どもっ!!e☆イヤホンのたっくんです!
今回ご紹介させて頂くのは、ルーマニアの人気ブランド「MEZE Audio」から、ついに登場したハイエンドヘッドホン!
MEZE Audio Empyrean
製品情報
スペック
ドライバータイプ |
平面磁界駆動型 等磁力ハイブリッドデュアルコイルドライバー |
型式 |
オープン型 サーカムオーラルデザイン |
周波数帯域 |
4-110,000Hz |
インピーダンス |
31.6 Ω |
通常感度 |
100 dB (1 mW/1kHz) |
最大感度 |
130dB |
ひずみ率 |
0.1%未満 |
重さ |
430g |
梱包携帯 |
専用アルミニウムスーツケース入り |
同梱品 |
イヤーパッド2種類(レザー・アルカンターラ素材) アルミニウムスーツケース(低反発ウレタンフォーム内装) ケーブル(OCCケーブル6.3mmプラグ/3mまたは3.5mmプラグ/1.3mを選択) |
生産国 |
ルーマニア |
高度な技術力を有した磁気ドライバー開発専業のRinaro社とのコラボレーション
Empyreanに採用されている平面磁界ハイブリッドデュアルコイルドライバーはウクライナのRinaro(リナロ)社で開発されました。Rinaro社は30年以上の歴史を持つ磁気ドライバー専業のメーカーで、多くのヘッドホンメーカーにOEMでドライバーを供給してきた実績があります。今回Rinaro社はMeze AudioのEmpyreanのためだけに、等磁力ハイブリッドデュアルドライバーを開発しました。
世界初の等磁力ハイブリッドデュアルコイルドライバー
振動版内に配置された2つの異なるボイスコイル(低域のスイッチバックコイル・中高域のスパイラルコイル)は特別なドライバー技術の一つで、2つのコイルを配置することによって、バランスの取れた周波数帯域が得られます。一般的には長方形のドライバー形状が多い中、Meze AudioとRinaroでは研究の結果、耳の形に近い卵型の中に、2つのコイルを配置。人間工学的、解剖学的な耳の機能・配置を研究し、異なる音域のボイスコイルを配置することで周波数の遅れなどを解消し、効率よく全ての周波数を耳に届けます。このドライバーはMZ3と名付けられており、110,000hzの周波数再生を可能にしただけでなく、拡散と反射によっておこる遅延を減少させることにより定位を向上させ、そのひずみ率(THD)は全体周波数のわずか0.1%を実現しました。
アイソマグネティックイヤーカップ技術
革新的なデザインはドライバーだけではありません。イヤーカップも等磁力構造になっています。ドライバー効率を最適化させるため、イヤーパッドに採用されている特許出願中の強磁性プレートが磁場をドライバーに戻すことで出力を向上させています。また、同梱されている2種類のイヤーパッド(レザー、アルカンターラ素材)の固定にはこの磁力を利用しています。レザー・アルカンターラの2種類のパッドにより、音質の微調整が可能となっております。
職人の手作業で実現した精密で高いデザイン性を兼ね備えた軽量シャーシ
Meze Audioは多くのアワードを受賞した99 Classicsをはじめ、その音質はもちろん、高いデザイン性と快適な着け心地で高い評価を得ています。Empyreanのシャーシ部分はアルミニウムから正確なCNC加工で削り出されています。まるで彫刻のようなスケルトン加工には約20時間が必要です。これらはすべて職人が1つ1つ手作業で仕上げています。これらの精密な加工によって創り上げられたシャーシは重さ約430gと非常に軽量です。
特許出願中のサスペンションウィングヘッドバンドで快適な着け心地
特許出願中のサスペンションウィングヘッドバンドは圧力を分配させることで、レザーヘッドレストの表面積を増加させて不快な圧力を緩和して着け心地を向上させています。ヘッドバンドのシャーシにはカーボンファイバーを採用、ヘッドレストはレザーを採用し、デザイン性と丈夫さも兼ね備えており、今までにない快適な着け心地を実現しました。
高級感のあるアルミケースが付属
低反発のウレタンフォームを内蔵したアルミニウムケースが付属しています。
堅ろうで高級感のある「Empyrean」ロゴ入りのアルミニウムケースです。この高級感、このロックシステムはどこか見たことのあるケースですね…(笑)
ケースだけで数万円していると思います(^^;
「Empyrean」をきいてみた
Empyreanを手に持つと、非常にこだわって作り込まれた高いデザイン、滑らかで精密な動作のスライダー、軽量さと強度を両立させるドライカーボンやアルミなど素材選定にもこだわりを感じます。
所謂、平面磁界駆動型のヘッドホンですが、ハイブリッドデュアルコイルという今までにない新しいドライバーを採用しています。イヤーカップ内部に見えるドライバーユニットの造形にさえも目を奪われます。長く参考品として展示されてきた製品のうちの一つですが、時間をかけて素材一つ、組立方法、デザインまで何から何まで妥協なく作りこまれた上質さを感じます。
Empyreanは最近のイヤホンの様に輪郭をはっきりとさせ、解像度感を高めた音の印象ではなく、重厚感のある深く滑らかな音の印象を持ちました。平面磁界全面駆動式のヘッドホンらしく、鳴らしにくいヘッドホンに分類されると思います。しっかりと出力の取れる機器に接続してEmpyreanのドライバー性能を存分に引き出したいですね。開放型のヘッドホンですが、どこまでも広大に広がる音場とは少し違う感覚で、どちらかと言うと密度が濃く、濃い範囲が広い独特な音場に感じました。一番得意とするのは中域で、ウェットで生々しさがあります。また高域側の伸びも非常に良いですが、全域で音の輪郭は柔らかめに描写されるので、耳に刺さる様な音ではなく不快に感じません。低域は中域や高域と比べると若干控えめな印象を受けますが、主張が強すぎずバランスを損なわない適度な量感だと思います。リラックスしてじっくりと曲を聴き込めるヘッドホンです。
デスクで試聴していましたが、隣のスタッフがうっすらと曲がわかる程度に音が漏れていた様です。開放型ヘッドホンの中では、音漏れはそこまで多くはない方のヘッドホンだと思います。
「Empyrean」が発売次第、e☆イヤホン秋葉原店に試聴機を用意する予定です。試聴機のご用意ができましたら、ご案内させていただきます。
また秋葉原店では、ハイエンドヘッドホン向けにDAC/AMPの試聴機を、少しずつではありますが増やしています。お好きな機器と組み合わせてご試聴してみてください。
「MEZE Audio Empyrean」は
本日11/3(土)予約開始です!
下記よりご予約ください!
以上、たっくんでした!
イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」社長のたっくんこと岡田卓也です。
元々イヤホンが趣味で、e☆イヤホンのお客の一人でしたが、2010年にe☆イヤホンにアルバイト入社し、早いもので十数年。気が付いたら社長として働くことに。
社長になる前は、TBS『マツコの知らない世界』に3回出演するなど、主に広報などPR関連の仕事をしていました。
カスタムIEM「VISIONEARS ELYSIUM」と、モニターヘッドホン「AUDEZE LCD-XC 2021」がお気に入りです。