ゲーミングデバイス好きスタッフによる検証 第一弾!


 

こんにちは!e☆イヤホンゲーミングAKIBA の マツタクです。

 

ゲームとパソコン、デバイス(ガジェット)が好きな見た目が分かりやすいスタッフです。

 

最近は専ら格闘ゲームをしています。

 

突然ですが、皆さんはゲームで遊ぶとき

イヤホンやヘッドホン使っていますでしょうか?

 

僕はいつもヘッドセットを使用しています。

 

 

ゲームと音は切っても切り離せない存在。

特に対戦ゲームでは重要になってくる音

 

……でも1つ問題がありまして

 

 

ケーブル!!!!

 

 

ゲームをプレイするときにケーブル君が手元でかまってちゃんなんですよ!

でも有線イヤホンやヘッドホンは音は勿論、遅延がなくストレスなく楽しむことが出来る。

 

けどケーブルを気にせず気軽にゲームを遊びたい…

ワイヤレスイヤホンを使いたいけど遅延はどうなのだろう…

 

 

 

目次



 

 

先輩に聞いてみた?

 

 

 

 

 

 

 

かやちゃん先輩!

ワイヤレスイヤホンでゲームしたいんですけど何かないっすかね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワワワ!?ワイヤレスイヤホンでゲーム!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケーブルない方がいいなって思って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んー専用ドングルが付いている機種なら遅延少ないよ。

例えばINZONEシリーズとか

あと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと?

 

 

 

 

 

 

 

 

aptXは遅延が少ないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぷとえっくす…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Bluetoothのコーデックのことだよ。

せっかくなら検証がてら試してみなよ~

数値とか分かりやすいデータ残してくれると今後の接客に役に立つよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かに気になる方も多いでしょうし調べますか!

…あれ?仕事増えた?

 

 

 

aptX(アプトエックス)とは

そもそもaptXとはなんぞやと、簡潔に言うと音声コーデックのことで、音声を圧縮して保存や再生を行うこと圧縮方式のことです。

 

aptXは他のコーデックと比べると遅延が少ないことが特徴です。

 

更にaptXとついた名前のコーデックは他にも aptX-HD / aptX-Adaptive(aptX-Ad) / aptX-LowLatency(aptX-LL) と種類が豊富です。

 

特にaptX-LowLatency(aptX-LL)が一番遅延が少ないです。

 

じゃあそのコーデックとやらは今回どこで行われているのか?と言いますと、音声の再生時に行われています。

 

例えば、画像のようにスマホとヘッドホンを用意した時

 

例)機器 送信側(スマホ) 受信側(ワイヤレスヘッドホン)
例)対応コーデック AAC / aptX aptX

この場合、送受信どちらもaptX対応しているのでaptXでの再生ができます。

 

ただしスマホとヘッドホンの対応コーデックが違う場合、対応コーデックで音声を流すことが出来ず別のコーデックで再生されます。

このようにヘッドホンがaptXのみの対応ならAACでは再生されずaptXで再生されます。

 

AACで再生したい場合はAAC対応のイヤホンやヘッドホンを用意しましょう!

 

 

 

遅延について

次に遅延の速度について。

 

ワイヤレスイヤホンの速度は ms(ミリ秒) で表記されていることが多いです。

1秒 = 1000ms になります。

 

体感どのぐらいから遅延を感じるのか。

100ms(0.1秒)未満のズレなんて気づくの?

と、思われますが鈍感な僕でも意外とわかるものでした。あくまで体感なので参考程度に!

 

 

遅延の測定方法

測定方法はいたってシンプル

 

動画から流れる音とイヤホンから出る音を同時に録音、録音したデータの音声のズレを確認。

 

 

この作業を繰り返し録音データとにらめっこ×n回

 

※今回はパソコンにaptX対応トランスミッターを使用して検証を行いました。

距離や使用環境(パソコンや通信)によって多少違いがでることを予めご了承ください。

 

 

【検証】aptX対応トランスミッター(3機種)

まずはaptXコーデック対応にするためにトランスミッターを用意。

今回は3つのトランスミッターを各ワイヤレスイヤホンと接続して検証します。

 

SENNHEISER (ゼンハイザー)BTD 600

対応コーデック SBC, aptX™, aptX™ Adaptive
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.2 + Class 1(最大10mW)

Type-CまたはUSB-Aで接続できるためスマホ、パソコンで使用することが出来ます。

一部ゲーム機でも使用できるため人気のある商品です。

 

