qdcの技術を集約させたハイエンドカスタムIEM「女帝」が届いたのでご紹介します
こんにちは!e☆イヤホンのゆーでぃです!
今回はqdc 「EMPRESS(カスタムIEM)」を株式会社アユート様よりご提供いただいたのでレビューしていきたいと思います。
qdc EMPRESS-C
qdc EMPRESS-C e☆イヤホンweb価格 ¥550,000-(税込)
1.ブランド、機種について説明
2.オーダーについて
2.1.インプレッション
2.2.デザイン選び
3.EMPRESSデザイン・付属品
3.1.パッケージ
3.2.付属品
3.3.本体のデザイン
3.4.装着感
4.サウンドについて
4.1.ドライバーについて
4.2.試聴レビュー
4.3.試聴機(ユニバーサル)との違い
5.まとめ
qdcとは?
qdc(キューディーシー)は、中国・深セン発のイヤホンブランドです。
軍や警察向けにオーディオデバイスの研究を行ってきた技術や知見を活かし、中国プロフェッショナル・オーディオ市場におけるステージモニター用カスタムイヤーモニターのシェアは70%以上という実力派ブランド。
最近であればSUPERIORが大ヒットしました。
EMPRESS-Cとは?
今回ご提供いただいたEMPRESS-Cは
数多くのカスタムIEM製作の中から磨かれた現時点におけるqdc独自技術の粋を結集したサウンドを体感頂くべく開発した「EMPEROR」と同じ、トライブリッド15ドライバー構成のコンセプトモデル第3弾で、カスタムIEM専用にチューニングを行ったハイエンドカスタムIEMです。
耳の形状に合わせたカスタムIEMならではの密閉性、安定性、音のダイレクト感を最大限発揮するからこそ得られるダイナミックレンジを活用した、プロユースにも適した優雅で気品のあるナチュラルなサウンドチューニングを施しています。
EMPRESSはカスタムIEM専用モデルです。
メーカー様より引用
製品のレビューについては動画もございますので気になった方はそちらもチェックしてください!
オーダーについて
カスタムIEMはインプレッション(耳型)採取→機種選定→デザイン選びの順番で進んでいきます。
インプレッション採取
インプレッションはe☆イヤホン秋葉原店のリスニングラボで行いました!
インプレッションの方法には実はいろいろあります。
口を閉じたまま採取する方法や割りばしを加えるやり方などetc…
その中でもqdcはバイトブロックという方式を推奨しています。
バイトブロックは少しきつめの装着感が好きな方にオススメの採取方法です。
デザイン選び
インプレッションが終わったら次はデザイン選びです!デザインの見本がおいてあるのでその中から好きなデザインを選びます!
EMPRESS-C デザイン・付属品
パッケージ
パッケージはこんな感じです。流石55万円のイヤホンだけあって箱にも高級感があってテンションが上がります!
付属品
付属品は以下の通りです。
・3.5mm3極アンバランス変換プラグ
・2.5mm4極バランス変換プラグ
・4.4mm5極バランス変換プラグ
・フライトアダプター
・3.5mm to 6.3mm変換プラグ クリーニングツール
・キャリングケース
qdcといえば3in1マルチプラグで初めから2.5mm、3.5mm、4.4mmを聴けるのは嬉しいです!
カスタムIEMなのでケースに名前を入れることができます!
本体のデザイン
そして今回オーダーしたのがこんな感じです!
テーマとしては「夜空」をイメージしてデザインを考えました!どちらのフェイスプレートもStarry skyというデザインですが、右が赤、左が青の方が分かりやすいと思ってこのデザインにしました。
今回のデザインは以下の通りです。もしqdcをオーダーする方がいらっしゃいましたら参考にしてください!
【Left】
Shell:Tranalucent shell【014】+Sliver Foil Less
Faceplate:Starry sky【S04】
Logo/Artwork:L1(Sliver)
【Right】
Shell:Colorful powder【C02】
Faceplate:Starry sky【S01】
Logo/Artwork:L1+L13(Sliver)
装着感
装着するとこんな感じです。
流石オーダーメイドしただけあって抜群のフィット感です!qdcのユニバーサルモデルもかなり装着感が良いと評判ですがカスタムIEMにしたことによってかなりの遮音性を実現しています。
着けた時のデザインもかっこよくて満足です!
