「Obsidian」発売!普段は見られない「モノ作り」の現場に潜入インタビュー!
イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』のはまちゃんです!!
e☆イヤホンラボの新製品
「Obsidianケーブル」の発売を記念したインタビューブログです!
今回のインタビューは「ケーブル化」する部分に関してにです。「Obsidianケーブル」の導体は当社オリジナルの「eLSAS導体」が採用されていて、これを今回は「三陽電工社」にて被膜をかぶせ編み上げるオーダーメイド品のケーブルへと仕上げていきます。いったいどのようなケーブルに仕上がるのでしょうか?
今回の記事について
e☆イヤホンラボにて、国内大手電材メーカーに発注した最新の構造を用いて設計された「eLSAS導体」がいよいよケーブル化されるまでの記事になります。(eLSAS導体の誕生秘話については「こちらの記事」をご覧頂ければと思います。)
三陽電工株式会社 様 でお話しを聞いてみた
いよいよ、工場内の見学です。
(取材にお伺いした時にちょうど、素線をより合わせる作業を行っていました。)
(色々な機械と作業があるんですね…。)
ケーブルの製造工程
まず最初に、⼀般的にはケーブルの被膜というものは、どのように作られるものなのか、見学させていただきました。
(お伺いした時は、まだ導体が完成していないので、別の導体に被覆を掛ける作業風景になっています。ご了承ください。)
ケーブル被膜の材料である樹脂のペレットを高温で溶かし導体を覆います。
※プラスチックの成形原料「樹脂ペレット」
素材は耐熱性PVC。ペレット状になっている原材料を溶かして被膜を付けていく工程です。
専用の機械で導体をピンとはり、機械式に被膜をどんどんとかけていきます。
そのままだと、熱を持った被膜が変形してしまうので、冷却⽔にて冷却し、適正な形になるよう冷やしていきます。最後に、厳重に検品を行い、検品をクリアしたものが巻き取られて「ケーブル」の形になります。
インタビュースタート
―――三陽電工で製造されているケーブルはどのような用途でつかわれているのでしょうか?
自動車関係に使われる配線ですね。または産業機器ですとか、あとは船舶関係が多いです。
―――オーディオ関係の製造はありますか?
オーディオ関係になると、使われる長さが短いので、弊社の比率としては低いです。但し、カスタムオーダーでカタログには無いケーブルを非常に細かい所まで設計を変更して製造できるという利点がありますので、オーディオ関係の⼯房と共同でいろいろなケーブルを製造していた実績がありますので、現在でも継続は勿論、製造の方も行わせて頂いています。
―――ケーブルに被膜を付ける際に、三陽電工ではどのようなこだわりがあるのでしょうか?
ケーブル被膜を付ける際は、導線が必ず中⼼に⼊っていないといけないので、その調整に関しては特にこだわりがあります。
導線が横にぶれてしまったり、中心に入っていないと折り曲げた時にケーブル被膜が裂けてしまう、突き出てしまうということもありますので、その点はこだわって心がけています。
―――ケーブル被膜に関して、被膜はケーブルにどのような影響を与えるのでしょうか?
ケーブル被膜は、まずは電気特性、電気の流れを遮断する目的です。
そのケーブルの用途に合わせて必要な被膜の条件は変わります。電気特性だけでなく、場合によっては物理特性も考慮します。衝撃に強い、水に強いなどです。例えば海水にさらされるとか、コンクリートの上を引き回すので、ひっかきに強い物とか、様々なお客様の要望に応えられる材料を選定しています。
―――今回のケーブルの被膜に関してお伺いします。
Obsidianに使用する被膜に関しては、耐熱性の強いもので、UL1007相当の耐熱試験でクリアされている材料が使われています。基本的に、耐熱性の強い被膜になりますと硬めにはなりますが、可塑剤などで柔軟性を加えた上で、最適な品質になるよう調整を施しています。被膜の柔らかさに関しては、一般的なケーブルなどと比べて同等程度です
※可塑剤とは、ある材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する物質のこと
※UL規格というケーブルの規格の種類 UL1007は105° 300V定格に耐えられることを意味する
今回の選定では、イヤホンのケーブルで、直接肌に触れるものですので「絶縁抵抗」「手触り、柔らかさ」を考慮しています。
いわゆる耐熱用のケーブルと同等の強度で手触りが良いものを提案させていただきました。柔らかく取り回しの良いものに仕上がっているのではないかと思います。
e☆イヤホンラボ ガッキーのワンポイント
―――イヤホンのケーブルで耐熱性は重要なのでしょうか?
耐熱温度が高いということは、基本的に様々な物理条件に強いととらえていただいて良いかと思います。
例えば、はんだ付けの時に、耐久性が低いと、はんだ付けの方法が限られる場合があります。融点が低いと、はんだ付けした周囲の耐久性が落ちてまう場合もあります。オーディオケーブルに関しては、故障のほとんどがはんだ付けした周辺が多いです。
耐熱性がしっかりしているケーブル被膜だと、適正なはんだ付けが可能になります。また、屈曲にも強いケーブルに仕上がるので、良いものができる材料だといえると思います。
完成したObsidian用のケーブル!
こうした、数多くのこだわりのなかで、完成したケーブルがこちらです。
このように、前述の工程で出来上がったケーブルをさらにほどけに難く使いやすい形に、機械式に4つ編みに仕上げたものになります。
▼詳しくはこちらの記事をご参照ください!▼
工場見学動画はこちら!
強度と取り回しやすさを求めて、三陽電工の高い技術で作られた素材を使用している、e☆イヤホンラボの新製品
「Obsidianケーブル」
良い素材で作られて、期待の高まるインタビューでした!
次回はプラグ部分「トープラ」にお伺いしたいと思います!
以上!
はまちゃんがご案内いたしましたー!
【制作協力】
三陽電工株式会社
http://www.sanyo-denko.co.jp/
※記事中の商品価格・情報は掲載当時のものです。
PR部 シニアクリエイター
e☆イヤホン東京秋葉原、PRスタジオに勤務!
身長180cm!
髪の毛は伸ばして寄付する、
へアドネーションしてます!
SNS・YouTube・ブログ等々担当してます!
あんまり知られてませんが、お料理するの好きです☆
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