どもっ!とんぼです!
少し遅れましたが、明けましておめでとうございます。
今年は気になるヘッドホンからあまり知られていないが為に手を出しにくいヘッドホンまで片っ端から紹介していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします!
さて、去年一年振り返るとたくさんのヘッドホンが発売されました。
その中でも僕、とんぼが一番印象に残っているのがこのヘッドホン!!
AIAIAI / TMA-2 Modular
AIAIAIとは?
AIAIAIとはデンマークのコペンハーゲンに本社を置くデザイン・ヘッドホン・ブランドです。北欧伝統のシンプルなデザイン、よりよいサウンドを追求する姿勢が流行という枠を超えた新しいスタイルを作り上げています。またデンマークの音響設計及びエンジニアリングにおける技術は世界的に高く評価されており、多くのアーティストに愛用されています。
Modularとは?
Modularとは ” 交換可能な構成要素 ” という意味の単語で、その言葉通りパーツの交換やアップグレードも容易に行えます。 という事はユーザーが自分のスタイルに合わせて自由にアレンジできるという事です。組み合わせパターンも全360通りもあり、オリジナリティを存分に表現することができます。
交換パーツ一覧
いや~!このヘッドホンが発売した日は休憩中や仕事終わりずっといろんな組み合わせをためして試聴していました(笑)形や音を自分の好みやスタイルに合わせて変える事ができるなんてホントにすごいですよね!!おまけにデザインもシンプルでカッコいいし!
さて!
今や全世界で絶大な支持を得ているTMA-2 Modularですが、
あまり詳しくレビューされていないような気がします。
そこで今回!!
AIAIAI TMA-2の各プリセットが各々どんな特性を持っていて、
どんなジャンルに適しているのかを実際使ってみてレビューしてみました!
今回レビューするのは以前から発表されていた4機種
All-Round Preset
DJ Preset
Studio Preset
Young Guru Preset
そして!!
去年12月に発売された全世界500台、国内50台限定モデル2機種
BNR Edition
Modeselektor Edition
の6機種です!!
ではでは、スタート!
①AIAIAI TMA-2 All-Round Preset(S01/E01/H01/C01)
~評価~
高域 ★★★★☆
中域 ★★★★★
低域 ★★★☆☆
遮音性★★★★☆
名前の通りオールジャンルを得意とする万能モデルです。スタジオモニターヘッドホンのように全体的にフラットなサウンドが特徴です。
さて音質ですが、ナチュラルな低域と原音に忠実な中高域のバランスはポップ・女性ボーカル・アコースティックなどのジャンルとは特に相性が良いと感じました。確かにフラットなので分け隔てなく聴けるのですが、ジャンルによっては少し迫力不足に感じてしまうかもしれません。どちらかというとボーカルを中心に聴きたいという方にオススメなモデルです。
ヘッドバンドはスリムで軽く丈夫なH01、ケーブルは1ボタン付きストレートケーブルC01でPresetの中で一番通勤、通学など持ち運びに便利なコンパクトなモデルと言えます。イヤパッドE01はオンイヤー型でクッション部分が薄くなっているので、人によっては側圧が気になってしまうかもしれません。
【オススメ組み合わせ術】
このモデルのスピーカーS01とStudio PresetのイヤパッドE04を組み合わせてアラウンドイヤー型にするとより開放的で優しい音質にすることができます。ポップ・ボーカル系・アコースティックに加えて、エレクトロ・UKロック・ジャズ・アンビエントミュージックとの相性も良かったです。僕、とんぼはこの組み合わせで使用しています!
また、DJ Presetのオンイヤー型イヤパッドE02と組み合わせると、遮音性が高くなり低域の輪郭がくっきりするのでロック・ポップ・エレクトロ系全般との相性がより良くなります。こちらは大阪日本橋本店スタッフ・マツコが実際に使用しているモデルになります。
【このプリセットで是非聴いてほしい曲】
②AIAIAI TMA-2 DJ Preset (S02/E02/H02/C02)
~評価~
高域 ★★★☆☆
中域 ★★★☆☆
低域 ★★★★★
遮音性★★★★★
DJヘッドホンとして絶大な人気を誇ってきたTMA-1の長所を継承し、生まれ変わったのがこのモデル。DJモニター用の設計になっているので低域の量感は申し分なく、非常に厚みのあるサウンドが特徴です。
このモデルのスピーカーS02は別売りしているスピーカーユニットの中で最も派手な音を鳴らしてくれます。S02のメリハリのある力強い低音はヒップホップやエレクトロミュージックの中でもダブステップ・トラップ・グライム・ドラムンベースといった攻撃的なビートを持ち味としたジャンルと抜群に合います。
シリコンパッドを使用した非常にしっかりとしたつくりのヘッドバンドH02と肉厚のオンイヤー型イヤパッドE02による遮音性は抜群です。ただメガネユーザーの僕やかじかじには側圧がキツすぎました。。。
【オススメ組み合わせ術】
DJ Presetではロック・ポップ・ボーカル系を聴いてみるとボーカルや高域の部分が低域に負けてしまって少しぼやけてしまうので、イヤパッドをアラウンドイヤー型のE04に組み替えるのをオススメします。低音の量感が丁度よくなり、かなりバランスのとれたサウンドになります。大阪日本橋本店スタッフ・かじかじも推薦の組み合わせです!
