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皆さんおはこんばんちは。

e☆イヤホンのりょう太です!

 

個人的に最近「良い」と思えるものを発見しました。

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小型ワイヤレススピーカー「VECLOS」

ワイヤレススピーカーなのですが、VECLOS(ヴェクロス)ってご存知ですか?

 

▼ヴェクロスってこんな商品

・ 真空魔法びんの技術を応用した小型スピーカー

・ 魔法びん業界老舗のサーモスが本気で開発

・ 中高域がクリアで女声ボーカルがとにかくキレイ

 

>>リンク:ヴェクロスをe☆イヤホンWEB本店でチェック

 

まだ世の中にあまり知られていないようなので、メーカーからヴェクロスの担当者の平松仁昌さんをお招きしてインタビューいたしました。

 

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サーモス株式会社 経営企画室 VECLOS課 平松仁昌さん

–サーモスという会社、ロゴに見覚えがあるなーという方は多そうなんですが、どういうメーカーですか?

 

平松仁昌さん(以下平松) サーモスは魔法びんを1904年に、世界で初めて製造したメーカーです。1978年に世界で初めてステンレス製魔法びんを作ったメーカーでもあります。最近だとランチに温かいスープが楽しめるランチジャーなども人気です。

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サーモスの代表的な真空断熱マグ。使用している方も多いはず。

–僕らが子供の頃のイメージだと魔法びんって国内のメーカーが多いイメージが強くて、サーモスってメーカーを知ったのもここ最近なんですけど実は歴史が長いんですね。

 

平松 仰る通りで、確かにサーモスがステンレス魔法びんを出したのは1978年ですが、コップを使わず、ボトルの口から直接飲む新しいスタイルも我々サーモスが初めて広めたものなんです。

 

–そんなサーモスがスピーカーも作っているということを知ったのもごくごく最近のことなんですが、どうしてスピーカーを作ろうと思ったんですか?

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ノートPC横に置くのに丁度良いサイズ感。

平松 ステンレス製魔法びんも歴史が長くなり、おかげさまでこの業界ではたくさんのお客様に愛されるようになってきました。弊社のポリシーとして成長し続ける体質でありたいというものがありまして、ずっと同じ事業だけでは成長がないよね、という話になりました。また、今ある技術を活かすというDNAも持ち合わせておりますので、真空筐体や真空の価値を生かせる分野を研究、模索し始めたのが2011年頃のことでした。もともと魔法びんでは真空断熱の技術で保温という価値に活かしてきましたが、真空は音が伝わないから遮音という価値もあるよね、ということから、これをスピーカーなどに活かせないか?というインスピレーションから試してみて、そこが製品開発のきっかけになりました。

 

–そもそもで申し訳ないんですが…まずは魔法びんの基本構造も教えていただいてよろしいですか?

 

平松 わかりました。「真空二重構造」と言いまして、ステンレス製の魔法びんには内側と外側の筒がありまして、その間にある層が真空になっています。内側の筒の中に飲み物などを入れるんですが、その外側の層が真空になっていることで断熱され、外に温度が伝わらず保温されるという構造なんです。

 

–それをスピーカーに応用したんですね。

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ヴェクロスの断面図

 

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ヴェクロスの断面図02

 

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真空層の拡大

平松 そうです。真空層があるので音が透過しないこと、真空で完全に減圧されているので外側から空気で抑え込んでいるような状態で、余分な振動が発生しないこと。これらのことからモバイルスピーカーのエンクロージャーとして優秀ではないかという仮説を立てました。

 

–ずっと製造していた魔法びんの構造が、実はスピーカーにも向いているのでは?が最初の製品開発のアイデアだったということですね。

 

平松 そうなんです。形状的にも、というのもアイデアとしてあったかもしれません。こういう魔法びんの円筒型ってスピーカーにそのままスポッとハマるのかなって。試しやすかったというのもありますね。

 

–ヴェクロスを最初に見た時、すごく水筒っぽいな!と思ったんですけど、やっぱりオマージュしているところはあるんですか?