 

XROUND (エックスラウンド)XT01

対応コーデック SBC / AAC / aptX™ / aptX™Low Latency
Bluetoothバージョン Bluetooth Ver. 5.0

Type-CまたはUSB-Aで接続できるためスマホ、パソコンで使用することが出来ます。

aptX-LLにも対応しているトランスミッターです。

 

 

MEE audio (ミーオーディオ)Connect Air

対応コーデック aptX Low Latency, aptX, SBC
Bluetoothバージョン メーカー記載なし

この3つのトランスミッターの中で唯一イヤホンジャックで接続できます。

ほどんどの機種に使用できますがバッテリー駆動なため充電・給電が必要です。

aptX-LLにも対応しているトランスミッターです。

 

 

【検証】ワイヤレスイヤホン(5機種)

それでは早速検証した結果と感想をお伝えします!

 

CREATIVE (クリエイティブ)Aurvana Ace2

対応コーデック LC3、AptX Lossless、AptX Adaptive、AptX、AAC、SBC
Bluetoothバージョン Bluetooth®5.3

 

 

●特徴

ドンシャリサウンドが特徴なワイヤレスイヤホン

迫力サウンドを味わいたい方へオススメです!

 

●検証結果

BTD600との相性はよく遅延は少なかったものの、音が重要なゲームでは少し遅れを感じました。迫力を味わいつつ多少遅延が気にならない映画やオープンワールドゲームに向いています。

 

接続ドングル BTD600 XT01 ConnectAir
遅延(ms) 103ms 318ms 417ms

 

 

ANIMA (アニマ)ANW02

対応コーデック SBC/AAC/aptX™/aptXAdaptive™/aptXLossless™/LC3(LEAudio時)
Bluetoothバージョン Bluetooth®5.3

 

●特徴

可愛らしく少しメカっぽいデザインなワイヤレスイヤホン

長時間再生が可能なためプレイ時間を気にせずに使用できます。

 

●検証結果

ConnectAirが一番遅延が少なく相性が良かったですが、音が重要なゲームに使用するには難しいかもしれません。繊細な音でキャラクターボイスやBGMをしっかりと聴くことが出来るためRPGに向いています。

 

接続ドングル BTD600 XT01 ConnectAir
遅延(ms) 204ms 415ms 147ms

 

 

SENNHEISER (ゼンハイザー)MOMENTUM True Wireless 4

対応コーデック SBC , AAC , aptX™, aptX™Adaptive / Lossless , LC3
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.4

 

●特徴

ノイズキャンセリングの性能が良いワイヤレスイヤホン

音は非常にバランスが整っておりどのゲームにも合わせやすいです。

 

●検証結果

同じメーカーのためBTD600との相性が一番良く遅延が少なかったです。少し遅れがあるもののオープンワールドゲームに向いています。

 

接続ドングル BTD600 XT01 ConnectAir
遅延(ms) 104ms 268ms 240ms

 

 

 

Cleer (クリア)ARC II Game Edition

対応コーデック aptX, aptX Lossless,aptX Adaptive,AAC,SBC, LC3
Bluetoothバージョン Bluetooth®5.3

 

●特徴

オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン

耳を塞がないため耳への負担は少なく長時間プレイに向いています。

 

●検証結果

専用ドングルが付属していたものの検証環境では相性の問題なのか遅延が大きくゲームするのが難しかったです。BTD600との相性がとてもよく気にせずゲームに使用できました!バランスの取れた音でどのゲームにも合わせやすいです。

 

接続ドングル BTD600 XT01 ConnectAir 専用ドングル
遅延(ms) 90ms 243ms 212ms 385ms

 

 

Cleer (クリア)ARC3 Gaming White&Red

対応コーデック SBC/AAC/aptX Classic(ドングル非対応)/aptX adaptive (24bit/48kHz)/aptX adaptive (24bit/96kHz)/aptX adaptive LowLatency mode/aptX Lossless/LDAC(ドングル非対応)
Bluetoothバージョン Bluetooth®5.4

 

●特徴

オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン

先ほどのArc llと同じメーカーさんのワイヤレスイヤホンです!

 

●検証結果

専用ドングルの性能が向上し検証環境では驚きの33ms!非常に使い勝手がよくどのゲームでも問題なく使用できました!

