この記事ではステレオミニプラグ全8種を細かくレビューします。


 

日本橋PR部のかわちゃんです。

 

皆様オーディオ用のプラグはもちろんご存知ですよね。

 

 

そう、これがプラグ。

普段イヤホンやヘッドホンで音楽を聴く時何気なく触っているプラグ、実はe☆イヤホンではパーツとしてもお取り扱いしております。

種類はかなり沢山。お値段もピンきりで高いものだとなんと一万円を超えるものまで…!

 

 

日本橋本店のプラグコーナー。種類がいっぱいです。

 

 

またリケーブルを製造、開発しているメーカー各社もプラグには相当こだわり、自社開発のオリジナルプラグを採用するほど。

 

 

そこでふと疑問に思うのが

 

プラグで音質って本当に変わるの?

 

 

今回、そんな疑問にお答え頂く強力な助っ人をお呼びしました。自作オーディオパーツと筋肉とコーヒー焙煎とギャルゲーをこよなく愛する。

 

筋肉プラグ研究家、マグマながおか(ムートン)です!

 

彼とは同期なのですが入社当初から、日々ストイックに自作パーツの研究に打ち込むストイックさ。

前に日本橋でプラグの聴き比べ試聴会を開催するなどパーツに対する情熱や知識量はかなりのもの。そんな彼にプラグの疑問に関して答えてもらいましょう!

では早速、マグマながおかさんよろしくお願いします!

 

まずはプラグに関する疑問についてお答え頂きます!

 

 

 

 

プラグで本当に変わるのか?価格差はどんなポイントに影響するのか、などプラグに関するいろんな疑問を筋肉プラグ研究家、マグマ長岡さんにお答え頂きます!

 

 

Q.1プラグでほんとに音は変わるのか

音質は確実に変わります。

 

Q.2変化の幅はどのくらい変わるのか。

変化量は割合的には小さく、リケーブルより変化は小さいです。

 

Q.3プラグの何が音質に影響するのか。

一概には言えませんが例えば、プラグの精度・構造・メッキの種類・ピンの材質など様々な要素が絡んでいます。

 

Q.4プラグはどうやって選べばいいのか。

 

 

何に重点を置くかで変わります。
作業のし易さなのか。音なのか。使用感なのか。

 

例えば、ピンの材質に純銅が用いられているプラグは真鍮より熱が逃げ、
ハンダが乗り辛かったりする為、作業性が落ちる場合が多いです。

音質に関しては、一概には言えませんが傾向として

銀メッキ・ロジウムメッキ:硬めで中高域が伸びる。
金メッキ:中低域にフォーカス。柔らかめの音。
ニッケルメッキ:煌びやかな中高域。少しタイトな低域。

このような印象を私は持っています。

使用感は、プラグの形状(ストレート型・L型・遊び部分の有無)
プラグのサイズ(大きい・小さい・太い・細い)
それらを考慮して選んで頂ければと思います。

 

プラグの形状に関しては
DAPをポケット等に入れて使用される方にはストレート。
カバン等に入れて使用される方にはL型。
普段の使用環境下で金属疲労が生じにくいよう、
ケーブルが鋭角に曲がりにくいものをオススメしています。

 

他にも、スマートフォンでリズムゲームをする場合、
ストレート型だとプラグが横に出っ張って操作性を確保できません。
L型だと大きく横に飛び出すことはないので
コントローラーのようにスマートフォンをグリップでき、
操作性の低減を最小限に抑えることができます。
私はそのような理由でL型プラグに換装したことがあります。

もちろん見た目で選ぶのもありです。【コレ重要!】

 

Q.5高いプラグと安いプラグはなんの差があるのか。

ピン・メッキの材質、純度、メッキ量、理由は様々です。

例えば、ロジウムは貴金属にも分類される白金属の一つ。
当然、使用すればコストは上がります。

同じメッキのプラグでもメッキの純度・量、ピンの材質など
様々な要因でコストは変わります。

モノが違えば値段も違うのは当然なので、個人的には値段で良し悪しは決まらないと思っております。

 

 

専門店スタッフおすすめのプラグを8種ピックアップ!

 

 

お次はムートンオススメの売れ筋プラグをピックアップ。

同じ芯材、コネクタパーツを使用しプラグのみ違う試聴用のリケーブルを作成し聴き比べ、クリニックスタッフのムートン直々に音質のレビューいたします。

また音質だけでは無く作業性も簡単にレビューしております。自分で実際にカスタマイズなどに挑戦してみたいという方も要チェックです。

 

プラグ自体の聴き比べレビューはかなり珍しいのではないでしょうか。是非最後までチェックしてみてください。

 

では早速いって参りましょう!

