声優・小岩井ことりさんと、何故か真剣(マジ)のイヤホン談義で盛り上がりました。
だいせんせいです。
突然ですが、皆様はEarSonicsというIEMブランドをご存知でしょうか。
2004年にフランスで設立されたメーカーで、創業者は元々アーティストやサウンドエンジニアでもあったフランク・ロペス氏。
現在日本ではユニバーサルIEM(共通の形状のイヤホン)のみが一般販売されておりますが、本国ではカスタムIEM(耳型を採って造るオーダーメイドイヤホン)も販売されており、世界中、取り分けフランスのアーティストの間では非常に高いシェアを誇っているとのことです。
そんなEarSonicsは日本国内においてもエンジニアの評価が高く、ユニバーサルIEMはプロ・アマ問わず多くのユーザーから一目置かれる存在。
どちらかというと玄人好みなイメージも強い同社ですが、実はここ最近のポータブルオーディオ界隈において、飛躍的に注目を集め始めています。
その中心にいるのが……こちらのお方!!
声優・小岩井ことりさんです!!
小岩井ことり Kotori Koiwai
声優・作詞作曲家
京都府出身、2月15日生まれ。ピアレスガーベラ所属の声優。
2011年よりTVアニメやゲームなど幅広くこなす。
作詞、作曲、DTMもしていたことから、MIDI検定1級と、さらには講師資格も取得し
声優として活躍する一方、作詞作曲家として楽曲提供なども行っている。
2018年4月「Sister」の作詞作曲で作家としてメジャーデビュー。
「Sister」が収録されたCD「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE 08」は
オリコンアニメアルバムランキングで1位、アルバムランキングで6位を飾る。
代表作としては「のんのんびより」宮内れんげ、「ぱすてるメモリーズ」六郷沙織、「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」天空橋朋花ほか多数。
人気声優でありながら作詞作曲家としてメジャーデビューを果たすなど、マルチな活躍と深い見識に定評のある小岩井さん。
彼女はEarSonicsユーザーとしても知られ、個人的なこだわりからカスタムIEM『EM32』(国内は今後発売予定)もオーダーされたほど。
(※『EM32』をオーダーされた時のお話はこちら↓)
今日はそんな小岩井さんが、e☆イヤホンにお見えになるとのことですが……?
こんにちは!
こんにちは。
今回は一体、どういう……。
……というか、これは?
ヤマハミュージックジャパンさんのご厚意で、現行のEarSonicsのユニバーサルIEMを一通り用意して頂きました!
今日はこれらをじっくり聴いて、その音質の良さを語っていきたいと思います!
(↑販売代理店・S’NEXTのMさん)
小岩井さんには、事前に箱出し状態のものを一通り聴いて頂いております。
その後、それぞれ約48時間程度のエージングを加えております。
僕が知ってる『声優さんの取材の事前準備』の域を越えてるんですけど。
その変化も含めて、お二人に各製品をレビューをして頂けたらと思います。
なので、今回はアテンドして頂くというよりは、よりフラットな感じでお話をして頂ければ。
サラッと凄いこと言いますね……。
わかりました。もう、普通に、1人のイヤホンオタクとして臨みます。
よろしくお願いします!(笑)
というわけで、EarSonicsのユニバーサルIEMの現行6機種を順番に聴いていくことに。
SM2-iFI
まずは一番低価格となる『SM2-iFI』から行きましょう。
こちらは比較的、発売してから長い機種なので。サクッと聴ければと思います。
高域がちょっとフィルターがかったような、独特な音がしますね。
高域がキツい曲とか、「ちょっと元気すぎるかな」っていう曲を落ち着いて聴くのにも良さそうです。
……『ジャングル☆パーティー』とか、合いそう。
私、歌ってない曲ですけど(笑)。
ウンババウッホッホ!
