皆様お久しぶりです。カスタムIEM専門店の平井です。
やってまいりました!
Next Step!~カスタム店スタッフがオススメする厳選機種~
第3弾は私がご紹介させて頂きます!!ご紹介する機種はコチラの2つです!!
FitEar:FitEar Air
価格
\135,000-(税込)
構成
ハイブリッド型
アクセサリー
ペリカンケース、クリーニングツール、メッシュポーチ
構成はダイナミックドライバーがFOSTEX製の9.0mmダイナミックドライバーを使っているハイブリッド型という事以外、一切非公開のイヤホン。各音域の量感は低域と高域が若干多い軽いVシェイプタイプ(ドンシャリ型)。ハイブリッド型のイヤホンは低域と高域で音色がバラバラになってしまいやすいものが多いですが、FitEar Airは全体的にまとまりがあり見通しの良いスッキリしたサウンドでまとまってます。低域はダイナミック特有の深く温かみのある音でしっかりと鳴らしてくれますが、しつこさは全くありません。ボーカルに関しては、前に出てくる機種と比べるとやや後ろ目に聴こえる時もありますが、前途の様にスッキリしたサウンドなので十二分にしっかりと聴こえてきます。実機と試聴機の差は高域部分が一番顕著に出てきて、試聴機の場合はシャリつきが気になる方もいるかと思いますが、実機にするとシャリシャリ感がいなくなり、切れ味良くスッキリと伸びていきます。1つ1つの音の分離感は程よくありますが、どちらかというとまとまりの方が印象があり、ゴスペルや大編成物などを聞いた時はハーモニーがとても重厚かつ気持ちよく聴こえてきました。この機種は他のカスタムとは全く違い、この機種はカナルが極端に短い(ないといっても過言でもない)『ショートレッグカナル』が採用されています。普通のカスタムは耳道の奥までしっかりと入りますが、このAirは耳道入り口部分にただ蓋をするだけなので、耳の中が感じたことのない解放感があり、耳道内部が痛くなるという事は一切ありません。何はともあれ是非一度試聴して頂きたい商品です。
他スタッフのレビューはコチラ!!
※試聴機レビュー
ハイブリッド型のこの機種、高域は鋭く、素早く伸びていき、低域は深く唸るように出てくるのが特徴です!キレ味抜群なのはもちろん、ショートレッグシェルのおかげで装着感が軽くなり、音場も広がり見渡しが良くなっています。今までちょっと物足りなかったと感じていた方でも満足していただけるのではないかと思います!是非聴いてみて下さい!
太くふくよかな低域とカチッとした高域のハイブリット型らしい音のする機種です。ダイナミック型のイヤホンにBAの高域を足したような音の印象で、高域は硬く、若干刺さりを感じますが、シンバルの音や金管楽器の音が心地よく聴こえます。中低域は太くは丸く柔らかいダイナミック型らしい音。バランスとしては低域強めのドンシャリ傾向でリスニング向け。音は近めのモニターっぽい平面的な鳴り方ではありますが、頭の中全体で音が響いている印象。レスポンスはあまり速くないのでゆっくりな曲の方が相性がいいと思います。ショートレッグシェルの採用でダイナミック型やハイブリット型特有のベント穴が開いていないという特殊な構造で、遮音性を確保。またユニット非公開のためシェルカラーは黒のみですが待望のフェイスプレートのカラーが選べるようになったのもポイント。音楽を楽しく聴きたい方にオススメの機種です。
FitEar初のハイブリッドモデルです。聴いてみるとハイブリッドらしい低域の迫力と高域の抜けの良さを持ちつつも、そこにFitEarらしい中高域の艶やかさ解像度の高さを持った、まさにFitEarがハイブリッド型を作ればこうなるだろう!という音だと感じました。高域はやや刺さりますが、この刺さり具合が電子系の音には素晴らしいきらびやかさとなって奏でてくれます!低域も出過ぎず、出なさ過ぎず程良い塩梅で鳴らしてくれます。BA型にはないダイナミック型ならではの低域の空気感がありますので、バスドラムのキック音はノリ良く鳴らしてくれます。Perfumeなどのボーカル入りのエレクトロミュージックには相性がかなり良いと思います。
・各音域のバランスは低域と高域が多いVシェイプ(ドンシャリ)傾向
・低域はダイナミック型ならではの深さがある
・高域は鋭くスッキリと伸びていく
・『ショートレッグカナル』採用で装着感が軽い(耳道に痛みが無い)
FitEar Airは中のネットワークや構成がほぼ非公開の為、シェルのカラーを選ぶ事が出来ません。
フェイスプレートは全6色から選択することが出来ます。
個人的にはそれであれば、オールブラックで武骨さを出してみました。
FitEarは有料オプションが一切ない為、金銭面で+αが無いのが優しいところだろ思います。
・Custom Art:Harmony8.2
価格
¥139,900-(税込)
構成
4Way-8Driver、Low×2,Full range×2,Mid×2,High×2
周波数特性
10Hz~20kHz
付属品
ペリカンケース、クリーニングツール、乾燥剤
構成はLow×2,Mid×2,High×2に、さらにFull Range×2という他に類を見ない構成のイヤホンです。各音域の量感は低域が多めでそこから高域にかけて少しずつ少なくなっていくピラミッド型。キック、ベース共に程よく締まり、なおかつ広がりがある印象です(ピークはベースより)。ボーカルも地声の部分が良く聴こえ、とても生々しさを感じます。高域はシンバルやハイハットのシャリつきが気になる事がなかったので、長時間試聴してても耳が痛くなる、聴き疲れしやすいかもとは思いませんでした。音に厚みがあり、余韻がとても滑らかでありながら、1つ1つの音が分離しているので、裏に埋もれがちな小さい音でもしっかりと聴きとる事が出来ます。煌びやかさは少なめですが、モニター、リスニングどちらの用途でもしっかりと答えてくれる万能機だと思います。
他スタッフレビューはコチラ!
