どもですー。e☆イヤホンばらねですー。
わたしはもともと大阪日本橋本店や梅田EST店でカスタムIEM担当として勤務していましたが、今ではイヤモニ営業課のマネージャーを務めています。なんせカスタムIEMへの愛が強すぎまして…
あ、そもそもカスタムIEMって何?という方にめっちゃ簡単に説明しますね。
カスタムIEMとは?
柔らかいシリコンを用いて採取した耳型をもとに作るオーダーメイドのイヤホンのこと。イヤホンが耳型に沿った形になるので、遮音性や装着感がとても高い。
もっと詳しいことはこちらのブログで説明していますので、お時間のあるときにご覧ください。(めっちゃ長いです)
さて、eイヤホンで現在お取り扱いのあるカスタムIEMはなんと200機種以上ございます。多ッ!機種選びのお手伝いをすべく、本日は10万円以下のモデル全てを徹底分析!全部聴いたうえでガチ採点し、ランキング形式でご紹介します!
ただ、イヤホン選びに大切なのは順位ではなく「フィーリング」だとも思うんですよね。このランキングもあくまでわたし個人が各イヤホンに受けた印象です。フィーリングを重視して機種選びをしていただくためにも、今回はランキングとは別にキャラクター性を分析してみました。ランキング上位でなくても音の傾向や好みのフィット感の機種があればぜひ一度試してみてくださいね。
長くなりましたがランキングの詳細はこちら!
選考対象機種一覧(価格は税込表記)
今回対象となるのは各メーカーのエントリーモデル(10万円以下)です。計14機種!もちろん全部聴きました。
採点方法
低域、中域、高域…各10点
基準:ディティールや表現力
全体の解像度…10点
基準:解像度の高さ
デザイン性…5点
基準:カラーやデザインの豊富さ、組み合わせの豊富さ
計45点
非加点項目(キャラクター性)
それぞれのイヤホンのキャラクター性をそれぞれ5レベルで表記しています。あなたにとって”いいイヤホン”を見つけるためのツールとしてご覧ください。
迫力
優しい (1)~ 迫力がある(5)
音場
狭い (1)~ 広い(5)
硬さ
柔らかい(1)~ 硬い(5)
フィット感
自然(1)~ タイト(5)
それではランキング結果をどうぞ!!!!!
専門スタッフが選んだ!カスタムIEMエントリー機ランキング!
1位 Ultimate Ears UE5Pro ¥67,800
37点
低域8点/中域8点/高域8点/解像度9点/デザイン性4点
キャラクター性
迫力…3(普通)
音場…3(普通)
硬さ…4(やや硬い)
フィット感…2(やや自然)
正直言うと定番すぎて5Pro以外を選びたかったんですが、真剣に聴き比べた結果、やはりこうなりました…
10万円以下とは思えない解像度の高さにはいつ聴いても驚きを隠せません。全体のデティールが整っておりモニター的要素もありますが、低域の圧(キック)や高域の分離の良さに若干ドンシャリらしさも感じます。明るくはきはきとしたサウンドはリスニング用途はもちろん、初めてのステージモニターとして選択される方も多いです。シェルデザインはクリアで固定になってしまいますが、フェイスプレートの種類は全部で53種類あるので十分デザイン選択も楽しめると思います。初めてのカスタムIEMを購入する際はまずこれを聴いてほしいです。
2位 Jomo Audio 304 Boxter \69,300
36点
低域8点/中域8点/高域8点/解像度8点/デザイン性4点
キャラクター性
迫力…4(やや迫力がある)
音場…2(普通)
硬さ…2(やや柔らかい)
フィット感…3(普通)
ブランドコンセプトを「スポーツカー」とした新生Jomo Audio のエントリーモデルです。サウンドバランスとしては中~低域が目立ったいわゆる「かまぼこ型サウンド」。10万円以下のかまぼこサウンドイヤホンはどうしても低域がボヤつきやすい傾向になるんですが、304 Boxterは全体的に明瞭度が高く細かいデティールまでしっかりと聴き取れます。量感的に低域に耳がいきがちですが、一音一音の輪郭がしっかりしており分離がいいことから、中~高域がお好きな方にもおすすめできる機種です。キックはそこまで強くないので勢いのあるドンシャリというよりは深みのあるベースラインを楽しめるイヤホンだと思います。自動車用塗料メーカーとの共同開発で生まれたSigneture Designは必見。鮮やかな発色と上品な光沢は他ブランドでは味わえないデザインです。
3位 AAW A3H+ \36,500