ミリシタ(※)に実装もされたし、タイミング的にはバッチリですね。
(※スマートフォンゲームアプリ『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』の略称)
上があんまり出ないことで、逆に広い感じというか、ジャングル感が出るかもしれません。
大きいプールとか植物園に行った時みたいな、湿気が高い感じが表現出来ていると思います。
なんというか、ちょっと足元が不明瞭な感じというか。
確かに、クリアで見通しが良かったらジャングルっぽくないですよね。
そう! そうなんですよ!
コレを聴いちゃうと、「キミは本当のジャングル☆パーティーを体感したか?」と言いたくなりますね(笑)。
ミリシタガチ勢は『SM2-iFI』を使ってもらえれば、ジャングル☆パーティーのスコアが伸びるかもしれません。
適当なこと言わないで下さい。
本物の『野生』が、ここにある。
ES2
『ES2』、行ってみましょうか。
エージング前は重低音が多めで、ボリューミーで柔らかい感じの音だと思いました。
これまた、玄人向けというか……(笑)。
これもシブい音ですねえ。
エントリー機で玄人向け、っていうのは、なかなか無い傾向です。
トガってますよね!(笑)
この音に合わせるなら、柔らかい感じが欲しいですね。
どちらかというとローテンポな楽曲が合いますよね。
『ハミングバード』とか、どうでしょう。
あー! 良さそうですね!
……うん。すごく合います。
やったぜ。
イヤーピースをfinalのEタイプに交換したんですけど、フォームタイプの物と比べても低音をスッキリさせてくれるので、『ES2』に合わせるならシリコンタイプの方が好みでした。
『SM2-iFI』や『ES2』だと、フォームタイプのイヤーピースはちょっと『やりすぎ感』が出ちゃうかもしれませんね。
イヤホンそのものから、ちゃんと重低音を出してくれてますからね。
音の柔らかさの魅力は、エージングしてもあまり変わってない印象です。
『ハミングバード』はピアノの伴奏で歌う、明るめのバラード……っていう感じの曲で。
桜守歌織さんってアイドルが歌っているんですけど、この娘は抜けが良い感じの声質なので、より良くまろやかになって聴こえるように感じました。
『ES2』で『ハミングバード』、良いですね。
音数が多い楽曲を細かく鳴らすっていうより、シンプルで落ち着いた曲の方が合う感じですよね。
そう思います!
もしそういった音数の詰まった楽曲を聴くのであれば、もう少し上位機種とかでも良いのかな。
『ES2』だったら、シンプルで、声は抜けが良い感じのボーカル曲とかが、凄くピッタリ合うのかもしれない。
ピアノの弾き語りとか、楽器数の少ない楽曲とかの、一音一音が映えるのかもしれません。
落ち着いた曲調の、いわゆるチルい曲向けという感じですね。
しっとりした音の『SM2-iFI』と比べると、こっちは「まろやか」っていう感じ。
あと、2BA2wayということですけど、上と下がガツンと来る感じじゃなく、むしろ真ん中が綺麗に聴こえるのも意外というか。
柔らかい音色って、これまた「好きな人はトコトン好き」なやつですよね。
最近のシャッキリした音のトレンドとはまた、個性が分かれますね。
クロスオーバー周辺の処理が丁寧にチューニングされているそうで、繋がりが自然なのも嬉しいポイントです。
音の広がり方もちょっと特徴的で。
例えば『ハミングバード』だったら、ホールの響き方をそのまま再現して聴かせてくれるというよりは、そのホールをまるごと包み込むようなまとまりがあります。
頭内定位が逆にしっかり作り込まれているというか、ある種、一番ポータブルオーディオらしい音なのかもしれませんね。
ES3
続いて、『ES3』。
こちらは、元々お使いでしたよね?
そうなんです! 最初に『ES3』を聴かせて頂いて、そこから気に入ってイヤモニまで作って頂きました。
凄くバランスが良い機種ですよね!
