おやっとさぁー。アシタカです。

 

【アシタカとは】

e☆イヤホン梅田EST店で修理担当をしています。

オーディオの他にキャンプ・ゲーム・サバゲー・プラモ・さんぽ等々、9割が趣味で出来ています。気が合うなーと思って頂ければ何でもお声掛けください。

 

普段より修理のご相談を承っていますとよくあるのがイヤホン・ヘッドホンのメンテナンスに関するお問い合わせです。メンテナンス方法やクリーニングツールについてもっともっとたくさんの方に知って頂けると、愛機をより長く楽しんでもらえるのでは?!と思いましたので、今回は修理担当のアシタカよりイヤホンのメンテナンスについてご紹介します!Hear we go!

 

 <目次>
1. 故障かな?まず始めにすることは・・・
2. 放っておくとどうなる?
3. クリーニング方法
4. 使わないときは?
5. 最後に

 

故障かな?まず始めにすることは・・・

イヤホン・ヘッドホンを使っていると”プツプツ”と音が途切れる、、、なんて経験したことありませんか?他にも”ザザッ”とノイズが入ったり、音が聴こえにくくなったりと悩まれた事があるかと思います。

 

そんな時「故障かもしれない」とすぐ手放してしまうのは

もったいないですよ!!!

 

実はそういった症状、

プラグやフィルターの汚れが原因かもしれないんです!

 

実際、いろいろな修理のご相談を頂く中で、

クリーニングで音途切れが無くなった!

汚れを取ったら左右の音量バランスが整った!

などなど

キレイにするだけで症状が改善した事例を目の当たりにしてきました。症状の原因は思っている以上に汚れだったりするんですね~

 

放っておくとどうなる?

ではイヤホン・ヘッドホンをメンテナンスせずに使い続けるとどうなるのでしょう?仮に使い続けた場合、以下のような症状が発生すると考えられます。

1. ケーブルがサビる

「え?サビるの!?」と思われるかもしれませんが、ケーブルだって金属を使っています。メンテナンスをしないとケーブルの皮膜が汚れや水分に反応し劣化、そこから皮膜が裂けて金属がむき出しになるとゆくゆくはサビていきます。

2. イヤーパッドの寿命が縮まる

ヘッドホンを使うとイヤーパッドに汗や皮脂が付着します。それが残り続けることでイヤーパッドの表面を劣化させてしまうのです。イヤーパッドは消耗品の部類ではありますが、その消耗速度はメンテンスにかかっているのです。

3. プラグやコネクタの接触不良が頻発する

プラグやコネクタの表面にゴミや汚れが付着したままでは音に途切れが発生します。その状態でプラグやコネクタの抜き差しや回転をさせると表面に施されているメッキが剥がれてしまう事があります。メッキが剥がれると更に音途切れが発生し、汚れを取り除いただけでは回復しません。

4. 音が出なくなる

ノズル(イヤホン内部における音の通り道)にゴミが入ると音に影響を与えます。そのゴミが内部まで入り込むと今度はユニットに支障をきたし、音が出なくなる場合があります。

 

ほんの一例を挙げましたが他にもいろいろな症状が想定されます。
イヤホン・ヘッドホンをメンテナンスすることはとっても大切なんですね。

 

クリーニング方法

< 用意するもの >

・クロス
・ウエットティッシュ
・ブロワー
・ノズルクリーニングツール

 

< プラグ・コネクタ >

音途切れを感じたらまずはここをクリーニングしてみましょう。

step.1 プラグの清掃

 

プラグの表面をクロスでやさしく拭き上げます。

step.2 コネクタの清掃

 

MMCXや2PINなどのコネクタも同様にクロスで拭き上げます。MMCXのメス側のように奥まっている箇所はブロワーを使いゴミを吹き飛ばします。

 

プラグやコネクタのメッキ部用のお手入れツールもありますので是非お試しください!

 

< イヤーピース >

イヤーピースのように地肌に触れる箇所はこまめに掃除をしましょう。
イヤーピースの軸やかさの裏側にも汚れが溜まりやすいのでキレイにしていきます。

step.1 イヤーピースを取り外す

 

取り外しの際はイヤーピースの軸をきちんと捉えて掴むようにします。イヤーピースを引っ張るのではなく手のひらを返しもぎ取るように外します。イヤーピースのかさを裏返すとより外しやすくなります。

step.2 ブロワーで吹く、ウエットティッシュで拭く

 

ブロワーでイヤーピースのかさや軸のゴミを飛ばしていきましょう。

 

 

表面の汚れをウエットティッシュで拭い取りましょう。軸は細めの綿棒を用いたり、ウエットティッシュの端を出し入れすると拭きやすいです。
※ウレタン素材などスポンジ様のイヤーピースはウエットティッシュで拭くと劣化を早める恐れがあります。ブロワーを活用しましよう。

step.3 イヤーピースのかさを裏返す

 

