大幅に進化したネックバンド型の最新作『WI-1000XM2』のお話を伺いました。
皆さんこんにちは。
イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』のだいせんせいです。
皆さんは、先日発表された『WI-1000XM2』をご存知でしょうか。
『WI-1000X』の2年ぶりの後継機種にして、筐体構造からノイズキャンセリング性能に至るまで、もはや別物と言っても過言ではないほど大幅に進化した『WI-1000XM2』。
今回の記事では、そんなネックバンド型ワイヤレスイヤホンの傑作に携わった開発者の御三方にお話を伺いました!
本日はよろしくお願いいたします。
まずは、おひとりずつ自己紹介をいただいてもよろしいでしょうか。
赤池と申します。
初代『WI-1000X』から携わっており、今回の『WI-1000XM2』ではプロジェクトリーダーを担当いたしました。
藤原と申します。
本モデルの機械設計の全般を担当しました。よろしくお願いします。
長谷川と申します。
音響設計とノイズキャンセリング設計を担当いたしました。
ありがとうございます。
まずは、初代から2年の時を経て発売となった『WI-1000XM2』の開発経緯を教えてください。
1000Xシリーズにおける『ネックバンド型』
『1000Xシリーズ』のラインナップを、2年前に『WH-1000XM2(ワイヤレスヘッドホン)』『WI-1000X(ネックバンド型ワイヤレスイヤホン)』『WF-1000X(完全ワイヤレスイヤホン)』としてから、我々は3つの装着スタイルを提案させていただきました。
当時は「3つのスタイルを選んでいただく」という提案のためにシリーズとしてまとまっていたわけですけども、今や『WH』と『WF』は基本性能の向上のみでなく、それぞれのスタイルの良さを生かした製品に進化しています。そこで今回の『WI-1000XM2』においても、この『ネックバンド型』という長所を伸ばすように開発を進めました。
そもそもの『1000Xシリーズ』には、どのようなフィロソフィー(理念)があったのでしょうか?
最も大事な要素のひとつは、それぞれの装着スタイルにおける最高クラスのノイズキャンセリング性能です。もちろん今回も、それに違わぬ目標を立てております。
先ほどもお伝えした通り、今回は『ネックバンド型』という長所を生かすために、その設計を1から見直しています。
そして前回の『WI-1000X』では、『WH-1000XM2』の性能をそのままイヤホンに導入するというコンセプトがありました。今回も「ヘッドホンの性能をそのままイヤホンに導入する」というコンセプトを継承しつつ、ネックバンド型として更に使いやすくするため、できるだけコンパクトに仕上げる……。その両立にはかなりの時間を費やしました。
『ヘッドホンの性能』といえば、やはり『高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1』が搭載されているのは大きなポイントではないでしょうか。
『WH-1000XM3』で開発されたプロセッサーですが、完全ワイヤレスイヤホン『WF-1000XM3』では『高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1e』という小型化&省電力化されたプロセッサーに変更されていました。
しかし、今回はイヤホンでありながら、『高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1』そのものが搭載されているんですよね。
おっしゃる通りです。「ヘッドホンの性能をそのままイヤホンに導入する」というコンセプトである以上、当然ながら同じ『高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1』を使うことが大前提でした。
装着スタイルが違えども、体験としてはWHと同様のものが得られる、ということですね。
しかし、「ただ同じものを入れればいい」というわけでもないのでは?
