たっくん

どもっ!!e☆イヤホン アンバサダーのたっくんです!

 

※2013年10月にJH Audioの本社に取材に行ってきました。

その際の記事が一部消えておりましたので、再度こちらにてまとめてご紹介いたします。

 

タイトル

JH audioにいってみた!

 

今回は、JHaudioの本社を直撃してきたレポート記事をお届けします!

 

JH-1

 

アメリカはオーランドにやって来ました。

オーランドはメキシコに近い東海岸にある町で、気温はなんと30℃!前日までいたデンバーは夜3℃と非常に寒い地域で体がついていきません(^^;

さて、オーランド・アポップカに来た目的はただ一つ!

カスタムIEMを世に広めた『イヤホン界の神様』ことJerry Herveyに会い、JHaudioの秘密に迫るためです。

 

JH-30

2013年10月現在では、JH Audioの世界中から寄せられる、カスタムIEMのオーダーは、全てこのラボで作られています。

 

JH-2

 

入口からすぐのエントランスには、アメリカの企業らしいカラフルなアートが施されていました。

 

早速JH AudioのカスタムIEM制作工程を見ていきましょう!

JH-3

世界中から届くインプレッション(耳型)を、カスタムIEM作成に使用できる様、不要な部分をカットします。

 

 

 

 

JH-4

グラインダーでカット時のバリをとり、全体的にラウンドしたシェイプになる様に形状を整えます。

 

JH-5

装着感を高める様に、ステム部分に筆でぐるっと一周液剤を塗ります。

 

塗った部分だけが太くなるので、フィッティングに大きな影響のある作業です。 

 

JH-6

インプレッションからシリコンのメス型を作成します。

 

このメス型をベースにして、カスタムIEMは作られていきます。

 

JH-7

シリコンが固まると、インプレッションを取り出します。

 

インプレッションはそのまま廃棄され、メス型のみが保管されます。

 

JH-8

メス型にシェルの材料となる液剤を流していきます。

 

カラーによってUVの照射時間が異なるそうです。今回は、緑色のシェルを選択してみました。

 

このまま長時間UVを照射すると完全に固まりますが、メス型と接している部分のみを硬化させます。

 

JH-9

短時間UVを照射すると、メス型と接している外側部分のみが硬化します。

 

中心の液剤を容器に戻し、再度UV照射して硬化させると…

 

 

 

JH-10

 

メス型から外せば、シェルが出来上がります!

 

JH-11

不要な部分のバリをグラインダーで落としていきます。

 

フェイスプレートを装着できる様に、水平に削る必要があります。

 

JH-12

シェルが出来上がると、今度はコネクタをはめる穴を開けます。

 

本体をコの字型にシェルをくり抜き、コネクタをはめ込みます。

シェルにコネクタユニットが、引っかかる様固定されます。

 

JH-13

ステム側に音導管となる穴を開けます。

 

あらかじめモデルごとのユニットが作られており、ドライバーを本体に収納していきます。

バランスド・アーマチュアに長いチューブが取り付けられているのが分かりますね!

ステムから飛び出たチューブをカットします。

 

JH-14

ドライバー同士を極細のケーブルで結線し、ドライバーユニットを組み込んでいきます。

 

顕微鏡を用いながら、小さなバランスド・アーマチュアユニットに極細のケーブルをはんだ付けしています(^^; 

 

JH-15

ドライバーの組み込み込みが終わると、周波数特性を計測し、動作不良を起こしていないかテストしていきます。

 

JH-16

テストをクリアすると、フェイスプレートを作成します。

フェイスプレートは、シェルより大きくザックリと切り出します。

 

それをグラインダーで削り、シェルとフェイスプレートの境界が無くなるまで整えます。

 

JH-17

ある程度の形になった所で、シェルの溶剤を接着剤代わりに使用し、フェイスプレートとシェルを固定します。

 

 

 

JH-18

フェイスプレートの取り付けが終わると、フェイスプレートに入れるロゴを入れます。

機械によるレーザーエッジングで、本体に入れたいロゴの溝を掘っていきます。

 

JH-19

横に並んでいる機械でも、レーザーエッジングによるアルミケースへの名入れ加工が行われます。

 

JH-20

機械で作った溝に、着色材を流し込みます。

はみ出した部分を拭き取れば、ロゴ部分のみが着色されロゴの完成です!

 

JH-21

ロゴが入れ終わると、最終工程に入っていきます。

クリアコーティング前は真っ平らなフェイスプレートです(^^;

 

JH-22

クリアコーティングをしていく下準備として、ロゴにいれた着色剤が削れてしまわないように保護材を塗っていきます。

 

JH-23

このままでも十分に透明度のあるシェルですが、JH Audioの品質へのこだわりはとても高く、全面にヤスリ掛けを行います。

 

目の粗さを変えながらヤスリ掛けをする事で、コーティング時の仕上がりが変わってくるそうです。

 

 

 

 

 

JH-24

表面の至る部分が研磨され、先ほどまでの透明感が無くなっているのが分かります。

 

JH-25

ここにクリアコーティングを施していきます。

クリアコーティングでは、凹凸のあるカスタムIEMの形状で、液だれが出ないように均一に塗装していく事が重要だそうです。

 

JH-26

クリアコートを終えると…

透明度がさらに増しているのが分かりますね!

ある程度までハンディUV照射機で、硬化させます。

 

また、フェイスプレートがラウンドしているのが分かりますね!このラウンドを作るのがかっこよく見せるコツだそうです。

 

JH-27

最後にUV照射機で、クリアコートを完全に硬化させます。

これでカスタムIEMが完成です!

 

JH-28

デリバリー前に、オーダーと製品の相違がないか?オプションの付け忘れが無いかチェックをし、世界中のユーザーの元にJH Audioのイヤホンが届けられていきます。

 

JH-29

 

『代理店のMixWaveさんのスタッフ以外に、日本からわざわざオーランドに来た日本人は初めて!』との事で、特別に耳型採取から、自分のJイヤモニを作る工程を見せていただきました。

さらに、その場で完成品をお渡ししてくれましたm(_ _)m

 

JH Audioでは職人の手によって、一つ一つのオーダーに合わせてイヤモニが作られていました。

自分の耳にぴったりで、優れた音質を誇るJH Audioのイヤホンをオーダーしてみてはいかがでしょうか?

 

以上、たっくんでした!

 

※2013年10月に訪問した際の記事となります。