※2014年5月29日、2014年6月7日に投稿した記事の転記です。

はまちゃん

大阪日本橋店のはまちゃんです!

自分はバンドや、音楽制作、映像編集とかもするんですが、
今日は、モニターヘッドホン、モニターイヤホンに付いて考えてみたいと思います。

モニターヘッドホン、イヤモニとは?

そもそも、モニターヘッドホン、イヤホンって何よ?
って話なんですが、

モニタリング(Monitoring)

監視、あるいは観察すること。

音楽を楽しむという目的よりも、
音を確認していく、音の形を見るような目的になると思います。

 

モニターヘッドホン、イヤホンに求められるもの

モニターヘッドホン、イヤホンに求められるものとはなんでしょう。

・音の明瞭感・解像度
・フラットな音質傾向
・適切な定位感

イメージとしては、素直な、そのままの、といったイメージです。

代表的なモニターヘッドホンとしては、

SONY MDR-CD900STです。

SONY MDR-CD900ST

SONY MDR-CD900ST

SONY MDR-CD900ST

どのレコーディングスタジオに行っても使われている、と言っても過言ではないのではないかと思います。SONYの業務機にあたるヘッドホンなのでメーカー保証はありませんが、各パーツが細かく販売されており、長い期間、相棒としてお使い頂けるかと思います。

特徴としては装着感がかなり優しいです。緩め、といってもいいと思います。長時間の作業向きですね。それでもイヤパッドが薄い部類にはいりますので、他社製のイヤパッドに交換することも多く見られます。

旧ブログリンク:【試聴会開催中!】YAXI製品試聴会!【秋葉原店】

YAXI製品

YAXI製品

音質的な特徴としては、特に高音部分の解像度の高さが光ります。ボーカルの確認作業はかなりシビアにできるのではないでしょうか?

逆に、低音部分に関しては、そこまで深く確認出来ないのではないかと思います。地鳴りのような低音を作っていきたい場合は慣れていないと難しいかもしれません。

そこで、やや低音側に特化したモニターヘッドホンを考えてみました。

 

はまちゃんが選ぶモニターヘッドホンのオススメ

 

1つ目はこちら!

YAMAHA HPH-MT220

YAMAHA HPH-MT220

YAMAHA HPH-MT220

露骨に低音を出しているわけではありません。全体のバランスを保ちつつ、クリアーなイメージを与えてくれます。低音に量感があり、ビート部分の観察がしやすいモニターと言えます。自宅での音楽制作、ミックス作業時に今までに無い楽しみを添えるヘッドホンです。

 

2つ目

SW-HP11

【eイヤオリジナル marimorecords監修 MMCXモデル】

SW-HP11

SW-HP11

分離感が優れています。また、ケーブルが着脱式、

といったところもポイントかと思います。ケーブルの長さが約1.5mとなっており、ポータブルし易い仕様になっています。ノートパソコンや、iPadで音楽を製作する、そんなフットワークの軽いクリエイターにお勧めの逸品です。低音の量感もしっかりとしており、イヤパッドの厚みも上質な装着感です。モニターライクでありながら、普段使いにも使いやすい、そんなヘッドホンです。

 

3つ目

SHURE SE846CL-A

SHURE SE846CL-A

SHURE SE846CL-A

ここにきて、イヤホンをお勧め致します。モニターとして、特に、低音のモニターとしての使用を提案します。非常に低音のクオリティが高く、低音が大きく鳴っているのではなく、低音が細かく、詳細に、幅広く鳴っている印象です。バスドラムや、超低音のベース部分を細かく確認したい時、効果は絶大にあるかと思います。もちろん低音だけでなく、中音域、高音域にも高い解像度を持っています。高いクオリティを求めるクリエイターの皆様にオススメでございます。

モニターと言えばCD900STですが、一歩ふみだして、自分の耳でモニター選びをするのはいかがでしょうか。また、CD900STと使え分けるのも効果的かと思います。例えば、音楽制作時はSE846で作業し、ミックス時にCD900STを使いややクールな目線で確認してみる。そんな使い分けもあるかと思います。

 

続きまして、

 

4つ目

SONY MDR-Z1000

SONY MDR-Z1000

SONY MDR-Z1000

ソニーのヘッドホンの最上位機種として

皆様ご存じだとおもいます。ケーブル着脱式のヘッドホンで、密閉型です。かなり解像度が高いと言えます。広い帯域での見通しが良く、明らかにクリアーなサウンド。CD900STと比較しても、傾向が異なり、より広い範囲の音をモニターしているのはZ1000です。CD900STに関して言えば、ややハイ寄り、聞き取りやすい帯域が押し出されている用に感じます。

装着感も違います。CD900STはソフトに、長時間装着できる印象にありましたが、Z1000はややしっかりした感じです。ミックス、マスタリングの用途にあると思います。

使い分けとしては、レコーディング、ミュージシャン向けなのはMDR-CD900STミックス、マスタリングエンジニア向けなのは、MDR-Z1000と、いう感じだと思います。

 

5つ目

SHURE SRH940

SHURE SRH940

SHURE SRH940

SRH840と比較すると、かなり優しい印象です。中高音の解像度も高く、

ボーカル部分のモニターにオススメです。本体が大きいのであまりポータブルには向かないかと思いますので、ボーカル録音後のチェック、ミックス用って感じですね。

CD900STよりもウォームな印象になります。アコースティックギターやタブラ等の生楽器を収録する時に活躍しそうなヘッドホンですね。交換用のパッドもありますし、長期的にご使用頂けるかと思います。

 

6つ目

AUDEZ’E LCD-X

AUDEZ'E LCD-X

AUDEZ’E LCD-X

平面磁界・全面駆動式のヘッドホン。その効果があってか、半端じゃない解像度と広いサウンドステージを発揮します。モニターヘッドホンとして使うにしては、かなり高額です、が、その音はそれだけの価値があると感じます。

特にオススメしたいのはDTMでガンガン音楽を制作されているプロミュージシャンの方々、こだわり抜いたその音楽を深く追求できるのは選ばれし機材です。そう、たとえばAUDEZ’E LCD-Xのような。用途と致しましては録音確認、ミックス、マスタリングまで幅広く対応出来るかと思います。中音域の解像度、表現力においては、これ以上ないぐらいのクオリティです。防音設備を導入することを考えれば、むしろ、お安くつくのでは?

僕のようなへっぽこでは使いこなせませんが、第一線で切磋琢磨されているアーティスト、クリエイターの方には是非ご利用頂きたいです。

 

7つ目

AKG Q701

AKG Q701

AKG Q701

アメリカを代表する音楽プロデューサー クインシー・ジョーンズとAKGがコラボレーション。AKGクインシー・ジョーンズ・シグネチャー・ラインのヘッドホンです。

開放型のヘッドホンなので音は漏れます。K702と比較すると、やや低音に寄った感じ、その分ロー、ミッドの帯域は気持ちよく鳴りますが、ちょっとボーカルが離れた様なバランスです。もちろん中高音の解像度に関しては優秀です。出すぎる事無く、安定感を感じさせます。装着感も優しくて良いので、長時間のミックス、マスタリングに最適かと思います。

また、個人的に注目しているポイントとしては、ケーブルがminiXLRプラグで着脱可能なところと、イヤーパッドが販売されているところ、そして何より、良心的な価格。

 


 

いかがでしたでしょうか、
いつもより、冷静に考えてみました。
ご参考になりましたら幸いでございます。

 

それでは、大阪日本橋本店から、はまちゃんがお送り致しました。