初めまして、e☆イヤホン秋葉原店のリョウです。
普段は事務所にてWEBのお仕事をしています。 新商品の商品ページを作ったりWEBからオーダーされたカスタムIEMの受付をしたり写真撮影をしたりいろいろです。
最近の目標は商品の写真撮影の技術を上げることです。皆さんに「欲しい!」って思ってもらえるような写真が撮れるように頑張ります。
普段は店頭に現れることは滅多にないのでeイヤホンのお客様とお話をする機会はあまりありませんがどうぞよろしくお願いします。
今回は僕にとって初めてのブログ記事の執筆になるわけですが、そのテーマとは…
みなさんお待ちかねの明日発売の新製品!
Campfire Audioの新作イヤホン
「LYRAⅡ」と「LYRA」の聴き比べをしてみました!
Campfire Audioといえば、 ANDROMEDAというイヤホンを6月頃に発売しあまりの話題性の高さに発売開始直後に各所で品薄状態となったいうことは皆様の記憶にも新しいかと思います。
e☆イヤホン入るまでオーディオにはさほどこだわりがなく、WALKMANの純正の付属イヤホンの買い替えにすらためらっていた僕がe☆イヤホンで初めて買った高額イヤホンはCampfire Audioの『ORION』でした。
そのCampfire Audioの新作イヤホンというのですから、否が応にも期待が高まるというものです。
惜しまれつつも生産終了品となってしまった『LYRA』、その名を引き継ぐ『LYRAⅡ』…。
発売日に向けて、2つの違いをじっくり見比べていきましょう。
見た目の変化
左が新しくなった『LYRAⅡ』、右が『LYRA』です。
筐体の大きさはほとんど変化はありません。Campfire Audioの頭文字をあしらった刻印の大きさが少し変わった程度です。
前機種では冷たい光沢を放つガンメタリックなカラーでしたが、LYRAⅡでは赤みを帯びた妖しげな紫色へと生まれ変わりました。
紫っぽいイヤホンってなかなか珍しい気がします。
装着感にはなかなか個人差がありますが、付属のイヤーピースがかなり豊富なのできっと気に入るものが見つかるのではないでしょうか。
スペックの変化
LYRA | LYRAⅡ | |
筐体 | 高密度セラミック筐体 | 合金製流体金属筐体 |
ドライバー |
8.5mm ベリリウム製 ダイナミック型 シングルドライバー |
8.5mm ベリリウムPVD ダイナミック型 シングルドライバー |
感度 | 110 dB (at 1V, 1 KHz) | 102 dB |
周波数特性 | 8Hz – 28kHz | 10Hz – 28kHz |
インピーダンス | 17Ω (at 1kHz) | 17Ω |
わかりやすいのはハウジングの素材の変化ですね。LYRAではセラミック筐体という他になかなか類を見ない珍しい素材を用いていましたがそれゆえに素材の確保の困難さから生産終了品となりました。
LYRAⅡではチタンよりも高い剛性を持つという高密度な合金製の流体金属を用いており、高音質の実現にあたって重要な役割を果たしているようです。
音質の違い
やっぱり一番重要なのは音の違いです。
『LYRAⅡ』になって音はどう変わったのか、どんな曲との相性がいいのかということについてしっかりと聴き比べていきます。
試聴プレイヤーはPLENUE M2です。イコライザー類は一切OFFの状態で聴いてみます。
○LYRA
幾つかの曲を聴いてみて印象に残るのはボーカルの近さです。女性ボーカルでも男性ボーカルでも非常に生々しく聴こえます。
スピード感やキレのよさに優れ、全体的な音のバランスとしては少し低音寄りなチューニングに感じられました。
その分広がりや余韻という部分に関しては弱めで、ゆったり目の曲ではすこしもっさりしたイメージでした。
いわゆるドンシャリ傾向ではないので、低音も高音も同時に楽しむという使い方には向かないかな…と思います。
女性ボーカル曲などでは、楽曲の構成によっては少しボーカルが埋もれてしまうかもしれません。
その反面で、男性バンドなどの曲ではボーカルも楽器の音も非常にパワフルに聴こえます。とても相性がいいです。
今や中古でも滅多にみられない希少な機種ですが、男性ロックバンドやギターによるインスト楽曲などを好んで聴く人には一度聴いてもらいたいサウンドです。
○LYRAⅡ
LYRAの試聴時に聴いたものと同じ楽曲を試聴してみて最初に感じられるのはやはり『ボーカル』でした。
素材の変わった筐体から放たれる高解像度ではっきりしたボーカルはLYRAらしさをしっかり感じさせてくれます。
明確な違いが感じられたのは『バランスの良さ』と『上方向への広がり』でした。
LYRAで感じられたパワフルで厚みのある低音は少し抑え目になり、その分全体の音の見通しが良くなったように思えます。
そしてLYRAでは表現が苦手なように思えた広がりや音の伸びという面では、Ⅱでは上方向にスッと音が広がっていくように感じられ、クラシックやオーケストラなどとの相性も良くなったのではないでしょうか。
もちろん女性ボーカルとの相性もとてもいいです。低音は少し控えめになったとはいえダイナミックドライバーらしい迫力を損なうことなく、それでいて音の広がりを向上させたことで楽曲の幅を広げたこの機種は、まさにLYRAの後継機と呼ぶにふさわしい出来だと思います。
いかがだったでしょうか。
少々長くなってしまいましたがLYRAとLYRAⅡの違いと魅力は
存分に伝わったでしょうか。
多少傾向の変化をしつつ明確な『進化』を遂げたLYRAⅡ。かつてのLYRAを聴いたことがある人にもない人にもぜひ一度この音を体験していただきたいと思います。
発売は明日、11月7日からです!
品薄になってしまう前にぜひともご予約、ご購入を!
そしてなんと!ANDROMEDAを越える新たな
フラッグシップモデル、『VEGA』も同日販売開始!
これは聴きにいくしかありません!
各店にて試聴機のご用意をして皆様のご来店をお待ちしております!
それでは秋葉原店のリョウがお送りいたしました。
また次の記事でお会いしましょう!
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