分に満足させる為に、部品1つ1つの加工精度を厳しく定めてものつくりをしてきました。何十年と続けてきた、徹底した精度管理によって生み出せるものかと思います。仕上がった製品の評価というものは、特に大手メーカーさんは非常に厳しい基準で評価されます。弊社の製品は、その目にかなうような仕上がりにし続けています。

 

 

 

―――トープラの準拠品にはどのような特色がありますか?

準拠品を取り扱っていただくなかで、弊社のこだわりとしては、やはり精度の問題ですね。部品のこだわった寸法管理、ハイエンド精神だけでなく、エントリーユーザーの製品においても、吟味した素材しか使用しない。樹脂材に関してはバージン材しか使いません。リサイクル材は使いません。

表面処理に関しては、かなりこだわりを持っています。単に膜厚をアップさせるわけではなく、手間暇をかけて下地処理しをメッキ処理を積層させて表面処理を施す。ベースからしっかりと仕上げていますので、通常の金メッキとは違い、使用しても変化の起こりにくいプラグが出来上がります。さらなるポテンシャルアップにつながるコンポーネントとして取り入れていただけるように、徹底した製造を行っています。

 

 

 

―――e☆イヤホンで準拠品をお取り扱いさせていただけるようになった経緯というのはどのようなものだったのでしょうか?

御社で正規取り扱いを頂くことになった、私共の決断の1つとして。それまでは、OEM品という事でメーカーさんからの指示を受けたデザインや仕様を元に製造し販売して頂いた経緯がありますが、今回は、私共(トープラ販売社)の方からご提案をさせて頂いたものを、御社にて販売して頂く形になっています。

 

製造がメインである弊社は、販売やサポートという点において(特に後者)でのノウハウがあまりありません。対して、e☆イヤホンクリニックを持つ御社の実績の数々を考慮させて頂き、お客様に対するサポート体制も問題なく行っていただける、という点が非常に大きいです。

 

また、e☆イヤホンラボは商品を提案したり開発したり販売したりする「メーカー」である点も大きい所です。そのような点を考慮させて頂きまして、正規販売店という事で契約をさせて頂きました。

 

準拠品の判断基準は、評判が良く実用的である点である事と流通の数量を加味した上で、耐久性と特性面とコスト面のバランスをとった万能タイプを準拠品として選定しました。

 

 

―――今回、「Obsidian」に採用されている「eLTAメッキ」についてお伺いします。

挿抜接点部に採用された世界初のeLTAメッキは、今までの多くのメッキ技術を集約させ「特性と耐久性の両立」を実現した次世代の
メッキになります。挿抜接点部としても弊社としても初の高水準なメッキとなり、非常に高水準で製品化するのが楽しみです。

 

eLTAメッキに関しては、理論上としては可能であるという事は解っていましたが、実用を大事にする弊社としては若干の不安がありました。メッキの方は入念に実際の評価をした上で、当初の予想を超える「120%の出来」に仕上がったと思います。同時に、自信を持って出荷できるものになったと思います。

 

 

 

貴重な工場見学!

材料である国産真鍮材を加工していく機械になるそうです。(凄い…。なんといって良いのか。)

 

まず、量産加工前に材料をセットした状態になります。

 

別ラインでは、標準プラグの切削作業が行われていました。(「トープラの油」が使われていました。)

 

 

別ラインより、切削作業の直後に写真を撮らせて頂きました電極部にあたるパーツです。

 

こちらは、違う形の電極部品だそうです。

 

こちらは、クリニックの2WAYプラグに使用されている部品だそうです。

 

切削した部品を洗浄し、乾燥中とのことです。

 

 

 

プラグ部の部品をセットし樹脂を流しこみ、プラグ部が出来た形になります。(プラモデルみたい…。)

 

まさに職人の現場!(プラグ部のパーツを狂いなく金型へセット)

 

 

金型へセットする前の構成部品を撮影用に組み上げて下さいました。

 

実際は微妙な加減があって、仕上がりの状態を確認しながら器具を調節し製品化していきます。

 

仕上がりの確認をしているそうです。

 

これから、最終出荷前の全数検査の工程に入ります。(この間にも、色々な工程で厳しいチェックが行われていました。)

 

非常に厳しい検品基準をクリアしたものだけが「合格」となり出荷されるそうです。。

 

 

髪の毛の太さの傷は、トープラ販売株式会社では「大きな傷」の範囲。

 

髪の毛の太さ以下、外観検査用の拡大鏡にて目視できるかどうか、ほんとに細かいレベルで検品されて出荷されます︕
各種電気検査も含み、最終検査は実に色々なチェックが行われていました!

 

 

 

動画での工場見学はこちら!

 


 

 

 

国内、国外を問わず、多くのハイエンドブランドに信頼されているトープラ販売株式会社。本日はその貴重なお話を聞かせていただきました。

 

以上!

はまちゃんがご案内いたしましたー!


【制作協力】

トープラ販売株式会社

http://www.to-pura.com/

 

※記事中の商品価格・情報は掲載当時のものです。

 

【1/30発売】e☆イヤホン・ラボからObsidianケーブルが登場いたします【リケーブル】