特に、低音がしっかり聴けるのが魅力的です。
ステージ上で一番聞き取りたい音はキックなので、そこがしっかりタイトに出るのが助かっていました。
かつ、女性ボーカルの抜けも良いので。凄く気に入っています。
この機種から、一気にモニター的になりますよね。
そうですね! 一気にプロ向けっぽい音になるというか。
ここまで来ると何の曲でも合っちゃうような気がしますねえ……。
(いろいろ試聴中)
(いろいろ試聴中)
……うん、でも、やっぱり『Sister』が合いますね。
以前感じたままの印象です。
この曲は、中低音が多い曲なんですよ。
だからイヤホンの解像度が高い方が、その部分がはっきり聴き取れるんです。
密度が濃い、という感じでしょうか。
そうなんです。
私が作曲した曲なんですけど、この曲は『葛藤』を表しているんです。
そういうニュアンスを表すためにも、焦点が全部の音にハッキリ合っていないような感じにして。一挙に聴き取るのが難しいのかな、っていうくらい、複雑な曲だと思うんですね。
そんな中で『ES3』だと、タイトな低音が出て、中低音もしっかり再現してくれて。かつ、このクラスになってくると解像度も高くなってくるので。
『Sister』の聴き所を余すこと無く楽しんでもらえるのが『ES3』かな、と感じました。
多分、一聴してすぐに「合っているな」っていうのがわかりますよね。
分かると思います。迫力感と聴き取りやすさのバランスが抜群に良いんです!
なんていっても、作曲者が言うんですから。間違いありません!(笑)
説得力がありますね(笑)。
VELVET V2
近い傾向で言ったら、『VELVET V2』でフィルターを”ウォーム”に振っても、『Sister』に合うかもしれませんね。
確かに! 解像度も高いし。
『VELVET V2』は、すごく綺麗に残る余韻が印象的なイヤホンです。
“ウォーム”に回すと、低音が結構迫力ある感じに出るんですけど。
ボンボンとこもる感じが無いので、そのバランスは良いですよね。
『VELVET V2』は、”ウォーム”が一番EarSonicsらしい音な気がします。
逆に”タイト”や”スタンダード”は、先に挙げたEarSonicsの音があまり好みじゃなさそうな人にも、新しく映るかもしれません。
そう考えると、フィルターを調整出来るのは面白いアプローチですね。
可変フィルター。あんまり見ない機構ですよね。
……ところで、”ウォーム”、”スタンダード”、”タイト”の3つが選べるということは、実質3万円×3台なのでは? 安い!
え。
無段階式のダイヤルなので、好みの音になるまで細かく調整出来るのも嬉しいところです。
ということは、どんどん細かく調整していったらどんどん安くなっていく……!?
いやいやいや。
頑張って9万段階で調整したら、実質1円のイヤホンを9万本買うようなもの……!?
これ以上話をややこしくしないで下さい。
はい。
可変フィルター “ウォーム”
それはともかく、”ウォーム”に寄せたら、意外とロックっぽいナンバーもイケそうですね。
『ジレるハートに火をつけて』とか。
あー! いいですねえ!
低音の量感とキレが両立しているのが嬉しいですね。
ジリジリと攻める感じが非常に気持ちよく表現されていると思います。
あと、”ウォーム”なら『創造は始まりの風を連れて』も捨てがたい。
わかります! “ウォーム”だと『創造は始まりの風を連れて』は合いますよね。
実はこの曲、マニアックな話なんですけど、朋花ソロバージョンがあるんですよ。ライブ限定CDで。
存じております。LIVE THE@TER SOLO COLLECTION 06ですよね。持ってます。
ようやく受け取れました。#ml5th pic.twitter.com/YVtVgJl2by
— だいせんせい(e☆イヤホンPR) (@eear_daisensei) 2018年8月2日
↑買った時のツイート
流石(笑)。
『創造は始まりの風を連れて』は、迫力があるロックな曲ですよね。
元々は『THE@TER ACTIVITIES』というシリーズで、プロデューサーさん達に投票してもらった配役に合わせたドラマの楽曲という設定なんです。
この楽曲は剣と魔法のファンタジー的な世界観がしっかり出ています。
テーマ性がちょっと特別ですよね。
迫力があったほうが絶対に良い楽曲なので、”ウォーム”が一番良いと思います。
剣の音とか、物語を彩る様々な音色が聴き取れるので、すごく合ってます!
