第4世代ミリンクスドライバー搭載のAcoustuneの新機種3種の実機レビュー!

 


 

 

 

イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホンのPRスタッフかわちゃんです。

高品位なダイナミックドライバー採用のイヤホンというイメージが強いAcoustune(アコースチューン)から先日、イヤホン新機種が発表されました。

 

 

Acoustune 『HS1697TI』『HS1677SS』『HS1657CU』

 

 

 

 

好評発売中です

 

 

 

 

位置づけ的にはそれぞれ、『HS1695TI Gold』『HS1670SS』『HS1655CU White』のアップデートモデルのようです。

 

 

進化したポイントとして、第1に強固かつ音響特性に優れる「Pentaconn Ear(ペンタコンイヤー)」コネクターを3機種全てに採用、第2にリファレンスケーブルとしてシルバーコートOFC線と極細OFC線を組み合わせた新ハイブリッドケーブル「ARC51」を新たに採用。より解像感の高い引き締まった音を実現したとのことです。

 

Acoustuneについて簡単にご紹介すると2013年に香港にて創業された、ポータブルオーディオ機器開発専業の企業です。

熟練した日本のオーディオエンジニアも所属されており、オーディオ開発専業という強みを生かした独創的な技術を多数保有しているのが特徴のメーカーです。

 

中でも人工皮膚や施術縫合用の糸などに使われている、高性能樹脂素材の音響特性の良さに注目し開発された『ミリンクスドライバー』は、軽量でありながら高い強度と柔軟性を合わせ持ち、高い解像度と広いダイナミックレンジを誇る、理想的な振動版とのこと。メーカーの看板技術と言っても過言ではないですね。

ミリンクスドライバー採用のイヤホンのHS1551を初めて聴いたときのタイトでキレのある音質には個人的に衝撃を受けました……。

 

 

 

今回の記事でご紹介する3機種には、さらに磨きを加えた第4世代ミリンクスドライバーが採用されており、前世代の物とは一線を画す音響特性を実現したとのことです。

また、HS1697TIのみ新たに振動板を薄膜成形した医療用合成基材と、薄膜加工したチタンドームを組み合わせる複合膜構成とした第4.5世代とも言える進化型のミリンクスドライバーになっています。

 

音響チャンバー部分はそれぞれ異なる素材が採用されており、HS1697TIにはチタン、HS1677SSにはステンレス、HS1657CUには真鍮を搭載。素材自体の特性を生かした音質を楽しめる3機種に仕上がっています。

 

 

外観

 

 

では早速実機の外観をチェックしていきましょう。

 

 

パッケージを開けた瞬間から早速テンションが上がりました。付属するアルミ製ケースは非常にガッチリとした造りで、イヤホンをしっかりと守ってくれそうです。

アルミケースは3機種とも共通なのもうれしいポイントなのではないでしょうか。

 

 

またパッケージにはMade in Japanのロゴが!ご紹介する3機種はすべて日本製です。国内製造ならではの高品質と安心感も製品のポイントの一つですね。

 

 

ハウジングはスポンジに埋め込まれた丁寧な梱包です。輸送中にハウジングに極力傷が付かないようにしっかりと考慮されています。

 

左からHS1657CU、HS1697TI、HS1677SS

 

イヤホン本体。3機種ともにハウジング部分には切削アルミニウムが採用されているとのこと。

 

 

自動車用のターボチャージャーのようなメカメカしいデザインが男心をくすぐります。

ドライバーを格納する音響チャンバー部と、コネクターを格納する機構ハウジング部を完全分離して相互干渉を防ぐためこういったデザインを採用したようです。

ガッチガチの剛性感とトップクラスの組み立て精度は文句なしのクォリティ。すごい作り込みの良さですよ!

