ASMRオタクと言ったらこの男、イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』スタッフ、アラチャンです。
全世界のASMRオタク待望(?)の新たなおススメイヤホンブログを書いております。今回は有線ミドルクラス編ということで3万円から10万円までの発売価格の商品を中心に紹介していこうと思います。ASMRに関してどんなジャンルかについては前回のブログをお読みいただければ幸いです。
最後にどんな音源を使ったかのご紹介もさせていただくので、よろしければご一読ください。
【5万円台まで】おすすめイヤホン
さあやっていきましょう!
1つ目はこちら!
Westone Audio MACH10
Westone Audioは世界で初めてイヤホンにBAドライバーを採用したブランドで、カスタムIEMの製作で名を馳せたブランドです。特にES60は同社を代表するカスタムIEMで、ステージモニターとしてめちゃくちゃ流行りました。(高校生の頃に今井麻美さんのパーソナルマークの入ったコラボES60が発売されててあこがれていた記憶が蘇ります)
閑話休題。
選んだ理由としては
・自然なサウンドで定位の良さ
この2点で選定しました。
1点目に関しては見た目からわかりやすいと思いますが、かなり筐体が小さいです。耳への収まりがよく、遮音性の向上につながり更なる没入感を得ることができます。
またLinum BaX T2™ケーブルという極細で耐久性に優れたケーブルを採用しているためにタッチノイズなども少なく、非常に作品に集中できると感じます。T2端子という少し珍しいコネクタを採用していますが耐久性に優れている端子なので長期間の使用などでも十分に耐えられるかと。
2点目に関しては中高域にフォーカスした弱ウォームの自然なサウンドで声モノを聴くのに最適だと思います。解像度が非常に高く、細かい音まで再現することができるので、息遣いなどまで感じることができます。もう本当に最高ですね……
定位の良さに関しては前回のブログで少し言及しましたが、左右に音声を振った時の位置で臨場感が変わるので非常に重要な要素になってきます。そこはモニターメーカーということでかなりしっかりしています。バイノーラル録音の音源でなくてもある程度位置が分かるのは、このイヤホンの素性の良さを表しているのではないでしょうか。
このイヤホンで聴いた音源はこちら!
mariko ASMRさんのヘアカットロールプレイになります。
丁寧な音出しが上手く弱ウォームなこのイヤホンとマッチして最高ですね。
【7万円台まで】おすすめイヤホン
1本目は実績あるメーカーのエントリーイヤホンをご紹介しました。
さあ2本目行ってみましょう!
TO2 AUDIO Roam
2本目にご紹介するのはTO2 AUDIOから「Roam」です。この蒼いフェイスプレート、めちゃくちゃ綺麗ですよね。これは職人さんの手書きによるものなので、1つ1つ違う模様で封入されています。秋葉原店の展示機は白が多めのマーブル模様で非常に美麗です。
このイヤホンを選んだ理由も2つ……
・医療用の樹脂素材のシェル
1点目は色付けが少なく、余韻の引きが早いという点を重視しています。個人的にはせっかく製作者が意図したキレイな音や声を崩すというのはあまり好きではないからです。(あくまで個人の意見としてですが)そんな中この「Roam」はドライで抜けのいい中高域が様々な音源としっかりマッチします。イヤホン自体の色付けが少ないのでどんなASMRにも使えること間違いなしだと思います。
2点目は詳しく書く必要も無さそうですね。ずばり装着感に直接関係してくる点だからです。近年でこそ「医療グレードの素材~」という謳い文句のイヤホンやイヤーピースは増えてきました。このイヤホンも例に漏れず医療用樹脂を採用しています。長時間の使用・装着でも十分に耐えることでしょう。中までチョコたっぷり…ではなくレジンたっぷりなので耐久性もそれなりに確保されているので長期間の使用も問題なさそうです。
このイヤホンで聴いた音源はこちら!
沙汰ナキアさんの雑貨ASMRになります!
どんな素材でもしっかり歪が少なく鳴らしてくれるRoamはぴったりです。
【10万円まで】おすすめイヤホン
2本目には新興メーカーのTO2 AudioからRoamを紹介しました。
3本目は実績あるモニターメーカーのFitEarからこちらです。
FitEar TG223
最後にご紹介するのはFitEar TG223です。FitEarブランドで知られる須山補聴器は、名前の通り補聴器などを作っているメーカーのカスタムIEMブランドです。歯科技工などの技術も使用して制作されるFitEarブランドのIEMは日本人アーティストのモニター用IEMとして多く使われています。
かくいう私もFitEarのAyaを使用しており、その装着感や音というのは他の追随を許さないと思うほどにレベルが高いです。実際に様々なイヤホンを買いましたが、最終的にはAyaに戻ってきてしまうほど気に入っています。
自分語りはさておきこちらを選んだ理由は3点!
・定位感の圧倒的な良さ
・装着感の自然さ
1つ目は細かい音までしっかり再現できているという点で選んでいます。やはりアラウンド10万円クラスになると音源に対する再現性が圧倒的に変わってきます。またカスタムIEMの音質をベースに作られているので、細かい音までしっかり再生できています。生々しさが全く違いますね。
2つ目は定位感の良さです。これはいつも重要視していることでやはり「どこに何があってどう動くか」というのがASMRの醍醐味です。そこで定位感が甘いと臨場感を失ってしまい、リアルさや没入感の欠如にもつながってしまいがちです。しかしTG223はモニターイヤホンが基礎となっている音作りなので定位感というものは群を抜いています。
3つ目の装着感、これも前回重要視していることとして書きましたが、ASMRは1つの作品が長くなりがち……というか長くなります。そんな時に装着感が悪いと集中できませんし、興ざめですよね。カスタムベースのTG223は内側の形状もカスタムに近くステムが長めなのでしっかり遮音してくれます。長時間の使用でも問題ない形状なのでASMRの試聴に最適だと個人的には感じます。
このイヤホンで聴いた音源はこちら!
いかがだったでしょうか?さすがに寝ながら使うのには難しい価格帯のイヤホンなので、今回試聴した際はゲーミングチェアで作業しながら試聴しました。長時間の試聴にはやはり装着感が重要だなと改めて感じる試聴時間でした。
【おまけ】Sedna earfit MAX ASMRについて
イヤホンで困るのってイヤーピース問題ですよね???「耳がかゆい……」とか「うまくサイズが合わない」とかいろいろあると思います。そんな中で紹介するのがこちら!
Sedna earfit MAX ASMR
私物のCOTUBU MK2 ASMRにもつけているほど僕もお気に入りのイヤーピースです。
まずMAXシリーズの特徴として医療グレードのシリコンを採用しているので、耳当たりが非常に良くかゆみが発生しにくいです。またサイズ展開も豊富でLからSSまでの展開なので、よほどのことが無ければ自分の耳にはまるサイズが見つけられるでしょう。形状も通常のMAXとは違い、より耳に合う形状になりました。
また音質の変化としては音圧が上がり、全体的に少し中域が近づくような印象を受けました。中高音域が主体の女性ASMRtistの作品でも中低音域主体の男性ASMRtistの作品でも定位感が上がることにより、臨場感やリアルな空間表現を感じられます。低域も少し強くなるので臨場感が増すのでしょうか?とにかくリアルな表現描写になります。
ASMRならこれとしか言いようがない完成度の高さなのでぜひお試しください。
それでは。
モニター機種が好き。
体と声が大きいスタッフです。