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「似てるな…」と思ったのはわたしだけではないはず。

平松 オマージュしているかと言うと、実は全然できていなくて、ただ技術的には真空魔法びんの技術をほとんどそのまま応用して作っています。同じ技術で作っている以上必然的に似てしまうんですが、構造的に他社製品よりも軽く小さく作れることを大事にしたいと。手のひらに収まるサイズにしたいねと。結果的に真空魔法びんを相似形で小さくしたようなデザインになりました。

 

–確かに、ポータブルスピーカーの中でも特段小さく感じますよね。

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片側だけでも使用可能。iPhoneと並べるとそのコンパクトさがわかりやすい。

 

>ヴェクロスが目指した音

 

–サーモスならではの発想で真空技術を使ったスピーカーでどんな音を目指しましたか?

 

平松 真空エンクロージャーの特徴として音がとにかくクリアでノイズレスであることを活かしたいというのが我々の中での共通認識でした。

 

–すごく珍しいことをしているようで、実はド真面目と言うか。振動を抑えるって、オーディオで言うと基礎中の基礎だけど極め甲斐があることをとことん突き詰めているイメージですね。

 

平松 そうなんですよね。スピーカーと振動というのは長い戦いの歴史があります。吸音材を入れたり、硬い素材、重い素材を使うことで良い音を目指した製品は今までたくさんあったと思います。我々もやりたいことは同じなんですが、アプローチが違うというか。違う技術を応用することで副次的ではありますが小さく軽く作るることができました。

 

–重く硬くというのは、モバイルするものとしては相反すると言うか、本来は避けたいところですよね。だからサーモスが持つ真空魔法びんの技術がスピーカーに応用されて、本格的な音でありながら小型軽量なものが仕上がったのはある意味唯一無二でとてもユニークだと思います。

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真空エンクロージャー、略して「真クロ」とスピーカーユニット。

 

–しばらく使ってみて、クリアな音をとても気に入ってるんですが、特にボーカル曲をよく聴くので声のトーンや質感がストレートに表現されるのが良い特徴だと感じました。また、使用環境によって音量をかなり絞ることもあると思うんですが、小さな音量でも非常に美しく声が聴こえるのも良いところです。ただ、いわゆる売れ筋のワイヤレススピーカーによくある派手目な音質とはかなり異なりますよね。売れ線ではないと言うか。多くの機種と比較すれば低音が少ないし、バーベキューしてる時に横で鳴らそうぜ!という感覚にはならないと言うか。繰り返しますが声が本当にキレイに聴こえるサウンドですよね。

 

平松 エンクロージャーの構造でノイズレスを目指しましたが、我々はスピーカーユニットの製造技術は持ち合わせておりませんのでパイオニアさんと技術協力して専用ユニットの開発を進めました。お互いの良さを活かして中高域がクリアでアコースティック、ストリングスが綺麗に聴こえる音を目指しました。最初はクリアでノイズレスを目指しながら、スピーカーユニットで音の味付けを足し引きしては考え方がブレてしまうので、無理な味付けをせず、澄んだ音に仕上げました。

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ユニットはヴェクロス専用にパイオニアと共同開発。

–確かにこのスピーカーを聴いて直感的に好き!欲しい!と思う方は中高域の音を重視したり、アコースティック系の楽曲が好きだったり、ボーカルを聴きたいユーザーさんだと思います。

 

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使用者に向かって角度を調整すれば周りに音が広がりにくい。

 

–もうひとつ使ってみてすごく特徴的だと思ったのが、音の飛び方と言うか。野球とかゴルフに例えるとボールがスパーンと綺麗に弧を描くように耳まで飛んでくる感じがしますよね。会社のデスクで使ってても周りの席に迷惑になるほど音が広がってなくて、すごくパーソナルなスピーカーだなぁと。一般的には小型な物であってもシェアできるのがスピーカーという立ち位置なので、その点もユニークですよね。

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シンプルなリトラクタブル・スタンドで角度をつけて使用する。