 

 

細かいパーツ一つ一つが美しくまじまじと眺めるだけでも楽しめる製品に仕上がっています。

 

 

 

Pentaconn Earコネクターがかなりいい

 

 

3機種にはPentaconn Earコネクターが採用されています。従来型のMMCXと比べて本体側のセンターピンが極太で、ケーブルの脱着時のピン折れの心配なく安心してお使い頂けるのではないでしょうか。

プラグ部分とソケット部分がより密接に接触するので音響特性的にも優れた規格とのこと。

 

 

また先代モデルと比較するとイヤホンとコネクタの隙間がなく、汗などが侵入する心配がより少なそうです。

外す際に、徐々に力を加えて行くとヌルっと外れるのもかなりいいと感じました。ロック機構の強度が絶妙で変な力を加えず外せるのは不安がなくてかなりいいですね。

MMCXと同様にコネクタは回転する仕様なのですが、適度な抵抗感があるのも好印象。くるくると回転しすぎてコネクタが摩耗するのを防いでくれそうです。グラつきも少なくしっかりとした作りのコネクタで頼もしさがあります。

 

 

新ハイブリッドケーブル「ARC51」

 

 

先代モデルからの主な変更点としてケーブルが新リファレンスケーブル「ARC51」に更新されました。シルバーコートOFC線と極細OFC線を組み合わせたハイブリット仕様で、周波数全域でのS/N比向上を実現したとのこと。

コネクター部のメタルパーツにはヘアライン加工による丁寧な仕上げが施されておりかなり高級感があります。

ケーブル自体はやや太めではありますが、ほどよいしなやかさで取り回しがしやすいケーブルです。丁寧な編み込みのおかげでタッチノイズも少なく快適にお使い頂けるかと思います。

 

 

HS1677SSとHS1670SS

 

音質を聴き比べてみました。先代モデルに付属していた「ARC31」と比較すると「ARC51」は音の輪郭がハッキリとしていて、細部に渡ってくっきりと浮かび上がるような音質のケーブルです。

一方、「ARC31」は音の輪郭は滑らかで、どっしりと腰の座った安定感のある音質と感じました。

 

 

特性の異なるイヤーピースが4種類付属

 

 

合計4種類のイヤーピースを同梱されています。

 

 

開発時のリファレンスとしても使用されている「AET07」

中高域の減衰を抑え、再生周波数全域における高い解像度と抜けの良さが特徴です。

 

 

中域から低域の厚みを増す「AET08」

意図的に高音域を減衰させる事で、相対して低音域を押し上げる設計とのこと。

 

 

 

遮音性重視のダブルフランジ「AET06」

遮音性を確保し低域の減衰を最小化します。S+とM+では傘の形状を若干変更し装着感と音質の最適化がなされているとのこと。

 

 

フォームタイプの「AET02」

好みの装着感や音質に合わせて細かく使い分けられますよ!

 

ちなみに、HS1677SSには本体カラーに合わせてホワイトカラーのイヤーピースが付属します。

 

 

充実の付属品

 

 

豊富なイヤーピースに加え、二種のケーブルタイ、持ち運びに便利なキャリングケースも付属いたします。

 

 

 

ケースは大ぶりタイプなので、イヤホンを簡単にクルクルッっとまとめるだけで簡単に収納できます。

 

 

 

実際に聴いてみた

 

 

早速、『HS1697TI』『HS1677SS』『HS1657CU』の3機種を実際に聴いてみました。

試聴用のリファレンスDAPはAstell&Kern A&ultima SP2000 Onyx Black (SP2000 SSベースの限定カラーモデル)を使用いたしました。

 

 

3機種共通の特徴は全帯域において音がズバッっと立ち上がり、明瞭度の高い音質が楽しめます。一音一音の純度が非常に高く、入力された信号に対して正確に音を書き出してくれるといった印象を受けました。

音の立ち上がりと引き際のスピード感が高く、どんな細かい音に対してもキビキビと追従するハイレスポンスなイヤホンです。

中高域のヌケ感が非常によく、かなりよく伸びます。硬めの音でハイハットやクラッシュシンバルのような金属系の打楽器の表現が非常にリアル。キレと響きがうまく両立された感じ。