【このプリセットで是非聴いてほしい曲】
③AIAIAI TMA-2 Studio Preset (S03/E04/H03/C02)
~評価~
高域 ★★★★☆
中域 ★★★★☆
低域 ★★★★☆
遮音性★★★★☆
スタジオでの作業用にチューニングされているので、 細かい音まで聞きとれるバランスの取れたサウンドが特徴です。同じくバランス型のAll-Round Presetと聴き比べると、Studio Presetの方が音に厚みがあり、幅広いジャンルをノリ良く鳴らしてくれるように思いました。
とにかく音のバランスが絶妙です!聴き疲れしないレベルの心地よい低音を鳴らしてくれるのでロック・ヒップホップ・R&B・エレクトロ・レゲエなどグルーヴを重要視するジャンルとの相性は抜群です。また中高域はこもらず綺麗に抜けてくれるので、ボーカル系・アコースティック・ジャズ・にも対応できます。迫力と繊細さを合わせ持つ個人的にオススメのモデルです!
裏側にポリウレタンレザーパッドを使用したヘッドバンドH03とアラウンドイヤー型のレザーイヤパッドE04の組み合わせは快適の極みです!側圧はしっかりしていますが、長時間のリスニングも楽々こなせます。遮音性もかなり高いので、外でも家でも使えるものでお探しの方にはマストアイテムですね。
【オススメ組み合わせ術】
「このプリセットめちゃくちゃ良い!!・・・けどもっとスマートな形が好み。」という方!All-Round PresetのイヤパッドE01に組み替えてみて下さい。高域は若干抑えらてしまいますが、中低域のバランスが絶妙な温かみのあるサウンドになります。All-Round Presetに低域を足したような感じになるので、ノリ良く聴かせてくれるスマートなモデルに変化します!
【このプリセットで是非聴いてほしい曲】
④AIAIAI TMA-2 Young Guru Preset (S04/E05/H71/C71)
まずYoung Guruって誰??って方の為にご説明させて頂きます!
こちらは前の機種TMA-1で彼がコラボした時のインタビュー。
Young Guruとは数々のスターが所属しているヒップホップ最大手レーベル「DEF JAM」に所属し、グラミー賞受賞経験もある凄腕サウンドエンジニア、プロデューサーです。彼が携わったアーティストの中にはJAY-Z、カニエウェスト、ビヨンセ、リアーナ、マライアキャリーなどビッグネームが名を連ねています。
そんなスーパープロデューサーが監修したモデルをレビューしたいと思います!
~評価~
高域 ★★★★★
中域 ★★★★☆
低域 ★★★★☆
遮音性★★★★☆
サウンドエンジニアモデルなだけあって、音の繊細さにこだわって作られています。
メリハリのある低域と綺麗に伸びてくれる高域のバランスがとても良く、ポップ・ロックからアコースティック・ジャズまで幅広いジャンルを心地よく鳴らしてくれます。全Presetの中で一番高域の抜けが綺麗だと思います。ヒップホップ・R&Bのプロデューサーなので、ジャンルが限定されてしまうのかなと不安だったのですが、幅広いジャンルに対応していて良い意味で裏切られました。
イヤパッドのE05とこのモデル限定のヘッドバンドH71は形状記憶フォームを採用しており、耳の形にしっかりフィットしてくれます。またこちらもモデル限定となるカールケーブルC71は赤布で、黒を基調とするTMA-2に良く映えます。
【オススメ組み合わせ術】
「このPresetの中高域のバランスは変えずにもう少し低域を増やしたい」という方にオススメなのが、DJ PresetのイヤパッドE02に組み替えたモデル。Young Guru Presetの高解像度、高域の伸びはそのままに、低域の量を1ランク上げることが出来ます。
【このプリセットで是非聴いてほしい曲】
さてお次は発売前から話題沸騰だった、
全世界500台、日本国内50台限定モデル
「AIAIAI TMA-2 BNR Edition」
「AIAIAI TMA-2 Modeselektor Edition」
をレビューしていきたいと思います!