そうなんですよ。もちろん個別の調整も必要ですし、できる限りの小型化もしておりますので、この小さな筐体に入れ込むために相当苦労しています。
一新されたイヤホン部
そして、イヤホン部の構造についても大きく変更が加えられているそうですね。
イヤホン部は、装着性はもちろん、ノイズキャンセリング用のマイクなども含めたメカ音響性能が重要になるのですが、なにせ初代の『WI-1000X』が優れた音響性能だったので(笑)。これを超えるのが大変で、本当に様々な組み合わせを試しました。
例えば、前モデルからのわかりやすい変更点は、左右のイヤホン部を取り付けるためのマグネットが搭載された点です。
音響性能的に、マグネットとダイナミックドライバーユニット、バランスド・アーマチュア・ドライバー(以下、BAドライバー)ユニットの互いの配置は重要な要素です。そこで、色々な場所をシミュレーションした結果、音響性能と装着性に一番優れている配置になっています。
本当に絶妙な配置になっています。
「ここしかないぞ」っていうところに配置してますね。
「ここから1mmでもズレようものなら……」って感じですよね(笑)。
間違いなく変化が出てきてしまいますね(笑)。
装着感といえば、ハウジングの形状自体も変更されていますよね。
今までBAドライバーが音導管の手前のところに入っていたんですけど、それを音導管の内部に入れてしまうことができたんですね。
その結果、音導管の手前の部分を大幅に削ぐことができたんです。
なるほど! たしかにこうして見比べてみると、厚みが無くなっていますね。
音導管部がやや縦長になっているのも、そちらに起因するのでしょうか。
BAドライバーを音道管の内部に配置したことで、その形状に合わせてダイナミックドライバーの音道経路を最適化したためです。
同時に、装着性もしっかり検証しています。
また、BAドライバーが音導管に入ったことで、他の部分も全体的に音導管側に寄ったので、容積的に余裕が生まれ、マグネットの配置なども上手くできました。
そして、音導管周りの厚みが削られたことで、イヤホンがさらに耳の奥に収まることになり、装着性も向上しています。
小型化によるメリットが色々な形で出てきたわけですね。
また、ケーブル周りも工夫しています。
イヤホンのケーブル出口がより音導管側に寄せられるようにできたことで、ケーブルが顔に沿うようになり、振れたり抜けたりしにくく、こちらも装着感の向上につながっています。
あ、ホントですね! 『WI-1000X』と比べても、ケーブルの生え方が内側のラインになっています。
そもそもの形状もこうやって比べてみると、結構大きく変わってますよね。筐体の角度とかもだいぶ変わっているような感じもしますし。
角度でいうと、音導管を曲げている『アングルドイヤーピース』という方式を採用しています。上から見ていただくとわかりやすいんですけど、ちょっと曲がっているんです。
なるほど、この角度が耳穴の角度に合うってことですね。
一般的に耳穴って、顔の前側に向いているんです。なので、それに合うような形で音導管を曲げてあげると、奥に入って装着安定性も増すというわけです。
背面側も意匠が異なっていますね。
『WI-1000X』ではハウジング背面に搭載されている部品が凹凸になっていたんですけど、今回は耳穴側に部品が収まっているので、その分デザインも変化しています。
凹凸が筐体内に収まったわけですね! おかげでスッキリした平面になっていますね。
デザイン的にも、最近のシリーズ(『WH-1000XM3』、『WF-1000XM3』)に合っている感じがします。
『妥協なき音質』の再構築
続いて音質設計のお話も。
今回『高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1』が搭載されたことで、ノイズキャンセリング性能だけでなく、音質にも寄与しているのでしょうか。
そうですね。『高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1』の高S/N比、低歪みの部分が大きく寄与しています。
また、ノイズキャンセリング性能が上がったことで、騒音下でも音楽がマスキングされづらくなり、よりクリアな音で楽曲を楽しむことができます。
そもそものノイズキャンセリング機能を抜きにしても、Bluetoothイヤホンとしてのノイズ感も減っているのでしょうか。
減っています。載っているチップ自体のフロアノイズが下がったことと、音響設計的にも耳につく帯域の特性をなめらかにしているので、電源を入れたときのノイズ感というのは、前機種と比べてもかなりの進化を感じていただけると思います。
ちなみに、搭載されているドライバーユニット自体は『WI-1000X』から変更がないのでしょうか?
同一のものです。ただ、もちろんチューニングは新たに行っています。
なるほど。
先程『1000Xシリーズ』のフィロソフィーとしてノイズキャンセリング性能のお話を伺いましたが、音作りのポリシーも同様に重要なポイントだと思います。その辺りのお話もお伺いしてもよろしいでしょうか。
『1000Xシリーズ』としての音作りのポリシーは、「ジャンルを選ばずにさまざまな音楽を楽しめる音作り」を目指しています。これは『WH-1000XM3』や『WF-1000XM3』においても同様です。
そのため、最新の音楽から古い音楽まで、幅広くナチュラルに聴けるような音作りを目指しています。
当時の『WI-1000X』も同じポリシーで作られている製品だと思いますが、やはり2年という歳月が経っている以上、意識すべき最新の音楽シーンにも変化があったのでは?