ワイドレンジなのも特徴の一つで、どの帯域においても見晴らしのいいサウンドが楽しめるのが特徴。かなり低いレンジから湧き上がるような低域はこのシリーズならではの独特な音質です。

 

シングルダイナミックドライバーならではの音のつながりの良さも感じられ、高解像と違和感のない自然な響きを両立したサウンドを楽しめるかと思います。

 

 

 

HS1697TI

 

 

今まで聴いてきたAcoustuneのイヤホンの中でも、一番癖が少なく落ち着いた印象で、どんな楽曲にも合うオールラウンダーな機種です。

豊かな広がりを感じられ立体感のある表現です。複雑でスケール感のある楽曲と非常に相性がいいですよ。

ピアノソロパートにおいては特に音の立ち上がりの素早さと定位感の良さをしっかりと味わえますね、付帯音の少なさは3機種の中でもトップクラス。久石譲 – あの夏への序盤部分では思わずハッとしました。

低域はレスポンスがよく引き締まった低域ですね。低域の量感に関しては3機種の中では一番控えめ。歯切れの良さを重視したチューニングなのではないでしょうか。

 

 

 

オールラウンダーな高級1DDイヤホンといえばfinal A8000が有名ですが、こちらは音の自然さを極めたような音質。一方HS1697TIは解像感重視な音作りで落ち着いていながら明瞭なサウンドをお求めの方におすすめです。

 

相性がいいと感じた機器

FiiO M11 Pro

Lotoo PAW6000

 

 

 

 

HS1677SS

 

 

HS1677SSは刺激的で高域のシャッキリとしたエッジが際立つ、元気な音質に感じました。

落ち着いた響きが特徴だったHS1697TIの高域と比較すると、きらびやかな高域がより前にでてくる感じ。高域の精細さやスピード感が目立つのでパリッっとした音質が好みの方におすすめです。

女性ボーカルとの相性は抜群ですね。キリッっとした声の伸びを感じられます。

3機種の中では一番低域の量感を感じられました。グッと迫り来るようなパンチの効いた低域をお楽しみ頂けます。

きらびやかな高域と押しの強い低域が持ち味のイヤホンなので、実はロックやメタルなどの楽曲をソリッドな音で聴きたい時にもおすすめのイヤホンです。

 

相性がいいと感じた機器

Astell&Kern A&futura SE100

iFi-Audio micro iDSD Black Label

 

 

HS1657CU

 

 

 

HS1657CUは全帯域においてクリアな解像感と艷やかな表現がうまく両立した機種です。ミリンクスドライバーならではの透明感にアクセントとして、真鍮独特の響きがプラスされた独特の余韻が楽しめました。

音の輪郭が3機種の中で一番柔らかく滑らかですね。繊細で澄み渡った音の中に程よい温かみを感じられ、ボーカル部分は程よい肉感を伴った音質です。

 

ジャズやR&Bとの相性が抜群にいい機種です。艷やかな音質が好みの方に非常におすすめ。

 

相性がいいと感じた機器

Cayin N8(真空管モード)

CHORD Mojo

 

 

試聴楽曲

ロック・メタル

Jinjer – Judgement(& Punishment)

 

吹奏楽器

久石譲 – あの夏へ

 

女性ボーカル

FKA twigs – holyterrain

AURORA – Animal

 

アニメサントラ

平沢進 – パレード

 

 


 

 

 

3機種ともに音の純度の高く明瞭感あふれるサウンドが楽しめました。製品自体の品質もトップクラスでしっかりとした作り込みを感じられ価格以上のパフォーマンスを実感出来る製品に仕上がっています。

今回ご紹介させて頂いた3機種はe☆イヤホン全店で試聴機を展開していますのでぜひとも一度ご試聴いただければと思います。

 

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最後まで読んで頂いてありがとうございます。e☆イヤホンのPRスタッフかわちゃんがお送りいたしました。