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どうもWEBチームの僕です。

 

先日の『WESTONEイヤホン全機種聴き比べ&レビュー! – Wシリーズ編 -』はごらんいただけましたか?エントリーモデルではBAドライバー1基搭載のW10から、フラッグシップ機であるBAドライバー8基搭載のW80までのラインナップを紹介させていただきました。

Wシリーズ編

WESTONEイヤホン全機種聴き比べ&レビュー! Vol1 – Wシリーズ編 –

 

その続編というわけで、今回のテーマはこちら!

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UM Proシリーズはプロのアーティストがステージ上やスタジオなどの録音環境内での仕様を想定して作られたモデルとなっております。コンシューマー向けのモデルであったWシリーズと比べてどう違うのか?それぞれのモデルの特徴は?というところに迫っていきましょう。

 


UM Pro10

スペック

ドライバー構成 BAドライバー×1
入力感度 114dB SPL/mW
インピーダンス 25Ω (at 1kHz)
周波数特性 20Hz – 16kHz

BAドライバーを1基搭載したUM Proシリーズの エントリー機にあたるモデルです。同じくBA1基のW10に比べると幾分か価格は抑え目で、1万円台でリケーブルできるイヤホンをお探しの方の選択肢にも入ってきそうな感じですね。ハウジングがコンパクトで女性でも装着しやすいと思います。

 

音の傾向としてはまず『中音域メイン』というように思いました。特にボーカルにフォーカスが合わせられており、男性女性を問わずに声が聴き取りやすいです。低音域にもそれなりに迫力と広がりがあり、縦方向ではなく前後左右といった横への広がりが感じられます。また、ボーカルだけではなく以外にも楽器の音との相性も良く、ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器のビブラートのような震えを聴き取ることができます。

 

高音域のクリア感や全体的な解像感は低めで、高音好きな人には物足りなく感じるかもしれません。僕自身高音がクリアに聴こえる機種が好きなので、「もう少し金属のシャンシャンとした音がはっきり前に出てきたらバランスがよくなるのに」と感じました。

 

ボーカルをはっきり聴きたい、弦楽器がメインの楽曲を聴きたいという人にオススメです。

 

 

 


UM Pro20

スペック

ドライバー構成 BAドライバー×2
入力感度 119dB SPL/mW
インピーダンス 27Ω (at 1kHz)
周波数特性 20Hz – 18kHz

BAドライバーを2基搭載したUM Pro10の上位機種です。ドライバーは低音域×1/高音域×1と配置され、UM Pro10に比べて全体的に音の量感が増しています。

 

バランスや音の傾向としては『中低音域寄り』ですね。UM Pro10の特徴的な中音域のボリュームに低音域の厚みを加えつつ、解像度を増したというように感じました。ボーカルや楽器の音にフォーカスをあてたチューニングを順当に引き継ぎ、ドラムなどのリズムの音にメリハリをつけたようなサウンドになっています。

 

電子オルガンのような電子楽器の音の相性が良いように思いましたが、シンセベースなどの音は少しボワッとこもった音に感じるかもしれません。

高音域はやはり少し埋もれがちで、上方向に伸びていくような見晴らしのよさはあまり感じられませんが、量感のある中低域がしっかり響き、ドライバー数にしては濃厚な音が楽しめると思います。

 

ハウスやプログレッシブロックなどが好きな人にオススメです。

 

 

 


UM Pro30

スペック

ドライバー構成 BAドライバー×3
入力感度 124dB SPL/mW
インピーダンス 56Ω (at 1kHz)
周波数特性 20Hz – 18kHz

低・中・高のそれぞれの帯域にBAドライバーを1基ずつ搭載した3ドライバー構成のモデルです。UM Proシリーズではミドルクラスにあたります。価格帯やドライバー数からSHUREのSE535に近い感じですね。

 

音の傾向としてもSE535に近い感じで、全体的にバランスがとても良いです。なおかつ音のレスポンスに優れ、スピーディーでキレのあるサウンドです。ハイスピードなギターサウンドなどと相性が良いように感じます。ゲームミュージックなどが好きな人は気に入るのではないでしょうか。ドラムンベースのような低音うねる曲からサイキックフラッシュのようなハイテンポな曲、あるいはエレクトロピアノハウスのようなしっとり目の曲まで聴き応えのある音で鳴らしてくれます。

 

解像度も高く、UM Pro20がもっていた迫力に加え、音の細やかさや繊細さといった要素を持ち合わせています。楽器などの演奏の音をしっかり太めに鳴らしつつも、ボーカル曲などでは声が埋もれないようなちょうどいいバランスを保っています。

 

ほんのわずかに低音が強いようなイメージがありますが聴き疲れするような鳴り方ではないので、長時間のリスニングにもモニター用途にも使える機種だと思います。

 

 

 


UM Pro50

スペック

ドライバー構成 BAドライバー×5
入力感度 115dB SPL/mW
インピーダンス 25Ω (at 1kHz)
周波数特性 20Hz – 20kHz

BAドライバーを5基搭載したUM Proシリーズのフラッグシップ機にあたります。

 

ドライバー構成は低音域×1/中音域×2/高音域×2となっており、中高音域に寄ったチューニングかと思いきや、以外にもどこかの帯域に大きく偏ったようには感じませんでした。ほんのわずかに中低音域に重きを置いたフラットという感じです。全体的にしっかりと引き締まっていて輪郭のはっきりした音を鳴らしくれますが、尖っているような感じはせずウォームな音になっています。

 

UM Pro30を正統進化させたようなソリッドなサウンドで、シンバルやハイハットのシャキシャキした音やベースラインの芯のある音をしっかりと聴かせつつ、程よい余韻を残してくれます。フラッグシップらしく音の分離感にも秀でていて、左右方向への分離感ははもちろん上方向への立体感なども感じることができます。

 

スムーズな音のつながりとスピーディなキレのよさを両立させており、聴く楽曲ジャンルを選びません。ドライバー数ゆえにハウジングは少々大きいですが、きちんとイヤーピースを選べば男性女性問わずにきちんとフィット感を得られると思います。

 

10万円以下で何でもこなせる優等生な機種をお探しの方は、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 


というわけで今回はWシリーズに続きUM Proシリーズを聴き比べ&レビューしてみました!Wシリーズがコンシューマー用にリスニング向けのチューニングをされたものが多かったのに比べると、やはりUM Proシリーズはステージユースなどを想定した機種になっており、大きなクセのないシリーズに思えます。「WESTONEの音は好きだけど、もうすこし味付けの少ない機種が欲しい」という人に一度聴いてもらいたいラインナップです。

 

WEBチームのリョウがお送りいたしました。

 

 

 

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