大人気カスタムIEMブランド、UltimateEarsのUE PRO Reference Remastered(UE RR)をオーダーしてみました。音について、スペック、実機を聴いたレビューを紹介します。大手スタジオであるCapitolStudiosとのコラボから生まれたスタジオモニターの魅力を伝えます。フラットなイヤモニをお探しの方へ。※以下略:UE RR

そもそもカスタムIEMって?

 

Custom In Ear Monitor(通称:カスタムIEM)

カスタム、イヤモニ、オーダーメイドイヤホン、ステージモニター、呼び方は人それぞれです。カスタムIEMとは、耳型を採取して、自分でデザインを選べるオーダーメイドのイヤホンです。オーダーメイドというだけで敷居が高いと思われがちなカスタムIEMですが、実はそんな事ないんです。

・普通のイヤーピースだと耳に合わない事が多い

・左右で違うサイズのイヤーピースを使用している

・移動中にイヤホンがずれる事が多い

・静かな環境で音楽の世界に浸りたい

・好みのデザインでイヤホンを作ってみたい

・好きなバンドがライブ中にイヤホンをしているのを見て気になった

 

こんな経験ございませんか?誰しも一つは当てはまりそうな内容ですよね。カスタムIEMはオーダーメイドのイヤホンなので、こういった事を考えている方にお勧めできるイヤホンなんです。

 

Ultimate Earsって?

 

Ultimate ears(アルティメット・イヤーズ)は、1995年に設立されたカスタムIEMをハンドメイドで製造し提供しているアメリカ合衆国・カルフォニア州のブランドです。20年以上の歴史で100,000機以上製造してきた実績で世界中をツアーするトップミュージシャンやオーディオファンから絶大な信頼を獲得し業界ではトップシェアを維持しています。

UltimateEarsはe☆イヤホンでも大人気のカスタムIEMメーカーです。e☆イヤホンだけでも約3000件以上のオーダーがあり、ステージ・スタジオミュージシャンはもちろんの事、初めてカスタムIEMをオーダーする方から複数個所有している玄人ユーザーまで、幅広い層に人気のある王道のカスタムIEMメーカーです。

 

 

UE Pro Reference Remasterd

 

機種名

UE Pro Reference Remasterd

 

UE RRとは

UltimateEarsと60年以上の歴史がある超大手スタジオであるCapitolStudiosの最強のコラボレーションによって生まれたイヤホンです。スタジオで録音した音源を忠実に再現する事を目的に作られたスタジオモニターです。CapitolStudiosのエンジニアが集まり、フラットサウンドを追求したモデルです。

 

IPXコネクションシステム

IPXコネクションシステム

UE SUPER BAX

2018年4月よりUEのカスタムIEM全機種のコネクターと付属ケーブルが一新されました。IPXコネクションシステムは、estronと共同で製作された独自規格のコネクターです。特徴としては、非常に軽く、ウォータプルーフの規格IP67を認定されていますので、粉塵と水分の侵入を防いでくれます。従来のコネクターよりも耐汗性、耐候性を備え、ミュージシャンの厳しいツアー環境に耐えれるような設計がされてあります。ケーブルとコネクタ間は格段に耐久性があり、なおかつ、簡単にケーブル交換することを可能にしています。付属ケーブルである、UE SUPER BAXは12ポンド(約4キロ)のバーベルを持ち上げるのに十分な強さを誇るケーブルですが、軽量で透明なのでほとんど見えにくくなります。(ステージミュージシャンが着用していてもほとんど目立ちません。)信頼性を大幅に向上させたこの新しいシステムは、数千回ものプラグの抜き刺しの実験に耐えることができます。2018年4月11日のオーダー分より、IPXコネクターで作製されています。

 

スペックについて

True Tone Drivers

UE RRにはTrue Tone Driversが採用されています。3つのドライバーを一つのユニットにする事によって、耳型による個体差を最小限に抑えれる仕組みになっています。

 

ドライバー構成:3Way,3Driver

低音、中音、高音それぞれを担当するドライバーが一つずつ搭載されてます(3Driver)。また、それぞれに音の通り道(3Way)がありますのでカナル先端には3つ穴が空いています(3ボア)。一つのドライバーに一つの音の出口を設けたシンプルな構成が正確な音につながっています。

 

再生周波数:5Hz-25kHz

再生周波数とは再生できる周波数の下限から上限までを数値で表したものになります(低音域から高音域)。ちなみに人間の可聴域は20Hz-20kHzといわれています。UE RRの再生周波数は5Hz-25kHzです。しかも、True Tone Driversの特性で、5Hz-18kHzまではフラットな周波数を維持するので、スペック上ではほとんどフラットな音を届けてくれる事になります。

※音の聴こえに関しては個人差がございます。

 

インピーダンス:35Ω

インピーダンス(抵抗値)が高いと音量が取りにくく、低いと音量が取りやすい事が多いです。カスタムIEMは16Ω~21Ωのものがほとんどなのですが、UE RRは35Ωと少し高めに設計されてあります。プレイヤー側の出力を少し上げてあげなければいけないのですが、その分ホワイトノイズに強いんです。最近はプレイヤー単体でもパワーの強いものが増えたので相性が良いのかもしれませんね。

※環境によってホワイトノイズ等発生する可能性がございます。

 

 

音について

 

