どうもこんにちわ!WEBチームのリョウです!先日2日間にわたって開催されたポタフェスがとうとうが終わってしまいましたね。準備する側としては準備期間も含めだいぶ長いことのように思えますが、終わってしまえばあっという間だったなぁという気持ちです。
新製品も数多く発表されてポタフェスが終わってなお今後の製品への期待に胸を膨らませている人も多いのではないでしょうか?
そんな中、12月17日にあるDAPが発売されましたね。
情報の公開からTwitterなどでは発売日を待ち焦がれる方が続出した、あの話題の小型DAP…
SHANLING M1が国内で発売されました!
そう、つまり今回のブログのテーマは…
FiiO X1 2ndといえば先月半ばに発売されたFiiO X1の後継機種ですね。国内での正式な情報解禁前から海外のオーディオイベントなどで展示され、非常に高い注目を浴びた新商品です。初代に比べ軽く小さくなったボディとその安価さから当店のプレイヤーランキングでもTOP10に食い込む人気を博しています。
対しSHANLING M1は、PLENUE Dほどのコンパクトなボディからは想像できないほどの機能を搭載し、DSD音源の再生にも対応しているという脅威のスペックから、販売開始を待ち焦がれる人が続出するという注目の新型DAPです。
ハイレゾ対応のDAPとしてはかなり価格は安めでそしてコンパクト…初めてプレイヤーを買う方にも気軽に使えるサブ機をお探しの方にもオススメのこの商品ですが、今回!この2つの機種の違いを徹底比較!
デザイン、使い勝手、機能、音質…さまざまな点から見比べていきます!
どんな人におすすめ?そんな疑問にも回答します!
それではまずは基本的なスペックから見比べていきましょう
スペック
FiiO X1 2nd | SHANLING M1 | |
重量 | 約102g | 約60g |
DAC | TI PCM5242 | AK4452 |
アンプ | ISL 28291 | MAX97220 |
サンプリングレート | 44.1kHz~192kHz | 44.1kHz~192kHz |
内部メモリー |
なし |
なし |
外部メモリー | 256GB×1 | 256GB×1 |
Bluetooth | 4.0 | 4.0/aptX |
再生時間 | 12時間以上 | 約9~10時間 |
出力 | 3.5mmステレオミニ | 3.5mmステレオミニ |
SHANLING M1(以下M1)とFiiO X1 2nd(以下X1 2nd)を比べてみると多少重量に差はあるものの、DAPとしては極めて軽い部類に入りますね。
内蔵メモリーは両方とも搭載してませんが、その分コストカットされているのではないかと思います。カードスロットは1基のみですが、最大256GBまで対応しているので十分な容量は確保しているのではないでしょうか。
X1 2ndはこの小ささに対し12時間以上の再生時間を実現しているのに比べるとM1は少々短いような気がしますが、毎日の通勤や退勤での使用であれば2日~3日程度は充電しなくても使えそうな気がします。
Bluetoothに関してですが、なんとM1はaptXに対応しています。それ以外にも、この機種には他にBluetoothに関するある特徴があるのですが、それは後ほど説明させていただきます!
簡単にスペックを見比べてみたところで次はデザイン的なところを見ていきましょう。
デザイン
X1 2nd
初代に比べてかなり薄く軽くコンパクトになりました。初代の角ばったデザインが好きという方も多いかと思いますが、2ndになってからの丸みのあるデザインは非常に手のひらによく馴染みます。
初代と同様に操作は全て物理ボタンで行われ、本体左側面には電源ボタン/ボリュームの+/-ボタンが配置されています。
microSDカードの挿入時の向きはこうです。
正面のボタン配置は初代とは変化はありませんが、大きく変わったのがスクロールホイールです。初代ではクリック感のあるホイールでしたが、2ndになってから静電容量式のタッチホイールに変わりました。物理的な故障のリスクが少なくなった反面で操作感としてはクリック感があったほうが好き、という方もいらっしゃるかもしれません。実際に使っていて「1カーソル分動かすのが難しい」ということが気になりました。
ボタン類はかなりかっちりとはまっており、本体を振ったときにカチャカチャとゆれてしまうような安っぽさは感じさせません。押し込み具合もちょうどよい感じです。
M1
X1 2ndと同様操作は全て物理ボタンによって行われます。ボタン類を全て本体側面に配置したことによって、コンパクトなボディに大きな画面を搭載したこのデザインはPLENUE Dあたりを彷彿とさせますね。ただ、こちらはタッチによる操作は出来ません。
本体左側にはリターンキー/曲送り/曲戻しボタンが、右側面にはスクロールホイールと電源ボタンがあります。これだけ見ると「決定や再生・停止ボタンは?」と思われるかもしれませんが、なんとこの機種スクロールホイールを押し込むことで決定などの操作が出来ます。
micro SDカード挿入の方向はこうです。
