おはこんばんにちはー!
最近マウス&マウスパッド沼に浸かっているかやちゃんです!
【Pwnage Storm breaker & FreeFall SV Base Control】
とても気に入ってます!
今日は「立体音響」についての記事です!
・FPSで強くなりたい
・臨場感のあるサウンドを楽しみたい
・興味はあるけど「ステレオ・モノラル」、「2ch」、「7.1ch」など用語がいっぱいでよくわからない……
という方に向けた解説となってます。
2024年1月10日のアップデートでValorant内でサードパーティー製、つまり今回紹介するソフトウェアやデバイスに正式に対応するアップデートが行われました。他のFPSやRPGなどでも立体音響に対応しているゲームは増えてきています。今後さらに流行するかもしれない立体音響について、超かみ砕いて用語や原理、実際にどのように変わるのかも解説します!
最後まで読んでいただけると幸いです!強くなれますよ!(たぶん)
それではいってみましょう!
1.立体音響とは
まずは立体音響にまつわる用語や原理について簡単に触れていこうと思います。もっともっと詳しく知りたい方はeイヤホンに問い合わせていただくかインターネットで調べてみてください……!沼に一緒に浸かりましょう……。
ステレオとモノラル
モノラルとはスピーカー「1つ」から音が再生される環境の事を指します。
昔のラジオ等で使用されていた方式です。音がまとまって聴こえるのでゲーム向きとはいえません。
【引用:超初心者のための「サラウンドって何?」(https://www.denon.jp/ja-jp/blog/3849/index.html) 2024/02/15】
ステレオとはスピーカー「2つ」から音が再生される環境のことを指します。先ほどのモノラルでは一点から纏まりのある音が再生されていたのに対して、二つのスピーカーを使用することで音に広がりを持たせる特徴があります。詳細は省きますが、左右で音量やコンマ数ミリの音のズレを発生させることで音が広がっているように見せています。
【引用:超初心者のための「サラウンドって何?」(https://www.denon.jp/ja-jp/blog/3849/index.html) 2024/02/15】
サラウンド
ではサラウンドはどうでしょうか。
サラウンドとは普通5個以上のスピーカーを使用し、使用者を囲むことで現実世界の音の聴こえ方を再現する方法を指します。普段私たちの聴いている音は四方八方から音が発生し反射して耳に届いています。それをスピーカーをたくさん配置することで再現した環境を「サラウンド」といいます。
【引用:超初心者のための「サラウンドって何?」(https://www.denon.jp/ja-jp/blog/3849/index.html) 2024/02/15】
ch
chとは音の発生源のことを指しています。前述した例に倣うと、モノラルは音の発生源であるスピーカーが一つなので「1ch」、ステレオは二つなので「2ch」です。そしてサラウンドは「5ch」、「7ch」、「9ch」という風にスピーカーが増えると数字も大きくなっていきます。サラウンド環境では「5ch」や「7ch」というのは音源を鳴らす機械が5個、7個あるよという意味です。加えて「〇.1ch」というものがあります。これは低音を専門に担当するスピーカー、通称サブウーファーのことを指します。
サラウンド環境にて採用され「5.1ch」や「7.1ch」などと書かれていることが多いです。より迫力がでるよ、くらいの認識でOKです。
ゲーミングで使用される「バーチャルサラウンド」
ここで疑問が生じます。
「イヤホンやヘッドホンに5個も7個も音を鳴らす機械なんてはいっていなくないですか?」と。
はい、その通りです。
イヤホンやヘッドホンは片側に音を発するスピーカー、通称ドライバーが一つです。左右合わせて2つ、つまりステレオ再生が限界です。片側に5個も7個もドライバーが入った超超超特殊なヘッドホンでない限り、5chや7chは実現できません。ではゲーミングでよく聞くそれらは何を指しているのか。
ゲーミングでは「バーチャル(仮想)7.1ch」のことを指します。簡単に言い換えると、7.1ch「っぽい」サウンドということですね。
詳細な仕組みは省きますが、様々な音を組み合わせるようにすることで左右からしか音が出なかった2chの音を上下前後左右から聴こえるようにしてくれます。
【引用:GAMEDAC GEN 2 PCおよびPlaystation用ハイレゾ認定DAC (https://jp.steelseries.com/gaming-accessories/gamedac-gen-2) 2024/02/15】
そのため、FPSでは敵の足音や銃声がどこでなっているか聴き分けしやすくなり、その他のゲームでは臨場感と没入感が上がるとされています。なのでゲーマーはこの立体音響にこだわるのです。
※イヤホンに沢山ドライバーが搭載されているモデルは立体音響を表現するためのドライバーではないので、ドライバーが多ければ表現できるわけではないのでお気を付けください。
2.立体音響を楽しめるソフトウェア&デバイス紹介
ここからは立体音響を楽しむために必要な主要ソフトウェアとデバイスの組み合わせや単体のデバイスのご紹介です。
ソフトウェア
1.Windows Sonic for Headphones
・対象……すべてのイヤホン・ヘッドホン
まずはWindowsのPCを持っていれば誰でも今日から使えるこのアプリ。設定から選択すれば自動で切り替わります。この機能は3.5mm、普通のイヤホンジャックに直で挿しても立体音響を感じる優れものです。立体音響ってどんな感じなんだろう……と気になっている方は是非こちらをお試しください!
