カスタムIEM(イヤモニ)のリフィットについて
カスタムIEM(イヤモニ)をオーダーしてと届いて使ってみて耳に合わないって経験はないですか?
・使ってると違和感ある
・30分ぐらい使ってると耳が痛くなる
・奥に当たって痛い
・緩くて浮いている、動く感じがする
・低域が抜けて音がスカスカ
せっかく耳型に合わせてオーダーメイドで作ったのに合わなかった。こういう事って実はよくあります。なぜこういう事が起こるのか。このブログでは簡単な応急処置からその解決方法について書いてみたいと思います。
なぜ耳型に合わせて作ったのに合わないのか
補聴器店にて耳型を綺麗に採取し、その耳型に合わせて製作された製品がなぜ耳に合わないことがあるのか。
それは耳が浮腫むことにより耳道が変化するからです。朝イヤホンを着けた時はきつく感じたのに夜着けた時はピッタリだったり、フィット感が違うなってことありませんか?以外と耳が浮腫むことを知らない方が多いのですが、顔や足が浮腫むように耳も浮腫みます。それにはいくつかの要因があります。
・耳型を採取した日の体調
・睡眠不足や疲労
・気温や気圧の変化
このような理由で耳が浮腫むことがあり耳穴が変化します。そうすると耳型を採取した日の耳型通りに製作しても合わないという事が起こります。
その他にも耳穴が曲がっていてカーブがきつくかったり捻じれていたりすると耳型通りに製作すると装着できないため、装着出来るようにメーカー側で加工する場合があります。その場合はメーカー側で調整して製作しても、ひとりひとり耳の中の感覚や柔らかさが異なりますので微調整が必要になる場合もあります。
どうすれば解決できるのか
一番はメーカーへリフィットに出すことです。カスタムIEMはリフィットといって本体に樹脂を盛ったり削ったりして微調整を行う事ができます。また基本的にどのメーカーも受け渡しから無償で調整できる期間を設けてます。無償期間はメーカーによって10日程度から30日程度までとそれぞれですが、無償期間をすぎても有償での調整を行う事ができます。有償での調整の相場は作業内容にもよりますが簡単な盛る、削る作業であればおおよそ一万円程度、高額になっても2万から3万円程度で行う事ができます。費用は機種やメーカーにもよりますので、一度メーカーへ送って見積もりを取るという事も可能です。
『耳穴の入り口に30分ぐらいつけているとジンジンと痛みがでる』や『緩くて音が抜けている。イヤホンの下側を押さえるとよく聴こえる』『イヤホンが耳の中で動く感じがする』『耳の奥に当たって痛い』などの簡単に症状をメーカーへ伝え、メーカーラボにて専門のスタッフが調整を行ってくれますので安心して任せることができます。
納期は1ヶ月~3ヶ月程度です。完成品を加工するため、場合によってはオーダー時より多少、お時間が必要となる場合もあります。
せっかく作ったオーダーメイド品を、手元に届いたけど耳に合わないからといって放置してしまうのは勿体無いです。装着感で何か不明な点があればe☆イヤホンへお気軽にご相談ください!専門店スタッフが症状のカウンセリングなど丁寧に対応いたします。
簡単にできる対策
無償でのリフィット期間が過ぎてしまって有償になるなら一旦出すのを考えたい、出しても有償なら急がないから代わりのイヤホンを見つけてからリフィットに出したいなど、すぐに出せない理由などもあると思います。その場合は緩い場合のみできる応急処置があります。
『緩くて浮いている感じがする』『耳の中で動く感じがする』『低音が抜けてスカスカに聴こえる』などフィットが緩いという場合。
■対処法その1 緩い部分にテープを貼る
一番簡単な応急処置です。カスタムIEMは画像のテープを貼ってある当たり耳の部位でいうとトラガス(耳珠)と言われる部分で遮音や固定をしていることが多いです。そのためこの部分にシールやテープを貼ると緩かったり耳の中で動くということが抑えられることもあります。見た目はちょっと残念になりますし、耳の中でテープが剥がれたり、外耳道を傷つける可能性もあるのであくまで応急処置です。
■対処法その2 カスタム用のイヤピース(ラップタイプ)を使う
実はカスタムIEMにもコンプライがあります。画像の様にカナル部分に巻く低反発のラップタイプ。ちょっとした隙間を埋めることができるので少し緩いなーという時に大活躍。低反発なので大きく口を動かしたり首を動かしたりしても隙間を埋めてくれるので痒い部分に手が届くといった感じでしょうか。
ただ貼る場所や巻く長さによって装着感が変わったり、定期的に交換が必要にはなりますのでランニングコストがかかります。
この様に緩い場合は様々対応策がありますが、キツイとか痛みがでるというときは自分で削ったりするわけにはいきません。自分で加工を加えてしまうとメーカー保証が使えなくなってしまいます。修理の際に高額な費用が発生する場合がありますので、自分で加工するのはやめましょう。
まとめ
オーダーメイドのものって靴でもスーツでも採寸をきちんと行っていても最終的に実際に身に着けてもらって微調整を行います。カスタムIEMも一緒で、完成後微調整が必要となる場合もあります。きちんと調整し正しく使って楽しいリスニングライフを送りましょう!
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