こんにちは マツコです
早速ですが、この記事を読むにあたって、このBGMを聴きながら読んで頂きたい。
【外部リンク】E.T. Theme Song
–アメリカのとある杉の森に球形の宇宙船が着陸し、中から小さな宇宙人が数人出てきた。彼らの目的は地球の植物を観察し、サンプルを採集する事だった。しかし、1人だけ宇宙船から遠く離れ、崖の上から光の海を見て驚く。それは郊外の住宅地の灯だった。突然物音がして、宇宙船の着陸を察知した人間たちが近づいてきた。宇宙船は危険を察知して離陸するが、遠くにいた宇宙人1人が地上にとり残されてしまう。
そうですね、スティーブン・スピルバーグ監督の代表作「E.T.」のあらすじを、まんまWikipediaから抜粋。
人々は宇宙へ夢を膨らませ、スピルバーグ監督の映画に未来を見たのである。
はい、実は私事ですが、
初めてカスタムオーダー製品を注文してみました。
私は、学生の頃に使っていたヘッドホンSONY MDR-CD900STとSOL REPUBLIC TRACKS HD、そしてイヤホンはあのゴッドイヤーだいちゃんから譲り受けたMONSTER CABLE JAMZしか持っていません。
学生時代は音響学校に通っていたけど、イヤホンやヘッドホンの知識は無知のまんまeイヤホンに入社。色々勉強していくうちに欲しいなと思いながらも買い物不精な私は毎度買うタイミングを逃してきたのです。今までで欲しいなと思ってきた製品は何故か全て生産中止や取り扱いが無くなってしまったり 何でも運のないワタクシ。
そして今回ようやく気になってクリックしてみたのがこちらです
▼【受注生産】WESTONE WST-UM56-SILICONE カスタムイヤーチップ
UM56は最近注目度の高い商品なのですが、製作自体は20年以上も前からあるものなのです。
再び注目を集めたのは今年に入ってから。イヤーチップ部分のみをカスタムオーダーすることで、製品に付属しているイヤーチップより、さらに高いフィット感を得られると言う事で、市販のイヤーチップが合わない方や、より高いフィット感をお求めの方に人気急上昇。
カスタムIEMを注文するよりも低価格でお財布にも優しいので、年代問わず好評です。
個人では通勤中、MONSTER CABLE JAMZを愛用。イヤーチップは大体皆そうだからMサイズ、そんな感じでなんとなく使っていた部分も無いとは言えず。
今回初めてのカスタムオーダーという事で、この製品を気になっている方に分かりやすいように書き留めていこうかと思います!
まずオーダーから。
オーダー方法はとってもシンプル。
まずは最寄のインプレッションが採取出来る専門店で耳型を採取します。
私は大阪・本町にある「聞こえ補聴器」さんで採取してきました。
その他、各都市でインプレッション採取出来る店舗も御座いますので、下記リンクをクリックしてご確認ください。
初めての採取で、かなり緊張。第3者として見た事はありますが、スペースガンのような物で耳の中に粘土を注入される…ここで初めの「未知との遭遇」。
ですが、実際はとてもアットホームな感じで、初めての採取でしたがとてもリラックス出来ました。
所要時間はおよそ20~30分程でした。
次にe☆イヤホンにてオーダー用紙に希望モデルとカラーを選択します。
モデルタイプは2種類。
●ビニールタイプ
少し硬めの素材。汗に強いので、スポーツイヤホン等におすすめ。
※e☆イヤホンではただいまシリコンタイプのみのお受付となっております。
●シリコンタイプ
柔らかく、耳にフィットしやすい素材です。e☆イヤホンではシリコンタイプをお勧めしています。
カラーはシリコン製は44色、ビニール製は22色へと大幅にラインナップを拡充。
私は、シリコンタイプで、
R:Otoblast Glitter Colors ゴールド
L:Otoblast Glitter Colors シルバー
をチョイス。
次は、使用するイヤホン機種を記入します。
最大3機種まで記入が可能ですが、一番上に書いたイヤホンのステム径で作られます。何も記載が無い場合はWestone用のステム径が届きます。
という事で、オーダーが完了したら、おしまい◎
通常のカスタムIEMの注文よりは選択肢が少なくシンプルなので簡単でした。
そして、遂に到着。
「あ、ありがとうッッ(取り上げる)」
何故かその時はいけない物が届いたように、しゃっと取り上げて隠してしまいました。未知なる遭遇。この箱の中には私の「小宇宙」が詰まっているのだ。
興奮を抑えながら、開封。
完成したものがコチラ(BGMをもう一度再生お願い致します。)
私の耳が愛おしく感じた瞬間でした。一生懸命この耳で音を聴いているんだな。
今まではMONSTER CABLE Jamz純正イヤーチップMサイズを使用していたのですが、角度によっては音が軽く感じる事も…。名前の通り、自分だけのイヤーチップなので、左右で形も異なります。
付属品は
●専用ケース
●Oto Ease(1回分パッケージ)
●取扱説明書
ただのイヤーチップ、されどイヤーチップ。ご丁寧に専用ケースまで付いている所が嬉しいです。付属されているOto Easeですが、これは耳に装着する際に滑りを良くするための「潤滑剤」。装着時にカナル部分に塗りスムーズに装着するためのもので、シリコン素材のため、初めは慣れないなぁという方には親切で嬉しいものなのです。
早速、耳と交信(装着)。
L/Rと記されている部分を真下にくるように装着します。
ピトッ!!先ず密閉感が全然違います。
シリコン素材なので、吸い付くように耳へぴったりフィットします。装着時の安定感もあり、ズレ落ちる等の心配もありません。
肝心の音質ですが、圧倒的に違うのは音の立体感。純正イヤーチップよりもボーカルがより近く感じられ、それと同時に定位もビシっと定まったように感じました。全体的に濃い味付けになり、波紋の様に耳の奥から滑らかに音が広がります。
女性ボーカルの独特な息遣いや、男性ボーカルの立体感もうまく再現してくれる上に、嫌な高域のささりも抑えてくれているような感じがします。
低域の量はフィットしてより重みのある質に。個人的には音の抑揚が出て、今まで以上に愛機の長所を発揮できているように思います。
そして、このイヤーチップは水洗いできます!
