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皆さま、こんにちは、

eイヤホンのたまです。

 

なんかポタアンを買い替えたい今日この頃です。

ポタアンはD12Theorem 720など今まで、たくさん使ってきました。(懐かしいですねー)

最近だとポタアンもめっきり減ってきて、高音質DAP単体が主流になってきている気がします。

ポタアン3段重ねとかホントにみなくなりましたね。

 

 

ポタアンを使ってなんかやってみたい!

そこで、今回は前々からやってみたいと考えていた

ポータブルアンプのオペアンプを交換していきたいと思います!

 

オペアンプの交換

まずはオペアンプってなんぞや?

オペアンプ(operational amplifier,オペレーショナル・アンプリファイア)は、
非反転入力端子(+)と反転入力端子(-)と、一つの出力端子を備えた増幅器の電子回路モジュールである。
日本語では演算増幅器という。増幅回路、コンパレータ、積分回路、発振回路など様々な用途に応用可能である。〈ウィキペディアより〉

 

とまぁ定義などは少し難しいですが、、、

オーディオ機器のアナログ回路に使われており、これを取り換えることに音質が変化します。
ヘッドホンアンプやプリメインアンプなどに使われております
オペアンプは1回路入りと、2回路入りがあります。アンプの種類によって使えなかったりします。

 

実はオペアンプは金額的にはかなりお安いものになります。
電子パーツ屋さんなどでほどんどが1000円以下で買えるものばかりです。
オーディオ用オペアンプだけでも種類はかなり多いです。
一部eイヤホンにも交換用オペアンプがあります。

※ICソケット8ピンとアクリルケースが付属します。

 

オペアンプ交換可能なアンプはポタアンや据え置きでもたくさんございます。

今回はこちらを使用します。

VANTAM

VentureCraft  SounDroid VANTAM

 

これです!VANTAMさんです。!つい最近生産終了してしまいましたねー後継機に期待です!

音がかなり好きなのと、交換が容易に行うことが出来るので、
今回はVANTAMのオペアンプを交換していきたいと思います。

 

オペアンプ、聴き比べ開始。

≪試聴環境≫

試聴環境は以下の通りです。全て同じ構成で試聴してます。
AK120(TI)→光ケーブル→VANTAM→M70
sityoukousei
いつもはAK120にアナログ接続でAlgoRhythm Picolloと接続しております。
しかし残念ながらPicolloはフルディスクリートアンプであり、オペアンプ交換はできません、
なのでVANTAMさんを使用します、、、

 

 

ちょいと内をあけてみましょう!

バンタム中身

こちらが、VANTAMの内部になります、複数のオペアンプが見られます。
今回は交換可能な赤○部分のプリアンプ部のオペアンプを交換していきます。

 

デフォルトはLME49860NAがついています。

49860DEF
LME49860NA  

ナショナル・セミコンダクター社 お値段約400円程 

比較的新しいオペアンプになりますPHA-1SounDroid typhoonでも使用されております。
音質傾向はどの帯域も程よくでていてフラットな傾向、適度な明るさや明瞭さです。

高解像度で聴きやすいデフォルトVANTAMにふさわしいオペアンプです!

 

 

では!交換してきます!!

まずは始めにオペアンプ定番の新日本無線のMUSESシリーズから交換していこうとおもいます。

 

最初はこいつから!

MUSES8820D

新日本無線株式会社   

8820

お値段そこそこ安いですが、けっこうな実力をもっております。
低域の量感もしっかりあります。深いところからしっかりと出ている感じがします。
そこそこ音圧が強く、ヘッドホンで聴いていても満足のいく音圧が感じられます。
高域は結構シャープ解像度重視のオペアンプです。
価格を考えると十分な性能だとおもいます。
まずはこのあたりに変えてみるのがオススメ出来ます。

 

MUSES8920D

新日本無線株式会社 

8920

今回色々交換した中で一番低域の量感が増えたオペアンプです。
音に厚みがあり、低域の量は多いのでしかたがない感じはしますが、少しぼやけます。
相対的に高域の量は少なく感じました。迫力や臨場感のある音になります。
このへんは長時間のエイジングにより印象が変わってくるかもしれないです。
ちなみにVANTAMのバランス出力部分にはMUSES8920が使われております。

 

MUSES01

新日本無線株式会社   お値段約3500円程

NEW MUSES01

一気に値段があがりました!高級オペアンプです。次に紹介するMUSE02と同じく8820と8920の上位版です。

高級オーディオなどに使われています。MUSES01の音のファンはとても多いです。

柔らかく上質な音、音の粒立ちもよく解像度も高いオペアンプになります。
とても聴きやすい自然な音で、高域もかなり高いところまでしっかり伸びるようになります。
音場もかなり広く、他を圧倒する空間表現をもっています。
クラシック音源などとの相性は最高だと思います。
柔らかい音なのに高解像度!これは本当に良いオペアンプだと思います。

 

MUSES02

新日本無線株式会社 お値段約3500円程

NEW MESES02

こちらもMUSESの上位モデルになります。こちらも01と同じくかなり高額オペアンプです。

ちなみに限定モデルVANTAM RedShoulderはデフォルトでMUSES02が搭載されております。

MUSES02は、他のオペアンプと比べて圧倒的なのが解像度です。
01に比べるとすこし音に迫力が出てダイナミックに感じる代わりに音場は少し狭くなったような印象をうけます、
音圧が高く音の芯は太いです。どちらかというとクールでモニターライクな音質です。
MUSES8820の上位版と言ってもいいかもしれません。ボーカルの息遣いなどかなり細かいところもはっきりと表現できています。

