“トゥルー”ベリリウムドライバーを採用したfinalのフラグシップイヤホンが登場
e☆イヤホンPRスタッフのかわちゃんです。
今回の記事でご紹介をさせていただくのは国内を代表するオーディオメーカーFinalの新製品。
加工の非常に難しい“トゥルー”ベリリウムドライバーを採用した新フラグシップイヤホンです。
ウルトラハイエンドヘッドホンfinal D8000と同じ「8000番台」の製品。その名も
final A8000
2019/12/13
発売予定
製品情報
以下、メーカーによる詳しい製品情報です。
新しいAシリーズの開発は、物理測定法と主観評価法を再構築するところから始めました。
D8000の開発時に確立した主観評価法によって、Eシリーズは多くの方に高く評価される音質を得てベストセラーとなっています。
Aシリーズではその主観評価法をさらに進化させました。従来の物理測定法と主観評価方法を再構築し、トランスペアレントな音を実現するためのfinal独自の評価法「PTM」(Perceptual Transparency Measurement)を新たに開発。
従来の静的な周波数特性だけではわからなかった動的な時間応答の分析・評価を行うことで「トランスペアレントな音」を追求したシリーズです。
特長
・トランスペアレントな音を実現するためのfinal独自の評価法「PTM」の研究成果から生まれたフラッグシップモデル
・新開発「Truly Beryllium(トゥルーベリリウム)採用ダイナミックドライバー」搭載
・「テトラチャンバー構造」を持つステンレス切削筐体
・カスタマイズしたかのような装着感
・長期的な使用のための修理可能な構造
・自社製MMCXコネクター+シルバーコートケーブル標準装備
・アルミ製キャリーケース付属
・MMSX ASSIST付属
・ロック機構付き新イヤーフック付属
・左右軸色違いのオリジナルイヤピース5サイズ付属
・A seriesオリジナルパッケージ
・トランスペアレントな音とは
立ち上がりが速く空間に音が浮かぶような感覚の音で、遠くに定位する音が明瞭である音のことをいいます。
・トランスペアレントな音を実現するためのfinal独自の評価法「PTM」の開発
A8000の開発は、物理測定法と主観評価方法の再構築するところから始めました。
D8000の開発時に確立した主観評価法によって、Eシリーズは多くの方に高く評価される音質を得てベストセラーとなっています。
A8000はその主観評価法をさらに進化させました。イヤホン・ヘッドホンの音質を決める要素は周波数特性が支配的ではありますが、それでは不可能な音の変化があります。
それは、クラシック音楽の録音で最も重視されてきたトランスペアレントな音と呼ばれる、距離が離れたところに定位した音が明瞭であるという音印象です。
私達はこの音印象の実現が音楽を聴く高揚感を得る上で極めて重要だと考えてきました。
弊社のヘッドホンD8000の高い評価は、このトランスペアレントな音を実現できたところにあると考えています。
今回、イヤホン・ヘッドホンのリスニングにおいて、トランスペアレントな音を実現するためのfinal独自の評価法「PTM」(Perceptual Transparency Measurement)を開発しました。
従来の周波数特性だけではわからなかった時間応答の評価・改善を行った結果、A8000には、極めて軽量で音速が速い理想の振動板材料とも言われる極薄ベリリウム箔(トゥルーベリリウム)を成形した振動板を採用することになりました。
・トゥルーベリリウム振動板採用のダイナミック型ドライバーユニット
A8000には極めて軽量で音速が速い理想の振動板材料とも言われる極薄ベリリウム箔(トゥルーベリリウム)を成形した振動板を採用しました。
ベリリウムの比重は1.85と軽量でかつ伝播速度が12,900m/Sとダイヤモンドに次いで速いという、振動板として理想的な特長を持っています。
トゥルーベリリウム(Truly Beryllium)の採用は、時間応答の改善につながりトランスペアレントな音に大きく貢献します。
音の立ち上がりの鋭さや、消えてゆく音の余韻が明確に感じられ、音と音との間の静けさをも感じられるようになります。