平松 筐体を遮音されているという話をしましたが、筐体の後ろや横から音が出ませんのでその分前面から出て行く指向性の強い鳴り方をします。また低音が一番広がる周波数帯なのですが、その帯域を無理に出そうとしない分無駄に広がらず指向性が高まり、スピーカーに張り付かず耳にストレートに届く音になりました。

 

–もし自分がキャッチャーだとしたら、こんなにキャッチしやすい球はないぞ!と思えるくらい絶妙な位置に音が飛んできますよね(笑) 故にワイヤレススピーカーの中でもほんの少しだけ置き方にはコツがいりますよね。自分の方に向けるというだけなんですけど。

 

平松 いわゆる正三角形の位置関係(ステレオスピーカーの左右とリスナーのポジションが丁度正三角形になる位置関係)で聴くと一番良く聴こえますね。

 

–定位が極めてはっきりしますよね。デスクトップ作業中に使うことが多いんですが、自分だけがこんなに良い音を楽しめてる感がすごく強いんです。こんなに小さくて超高級とまではいかない価格なのにすごく贅沢な音体験ができるスピーカーだと思います。

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パソコンでの作業中に使うと非常に心地よい「BGM再生機」として活躍する。

–個人的に「ながら聞き」に使うスピーカーとしてすごく優秀だと思うんです。イヤホンやヘッドホンでも、低音が多い機種で作業用BGMを聴きながら作業をしていると、いつの間にか外してしまっていることもあって。ヴェクロスなら音量を小さくすれば低音域の存在感は薄くなるし、かといって軽すぎる音でもなくて。カフェとかで音楽が流れてる感じなんですよね。左右のスピーカーこそケーブルで繋ぐ必要はありますが、デバイスとはBluetoothワイヤレスで接続できるので自宅でもノートパソコンで作業をする人にとって、場所をあまり問わないのも利点ですよね。

 

平松 雰囲気というか、空気に溶け込む鳴り方をしてくれますので、指向性は高いんですが適切な位置関係にあれば音が浮遊して流れていく感覚を楽しめますね。

 

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あまりにも面白い話が飛び出すので予定していた時間よりもずっと長く話し込んでしまいました

 

 

平松さんには動画にもご出演いただきました!

■リンク:美声サウンド!魔法びんメーカーが本気で作ったワイヤレススピーカー「ヴェクロス」|YouTube

技術的なお話もしていただいております。じっくり聞きたい方向け。

 

 


 

>VECLOSでこういう曲を聴くのがおすすめ!

■リンク:鬼束ちひろ – 月光 – YouTube

平松さん、わたくし共にドンピシャでヴェクロスに合う曲!と大はしゃぎしたほどのマッチングです。

ご購入された方は真っ先にお聴きください。鬼束ちひろさんの曲はピアノ+ストリングスのものが多いので全般的に相性が良いです。

ハスキーなお声のかすれ具合も、演奏音と声が団子になることなく美しく、そして生々しく表現されています。

 

 

■リンク:柴田淳 – All Time Request BEST ~しばづくし~ トレーラー映像 – YouTube

個人的にすごく相性がいい!と思ったのが、柴田淳さんの曲。美しく繊細な歌声が特に際立ちます。

やはりヴェクロスは女性ボーカルとの相性がすこぶる良いですね。

 

 

■リンク:阿部真央 貴方の恋人になりたいのです【PV】 – YouTube

阿部真央さんの歌声は美しくも力強い印象。こちらもハイトーンの伸びが素晴らしく、目の前にいるかのように鮮明!

 

 

■リンク:「ラブライブ!」2ndシングル「Snow halation」/μ’s ショートサイズPV – YouTube

アニソンのど定番!μ’sの曲を代表するスノハレも高音域の抜けが素晴らしく、臨場感抜群な表現。声が…声が素晴らしいです。


 

>まとめ

と、このくらいにしておきますが、とにかく女性ボーカルとの相性が良いので、「この女性ボーカル曲こそは!」という極めつけの一曲をお持ちの方には是非ともお試しいただきたいスピーカーです。

e☆イヤホン大阪日本橋本店、名古屋大須店、東京秋葉原店にて展示しておりますので、ご来店の際はお試しを!

 

 

<WEBでのご購入はこちらから!>