MUSES01はクラシックに特化している感じがしますが、MUSES02はオールジャンル鳴らせることが出来ると思います。

個人的にMUSES02はVANTAMとかなり相性が良いと思います。

 

次に低価格オペアンプを一部紹介いたします。

OP275 

アナログデバイセス お値段100円程

OP275

1個100円くらいで売られております安い!
他のオペアンプに比べると少し平面的な音の鳴り方をする印象がありました。
音場も少し狭めで耳の近くで鳴っている感じがします。解像度は高めでなおかつ音に迫力もあります。
音場が狭めで高解像度まさにモニターなタイプです。しかしながら低域もしっかりと出ていました。
デフォルトのオペアンプよりかは少しドンシャリに感じました。値段を考えるとそこそこいいオペアンプだと思います。

 

 JRC4580D

JRC お値段約40円程

4580

5個セットで200円とかで売られていますかなり安い!!

MUSESシリーズなどにくらべるとどうしても性能的に落ちますが、価格を考えると凄いです!

低域の量感はそこそこ多くベースラインはなかなか聴きやすいです。低域はわりといい感じです。

しかしながらシンバルやハイハットなどの高音の表現はあまり上手ではないと思います。

 

 

OPA2604AP

バーブラウン  

OPA2604

すこし線は細めだがかなり繊細でシルクのように透き通った音になります。
シンバルなどの響きがかなりきめ細かくて、すっきりしてとても聴きやすいです。
解像度も高く、空間にも余裕があります。低域の量感が少し少なめです。
薄味にも感じますが、きめ細かい魅力的な音で聴いていて楽しいです。
個人的には低価格オペアンプの中では一番好きな音でした。
値段もかなりお安いので、是非一度試してみてほしいです。オススメです!

 

OPA2134

バーブラウン  2134

FOSTEX HP-A3などかなり多くの種類のヘッドホンアンプに使われております。値段もかなりお手頃です。
音質は寒色系でくっきりとした音質です。低域もかなり引き締まっている淡白な印象です。
シンプルでまとまりも良く解像度も高めでですが、人によっては面白みにかける音に感じてしまうと思います。
一番モニター機には向いてそうな、THEスタンダードなオペアンプです。

 

OPA627AU 

バーブラウン お値段約5000円程

OPA627AU

 

値段からも想像つくような最高級オペアンプです。OPA627シリーズはよく限定モデルのアンプなどで使われています。
OPA627AUはVentureCraft SounDroid VANTAM R627で使われております。

こちらはサイズが小さいので、ソケットを用いて通常サイズに変更したものになります。
音は聴いた瞬間、これはすごいなと感じる音質です。デフォルトから置換してみるとかなり変化のわかるオペアンプです。
低域の量は結構でております。量も質感も最高ですかなり深いところから出ている気がします。

空間の広さは、MUSES01には敵いませんが、かなり広くなります
ボーカルの艶や雑味の少なさ、一つ一つの表現力などかなりハイレベルの音になりました。
ジャンルを選ばずに鳴らせるところもかなり評価できます。

 

OPA627SM

バーブラウン お値段約30000円程

OPA627SM

OPA627SMはSounDroid VANTAM Limitedで使われているオペアンプです。

メタル缶タイプで、今まで紹介したオペアンプとはかけ離れているデザインですね。もちろん値段もかけ離れております。
音質も完璧です。個人的にOPA627AUを少しだけグレードアップしたような感じです。
opa627AUに引き続き、非の打ちどころが無い低域です。

中域の表現力もピカイチです。ボーカルの口の動きまで再現出来ているとは、まさにこの事といった感じです。

これぞ、まさに究極のオペアンプですね!

 

 

以上、メジャーなオペアンプばかりでしたが、紹介させていただきました。

値段の高いMUSES01でさえ、4000円弱くらいなので、イヤホン、ヘッドホンを新調したりするより圧倒的に安いです!

 

 

結論としてなんだかんだMUSES01とOPA627シリーズがオペアンプ2強なイメージです。

高域のMUSES01低域のOPA627な感じですね。

 

 

 

≪おまけ≫

オペアンプのそれぞれ違う据え置きアンプDR.DAC2 DX 聴き比べ
試聴環境はVANTAMの時と同じです。

ノーマルDR.DAC2 DX

DRDAC2 DX

やっぱりポタアン聴いた後に据え置きを聴くと圧倒的な低域の力強さを感じます。
音の厚みが違います。音圧は十分ですが、もう少し解像度が欲しいです。

ヘッドフォン部にはOPA2604が使われていますが、VANTAMの時と少し印象が違います。

 

 DR.DAC2 DX TOP EDITION

DRDAC2 TE

交換可能な5カ所全てのオペアンプをMUSES8920に交換したモデルになります。

通常のDXに比べると一音一音がクッキリでている感じです。ボーカルの距離は近く、全体の空間は広めです。

少しノーマルよりも低域の量感が減った気がしますが、かなり引き締まっていて凄く聴きやすいです、

個人的に感じたことは、通常のDXより確実に音が良かったです。

 

豪華セット(MUSES01×2MUSES×2MUSES8820×1)

DRDAC2 PUREMIUM

こちらは超豪華仕様になります!残念ながらめっちゃ良くなると思いきや、そこまでは良くはなりませんでした。

低域の量は通常のDXと同じくらいで、少し多めになります。
解像度はすこし上がった感じがしました。音数も増えましたが、全体的に少しもっさりしていて個々の音は少し聴きづらく感じました。

アンプとの相性や設置箇所なども重要だと感じました。

 

 

以上でした。

是非、オペアンプ交換してみてください!

たまでした。ばいちー