国内外にファン多数! 日本で製造することにこだわった『STAX本社工場』を訪問。

 


 

 

どうも!おはこんばんちは!

eイヤホンのねこです。

 

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

 

私は、先月とある場所にいってきました。

 

 

あれ……どこか見覚えのある格好……。

 

 

 

 

ああッ……!

 

これは、2016年12月26日に投稿された、イヤホン王子ことたっくんによる『【いってみた】STAX本社工場にいってみた!Vol.1』の記事中の写真だ!!!!(わかる人いるかな?)

関連記事:【いってみた】STAX本社工場にいってみた!Vol.1 / Vol.2

 

 

そう! 今回は約一年半ぶりに、STAXの本社工場を見学させて頂きました!

 

 

なにやら新しく“お見せしたい場所”ができたとの事で、同じくPRスタッフのかわちゃんと共に行って来ました。

 

今回はそのレポートをお届けします!

 

 

 


 

STAXの心臓を作る

 

そんな見覚えのある白衣を装着した私たちは、まず、クリーンルームへ。

クリーンルームは、温度や湿度を調整し、空気清浄度が確保された部屋のこと。防塵室とも呼ばれ埃の侵入を極限まで制限してくれます。

 

 

STAX製品に採用される『コンデンサー型』という繊細な作りなユニットだからこそ、徹底した環境で制作が行われています。

 

 

 

拡大鏡を使い、埃の一つの混入も許さない気を使う作業のため、こちらで作業している方々は非常に神経を使うんだろうなあ……。と感じました。

完全に手作業で丁寧に作られるからこその信頼と長年変わらぬ人気を獲得しているのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

エージングを何回もする理由

 

クリーンルームを後にした私たちは、発送前の製品や、チェック待ちのアンプが所狭しと並べられている倉庫へ。

STAXは海外のファンも多く、国内外問わず全ての製品がこちらの工場から出荷されています。

 

 

 

そこでも一際目を引くのは、大量にヘッドホンがかけてあるこのエージング機。

前回のレポート記事でも「お客様の手元に届いた時に完璧な動作をするように」修理品にまでエージングをしっかりと施してから出荷されている、と記載がありましたね。

 

 

実は、それだけではないんです。

 

STAXが採用している『コンデンサー型』のユニットは繊細かつ精密だからこそ、小さなホコリ一つでも音質に影響が起きてしまう。

それを極限まで防ぐ為に、クリーンルームでのチェック後に組み立て後やさらに出荷前にも、何度も何度もエージングをして動作のチェックを行っているそうです。

 

 

 

修理の『匠』

 

修理を担当されている中村さんは、STAX製品の『修理の匠』。不具合の起きた製品は全てここに集まり、彼の手によって丁寧に手作業で直されていきます。

 

近年、数十年前に生産した製品の修理が増えているそう。

STAXではPL法によって定められた6年の保存期間を過ぎたパーツも長期に渡って可能な限り保管している為、かなり昔の製品も修理が可能です。

 

 

2003年に発売された『SR-404(Signature)』。

 

この日も約15年前の製品が修理にきています。

この『SR-404(Signature)』は、イヤパッドの交換がされていました。

 

 

 

製品を手に取ると丁寧にチェックして、状態を確認しスムーズに交換をしていきました。

こんな間近で見られるとは思わず私もかわちゃんもテンションがあがりっぱなし(笑)。

 

 

そんな中村さん、最近は工場での修理以外にもYouTubeにてSTAX製品のメンテナンス方法を投稿しているそうな……。

 

パーツがたくさん保管されている様子。

作業台にはロマンが詰まっている。

 

修理対応表や詳しい情報については下記リンクよりご覧ください。

関連リンク:STAX – 製品修理/サービスについて

 

 

 

STAXの歴史が学べる……?

社員食堂。こんな所見られるなんてレア!

 

クリーンルームや倉庫、そして修理スペースを見せて頂いた後はそのまま二階のとある場所へ。

 

……。

 

 

…………。

 

 

 

ドドン!

 

 

ここは、STAXの本社工場に新たにできた『資料室』

 

創業から今までの歴史をたどる写真が掲載されていたり、昔懐かしいヘッドホンや、見たことのない大きなコンデンサー型のスピーカーまで様々なものが展示されていました。

 

 

ヘッドホンがずらっと展示されている。

世界初のコンデンサー型ヘッドホン『SR-1』。

『SR-Σ』

STAXのモニター機『4070』。

 

簡単には、お目にかかれないようなヘッドホンも展示されている。

原則、こちらの資料室にあるヘッドホンは試聴ができないようなので注意が必要。

 

 

アンプも所狭しと置かれている。

見たことのないものがたくさん!

コンデンサー型カートリッジの発信電波機。かわいい。

 

STAXの心臓、ユニット部。

80周年の装飾も。

 

今回写真にて紹介したのはごく一部。ファンなら一度はお目にかかりたい製品が本当にたくさんで、見ていると時間を忘れてしまうほどでした。

 

 

 

そんなSTAX工場が見学できちゃう!?

 

今回お伺いしたSTAX本社工場。

 

実はご紹介した場所以外にも、この本社工場には新製品を含む様々なSTAX製品がじっくりと静かな環境でご試聴頂ける『試聴室』もあるんです。

 

 

 

みなさま、行きたくなって来たんじゃないですか?

 

先ほどご紹介した『資料室』や、この『試聴室』も、事前に申し込みをすればどなたでも訪問が可能

駅から少し遠い、緑に囲まれた静かな場所。到着するまではちょっと大変ですが、最新の機種を静かな場所で試聴したり、レアな機種をじっくりと見るといった貴重な体験は他では出来ません。

 

ぜひご興味のある方は下記リンクより詳細をご確認ください。

関連リンク:STAX – 試聴室のご案内

 

 


 

お忙しい所、楽しく工場を見学させて頂いたSTAXのみなさま、本当にありがとうございました!

気になった方はぜひ店頭で一度STAX製品に触れて頂き、そしてもっと知りたくなれば本社工場に遊びにいってみてください。

 

 

クリーンルームについてもっと詳しく知りたい方は前回のレポート記事をご覧ください。

 

【いってみた】STAX本社工場にいってみた!Vol.1

【いってみた】STAX本社工場にいってみた!Vol.2

 


 

それではまた次回。

 

文章を書いた人・ねこし

写真を撮った人・かわちゃん