 

オヤイデ電気 P-3.5 GH4

 

 

 

お求め易い価格ながらも、24金メッキが施された国内製造のプラグで非常にコストパフォーマンスに優れています。
真鍮にベリクロムメッキが施されたアウターカバーが美しく高級感があります。穴径は多くのイヤホンケーブルに使いやすい4mm。
コンタクト部とアウターカバー部の間に少し遊びが設けられている為、ある程度厚さのあるスマホカバーでも干渉することなく使用が可能かと思います。

 

貫通式で作業性にも優れており、初めてのプラグ取り付け作業にもオススメです。
素直で癖のないサウンドながらも若干硬質で、音の距離は近い印象を得ました。
モニターライクなサウンドが好きな方は気に入るのではないでしょうか。

 

標準で搭載されているプラグの種類にもよりますが真鍮ピンに金メッキという一般的な構成のプラグで音の傾向を大きく変えてしまうことが少ない為、非常に使い易くプラグ選びに迷ったらとりあえずコレ!なプラグです。

 

オヤイデ電気 P-3.5 SRHP

 

 

 

コンタクト部、アウターカバー部共に銀色で高級感があり、特に透明カラーのケーブルと合わせた時の美しさは半端じゃないです。

貫通式で作業性に優れてはいますが、金メッキのプラグと比べるとややハンダが乗りづらいです。
プラグへのハンダ付けに少し慣れてから作業した方が良いかもしれません。

銀メッキ+ロジウムメッキの影響か、キレのあるサウンドで、特に高域の伸びには目を見張るものがあります。
全体的にスッキリとしており、とにかく音の描写が細かいです。

「高域をもう少し強くしたい!」
「解像度重視のシャッキリサウンドが好きだ!」という方に非常にオススメです!

また、コンタクト部とアウターカバー部の間の遊びが長めに設けられている為、「ヘッドホンケーブルを作成したいけど、ジャックが奥まっていて普通のプラグでは最後まで刺さらなかった!」

とお悩みの方にも、是非一度お試し頂きたいプラグです。

 

OYAIDE P-3.5 AP

 

 

 

下層に24金メッキ、上層にパラジウムメッキという珍しい構成のプラグです。
赤い絶縁部が良いアクセントとなり、所有欲を一層満たしてくれます。

 

穴径は多くのイヤホンケーブルに使いやすい4mm。
貫通式で作業性にも優れ、高い汎用性を有しています。

「p-3.5 GH4」と比較すると、情報量が多く力強い中低域。中高域に関しても若干硬さが取れ、全体的に厚みが増し、重層的かつ艶のあるサウンドです。

中低域から中高域にかけて、特に音の艶を感じられ、総じて歌モノとの相性が非常に良いです。

大きく主張こそしませんが、個性のあるプラグなので
「プラグで少し個性を付与したい」という方にオススメです!

 

OYAIDE P-3.5 PP

 

 

 

下層にプラチナメッキ・上層にパラジウムメッキという珍しい構成のプラグです。

穴径は多くのイヤホンケーブルに使いやすい4mm。
金メッキのプラグと比較すると少しハンダが乗りづらいです。
プラグへのハンダ付けに少し慣れてから作業した方が良いかもしれません。

「p-3.5 GH4」と比較すると、低域に力強さを感じるものの過度な厚みは感じさせず
リ良く音を鳴らしつつも贅肉を少し削ぎ落としたかのようなタイトさがあり音抜けが良く、スッキリとした見晴らしの良さを感じました。

ノリの良いダイナミックなサウンドは欲しいが、特定の帯域をあまり誇張したくない。そんな欲張りさんにオススメなプラグです。

 

NOBUNAGA Labs 3.5mm pro studio

 

 

 

お求め易い価格ながらも国内製造、24金メッキが施された高品質プラグです。

コンタクト部とアウターカバー部の間の遊びが長めに設けられており、厚めのスマートフォンカバーを着けている方でも問題なく使用できるかと思います。

穴径は多くのイヤホンケーブルに使いやすい4mm。シンプルな装飾、素直で癖の無い音質
良くも悪くも「シンプルイズベスト」なプラグです。

ケーブルをがっつりホールドしてくれる大きなカシメ。

チップ、リング、スリーブのハンダ付け面の隙間が絶縁樹脂で物理的にブロックされており、ハンダ付け面同士がぶつかってショートするなんてことは余程のことが無い限り起こり得ないと思います。

貫通式でハンダの乗りも良く、作業性に非常に優れています。

音の味付けを好まない方、作業性を求める方に非常にオススメなプラグです!

 

Viablue T6S PHONO Plugs Steleo 3.5 Small-NL

 

 

 

メイド・イン・ジャーマニーの高品質プラグになります。まず、デザインが超カッコイイ!それでいて機能的!