そうですね。『WI-1000X』との比較でいうと、低音域はより低い音、高音域はより高い音まで自然に聴こえるような音作りをしています。
ユーザビリティの向上
あとは、ユーザビリティの向上について。一番大きな違いとしては、ネックバンドの素材が変更されていますよね。
以前は金属製のネックバンドだったんですが、今回はシリコンラバー(以下、シリコン)を採用しています。
シリコンの内部にはバネ性のある金属が入っているんですが、ソフトな感触になっていますので、このようにくるりと変形させると小さくまとまります。この状態でキャリングケースに収納することができるようになりました。
これはちょっと革命的な「曲げ方」ですよね……! このサイズ感のケース、ネックバンド型ではなかなか見かけませんよ(笑)。
これは初めての試みですね。簡易型のテントのような、たたむときにひねるようなイメージです。
慣れが必要そうに見えるかもしれませんが、実はこれ、クルッとひねるだけで収まる形になるんです。
これって、何度もひねったり戻したりしても大丈夫なのでしょうか。
もちろんしっかりと検証して、実用的に充分な耐久性を担保しています。
キャリングケース自体も結構こだわっていて、片手で簡単に持てるようなコンパクトなサイズで、付属品も入るようになっています。
こういうネックバンド型って、ループのサイズ感に合わせたポーチとかが一般的なイメージです。初代機なんかもまさにそうですよね。
ポーチ派とケース派って分かれるところなんですけど、「製品をしっかり保護したい」というお客様が多くいらしたので、今回はそれに応える形でハードケースにしました。
なるほど、確かにポーチだと落とした拍子で衝撃が伝わってしまいますもんね。
それでいうと、シリコンの柔軟性も安心ですよね。
柔軟性といえば、今日はこんなものを持ってきてみました。
……小さいビニール袋。イヤーピースとかが入っているやつですか?
いくら「コンパクトに折り曲げられる」といっても、イマイチ伝わりづらい部分があって。そこで今回はこちらを使って……よいしょ。
……このように、このサイズの袋にスッポリ入る姿を見ると、本体自体がどれだけ小さくなったかがわかると思います。
すげっ!
しかもそれができるってことは、付属ケースだけでなく、使いやすいポーチを選ぶこともできるわけですね。
この「小型にする」というのが、今回の一番のこだわりポイントと言っても良いかもしれません。我々はこれに命をかけてきたようなものなので(笑)。
完全ワイヤレスイヤホンが浸透してくるにあたって、ネックバンド型のサイズ感は敬遠されがちな部分だと思うんですけど、それをここまで削れたというのはトータルの努力が必要ですもんね。これはめちゃくちゃ良いな……。
ちなみに、キャリングケースの使いやすさとしては、内側の引っかかりが全周にあるんです。
あ、本当だ! なんというか、返しのような形状になっていますね。
一回収納すると、中で広がったり外れたりしないような作りになっているわけです。こういうところもこだわりのひとつです。
そもそも、ネックバンド部をシリコン素材にしようというきっかけは、どういったものだったのでしょうか?