サウンドについて
ドライバーについて
ドライバー構成としては以下の通りです。
1DD+10BA+4EST / 15ドライバー(片側)
超低域:10mm径ダイナミックドライバー×1
低域:BAドライバー×4
中域:BAドライバー×2
高域:BAドライバー×4
超高域:静電型ドライバー×4
(5サウンドチャンネル/5wayクロスオーバー)
試聴レビュー|圧倒的な高域の抜け感と伸び
EMPRESSの一番の特徴は圧倒的な高域の抜け感と伸びです。
表の通り量感としても中高音、高音は多い傾向にあります。同じようなバランスのイヤホンは他にもありますが、ここまでの抜け感とどこまでも伸びてくるような高域を再現しているイヤホンは自分の経験の中ではこのEMPRESSただ1つだけです。
ドライバー構成にも記載していますが、高域にBAが4基、超高域にEST(静電型)が4基搭載されているのが大きいでしょう。
ただ、特にESTは「キンキンする」、「高域が刺さるのが苦手」といった声もあります。
確かにキンキンしたり刺さるものがあるのは事実ですし、個人的にもそういった音はあまり好きではありません。
ですが、EMPRESSはとても絶妙なチューニングになっていて、量が多いのにまったく刺さったり、キンキンしません。
むしろこの高域が気持ちよくてついつい音量を上げてしまいます。
音量を上げた時にも決して高域が刺さって来ないのでとても気に入っています!
また、低音はやや控えめではありますが、タイトで軽快にならしてくれます。
そのためテンポの速い楽曲にもついていくことができます。
ただ、表にもある通りサウンドステージも広いですし、迫力というよりは中高域の繊細さが光るサウンドなので、アコースティックやJ-POPなどとの相性がいいと思います。
ちなみに兄弟機のEMPERORはバランス出力を前提としたチューニング。EMPRESSはアンバランスを前提としたチューニングとのことで、実際に聴いてみても個人的にもアンバランスの方が好きです。
元々抜け感もいいし分離感もあってサウンドステージが広いので、バランスにすると音が抜けすぎたりしてアンバランス接続の絶妙なバランスが崩れるような感じがしてます。
試聴機(ユニバーサル)との違い
カスタムIEMと試聴機ではカスタムの方が耳の奥まで入ってくるので多少音が変わります。
違いとしては音の抜け感がちょうどよくなり、低域が少し増した印象です。
試聴機では流石に音が抜けすぎなのでは?と思いましたがとても丁度良くなりました。
抜け感があるのが特徴ではありますが試聴機の段階だと抜け感があるというより、音が逃げている感じがして少しスカスカした音に聞こえるのが惜しい!と思っていたポイントだったので、もし試聴機の段階で私と同じ感想を持った方はそこは安心して欲しいなと思います。
また、抜けが良すぎたのもありますが、正直低音は物足りなかったです。
自分は中高域のきれいさや抜け感、ボーカルの質等を重視してイヤホンを選ぶタイプですが、聴く音楽はロック系が主なのでもう少し低音が出てこないと流石にロック系は聴けないなと思っていましたが、ドラムの音やサブベースの音までしっかりと聴こえ、決して量が多い方ではないですが、十分満足できる低音になりました。
アユートさんにお聞きした話ですが、通常よりもワンサイズ下げたサイズのAZLA SednaEarfit ORIGINを装着して手で押さえた時の音がカスタムになった時の音と比較的近くなるので、是非試してみて下さい!
SednaEarfit ORIGINを装着してのご試聴はe☆イヤホン各店でお試し頂けます!
まとめ
本当に素晴らしいイヤホンでした。
EMPRESSは女帝という意味ですが、その名前にふさわしいサウンドだったと思います。
音の抜け感、分離感、解像度、繊細さ、バランスの良さ、どこをとっても圧巻のサウンドです。
カスタムIEMはデザインを決められるのも利点であり、qdcは選べるオプションの種類も多いので初めてカスタムIEMをオーダーする方や沢山カスタムIEMをもっている方にもおすすめできるブランドだと感じました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
Xのフォローもよろしくお願いします!
PRスタッフのゆーでぃがお送りしました。
※記事中の商品価格・情報は掲載当時のものです。
PR部新人スタッフのゆーでぃです。まだまだ知識も足りませんが、頑張ってやっていきたいと思います。