ホイールが右上の角についている関係上右手で握ったほうが操作はしやすそうですが、慣れれば左手で握って人差し指で操作も出来そうです。ホイールの操作時には「カチカチカチ」とクリック感があり、1カーソル分の操作もしやすいです。ボタン類はX1 2ndと同様適度にクリック感があり、それでいて遊びは少ないので使い心地は非常に快適ですね。
機能/操作性
X1 2nd
設定画面でライブラリの更新を手動にするか自動にするか変更できます。自動にしておけばカードを挿入したときやPCなどとの接続を解除したタイミングで自動的に更新してくれます。ただ、SDカードの読み込みはかなり時間がかかる気がします。僕の場合愛用のSDカードに入れてる楽曲数は800曲程度ですがかなり読み込みに時間がかかったので1000曲、2000曲あるいはそれ以上入れてる人はもっと時間かかるかと思います。
再生画面ではジャケット画像が登録してある楽曲では画像が大きく表示されるほか、イコライザー設定やなども一目でわかります。
この画面で本体正面の左上のボタンを押すとこのようなメニューが表示され、再生モードの変更やプレイリストへの追加、本体からの削除などの操作が行えます。それぞれのアイコンにカーソルを合わせたときに項目名などが表示されないので、このシリーズの機種の操作に慣れてないとわかりづらいかもしれません。
再生設定の画面からイコライザー設定ができるので僕のように普段イコライザーをかけまくってる人も安心です。プリセットが幾つか用意されているほか、カスタム設定として62Hz~16kHz、-6dB~+6dBの間で出力が自由に調整できます。が、幾つかの設定を複数保存することは出来ないようです。
ちなみにx3などの上位機にあたるモデルに搭載されているゲイン切り替えはこの機種にはありません。
音量は本体左側面の物理キーで調整できるほか、画面がオンの状態であればボリュームキーを押したあと画面がこのような表示になり、正面のホイールで調整することも出来ます。ですが、ホイールに触れてから実際にボリュームが動くまでほんのわずかにタイムラグがあります。慣れが必要ですね。
設定画面から誤操作防止のために、画面オフ時のボタン操作を制限できます。
画面をオフにした際に有効にするキーのパターンを3種類から選べます。
『音量ボタンのみ』『音量と再生・停止』『音量と再生・停止と曲送り・曲戻し』
というのを設定できるので誤動作が気になることも少ないかと思います。
上位機種にも搭載されているのですが、ユニークな機能としてインラインコントロール機能というものがあります。
画像を見ればどんな機能かお分かりいただけるかと思いますが、この機能をオンにしておくとスマートフォン向けリモコン付マイクのコントローラーで音量の上下や再生停止の操作が出来ます。何が便利かというと、設定画面や楽曲のリストを開いている上体だと本体真ん中のキーは「決定キー」として動作してしまうため、楽曲の再生停止が出来ないのです。ですがリモコンマイク付イヤホンをお持ちの方であれば再生画面以外の画面を開いていても楽曲のコントロールが出来るので、これは非常に便利な機能だと思います。
初代X1からの最も大きな変化としてBluetooth機能が搭載されました。公式のアナウンスではaptXには非対応とのことですが、ver4.0に対応しているので価格帯から考えれば十分な音質です。最近発売されたTaoTronicsのTT-BH07と組み合わせれば安価でお手軽なワイヤレス環境が整ってしまいます。
というわけでごく簡単にですがX1 2ndに触れてみて使い勝手などを書いてみました!
低価格ながらDAPとして十分な機能をしっかり抑えています。少々もたつきを感じる点もありますが慣れてしまえばそこまで気にならないのではないでしょうか。それでは次にM1の操作性などを見ていきましょう
M1
X1 2nd同様ライブラリの更新を手動か自動か選択できます。ただ、同じSDカードを用いて比べているのですが、SHANLINGM1のほうが圧倒的にデータの読み込みが速いです。800曲~1000曲程度なら全くストレスフリーで読み込んでくれるでしょう。
画像を見てわかるとおりシステム的な言語の部分がちょっと不安なのですが、伊藤屋国際さんのHPにてこの部分を改善するためのアップデートファイルが公開されています。
再生画面はこんな感じです。ジャケット画像が登録されている楽曲であれば画面全体に画像が表示されます。
左下のアイコンが再生モード、右下のアイコンがお気に入り登録されているかどうかの表示になります。
この状態で本体右上のコントロールダイヤルを2秒ほど押し込むとこのようなメニューが表示され、再生モードの変更、プレイリストへの追加、歌詞の表示、イコライザーの設定、システム設定画面へ移動などが出来ます。それぞれのアイコンにカーソルを合わせると説明文が表示されるので初めて触る人でも困ることはないですね。
イコライザー設定画面ではプリセットされた設定のほかにユーザーが31Hz~16kHz、-6dB~+6dBの間で出力が調整できます。X1 2ndよりも少しだけいじれる範囲が広いですね。ですがやはり保存できるユーザー設定は1つだけのようです。
また、この小ささの中にゲイン切り替え機能を備えており、多くのヘッドホンでも問題なく駆動できるであろうパワフルさを兼ね揃えています。
よっぽど高インピーダンスなイヤホンでも使わない限りはゲインはLowでも十分なように思えました。