装着感の向上が大きな理由です。
以前のようなハードな素材のネックバンドがお好きな方もいらっしゃるのですが、それだとどうしても着けてる感じを意識してしまうんです。
かさばるというか、「着けてるな」っていうのがわかるような。
シリコンのネックバンドにしたことで、身体の形状に沿ってくれる上に、重さが格段に軽くなっています(71g→58g)。着けてしまったあとは意識することがなくなると思いますね。
どれどれ……。
あー、なるほど! これは全然違和感がない。軽さもさながら、締めつけ感が無いのもかなり印象が変わりますね。
やわらかい素材なので、締めつけ感も殆どありません。ずっと着けているうちに、着けているのを忘れてしまうような自然な感じです。
やわらかいですけど、「やわらかすぎない」というか。閉じ具合やシリコンの硬さも絶妙です。
完全に閉じないブランブランのケーブルだと、収納するのも大変になります。この「ほどほどの硬さ」によって、首周りにも沿ってくれるし、収納もしやすいわけです。
一見すると、ただのシリコンですが、ばね性のある金属ワイヤーと被覆された10本のケーブルが入っていて、シリコンと金属ワイヤーの材料や形状などによって締め付け感を調整しています。
そんな複雑な作りになっているんですか! 全然そんなゴチャゴチャ印象が無いのに……。
素材感もさながら、このカーブの形状も絶妙ですよね。
首周りと肩に沿うために三次元的な形状になっているんですが、これも様々な形状のサンプルを作って、最適なものを選びました。
ネックバンドが短いと、先端部分が首に当たってしまったりして不快になってしまいます。カーブの形状だけでなく、各部分の長さなども調整しています。
首の太さや肩の角度も、人によって違いますもんね。
やわらかい素材ですので、人によって違う形にも対応できるようになっています。
先ほどのバネ材のお話もそうですが、それをユーザーに意識させない作りというのがまた、腕が光るところですね。これだけ複雑な構造になっていながら、シンプルな印象や使い勝手を実現しているのは本当に素晴らしいことだと思います。
そして今回は、リモコンがネックバンド部とは別途で搭載されていますよね。これはどういった意図でこのような構造にしているのでしょうか?
ほとんどのボタンをネックバンド部から独立させることで、操作性を向上させています。また、通話用のマイクも内蔵しておりますので、通話品質も向上しています。
『WI-1000X』では、通話用のマイクはどこに搭載されていたのでしょうか?
以前は、ノイズキャンセリング用のマイクを、通話用のマイクと兼用していました。
なるほど! 今回は通話用に専用のマイクが設けられたわけですね。
加えて、口に近づくというメリットもあります。
今回ケーブルがフラットタイプになったことで、回転方向の位置が決めやすくなったんです。
回転方向……ですか?
装着した時に、マイクの穴が口元に、ボタンの位置は外側に来るように向きを整えてあげているんです。
なるほど……! 確かに、フラットケーブルならではのアプローチですね!
このリモコンの位置も、絶妙に口元に来るようになっているのがスゴイ。
これもまた、難しい部分でした(笑)。
位置も一番最適なところを探して、色々と検討しました。
あまりにも顔に近いと操作しづらいですし、かといってリモコンが下の方に来てしまうと、垂らした時にネックバンドにカチカチと当たってしまうんです。
本当だ、ギリギリでぶつからないようになってる……!
かつ、口元にもジャストで来るようにしなきゃならないと考えると、何気にめちゃくちゃ凄いポイントですね。
ケーブル自体の長さも、短すぎると首を動かした時に取れてしまいますし、長すぎると頬などにケーブルが当たってしまったりするので、その辺りも考慮した長さになっています。
そして、色々と高機能になりつつ、バッテリーライフは据え置きの10時間を実現しています。これも、さり気なくすごいことじゃないですか?
省電力化されているので、従来のバッテリーをそのまま使えば動作時間は伸びるんですけど、今回はできるだけ小さくしようとしているので、そうもいきません。動作時間は従来と同等にしつつも、筐体を小さくしなければなりませんから。
この動作時間を達成するようにバッテリーサイズを選定しつつ、そのサイズに合わせて内部構造を考えて……ということを並行してやっているので、全体の調整がものすごく大変でした。
ちょうどいい落としどころを探っていく必要があるんですね。
ちなみにバッテリーのサイズでいうと、従来の約75%で済んでいます。
じゃあ、単純に考えて従来の約75%で駆動できる省電力性を実現していると。
確かに比較してみると、ゴツさがなくなりましたね。
かなりスッキリした形になっています。バッテリーサイズもそうですが、操作部を別にすることで、メカ的にもネックバンド部を小さくできているんです。
なるほど! ネックバンド部には、ほとんどボタンが残ってませんね。
そうですね。以前のモデルでは、電源ボタンは左側、ノイズキャンセリングボタンは右側……というように、ネックバンド部の左右でボタンを分けていました。
今回は電源ボタンだけを本体に乗せて、カスタムボタンや操作系は全部リモコンの方に持ってきています。
そう言われてみると、たしかに本体側はすごくスッキリしていますね。あるのは電源ボタンと、USB Type-Cの充電端子と、ステレオミニジャックだけ。
……ステレオミニジャック!?
