驚異的な大出力を実現した注目のDAPの発売日がついに決定!実際に試聴してみました。
e☆イヤホンPR部のかわちゃんです。
今回の記事でご紹介をさせていただくのは Astell&Kernシリーズ注目の新製品のご紹介です。
Astell&Kern KANN CUBE Wolf Gray
2019/6/22
発売予定です
Astell&Kern KANNシリーズに位置する新製品で、Astell&Kern のDAPラインナップの中でも一風変わったユニークな製品。大きい筐体と驚異的に高い駆動力、アンプに接続するための専用のラインアウトを備えた製品です。
製品の特徴
• ポータブルオーディオプレーヤーとしては初となるESS『ES9038PRO』SABRE 8ch. DACをL/R独立したデュアル構成で搭載
• 驚異的な高出力と低ノイズ化の両立、3段階(Low/Mid/High)のゲイン切り替え機能搭載
• mini XLR 5-pinバランスラインアウト出力端子搭載
• 7,400mAhの大容量バッテリー内蔵
• Quad-Core CPU搭載による優れた処理能力
• 超低ジッターを実現する高精度Femto Clock搭載
• PCM 384kHz/32bit、DSD256(11.2MHz/1bit)のネイティブ再生に対応
• 3.5mm/3極アンバランス、2.5mm/4極バランスのヘッドホン出力
• USB-DAC機能、USB-AUDIO出力、光デジタル出力(3.5mm出力端子兼用)搭載
• 高品位Bluetoothコーデック『aptX HD』対応
• MQAフォーマットの再生に対応
• Open APP Service機能搭載によりストリーミングミュージックへの対応
• AK Connect機能によるDLNAネットワークオーディオ対応
• USB3.0 Type-C搭載で急速充電、高速データ転送に対応
• 内蔵メモリ128GB+microSDスロットによる大容量ストレージ
• 高解像度5インチHDディスプレイ搭載
詳しい製品情報はコチラのブログをご参照ください。
外観
元箱
パカッ
本体。持ち運びも想定されたDAPの中では間違いなく最大級に大きいサイズです。手のひらより大きいサイズで圧倒的な存在感。
手に取るとずっしりとした重みを感じます(質量:493g)同社製ハイエンドDAPのSP1000よりも更に重い間違いなく重量級の製品ですね。
筐体は削り出したアルミニウムを使用。サラサラした高級感のある手触りが特徴です。
本体上面、電源&スリープ解除ボタン、2.5mmバランス端子、3.5mmアンバランス端子と並びます。スッキリとした見た目ですね。
選択できるゲインが3種類に増えました。バランス接続時の出力はあの無印KANNと比較しても約1.7倍。驚異的な出力を誇ります。
ハイゲインモードで鳴らすと目に見えるように電池がモリモリ減っていくので、高いゲインを設定するときはメーカーも電源と接続しながらの運用を推奨しているようです。
果たしてハイゲインでも鳴らしきれない製品はあるのかと疑問になるぐらいの出力。ロマンですね。
そして特徴的なのが据え置きのアンプなどと接続を想定したMINI XLRラインアウトを搭載しています。ピュアオーディオシステムへバランス伝送が可能です。
ラインアウト時の出力の設定はこのように事細かく設定が可能。ここまで細かく設定できるDAPがあったでしょうか。接続するシステムに対して高い親和性を誇ります。
本体側面。曲戻り、再生停止、曲飛ばしの3つのボタンと巨大なボリュームダイヤルが並びます。
KANN CUBEは他のAKDAPと比較して武骨なデザインですが個人的にかなり好み。
背面。
SDカードスロットはMicro SDスロット一基搭載。KANNと比べてスロットが1つ減りましたがご安心ください、本体容量は128GBと大容量なので大きなフォーマットの音源を多数持ち運ぶときも安心の容量です。
充電端子はUSB TypeCを採用しております。
付属品達。充電ケーブル、予備のSDスロットカバー、おなじみの液晶と背面の保護フィルムが2ペア付属いたします。
実際に聴いてみた