あとはソロバージョンも、よかったらぜひ。より魔王感があるので。
ソロコレを持っていない方は、同僚のPに聴かせてもらって下さい。
もちろん、通常版の『THE@TER ACTIVITIES 01』もオススメです。
可変フィルター “スタンダード”
“スタンダード”に合わせると、良い意味でEarSonicsっぽくなくなったなあ、って感じがしますね。
低音よりも、中高音〜超高音がしっかり鳴ってますよね。どんな曲が合うでしょう?
好みによるかもなんですけど、『Angelic Parade♪』が良いかも!
“スタンダード”だと凄く軽やかな響き方なので、エンジェルスターズっていうチームを表現するのに合っていると思います。
『Angelic Parade♪』なら、いっそフィルターを”タイト”に振ってしまってもいいかもしれませんね。
確かに、確かに!
思いっきり軽やかに振っちゃうべきか、少し下の方を残していくべきか、すっごく悩むところです。
“スタンダード”なら、ここらで『Thank You!』辺りを持ってくるのも、どうでしょう。
ああっ、良いですねえ!
それなら、52人ver.の『Brand New Theater!』とかも!
(※動画は51人ver.)
最高……。
(『Brand New Theater!』を試聴して)
……うん、やっぱりいいですね。
解像度が高いから、色んな声をしっかり聞き取れて。
これくらいのグレードの製品だったら、これだけ人数がいてもバッチリいけちゃいます。
しかもフィルターを”スタンダード”にすると、凄く軽やかな音なので。
みんなの楽しそうな雰囲気まで、凄く伝わってきます。
全員の声を感じてもらえるんじゃないかなあ……!
可変フィルター “タイト”
さて、続けてフィルターを”タイト”に合わせてみましょう。
“タイト”は、さらに高音がガッツリ出ますよね。
上が補給された方が良い系の楽曲……。
キラキラした感じはあったほうがいいかなあ。
……4Luxury?
……『花ざかりWeekend✿』?
意見も一致したところで、聴いてみましょう。
はい。
どういう空間?
(試聴して)……おぉ、良いですね。
1:26からのウィンドチャイムがめっちゃ聴き取りやすい。
やたらシビアなポイントをチョイスしますね……。
でも”タイト”にするなら、そういうキラキラした感じを拾っていくのが良いですよね。
この曲はキラキラした女の子たちの時間を表している曲なので。
元々の曲が低音もしっかり出ているので、”タイト”にしてもバランスが良いと思います。上の方が聴き取れて楽しいですね。
ES5
それでは、ESシリーズのフラッグシップモデル『ES5』に移りましょう。
僕、このモデル、めっっっちゃ好きです。
皆さんお好きですよね! 『ES5』は良い。
EarSonicsの音を聴いたことがない方には、最初に『ES5』を聴いて欲しいくらいです。
これで「EarSonicsの音とはなんぞや」というのを知ってもらって、そのあと色んなモデルを見てもらって。
僕、『SM2-iFI』や『ES2』の方向性をめちゃめちゃ極めたのが『ES5』だと思っているんです。
『ES5』を聴いてから改めて『ES2』とかを聴くと、確かに上位機種のルーツであるのが分かる。
全体的にツヤっぽくて、余韻がしっかりあるけど解像度が高いって感じですね。
どんな曲が合うかなあ……。
僕はさっき『UNION!!』を聴いて「エモいな」と思っていました。
あー! 『UNION!!』はイイですねえ。
楽器も沢山入っていて、音色が豪華ですもんね。
(『UNION!!』を試聴)
……これは良いですね!!