カスタムIEMだと、こまめにクリーニングしなければいけないのですが、イヤーチップなのでアフターケアも簡単です。
ちなみに、イヤーチップに着いているこの「ぴょん」とした突起物。
万が一、耳の中に残ってしまった場合に、引っ張って取り出せるようになっています。親切心、これがあるのと無いのとでは、全然安心感が違いますね~。
恐らく、突起がなければ、写真の様に笑っていないと思います。
カスタムIEMだと、耳かけ式な上に装着時の圧迫感もやや感じる事もしばしば。カスタムIEMをメインで、気軽に着けられるイヤホンをもう一つ常備、という方が多く見られます。
その点カスタムイヤーチップだとお気に入りのイヤホンにそのまま装着するだけなので、本当に便利!
市販されているスーツと、きちんとサイズを測って仕立ててもらうオーダースーツとだと、着心地が圧倒的に違うのと同じですね。
今回、ステム径が200シリーズのイヤホンだったので、他にも色々着けて試聴する事ができるので、視野がぐーっと広がりました。
ここで、幾つか製品についてもQ&A。
Q,1 WestoneのカスタムIEMを頼んだ時のインプレッションで製作可能?
A,1 製作過程も工場も違うため、別途インプレッションをご用意いただく事をお勧め致します。
Q,2 一つのインプレッションで数種類のイヤピースを製作可能?
A,2 UM56用に採取いただいたものなら可能です。ステムの太さがちがうもの(SE846とUE900など)に関しても一つのインプレッションで製作可能ではありますが、いずれにせよ料金はそのイヤピースのセット数分頂きます。
Q,3 どんなイヤホンの分でも作れる?
A,3 基本的に、コンプライが対応している機種なら大体可能です。過去製作例が無く判断がつきづらいものだと、イヤホンごとお預かりして工場に依頼することもあります。
基本的なこと
・耳型が必須
・保障期間は1年(紛失等での再作成は不可、付属品は2週間)
・買取不可
・ESシリーズで提出した耳型は流用できません(耳型の加工が違う為、流用は品質が下がるとの事)。
注意が必要なこと
・ステム径がコンプライ以上の径の物は耳型により作成が出来ない場合があります(Bluebudsなど)。
・ステム長が短い場合は作成が出来ない可能性があります。
・耳型が小さい、外耳道が非常に細いなど、耳型によっては製作が出来ない可能性がります。
・現状で、日本限定モデル、日本のみしか流通がないモデルは製作する際、本体の提出を必要とする場合があります。
いかがでしょうか。
欲しくなってきたでしょう。
いずれカスタムIEMも欲しいけれど、ちょっと手が届かない..といった方へ。
お手持ちの愛機を、お手軽に「カスタム化」出来ちゃう最高な一点です!!
大阪日本橋本店、東京秋葉原店では勿論、WEBでも簡単にオーダー可能。
▼【受注生産】WESTONE WST-UM56-SILICONE カスタムイヤーチップ
これからもっとオーダーが増える事間違いなし!注目商品のご紹介でした。
以上、マツコでした〇
元e☆イヤホン大阪日本橋本店2F・買取/中古スタッフ。
ドイツへ移り住んでから早1年が経過しました。e⭐︎イヤホンを離れ、2019年5月に渡独。現在は主にドイツ・ベルリンの音楽やアート、ローカルカルチャーを専門に取材、執筆しています。また、自身でドキュメンタリー&カルチャーマガジン「MOLS magazine」を出版し、取材、執筆、編集を監修。現地に蔓延る見えない・聞こえないサインを捉え、ジャーナリズムにスタンダードからアンダーグラウンドまで発信しています。2020年に自主レーベル「MOLS」を設立。YouTube、SoundCloud、BandCampなどのデジタルコンテンツにて、ベルリンで活動するアーティストと携わり、PR、プロモーターとしても活動しています。