⑤AIAIAI TMA-2 BNR Edition
~評価~
高域 ★★★☆☆
中域 ★★★★☆
低域 ★★★★★★
遮音性★★★★★
こちらはエレクトロシーンを突き動かし続ける人気レーベルBoysnoize Records が監修したモデルとなります。今までのオールブラック一色のTMA-2とは違い、ヘッドバンドの裏側がBoysnoize Recordsを象徴する印象的なレッドになっています。ハウジング部のBNRのロゴもクールですね!付属品のヘッドホンポーチもめちゃくちゃイカしてます!!
さて音質ですが、このモデル限定となるスピーカーS72は非常に音に厚みがあり温かみのある中低域寄りのサウンドになっており、DJ Presetよりも低域の力強さが表現されているような印象を受けました。TMA-2のPresetの中で一番迫力を追求したかのようなモデルになっています。良く合うジャンルですがテクノ・ハウス・ダブステップ・グライム・ドラムンベースなどのエレクトロミュージックはもちろん、エレクトロサウンドを用いたロックやポップなどとの相性も抜群でした。音量を上げても高域が刺さるという事は無く、上げれば上げる程迫力が増していくので聴いていてとても楽しくなるヘッドホンです。ただ低音が強いせいか全体的に少しボワッとした印象を受けました。あと側圧は全Presetの中で一番しっかりしているので、人によっては長時間のリスニングが辛いかもしれません。
【オススメ組み合わせ術】
とにかくパワフルサウンドなので長時間のリスニングではどうしても聴き疲れしてしまうと思います。そこでStudio Presetのアラウンドイヤー型イヤパッドE04にするとかなり見晴らしが良い音に変化します。攻撃的なエレクトロビートがメインだったBNR Editionが音の厚みは残しつつ、中高域の抜けが良くなります。側圧が気になる方にもオススメな組み合わせです。
⑥AIAIAI TMA-2 Modeselektor Edition
~評価~
高域 ★★★★☆
中域 ★★★★☆
低域 ★★★★★
遮音性★★★★★
ブレイクビーツ、ヒップホップ、グライムなど多数のジャンルとエレクトロサウンドを融合させた、ジャンルで括ることのできない音楽性で世界的人気を得ており、これまでもAIAIAIのヘッドホンを使用してきたModeselektor(モードセレクター)監修によるモデルとなります。ハウジング部の彼らのシンボルマークであるおサルさんがオシャレなポイントになっています。こちらも付属のポーチがモードセレクターモデルの特別仕様になっております!
音質についてですが、このモデル限定となるスピーカーS73は小音量でもボーカルや高音域を綺麗に保ちながら、迫力のある重低音を高音質で鳴らします。かなり重低音なのですが音がクリアで彼らの音楽性の様にいろんなジャンルに対応できるヘッドホンになっております!また、Modeselektorが自身のDJ/LIVEでの使用を想定して組み合わせているのでイベント等の現場での使用にも最適な作りになっています。
オンイヤーモデルの中でこの機種が一番いろんなジャンル向けのチューニングになっているように思いました。特に低音がお好きな方にオススメします。かなり低音が出ますが、音のこもりが感じられず中高域はスカッと抜けてくれます。そのせいかBNR Editionよりも全体的にすっきりとしている印象を受けました。様々なジャンルをノリよく聴きたい方には間違いないアイテムです!!
【オススメ組み合わせ術】
全Presetの中でもかなり高音質なModeselektor Editionですが、やはり気になるのは装着感。。。ということでYoung Guru Presetのアラウンドイヤー型イヤパッドE05に組み替えてみました。同じくアラウンドイヤー型のE04との組み合わせでは、少しあっさりしすぎるのでこのモデルの良さをそのまま生かせるE05との組み合わせをオススメします。この組み合わせでは元のモデルと同じくほぼオールジャンルをノリ良く網羅出来ました!
こちらの2機種は全世界で500台、日本国内では50台限定モデルとなります!!お早目にご検討下さいませ!!
以上全6機種をレビューさせて頂きました。
どうでしょうか??
プリセット一つ一つにしっかり個性があって、なおかつこれらのパーツを組み替えることでより自分のライフスタイルに合ったアイテムにすることが出来る。
こんなヘッドホンが今まであったでしょうか??皆さんも是非是非自分のスタイルにあったヘッドホンをTMA-2で探って作ってみてはいかがでしょうか!!もちろん僕も一緒に考えさせて頂きますので、大阪日本橋本店にお越しの際はお気軽にお声かけて下さいね^^。
今回第一弾でAIAIAI TMA-2をご紹介させて頂きましたが、これから機会があれば気になるヘッドホンやあまり知られていないヘッドホンについてレビューしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします!
ではではとんぼがお送りいたしました~
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eイヤホン人事部のとんぼです。何よりも音楽が好きです。HIP HOP、R&B、FUNKなどブラックミュージック中心に聞いてます。