全員で歌う明るい曲なんですけど、ストリングスや金管系の壮大な感じの音から始まって、編成の大きな音楽なんですよ。
そういう要素も余すことなく楽しんでもらえて、かつ、沢山のボーカルが入っていても、それぞれをちゃんと聴き取れるような解像度の高さがあって。
ツヤっぽい音も、まさに感動の背中を押してくれる感じというか。
やっぱ規模感が大きくて、ちょっと泣けるくらいの盛り上がる曲が似合うイヤホンだと思います。
あとは……しっとりしててもいいかなあ。『瞳の中のシリウス』とか。
あぁあぁ〜! いいですねえ。
自分の中の「これぞエモい曲」っていうのを『ES5』で合わせてもらえれば、店頭で感動の涙を流しちゃいそう(一同笑)。
自分の中の「これぞエモい曲」……。
じゃあ僕、『BRAND NEW FIELD』とか聴いちゃおうかな……。
あッ、ちょ、やばい。泣く。
あっ、そっちいっちゃいます!?(笑)
泣ける曲、っていうと、バラード系とかでしょうか。
それが、ちょっと違うんですよ!
そうじゃないんです。何言ってるんですか。
そんなに責めます?
なんで音楽に感動するかっていうと、多分この娘達のストーリーを一緒に追っているからなんですよね。
だから、明るい曲ほど、泣けるときもあるんです。
頑張ってよかった、みたいな達成感でしょうか。
そうですそうです!
全員のアイドルにドラマがあるし、それを演じている声優さん達にも色々な流れがあって。
……いや……うん、うん……。
ほンと、そうなんですよ……マジ……。
いや、ちょっと。ほんとに涙ぐまないでくださいよ。
やっぱりアイドルマスターって、ひとりひとりが『プロデューサー』というのが、体験としてすごく大きな要素なんですよ。
「自分が育ててきたアイドルがこんなに立派に」っていうところ、『過程』も含めて泣けるんです。
だから『UNION!!』も、『BRAND NEW FIELD』も、ほんと、良くて……。
なんなら、これでMVとかを視聴してもらっても熱いかもしれません……。
あ! それも、いいですね!
そう考えると、音ゲーを遊ぶのにもいいかもしれないですね。
音ゲーとイヤモニって、通ずるところがあるのかもしれませんね。
解像度の高さであったり、リズムの取りやすさであったり。必要な要素が似ているのかも。
プロのプロデューサーさん、業務用としてどうでしょうか(笑)。
まさに”業務用”ですね(笑)。
ぜひ店舗で試聴する際、併せて音ゲーなども遊んでみて下さい。
S-EM6 V2
さて、いよいよ最後となる『S-EM6 V2』!
こちらはこれまでの機種とはラインが異なり、カスタムIEMのユニバーサルモデル、に近いような位置づけになります。
見た目も可愛いですよね。
どちらかというと、カスタムIEMに近いような感じがします。
あ、そう言われてみれば。
小岩井さんのカスタムIEMにも、なんとなく似てますね。
エージング前は、解像度が高いのに声はツヤっぽい感じで伸びる、『VELVET V2』のスタンダードにちょっと傾向が似ているイメージです。
低音がスッキリした感じなのも特徴的ですね。どちらかというと上が伸びて、広がりもありました。何が合うかなあ〜……。
(いろいろ試聴中)
(いろいろ試聴中)
……うーん、全部良いですねえ(笑)。
かなりのオールラウンダーですよね。
キーになるのは声だと思います。
他の機種と比べても更にふくよかに、ツヤっぽく聴こえます。
『虹色letters』とか……?
『ライアー・ルージュ』とかもどうでしょう。
あーっ!
それがアリなら、『Blue Symphony』も!