『WI-1000X』はmicroUSB端子を搭載していたんですが、今回はスマートフォンなどでも主流になっていることから、端子をUSB Type-Cに変更しています。
そこで問題なのが有線接続用のヘッドホンケーブルで、USB Type-Cの規格上、充電端子とアナログオーディオ入力端子の共用は推奨されていないため、別端子化する必要がありました。
そこで試行錯誤した結果、汎用的なステレオミニジャックをなんとか搭載することができました。
やっべ……。
ココに落ち着くまでは、色々なパターンを相当考えましたね。
ステレオミニジャックをネックバンド型のイヤホンに載せるなんて、パッと思いつく限り見たことがない……。少なくともソニー製品では初ですよね。
ということは『WH-1000XM3』のように、両端がステレオミニプラグのケーブルが付属しているわけですね。
通常だと「ヘッドホン側がストレートでプレイヤー側がL字」というケーブルが多いんですが、今回はどちらを挿しても良いように、両端がL字になっています。
ネックバンドの締め付けがゆるめだから、内側にケーブルを接続しても全然邪魔になりませんね。
しかし、スマートフォンからもイヤホンジャックが取り払われる時代に、よもやイヤホン側にジャックが搭載されようとは……。
いざ、試聴!
それでは、試聴させていただきます。
……あ、ネックバンドとリモコンが分かれているの便利ですね。「あれ? 電源ボタンって左右どっちだっけ」みたいなことにならない。
だいせんせいのレビュー
まず、ノイズキャンセリング性能がかなり向上していて、ノイズ音を再生されたことに気づかないほどでした。『WH-1000XM3』と比較しても遜色ないような、現行世代の水準にしっかりと達していることがわかります。
加えて、タッチノイズが少ないのも驚きました。フラットケーブルなどの表面積の大きなケーブルはタッチノイズが発生しがちなイメージでしたが、このモデルではかなり抑えられています。
音は低音の深みと立ち上がりの良さが心地よく、そして高域がキラキラと細やかに描かれているのが印象的です。響きの抜け感も良くて、音が伸びやかに広がっていくのがわかります。何より、様々なジャンルの音楽を楽しく聴かせてくれる味付けの程良さが秀逸です。ガッツリ聴き込んでも満足感があるし、移動中などにサラッと流していても聴き疲れしにくそうなバランスです。
DSEE HXなどによる高音質化の恩恵もあり、Spotifyでついつい色んな楽曲を再生してしまいました。楽曲視聴の意欲をくすぐる1本です。
終わりに
それでは、最後にユーザーに向けてメッセージをお願いします。
首周りや肩に自然に追従する、ソフトなネックバンドがポイントです。
一番こだわって作ったところなので、ぜひ自然な装着感を体感していただきたいと思います。
『1000X』シリーズとしての妥協なき音質と高いノイズキャンセリング性能を実現できた製品かとおもいます。
それらを感じていただいて、じっくりと音楽に没頭してください。
ネックバンド型を待ち望んでいたお客様も多い一方で、それ自体が苦手なイメージを持たれている方もいらっしゃるかと思います。
しかし今回の『WI-1000XM2』は、使っていただければその良さがわかると思います。「ネックバンドだから……」と敬遠されていたお客様もぜひ、まずは一度お試しください!
かくいう僕も『ネックバンド推し』なので、まったく同じ気持ちです(笑)。
特に今回の『WI-1000XM2』は、完全ワイヤレスと同じような軽快さ、そしてヘッドホンと同等のノイキャン性能や音質を追求しているモデルですから。イヤホンやヘッドホンを検討されている方にも、必ずチェックいただきたいモデルですね!
本日はありがとうございました!
開発者の皆さん、ありがとうございました。
『WI-1000XM2』は、2019年12月7日発売。
e☆イヤホン各店ならびに、web本店にて取扱っております。
実店舗には試聴機もございますので、進化したネックバンド型ワイヤレスイヤホンをぜひご体感ください!
お相手はだいせんせいことクドウでした。それではまた次回。
【制作協力】
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