 

接続ドングル BTD600 XT01 ConnectAir 専用ドングル
遅延(ms) 88ms 230ms 239ms 33ms

 

 

【検証】ヘッドフォン・レシーバー(各1機種)

aptX対応機種があったので勢いでこちらも検証!

 

 

final (ファイナル)UX3000

対応コーデック SBC, AAC, aptX™, aptX LL™
Bluetoothバージョン Bluetooth®5.0

 

●特徴

手に取りやすい価格帯のワイヤレスヘッドフォン

ノイズキャンセリングも優秀で音に集中することができます。

 

●検証結果

ConnectAirではなんと32ms!XT01でもほぼ同じ数値が出たためUSB接続の場合はこちらもオススメ!音はクール寄りで音場は少し広めなのでFPSに向いています。

 

接続ドングル BTD600 XT01 ConnectAir
遅延(ms) 200ms 38ms 32ms

 

 

 

 

FIIO (フィーオ)BTR13

対応コーデック AAC/SBC/aptX/aptX LL/aptX Adaptive(48KHz/24bit)/aptX HD/LDAC
※aptX Adaptive接続は48KHz/24bitまでの対応となります。
Bluetoothバージョン Bluetooth®5.1

 

●特徴

有線イヤホンをワイヤレス化できるレシーバー

バランス接続(4.4mm)も使用できます!

 

●検証結果

今回はShure SE215をアンバランス接続(3.5mm)で試しました。音はイヤホン自体の特徴を崩さずバランスよく音を鳴らしてくれました。そして遅延ですが…ConnectAirで18ms… 遅延が全然感じず有線イヤホンを直接接続していたのと勘違いするほどでした。

 

接続ドングル BTD600 XT01 ConnectAir
遅延(ms) 216ms 30ms 18ms

 

検証まとめ

受信側/送信側 BTD600 XT01 Connect Air 専用ドングル
Aurvana Ace2 103ms 318ms 417ms
ANW02 204ms 415ms 147ms
MOMENTUM True Wireless4 104ms 268ms 240ms
ARC II Game Edition 90ms 243ms 212ms 385ms
ARC 3 Gaming 88ms 230ms 239ms

33ms

UX3000 200ms 38ms 32ms
BTR13 216ms 30ms 18ms

 

特に遅延が少なく感じられた機種について詳しく見てみると…

  送信側 BTD600 XT01 Connect Air 専用ドングル
受信側

Bluetooth

/ 接続方式

5.2

/ AAC ,aptX

5.0

/ aptX-LL

不明

/ aptX-LL

ARC 3 Gaming

5.4

/ AAC , aptX-LL

88ms

/ AAC?

230ms

/ aptX-LL

239ms

/ aptX-LL

33ms

/ aptX?

UX3000

5.0

/ aptX , aptX-LL

200ms

/ aptX

38ms

/ aptX-LL

32ms

/ aptX-LL

BTR13

5.1

/ aptX , aptX-LL

216ms

/ aptX

30ms

/ aptX-LL

18ms

/ aptX-LL

 

ARC3はさすが専用ドングルといったところで接続の安定により遅延軽減していました。

 

 

UX3000、BTR13とXT01、Connect AirはおそらくBluetoothバージョンが近しいのとaptX-LL接続により遅延がすくなかったかな?と思いました。

 

 

それでも他の機種もイヤホンとトランスミッターのバージョン近かったりしたので接続しているスマホやパソコンの相性で遅延の差があるのかと。

 

最新機種と最新Bluetoothバージョンが決して一番遅延が少なくなるわけではなさそうです。

 

 

 

おわり!

今回は機種を絞って検証いたしました!

 

検証前に色々(対応コーデックやBluetoothのバージョン)と確認をして

「これは!!!きっと!!!遅延が少ないぞ!!!」と思っていたのですが結果大きく予想が外れました。

 

やっぱり試さないと解らないものですね…

いい勉強になりました。

 

皆さんが気になるイヤホンとトランスミッターの組み合わせがございましたらぜひSNS(e☆イヤホン ゲーミング)のDMやリプライにて教えてください!

 

そちらを参考させていただき検証してSNS(e☆イヤホン ゲーミング)で共有したい思います!

 

当店では今回検証したような環境で実際に試聴することができます。

 

ブログ記事ではわからない、自分が持っているイヤホンではどうなの?など、ご自身で気になる組み合わせで確認することができます。

 

ご来店された際にお声がけしていただければ手厚くサポートさせていただきます。

 

以上、e☆イヤホンゲーミングAKIBA マツタクでした。またお会いしましょう!