確実に、アリ。
やりとりが分からなさすぎて、『ドラゴンボール』のヤムチャになった気分です。
ちょっと聴いてみましょう。
……みんな、声が可愛い(笑)。
もちろん今も素敵なんですけど、初期の頃の、すごく一生懸命な感じが。
最高に尊いコメントを頂いてしまった。
もう5年以上前ですもんね……。
わずかなニュアンスまでしっかり聴き取れる性能があるからこそ、と思います。
声周りの帯域に特徴がある気がしますね。厚みがあるというか。
アニソンファンの人たちなんかは、まさに『声』が欲しいと思うので。向いているかもしれません。
ラインナップの中でも比較的シャープな音作りですし、アニメのOPによくあるハイテンポな楽曲にも合いますよね。
アニソンを良く聴く人は、一度試してみてほしいですね。
かなり幅広く合わせてくれると思います。
おわりに
……というところで、一通り聴いて頂きました。
全体を通して、所感としてはいかがでしたか?
やっぱり、「これぞEarSonics!」っていうのは、『ES5』な気がします。
まずは『ES5』で色々試して頂いて、そこから色々なモデルに移っていって、EarSonicsらしさを体験してもらいつつ、自分の好みな音を選んでもらえたらと思います。
『VELVET V2』だと、調整も出来ますから。好みの音を細かく探すのも楽しいですよね。
確かに、『ES5』を基準にして頂くというのは、良いかもしれませんね。
完成度が高いし、EarSonicsらしさも詰まっていて。そこから探っていける機種だと思います。
EarSonicsというメーカーそのものについてはどのような印象がありますか?
私は吹奏楽とかでも、ずっとバス(低音)パートをやってきたんです。
なので、EarSonicsさんが低音をすごく大事にしてくれているのが伝わってきて。
ボヤけず、量が出ていて、タイトで。本当に聴きやすくて、リズムが取りやすい。グルーヴを感じやすいというのがあります。
かつその上で、もちろん声も聴き取りやすくて。それでいてキンキンしたところは出ていないから、長く聴いていられます。
フラットとはまた違う、素敵な色付けがあるブランドさんですね。
ありがとうございます。
それでは最後に、この記事をご覧の皆さんにメッセージをお願いします。
今回、EarSonicsさんにご協力頂き、私自身の馴染み深い楽曲達を沢山聴かせて頂きました。
色んな曲があるコンテンツだからこそ、それぞれにピッタリな曲も選べたと思います。
ぜひみなさんも店頭で、オススメの曲を聴いてみて下さい!……そして、音ゲーもやってみて下さい(笑)。
ありがとうございました!
小岩井さん、ありがとうございました。
今回記事に登場したEarSonics製品は、e☆イヤホン各店にて好評発売中です。
ご来店の際にはぜひ、試聴してみて下さいね!
また、11月24日発売の『GetNavi』1月号より、
小岩井さん初の雑誌連載となる『やりすぎ!? ことリズム』がスタート!
第一回はなんと、オーディオ製品の100機種レビューというマジで「やりすぎ!?」な企画。
こちらもぜひお求め下さい!
お相手はだいせんせいことクドウでした。それではまた次回。
【試聴楽曲】
『Thank You! (765THEATER ver.)』
└THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 01
『ライアー・ルージュ』
『Blue Symphony』
└THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 04
『瞳の中のシリウス』
└THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 10
『ジレるハートに火をつけて』
└THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 06
『ジャングル☆パーティー』
└THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 06
『創造は始まりの風を連れて』
├THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES 01
└THE IDOLM@STER LIVE THE@TER SOLO COLLECTION 06
『Angelic Parade♪』
└THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 03
『虹色letters』
└THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 06
『花ざかりWeekend✿』
└THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 09
『UNION!!』
└THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 11
『ハミングバード』
└THE IDOLM@STER M@STER SPARKLE 02
『Sister』
『Brand New Theater!』
└THE IDOLM@STER M@STER SPARKLE 08
『BRAND NEW FIELD』
└THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE-01 Jupiter
©窪岡俊之 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
【制作協力】
S’NEXT株式会社
株式会社バンダイナムコアーツ
株式会社ピアレスガーベラ
株式会社ヤマハミュージックジャパン
※記事中の商品価格・情報は掲載当時の物です。