かさの裏側にも汚れが溜まっていることがあります。ブロワーやウエットティッシュでキレイにしましよう。尚、シリコン素材のイヤーピースにはあとで紹介するEcleaRも効果があります!ご興味のある方は是非お試しくださいな~

 

< ノズル・フィルター >

 

ノズルのお手入れはノズルクリーニングツールを使います。クリーニングツールの形状は製品によって異なる為、製品の使い方をよく確認してくださいね。ここではEcleaRに同梱されているブラシを使っていきます。

 

step.1 ステムを拭く

 

ステム(イヤーピースを取り付けるための軸)表面の汚れをクロスやウエットティッシュで拭き上げます。

step.2 ゴミを掻き出す

 

ノズルにブラシを出し入れし中のゴミを掻き出しましょう。ノズルの出口を下に向けるなどゴミが奥へ入り込まないように気をつけましょう。
※ノズルの奥にフィルターを設けているイヤホンが稀にあります。注意しながらブラシをお使いください。

 

 

ノズルの出口にフィルターが設けられているイヤホンは、フィルター表面のゴミをブロワーで真横から吹き飛ばしたり綿棒でやさしく取り除きましょう。製品によってはフィルターが外れやすいものがありますので、ご心配な方はe☆イヤホンの修理サービス「e☆イヤホンクリニック」まで一度ご相談ください!

 

< ケーブル >

 

ケーブルは黒いものが多いので汚れが目立ちにくいのですが、案外汚れているもの。ウエットティッシュでケーブルをなぞるように拭いていきましょう。もしケーブルがべたついている場合もEcleaRが大活躍します!EcleaRを使い丁寧に拭き上げていきましょう。
※ケーブルが劣化が激しい場合、表皮がボロボロと剥がれ落ちることがあります。事前にケーブルの修理をご検討ください。

 

< ハウジング >

 

ハウジングの汚れはブロワーで吹き飛ばしクロスで拭き上げます。しつこい汚れはウエットティッシュで拭き上げましょう。ハウジングにEcleaRを用いることで汚れの付着を予防します。製品によってはベント(穴)が設けられています。掃除の際はゴミを入れ込まないよう注意しながら行っていきましょう。もしもベントが詰まっている場合は一度e☆イヤホンクリニックまでご相談ください。

EcleaRが一つあればイヤホンの様々な箇所をキレイかつ予防も出来ますので、クリーニングツールに迷ったならEcleaRがおすすめですよ~

 

これでクリーニングはお終いです。
お疲れさまです!

 

使わないときは?

せっかくキレイにしても保管方法が悪ければすぐに汚れてしまいます。また環境次第ではイヤホンの劣化を早めてしまいかねません。イヤホンは以下の3点に気をつけて保管しましよう。

 

1. ケーブルにテンションをかけない

ケーブルの中には金属が使われています。ケーブルを引っ張ってしまう他にも、曲げ伸ばしを頻繁に行うと断線の原因となりますので、ケーブルは纏めて保管しましょう。ケーブルには元よりクセが付いています。ケーブルを纏める際はそのクセになるべく沿うようにし、八の字巻きなど活用して頂くと後述するケースにも収まりやすいです。

 

2. ケースに入れる

イヤホンをポケットやかばんの中にそのまま入れると塵や埃が付着しますので、イヤホンをケースに入れて汚れを防止しましょう。イヤホンをケースに入れることでケーブルが引っ張られるリスクが減り、断線の予防にもなりますのでオススメです!ケース一覧はコチラ

ケースの中で左右のイヤホン同士がぶつからないようにするアクセサリもあります!一時的にポーチやポケットの中へ保管したいときにも便利ですよ~

 

 

3. 乾燥剤を使う

イヤホンには様々な金属が使われていますので多湿は大敵です。乾燥剤を使い多湿な環境を避けましよう。イヤホン向けとしてケース内にコンパクトに収まる乾燥剤が販売しています。除菌・脱臭も併せて行うことができる機器もありますので是非お試しください!

 

 

最後に

イヤホンは丁寧に扱えば数年から長ければ十年以上も使い続けることができます。そのためには普段からのメンテナンスが不可欠です。これからも愛機を末永くお使いいただくために、こまめなクリーニングを心がけましょう!

 

最後までお読みいただきありがとうございます!

以上、アシタカでした。

 

 

※ご紹介しました内容はメンテナンス方法の一例であり、全ての製品に対し該当するものではございません。製品の説明書やメーカーからの指示を優先して頂くようお願いします。また、ご不明な点がありましたらe☆イヤホンまでお問い合わせください!

※記事中の商品価格・情報は掲載当時の物です。