ベリリウムの薄箔は加工が難しく、製品として安定させるまでにエンジニアは苦労を重ねましたが、その価値がある素材といえます。
こうした優れた素材によりトランスペアレントな音を実現するためには、ドライバーユニットの他の部品や、設計・製造技術についても、素材と同等の高い品質が求められます。
私達はダイナミック型ドライバーユニットを自社で開発・製造してきた経験を生かし、トゥルーベリリウムの良さを引き出すことに成功しました。
※従来ベリリウム振動板とされてきたものは、蒸着という手法で樹脂フィルムにベリリウムをオングストロームの単位で極めて薄く表面にコートするものでした。
それは改善手法として有効ですが、フィルムの特性が支配的であり、振動板の材質をトゥルーベリリウムとした際の音や特性とは全く異なります。
・「テトラチャンバー構造」を持つステンレス切削筐体
ダイナミック型ドライバーユニットは振動板の前室や後室の容積や形状が音質に大きな影響を与えます。
特に新開発のトゥルーベリリウムドライバーの動きは非常に繊細で、筐体内部の空間の影響を大きく受けることになります。
筐体内部の設計は、ある精度まではシミュレーターによって計算できますが、その後は狙った音質になるまで実際に試作を繰り返すしかありません。
A8000の筐体内は、ドライバーの動きを最適化するために、ドライバー前室と二重構造となっているドライバー後室、MMCXコネクター部分の別筐体の四つに分かれる「テトラチャンバー構造」となっています。
前室にはドライバーが筐体にダイレクトにマウントされており、不要な振動が抑えられ音の輪郭が明瞭になる設計となっています。
また各々4つのチャンバーにより、量感とタイトさと両立した低域を実現するとともに、音漏れを防ぐ効果も持たせています。
A8000はさらに時間応答に優れていることから、Dシリーズに迫る広さでダイナミックレンジの幅の狭いPOPSやロックでの解像感からダイナミックレンジの広いクラシックやジャズでの音場感まで幅広い音楽で高揚感を得られる音質となっており、この幅広さが、音圧周波数特性のみで音が作られた製品との大きな違いとなっています。
時間応答の良いトランスペアレントな音は、強い個性によって少数の熱狂的なファンを生むという手法で作られた音ではなく、より高い普遍性をもっています。それがA8000の最も大きな特長と言えます。
・カスタマイズしたかのような装着感、また長期的な使用のための修理可能な構造
A8000では、Bseriesの開発で確立したIEMの最適解である筐体設計をベースに、より優れた装着感を実現しています。
イヤホンの装着感が優れているか否かは、圧迫感で決まります。
人間工学を謳い有機的な形状を選択するなど、シリコンの反発力で保持する方法は一見正しく見えますが、常に耳に力がかかることとなり、気付かない内に耳へ負担を掛け、疲労が蓄積します。
有機的で大きな面で耳に接する形状に比べ、接触面積を限定する形状により、圧迫感の無い装着感を目指しました。
そのため、多くの方の耳に適合します。接する点全てに圧迫感が無ければ、これほどイヤホンの装着は快適なのかと感じて頂ける、まるでカスタマイズイヤホンであるかのような優れた装着感となっています。
また、本体は特殊工具を用いての分解が可能です。メーカー修理が容易で、長期間お使いいただくことを考慮した設計となっております。
樹脂に蒸着したものではなく純粋なベリリウムが素材のドライバーを使用。チューニングのためにメーカーのこだわりが詰まった独自の評価方法を開発したり、末永くお使いいただくために修理のしやすい設計を採用するなどfinalらしい製品に仕上がっていますね。
筐体はBシリーズによく似た形で装着かんも良好そうな点もポイント。また前々から話題になっていたMMCXコネクタリムーバーも付属するのも面白いと思います。
試聴機は、e☆イヤホン秋葉原店、梅田EST店で展開予定。
メーカーのこだわりの詰まった製品を是非お試しください。
以上、最後まで読んで頂いてありがとうございます。
e☆イヤホンPRスタッフのかわちゃんがお送りいたしました。
日本橋本店PR部のかわちゃんです!写真を撮ることが大好きなので、写真を通してイヤホンヘッドホンの魅力をお伝えしていきたいと思います!よろしくお願いします(`・ω・´)b