付属スペーサーを使用することで口径を調節できる為、隙間の積層処理をせずとも多くのケーブルにジャストフィットさせることができ非常に便利です。
※プラグを分解する際、別途1.5mm六角レンチが必要なのでご注意下さい。

 

ブロンズ素材が使用されている為か、ハンダは少し乗りづらいです。
プラグへのハンダ付けに少し慣れてから作業した方が良いかもしれません。

音は深く量感のある低域が特徴的です。相性もあるとは思いますが、中高域が埋もれるといった印象は得ませんでした。
レンジが広く、深い低域と相まって臨場感があります。

カッコイイプラグに換装したい!迫力のあるダイナミックなサウンドが好きだ!
そんな方に自信を持ってオススメするプラグです。

 

NEUTRIK NTP3RC L型ステレオミニプラグ(ニッケルメッキ)

 

 

 

ケーブル外径は2.0mm~4.5mmに対応しており、イヤホンケーブル等に使いやすいです。

アウターカバー部とブッシュが一体化しており、ケーブルにジャストフィットする為、綺麗に仕上がります。

 

 

樹脂カバーが付属しており、絶縁処理も簡単に行うことができます。
ハンダの乗りも良く作業性は非常に高いです。

音は若干硬質ながらも煌びやかで艶のある中高域が特徴的です。
好みもあるとは思いますが、独特の個性があり中毒性は高いと思います。

スタイリッシュなL型プラグが欲しい!作業性の良いプラグが欲しい!派手なサウンドが好きだ!

そんな方にオススメなプラグです。

 

FURUTECH CF-735SM-N1(R)

 

 

銀色に輝くロジウムメッキ。
非磁性ステンレス + カーボンファイバー仕上げのハウジング。
美しく高級感に溢れています。

穴径は少し大きめの5.3mm。
ヘッドホンケーブル等で使いやすいかと思います。

 

音はロジウムメッキらしい硬質なサウンドで中高域が伸びます。
低域は引き締まり、タイトになるものの
純銅及び銅合金が用いられている為かしっかりと出ます。

お世辞にもハンダの乗りは良いとは言えません。
プラグへのハンダ付けに慣れてから作業することをオススメ致します。

美しいプラグに換装したい!カッチリとした硬めのサウンドが好きだ!
そんな方にオススメのプラグです!

 

e☆イヤホンクリニック監修のプラグもございます!

モリオン 3.5Φ3極プラグ

 

ハンダの乗りは非常に良好です。貫通式で作業もしやすいので初めてはんだ付けをチャレンジされる方にもオススメのプラグかと思います。

音は素直で癖の無い印象。スタンダードなバランスでどんなリケーブルと組み合わせても相性は良いと思います。

またスリーブ部分には高耐食、高耐摩耗、高硬度を誇るアルマイト処理を施したスリーブを使用!タフな耐久製も実現しております。また抜き差しのし易いように切り込みの処理を施しておりますので実用性にも優れたプラグです。

プラグ電極部メッキは、高耐久性の「24K含有メッキ」を採用。耐久性と高伝導性の両立を実現したプラグになっています。ケーブル径は「~4φ」までのものが使用できます。
プラグ部に段差を持たせた仕様になっているので、スマートフォンカバーにも対応可能です。

お手頃なお値段ながら高品質、高音質を実現したプラグです!

プラグ交換修理の際は、是非こちらのプラグもご検討いただければと思います。

 

e☆イヤホンクリニックでプラグの交換のカスタマイズ出来ます!

 

 

 

カスタマイズのご相談はe☆イヤホンクリニックにお任せください!自分で挑戦してカスタマイズに失敗してしまった、場合でも大丈夫です!

カスタマイズ料金3,000円~+パーツ代金でプラグ交換が可能です。(プラグ・ケーブルの種類などによってカスタマイズ料金は変動致します。)

プラグ以外のご相談もお待ちしております!親切、的確なアドバイス、専門店ならではの豊富な知識でご案内致します!

お困りの際はぜひ一度店頭までお越しください!

 

 

■各店舗情報はコチラ↓↓

秋葉原店

買取センター

名古屋大須店

梅田EST店

大阪日本橋本店

 


 

今回のステレオミニプラグブログはいかがでしたか。沢山のパーツから構成されているオーディオ製品ですがプラグだけでもこんなに種類があり、様々な変化をもたらすんですね。

プラグ一つでもここまでこだわれるってやっぱりオーディオって面白い!

次回も様々なパーツ、アクセサリに絞って聴き比べやどんな効果をもたらすかのブログを書けたらなと思います。

 

以上、オーディオプラグの聴き比べブログでした。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

日本橋PR部よりかわちゃんがお送りいたしました。