前例のない AAW×CUSTOM ART コラボレーションモデルProject 4+2をご紹介します!

 

 

 

初めまして!

e☆イヤホン海外事業部スタッフのすずきと申します!

今回初めて新商品紹介ブログを書かせて頂く機会を頂きました。

 

 

AAWから全世界500台限定の新商品として発売となる

 AAW×CUSTOM ART 「Project 4+2をご紹介致します!

 

【AAWxCUSTOM ART】Project 4+2

【AAWxCUSTOM ART】Project 4+2 e☆特価 \88,000-

 

5月8日(土) より発売となります!!

 

AAW×CUSTOM ART とは?

まずは、日本のオーディオ愛好家によく知られる「AAW」と「CUSTOM ART」についてご紹介致します。

 

 

AAW

Advanced AcousticWerkes(AAW)は、2014年1月に設立されたシンガポールのメーカーです。独自開発のドライバーによるカスタムインイヤーモニター製品で多くのプロミュージシャン、オーディオエンジニア、そしてオーディオファンから顧客を獲得しています。音響エンジニアリングと人間工学の広範な経験と専門知識によって最高のカスタムIEMを提供します。

 

 

 

CUSTOM ART

CUSTOM ARTは創設者Piotr Granickiによって2012年に設立されたポーランドのカスタムIEMメーカーです。CUSTOM ARTのシリコン製カスタムIEMは2013年初め発表されてから、多くの人に受け入れられファンを増やし続けています。手頃な価格で高品質のバイオメディカルシリコンを使用した良質な音のイヤホンを提供しています。 2015年にはアクリル素材のモデルを発表し、幅広くニーズに対応しています。

 

シンガポールの「AAW」、ポーランドの「CUSTOM ART」が、なぜコラボレーションすることになったのか?

 

商品の魅力だけでなくコラボレーションの経緯やきっかけなども併せてご紹介させて頂きます!

 

■AAW×CUSTOM ART コラボレーションの実現

 

2020年、CUSTOM ARTは自社のラインナップに組み込む、初のハイブリッドデザインを探していました。

また、その同時期にAAWはCUSTOM ARTのフラットインピーダンステクノロジー(FIBAE™)に関心を持ち始めていました。

 

最初のアイデアは、お互いのテクノロジーを交換して独自の製品を開発することでしたが、リソースの組み合わせと双方のテクノロジー、AAWの新しい3Dプリント製造技術を活用することがより良いアプローチであることに気付きました。

 

 

共同の取り組みとして、AAWは工業デザインと音響構造を担当。NOVAドライバーや, ダイナミックドライバー(isobaric dynamic drivers)などもAAWの技術です。

CUSTOM ARTは、電子クロスオーバーの設計やFIBAEテクノロジーの実装、最終製品の微調整を担当しました。

製品名である「Project 4+2」の 4+2 は、4基のバランスドアーマチュアドライバーと2基のダイナミックドライバー(isobaric dynamic drivers)を搭載していることから由来しています。

 

■スペック

 

● デュアルダイアフラム8mmアイソバリックウーファー(isobaric dynamic drivers)

● 3×バランスドアーマチュアドライバー(3 precision balanced armature)

● 1×ノズルレスオープンベントアーマチュア(NOVA™)ドライバー

● 4Wayパッシブ+アコースティック・クロスオーバーデザイン

● FIBAE™テクノロジー

●Symphonym Tiburon UPOCC銅ケーブル

 

■洗練されたハイブリッドアーキテクチャ

 

前例のないAAW×CustomArtのコラボレーションによりFIBEAテクノロジーを搭載したこれまでにないハイブリッドアーキテクチャを設計、アイソバリック・ドライバーベースのシステムにフラットなインピーダンスと位相をもたらしました。

 

デジタル設計のアコースティックチャンバーに収容された3つのミッドレンジ・バランスドアーマチュアドライバーと、高域にノズルレスオープンベントアーマチュア(N.O.V.A)ドライバー採用しています。

 

 

■8mm Dual Graphene Isobaric Woofer

 

8mmデュアルアイソバリックウーファーは、2つのダイナミックドライバーを使用することによるデュアルダイアフラムと高磁力ネオジム磁石を備えています。

等圧(アイソバリック)設計により、一般的なダイナミックウーファーと比較して低域THD(歪み)が低減され、音圧出力が向上します。

 

アコースティック・フィルタリング技術との組み合わせにより、バランスドアーマチュアドライバーとは対照的に最も低い周波数帯域でのみ機能します。

他の周波数帯域に影響を与えることなく、4 +2の低域パフォーマンスを新しいレベルに到達させました。

 

※アイソバリック方式とは、スピーカーユニットを向かい合わせに駆動させることで、通常の1.5倍~2倍の音圧を得られる方式とのこと。実際に聴いてみて、8mmと小口径のドライバーながら、迫力とパンチの有る低域に仕上がっていると感じました!