34点
低域7点/中域8点/高域7点/解像度7点/デザイン性5点
キャラクター性
迫力…3(普通)
音場…2(やや狭い)
硬さ…4(やや硬い)
フィット感…2(やや自然)
A3H+は2021年11月現在一番お安く作れる機種です。少し低域寄りのサウンドですが、イヤな強調はなくとても聴き心地がいいと思います。中域の解像度が高く、メロディやギターの定位もしっかりと感じられます。特にボーカルの表現が得意であり、歌ものとの相性は抜群です。高域は量感こそ控えめですが丸く伸び伸びと鳴ります。エントリーモデルのイヤホンとして懸念される音がぼやけるような感覚はなく、しっかりとフォーカスをとらえたサウンドは十分すぎるクオリティであると思います。そしてAAWの魅力はなんといってもデザイン!フェイスプレートはもちろんシェルの先端であるカナル部分までカラー選択できるので、しっかりとデザインにこだわれます。
4位 JH Audio JH7 ¥79,980
33点
低域6点/中域8点/高域7点/解像度7点/デザイン性5点
キャラクター性
迫力…3(普通)
音場…3(普通)
硬さ…4(やや硬い)
フィット感…4(ややタイト)
イヤホン好きの方に愛されるブランドJH Audio。25万円前後のRoxanneやLylaが人気ですが、なんと10万円以下の機種もございます。JH7はJH Audioらしい濃密さをもったこってり系サウンドです。重く深い低域が特徴的で聴きごたえは抜群。しかし個人的にはシンバルや電子音など高域のクオリティが注目ポイントであると思います…!中高域は少し低域に埋もれがちですが、シンバルの細やかな震えや弦楽器のざらつきなどがしっかりと確認でき、解像度に驚きます。そしてJH Audioはなんといっても個性的で攻めたものがめっちゃ多い!その分オプション料金はややお高めですが、機種料金は抑えてデザインにじっくりとこだわりたい方にもおすすめです。
5位 Sensaphonics D2 ¥77,000
32点
低域7点/中域8点/高域6点/解像度8点/デザイン性3点
キャラクター性
迫力…5(迫力がある)
音場…5(広い)
硬さ…2(やや柔らかい)
フィット感…5(タイト)
SensaphonicsはDREAMS COME TRUEや安全地帯、ゆずなど多くのアーティストもステージモニターとして使用しているブランドです。D2はそんな同ブランドから出た初のリスニングモデルといわれています。一聴して驚くのはその解像度の高さ。圧倒的な音の情報量に息を吞みました。構成がダイナミックドライバ×2基と珍しく、深く奥行きのある低域が特徴的です。リスニングモデルとのことですが、丁寧な鳴らし方には若干のモニターらしさも感じます。Sensaphonicsではイヤホン本体をシリコンで制作しており、一般的なカスタムIEMの制作方法であるアクリル製と比べるとフィット感がかなりタイトに仕上がります。シリコンは柔らかい素材ですので長時間のリスニングでも疲れにくいと言われています。
以上が上位5機種でした!6位以下の機種についてはキャラクター性のみ公開します。(順不同)
イヤホン探しの参考になりますように…!!!
qdc 3CH
迫力2 / 音場4 / 硬さ4 / フィット感2
Unique Melody MACBETH Custom
迫力1 / 音場4 / 硬さ3 / フィット感2
須山補聴器 FitEar ROOM
迫力4 / 音場4 / 硬さ2 / フィット感1
Lark Studio LSIV
迫力4 / 音場2 / 硬さ2 / フィット感2
Flipears AIDEN
迫力2 / 音場2 / 硬さ2 / フィット感4
カナルワークス CW-L02a
迫力3 / 音場4 / 硬さ2 / フィット感2
ONKYO IE-J1
迫力2 / 音場2 / 硬さ4 / フィット感1
FAudio SCALE
迫力5 / 音場4 / 硬さ2 / フィット感3
Clear Tune Monitors CT-300Pro
迫力2 / 音場2 / 硬さ2 / フィット感3
いかがでしたか?少しでも参考になれば幸いです。
機種が決まってからのオーダーの流れや、カスタムIEMについてのよくある質問はこちらにまとめてありますので、オーダー前に一度ご確認下さい☆
以上、ばらねでした。
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