Astell&Kern KANN CUBEを実際に聴いてみました。
イヤホンはAstell&Kern JH Audio Billie Jeanで視聴。
全体の音の傾向は非常に透明感のあるクリアなサウンド。無印のKANNはウォーム系の音質だったのでそこから大幅に傾向が変わった印象です。
全体的のくっきりとしており、沢山の音がひしめくような音源であってもしっかりと分離。高い解像感と濁りがない純度の高い音を楽しめます。
音の傾向は同社製のDAP「SE100」に少し似た印象です。分析的でハリがありキレ良く、スピード感のある音質なのですが、それに加えエネルギーにに満ち溢れ一音一音の存在感が非常に高く力強い音質をお楽しみいただけます。
低域のドライブ力が凄まじくメタルでよくあるような非常に早いブラストビートでも、ダブついたり音が遅れたりせずにビシビシと正確に再現してくれました。
個人的にKANN CUBEの一番の魅力はグイグイと引っ張ってくれるようなパワフルさあふれるドライブ力だと思います。他のDAPと比較しても最高クラスに君臨するパワー。かなり低い帯域の音もズシズシと沈み込んでくれるのですが、暑苦しくなくスッキリクリアです。
ボーカル域も同じく非常に存在感のある音質。明瞭度が高くクッキリとしていますが、ほんのりとツヤっとしており冷淡すぎないバランスがかなり好印象でした。
ちょっと意地悪してMr.Speakers ETHER 1.1と接続して試聴も行いました。中域の極めて有機的な鳴り方は全ヘッドホンと比較しても随一の表現力を誇る反面、非力な再生機器と接続すると音のフォーカスが甘くなってしまいます。
しかし、KANN CUBEでは心配ご無用!ミドルゲインですらボリュームは半分ぐらいで十分すぎるぐらいの音量です。正直すごい。
ETHER 1.1はヘッドホンの中でも鳴らしにくいといわれる平面駆動ドライバーを搭載していますがポータブルの枠組みを超えたドライブ力のおかげでフォーカスがバシッっと決まったくっきりとした定位感です。艶めかしい音質の中に複雑な情報がびっしりと詰まったような音を楽しむ事ができました。
また個人的にはこのヘッドホンは低域が柔らかくなりがちと思っていたのですが、KANN CUBEと接続するとあら不思議。タイトで制動感のある音質で低い音域の音の震えや唸りなど手に取るようにわかる情報量の多い音質に。めちゃめちゃ出力の強い据え置きアンプに接続したときに感じるような音の変化をバッテリー駆動のDAPで味わうことができ驚き。パワーは正義ですね。
高い透明度と分離感と再生をした途端に心おどらせるようなパンチと活力を上手く両立。かなりいい音です。KANN CUBEもAstell&KernのDAPらしく高感度のIEMと接続しても目立ったホワイトノイズがなく快適に音楽を楽しむことができます。感度が高いイヤホンから重量級のヘッドホンまでどんな機種でもドンと来いなDAPですね。
最大クラスの筐体サイズですがそれに見合った音質だと感じました。
今回視聴した音源
動画でのレビューはこちら!
正直ポケットに入るサイズじゃなく、ポータブル運用するにはそこそこ気合のいる製品ではありますがそれに見合った音質と機能を兼ね備えた製品です。
AK CONNECTを使えばスマートフォンをリモコン代わりにできるのでカバン運用もへっちゃら。
これ1つでイヤホンはもちろん据え置きアンプ推奨の重量級のヘッドホンもゴリゴリ鳴らしきり、加えて高品質なバランスラインアウトを備えたある意味、究極のオールインワンの製品かと思います。
試聴機は大阪日本橋本店、秋葉原店、梅田EST店、名古屋大須店で展開予定。ぜひ一度お試しください。
以上、Astell&Kern KANN CUBEのご紹介でした。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
e☆イヤホンPR部のかわちゃんがお送りいたしました。
日本橋本店PR部のかわちゃんです!写真を撮ることが大好きなので、写真を通してイヤホンヘッドホンの魅力をお伝えしていきたいと思います!よろしくお願いします(`・ω・´)b