aptXにも対応しているのでワイヤレスでも高音質が楽しめます。腕に固定できるアクセサリなどと併用しながらワイヤレスイヤホンを装着してスポーツ時にも音楽を楽しむ…そんな使い方にもオススメです。
Bluetoothといえばとある特徴的な機能がある、という話をスペックの項目にてしましたが、なんとM1はBluetoothの送受信が可能です。
つまりどういうことかというと、M1とワイヤレス機器を接続して音楽が楽しめる以外に、M1をBluetoothレシーバーとしてスマートフォンなどから電波を飛ばして使うことで普通のイヤホンをワイヤレス化できてしまいます。非ワイヤレスなスピーカーなどにM1を接続してスマートフォンや手持ちのプレイヤーをリモコンとして操作することも出来ます。DAPとしてはあまり見たことのない機能です。
音質
やはり試聴に使うイヤホンはAngieです。イコライザーも同様にオフにしておきます。
X1 2nd
DAPの比較をするときによく聴く定番の楽曲をx1 2ndを聴いてみてまず感じるのは「中高音の見晴らしの良いすっきりとした音」です。傾向としてはAK70に近いように思えました。女性ボーカル曲やピアノやヴァイオリンの音などが特徴的な楽曲との相性がいいように感じます。
ボーカルは非常に近く、上下へ広がるイメージを覚えます。輪郭は、はっきりしていますが、その一方で硬すぎると感じることはなく、丸みのある柔らかめの音はリラックスしたいときなどにぴったりです。
使うイヤホンにも左右されるとは思うので一概には断言できませんが、低音の量感は少し物足りなく思います。ですがAK70などに比べるとイコライザーによる音の変化を感じやすいので使うイヤホンやイコライザー設定で工夫すれば高価格帯のDAPにも負けない音が期待できるのではないでしょうか。強く響くようなアタック感はありませんが、解像度は高くこもり感なども少ないので、長時間のリスニングにはぴったりだと思います。
一点気になったのが、Bluetooth、あるいは再生している音声フォーマットの影響なのかは定かではありませんが、「サー…」というホワイトノイズが聴こえることでした。ファームウェアアップデートでの改善に期待です。
M1
x1 2ndと比べてみると「激しく暴れるような音」です。すっきりと落ち着き払った音を聴かせてくれるX1 2ndとは全く逆のパワフルさにあふれています。好みの問題ではあるのですが、「少々乱暴な音」と感じる人もいるかもしれません。
繊細な中高音を得意としたX1 2ndに対し、こちらはスピード感と厚みのあるギターサウンドなどとの相性がいいように思えました。男性ロックバンドやインスト楽曲がよくあうと思います。
ゲイン切り替え機能により、多ドライバーのイヤホンやヘッドホンを駆動させるパワーもあるので、使う機器によってはこのコンパクトさからは想像できない濃厚な音が楽しめます。激しい音が好きな人にはオススメできますが、「もう少し整った音が好き」という人には疲れる音に感じるかもしれません。
x1 2ndが柔らかめな音だったのに比べるとかなり固めの引き締まった音に感じるので、楽曲によってはあまり長時間のリスニングには向かないかもしれません。また、音の激しさに負けて一つ一つの音の分離感という点ではx1 2ndに比べていまひとつという居印象を受けました。
まとめ
FiiO x1 2ndはこんな人にオススメ!
- 現在スマートフォンで音楽を聴いているが、専用のプレイヤーを持ち歩きたいと思い始めた人!
- クラシックや女性ボーカル曲を好んで持ち歩く人!
- コンパクトなサブ機が欲しいと思っていた人!
- 今使ってるリモコンマイク付イヤホンをそのまま使いたいという人!
大きさは言わずもがなですが、スマートフォン用のリモコンマイク機能が使えるのは非常に便利ですね!今までスマホ+リモコンマイク付イヤホンで音楽を聴いていた人が乗り換えるにもぴったりです。本体を手に取らずに楽曲の操作が出来るのでスポーツ用に1台持つのも良いのではないでしょうか!
SHANLING M1はこんな人にオススメ!
- とにかくコンパクトで多機能なDAPが欲しい!
- すっきりとした音より濃密な音が好き!
- よく聴くのは男性ロックバンドやメタル!
- Bluetoothレシーバーとしても使いたい!
- スポーツ用にワイヤレスで使いたい!
X1 2ndに比べて激しさあふれるサウンドはスポーツやトレーニングのときなど、気分を上げたいときにばっちりあうと思います。aptXにも対応した高品質なサウンドはワイヤレスでも十分な高音質を実現してくれますので、スポーツ用に1台持つもよし、室内でスピーカーなどとつないでBluetoothレシーバーとして使うもよしの万能機になること間違い無しです。
というわけでいかがでしたか?価格帯もちかく、コンパクトなDAP2機種を比較してみました!
スマートフォンからの乗り換えにも小回りが利くサブ機にもオススメの1台!自分用にはもちろん、この時期誰かへのプレゼントにも良いのではないでしょうか!ぜひぜひ店頭でお手にとってみてください!
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12月1日(木)AM11:00~12月31日(土)PM20:00まで