リファレンスサウンド

UE RRはCapitol Studioのスタジオエンジニアから楽曲製作の際の音決めの基準(リファレンス)として使われています。なので、低域、中域、高域のバランスがほとんど均一であるというレビューや感想が多いのも頷けます。音は全体的に柔らかめで、近すぎず遠すぎず適度な距離感で鳴るので聴いていて不快に感じるポイントがありません。また、音の歪みがとっても少ないので綺麗な音を届けてくれます。全体の音をバランス良く聴きとりやすいのがUE RRの最大の魅力です。

 

高解像度

UE RRは音の解像度が高いので、今まで聞こえなかった(気付かなかった)音との出会いがあり、より楽曲理解を深める事が出来るでしょう。何度も聴いてきた馴染みの曲でも『こんな音鳴っていたんだ』と驚かせてくれる事が多いので、常に新鮮な気持ちで音楽を聴く事ができます。また、音をハッキリと聴く事ができるだけではなく、余韻もきちんと表現してくれます。楽曲が持っている音の余韻が素直に出ます。楽曲を隅から隅まで見渡す事ができるのでPro Reference Remasterdの名は伊達ではありません。

 

低ノイズ

UE RRは業務用の機材に繋ぐ事を前提に作られているので本体の抵抗値は35Ωと少し高めに設定されてあります。よって、ホワイトノイズがとっても少ないんです。また、UE RRにはアッテネーター(減衰器)が付属するので、ハイパワーの機材に接続する際はそちらをかませる事も可能です。リスニング用でも業務用でも活躍できるイヤホンです。

 

個人的に好きなポイント

個人的に好きなポイントは絶妙な高域です。量感は少なめですがしっかりと上の方まで出ています。ドラムのハイハットはアクセントが利いていますし、シンバルはアタックから余韻までキツいポイントがなく聴こえてきます。ピアノで高音域を弾いた時の音も上の方に綺麗に抜けていくように感じます。普段イヤホンで音楽を聴いていて、音の刺さりが気になる方にオススメです。また、普段使っているハイパワーDAPのPAW GOLDをハイゲインにしてもホワイトノイズが気になりません。音が良くてノイズも少ないのでノンストレスで音楽を楽しめています。

 

装着感について

きつすぎず緩すぎず、すーっと耳に入ってきます。通勤の電車に乗っている間(40分程度)に使用していますが、痛みや疲れを感じる事は特にありません。遮音性に関しては装着しただけだと25db程度なので人の声も電車のアナウンスも聞こえてきますが、装着した状態で音楽を流すと外の音はほとんど聞こえてきません。ユニバーサルのイヤホンを使っていた時は、移動中に耳から落ちてきたり、ずれたり、イヤーチップを左右で違うサイズのものを使ったりと、個人的にストレスを感じる事が正直多かったのですが、カスタムIEMにしてからはまったくストレスを感じなくなったので嬉しいです。

※装着感、使用感については個人の見解を素直に紹介しています。耳型によって装着感、使用感は異なりますので予めご了承下さいませ。

※再生する音源、また音量によって外音に対する遮音の値が異なります。

 

 

実機を聴いてみた

『米津玄師』さんの名曲『ピースサイン』を、今回作ったUE RRで聴いてみました。試聴プレイヤーはLotoo PAWGOLDです。

 

ボーカル編

最高の距離感で聴こえてきます。真ん中に太く存在しているのにも関わらず、最初から最後まで不快なポイントなく駆け抜けます。サ行などのキツく聴こえやすいポイントが少ないのにも関わらず、うまくアクセントが利いています。曲中に所々出てくるコーラスもしっかりとした存在感があります。

 

ドラム編

アタックから余韻まで綺麗に聴こえてきます。特に、シンバルやハットなどの金物系がたまらない程心地良いです。スティックで叩く瞬間から、叩いた後のあの本体が揺れてる感じが頭の中に浮かんできます。ドラム好きにはたまらないと思います。

 

ギター編

UE RR本体の歪みがとっても少ないので、楽曲のギターの歪みの具合が分かりやすいと思います。テレキャス、ストラト系のジャキっとした感じが綺麗に出ています。この曲ではギターを2本使っていますが、それぞれしっかりと聴き取れます。ギターリストのみなさん、耳コピしやすいですよ。

 

ベース編

ベースラインの輪郭の部分をしっかりと聴きとる事ができますし、余韻もふんわりと感じます。もりもりと前に出てくるわけでもなく、ひっこんでいるわけでもなくきちんとギターの下で楽曲を支えているのが分かります。

 

 

まとめ

UE RRは誰にでもオススメしたいイヤホンですが、特にこんなことを考えている方にオススメなんです。


・なるべくフラットなイヤホンが欲しい

・楽曲を隅から隅まで堪能したい

・音楽制作にイヤホンを導入したい

・ホワイトノイズが少ないイヤホンが欲しい


 

UE RRが手元に届いてから音楽を聴く事がもっと好きになりました。Ultimate EarsとCapitol Studios、そして、いつも聴いている音楽に感謝をしながらオーディオライフを堪能します。

 

 

※商品ページではスタッフ、お客様のレビューを掲載しています。

 

 

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※各店舗でご試聴も可能でございます。お気軽にスタッフにお声掛け下さい。

 

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以上、ターシーがお送り致しました。

 

 

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