 

 

■Nozzle-less Open Vented Armature (NOVA™) Driver

 

フロントアコースティックベントが開いた特別に設計されたアーマチュアドライバーを3Dプリントノズルの奥深くに埋め込んでいます。

 

鼓膜に近接した位置に配置することにより、一般的なチューブ式バランスドアーマチュア設計での音圧の減衰や不要な共振が排除されます。

 

※AAWの「ACH」や「A3H+」などへの搭載実績のあるドライバーで、非常に繊細で情報量豊かな中高域の再生に優れています。

 

■FIBAE™テクノロジー

 

フラットインピーダンスバランスドアーマチュアイヤホン(FIBAE™)テクノロジーは、フラットインピーダンスと位相を提供する世界初の革新的なテクノロジーです。

 

 

この技術は、業界で最も古くから存在する問題の1つである、高音質再生のためのデジタルオーディオプレーヤーに対する依存を解消しました。

 

FIBAE™テクノロジーを搭載したイヤホンは、どの再生機からでも常に最高のパフォーマンスを発揮します。

 

■BassFlow™コントロール

ダイナミックウーファーに供給される空気の量を調整することにより、定量的および定性的に低音周波数の質感とレスポンスをコントロールします。

 

重低音から中音寄りまでユーザーの好みに合わせて調整出来ます。

 

 

 

■3Dプリントエンクロージャーと精密工学

4 +2は、完全にデジタル化された設計プロセスによりAAW第2世代デジタルエンクロージャーとアコースティックチャンバー設計を採用しています。

 

ドライバーとノズルの配置は何百通りものシミュレーションにより決定されました。

 

■レビュー

 

早速ですが、先ずは外観について。

3Dプリントにて成型された筐体ですが、ドライバー数の多さに比例して少し厚みのあるシェルとなります。

装着感は良好で、感覚的に他のAAW製ユニバーサルモデルと変わらない装着感と耳への収まりです。

ただ、前述のとおり厚みのあるシェルですので、人によっては少し耳から出てしまう方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

筐体デザインとして「Midnight Lava」と名付けられたユニークなフェイスプレートデザインを採用。

見る角度、光の当たる角度によって表情が変わり、同社AAW製品や他のメーカーでも見られない特徴的なデザインです。

「Project 4+2」は双方のメーカー技術の組み合わせだけに留まらず、デザインにおいても美しさと独自性を兼ね備えています。

 

続いて、肝となる「サウンド」について触れさせていただきます。

「Project 4+2」はAAW Halcyonと同様に「BassFlowコントロール」を採用しています。

付属の3種類のフィルター(BASS, NORMAL, VOCAL)を変更することで、全体の音バランスはそのままにサウンドキャラクターを変えて楽しめるギミックです。

今回は、主に中間のフィルターに当たる「NORM」の聴感についてまとめさせて頂きます。

※フィルターの紛失防止&保管用に金属製のフォルダーが付属しています。

 

ドライバー構成が「4BA+2DD」とスペックが目立だってしまいますが、低域が特に強いということはなく、どの帯域も高解像度かつ全体としてのバランスは非常に優秀です。

高解像度ですが、高域の鳴り方は「粒立ち良い音」ではなく「滑らかで丁寧な音」という印象で、ボーカルは近い位置で鳴っていますが、奥行きを感じる音場のおかげでのっぺり感はありません。

 

曇りを感じない透明感、爽やかさと伸びやかさのある中高域で、歯擦音まで生々しく表現する実力に、静電型ツイーターに勝るとも劣らない実力を感じました。

高域用のNOVAドライバーは、同社の「ACH」や「A3H+」においても高域用ドライバーとしての採用実績があり、高い評価を得てきました。

「Project 4+2」のボーカルの表現力は、これまで培ってきたNOVAドライバーのチューニング技術の賜物です。

 

そのボーカル表現を下支えしているのが「Mid-High&Mid」に割り当てられた3基のBAドライバーです。

AAWのIEMは中域~高域にかけての鳴り方が少し独特で、それにより唯一無二の音場を形成しているモデルが多い印象ですが、「Project 4+2」はどこまでもナチュラルです。

低域用ドライバーに2基のダイナミックドライバーを使用していますが、この2DDもナチュラルサウンドを創る上で一役買っているようです。

 

 

採用されている「アイソバリック方式」とは、ダイナミックドライバー2基を対向で配置&駆動することで大きな出力を得られる…というものですが、グラフェンドライバーを採用した影響か、決してブーミーにはならず低域解像度の高さ、レスポンスの良さを両立させています。

左右の広さや沈み込みはほどほどですが、軽快かつアタック感強めのノリの良い低域のおかげで、全体のまとまりの良さや爽やかさ、透明感を残しつつも厚みのあるサウンドに仕上がっています。

強いてサウンド面での難点を挙げるとすると、バランスの良さ故に「一聴した時のインパクトが弱い」ところが挙げられると思います。

圧倒的な個性や分かりやすい高音質を求めて聴くと、少し肩透かしを食らってしまうかもしれません。

 

ここまでサウンドについて述べさせて頂きましたが、もう一つ、この商品の推しポイントをご紹介させてください!

本製品の最大の特徴と言っても過言ではない「FIBAE™テクノロジー」の効果についてです。

 

従来のイヤホンは、インピーダンス(Ω)の数値やドライバー数によっては、スマートホンなどに直接繋げるだけでは十分に出力が得られず、低域が曇ったり、ハイ上がりな音になってしまったりで音のバランスが崩れてしまうことがありました。

「FIBAE™テクノロジー」とは、その “イヤホンの鳴らしにくさ” や “出力差による音の変化” を解消するための技術になります!

 

「Project 4+2」は、この技術を搭載したことによってデジタルオーディオプレーヤーからスマートホン、携帯ゲーム機等々、様々な機器に気軽に接続して楽しめる設計となっています。

 

 


 

 

ここまで【AAWxCUSTOM ART】Project 4+2についてご紹介させて頂きました!

異色にも見える二社のコラボモデルですが、両社の持てる技術を可能な限り詰め込み、確かな実力を持つ硬派な製品に仕上がっています。

全世界で500台限定の販売となり、e☆イヤホンでも5/8より発売となります!

秋葉原店&梅田店に試聴機のご用意がございますので、ご来店の際は、ぜひご試聴のほどよろしくお願い致します!

 

以上、最後までお読み頂きましてありがとうございました。

イヤホン・ヘッドホン専門店 e☆イヤホン海外事業部スタッフのすずきがお送り致しました!