フルレンジ2発が効いているのか音のつながりがとてもスムーズ!そして高解像度!中低域が出ている割にボーカルも埋もれず一歩前に出てきてくれます。正にモニターに最適!全体的にスッキリしてはいますが柔らかい音作りですので長時間聴いていても疲れません。印象としてはWestoneのES60に似た印象ですがES60よりボーカルにフォーカスをあて全体的に柔らかくしたイメージ。楽器の音がとても心地良くボーカルもしっかり出るバランスの良い万能機種です。
8ドライバー搭載モデルで、アクリルとシリコンタイプでお選び頂けます。音質はWESTONE ES60をウォームにしたような印象で珍しく温かみを感じるサウンドです。ピラミッドバランスで中低域が豊かな腰が据わった音です。ただ高音もしっかり出ていて刺さらないギリギリの量感で全体の印象を暗くし過ぎないように主張してきます。iPhoneで試聴すると低音の量感が豊かですが高音がやや歪みっぽくボリュームを上げると刺さってくる印象ですが、PAW Goldで聴くと全体が整理された印象でバランス良く万能機になります。やはり8ドライバーはアンプによって左右される印象なので、しっかりしたアンプかプレイヤーで鳴らしてあげたいですね。厚みのある音ですがボーカルもしっかり聴き取れるのでどなたにでもオススメしやすい機種です!是非ご試聴下さい。
・低域が多めで高域にかけて少なくなっていくピラミッド型
・高解像度
・柔らかくウォーム系のサウンド
・高域が程よく出てて暗くなりすぎない(プレイヤーの出力によって鳴り方が変わる?)
・ボーカルがイイ!!
・リスニング、モニターどちらでもいける万能機
このHarmony8.2はアクリルシェルと、シリコンシェルのどちらかで作製が可能な機種となっております。
さらに、他のメーカーではシリコンシェルにした場合、フェイスプレートは選べませんが、
CUSTOM ARTの場合は、シリコンシェルにした場合でも、有料フェイスプレートをお選びいただけます!
種類はカーボンorウッドの2種類ですが、特にウッドの種類が豊富で、それだけでも全15種類あります。
さらに、ウッド、カーボンどちらも有料オプションが¥3,000-となっており、非常に低価格でご利用いただけるメーカーとなってます。
1つ目、2つ目共に、万能機種だと思いますが、Airは全体的にスッキリしたサウンドを求めてる人へ
Harmony8.2は濃さを求めてる人に対してオススメだと思います。
それぞれの機種に関してのブログも掲載させて頂きますので、気になる方は是非こちらもご覧下さい!!
【レビュー】出会いは運命!FitEar初のハイブリッド型カスタムIEM「FitEar Air」はFOSTEXとのコラボで誕生
【カスタムIEM】遂に!CUSTOM ART取り扱い開始♪【ポーランド発!】
こちらのシリーズも残すところあと2つのみ!
次回も是非ご覧ください!!
以上!!ジェルがお送りしました!!
■バックナンバー
〇Next Step!~カスタム店スタッフがオススメする厳選機種~
【第二回】〇Next Step!~カスタム店スタッフがオススメする厳選機種~
元学バン生のBaritoneSax吹き。
Jazz(Big Band)とClassicが大好き野郎です。
ちょくちょくBlueNoteTokyoに行きます。
現在カスタム猛勉強中!!!!
環境:AK300⇒FitEar Air