ONにすると音が全体的にサラッとした音に変化し、音が巡る感覚を味わえるでしょう。しかし、低音の量が減ってしまうのでFPSでの足音の察知が遅れたり、迫力が減ったりとデメリットもあるので好みで選びましょう。
2.SONY INZONE Hub
・対象…… INZONE H3,H5,H7,H9
空間表現に力を入れたソニー製のヘッドセット「INZONE」シリーズで使用できるアプリケーションです。PCに専用のUSBサウンドカード、またはUSBドングルを挿すことで使用できます。立体音響をONにすると角の取れた優しいサウンドになります。自然な音で空気管を上手く演出してくれます。しかし、解像度が若干落ちてしまうのでシチュエーションによって切り替えるといいでしょう。個人的にはFPSなどのシューティングゲームよりもRPGのような世界観を重視するゲームとの相性が特にいいと感じました。
さらにINZONE Hubの目玉機能が「立体音響の個人最適化」です。どういう機能かというと自分の耳の形に合わせた立体音響にしてくれる、というものです。と、とんでもねぇ……さすがソニーさん。やり方は簡単で、SONYさんのスマホアプリの指示に従って耳の写真を撮影し、送信するだけです。会員登録とINZONE Hubとの連携が済めばすぐに使用できるようになります。実際に試してみたところ音の広がりさらに強化され、前述した空気感の表現が向上したように感じました。
しかし、私は解像度が通常の立体音響よりもやや下がった印象を受けました。他スタッフの中にはよくなった!という意見もあったので個人の耳の形によって感想が大きく変わる可能性があります。面白い機能だけど好みが大きく影響すると思っていただければ……!
3.Razer Synapse
・対象……USB接続できるRazer製ヘッドセット
Razer製のアプリケーションです。今回は無料版のTHX audio を使用しました。THXでゲームプロファイルを使用すると音の輪郭がくっきりして音の位置がわかりやすくなりました。少しだけ音の広がりが増えます。空間の広さが強調されるのが苦手な方にオススメです。有償版であればより細かいセッティングが出来るので上記の限りではありません。機会があればそちらも試してみますのでレビューをお待ちいただければと思います。
4.SteelSeries GG
・対象……USB接続ができるSteelSeries製品
SteelSeries製のアプリケーションです。
7.1chのスピーカー(再生位置のイメージ)を自由に動かすことが出来るので、自分に合った立体音響を試すことができます。たとえば左斜めのスピーカーと正面のスピーカーを近づけることができます。他にもスピーカーとの距離や音の輪郭をくっきりさせてFPSへの最適化、音の広がりを重視させてさらに臨場感を増すなど、拡張性の高さが魅力的です。
個人的に一番気に入っています。
5.JBL QUANTUMENGINE
対象…USB接続のできるJBL製品
「JBL QuantumSPHERE 360」は空間の広がりと低音の厚みがあります。程よい臨場感と音の鮮明さが両立されていてクオリティが高いと思いました。
もう一つの立体音響は「DTS」です。通常のステレオに少し広がりが加わる印象です。前述したJBL QuantumSPHERE 360と比べると強調が少ないため、少しだけ味付けしたい方にオススメです。
6.CORSAIR iCue
対象…USB接続できるCORSAIRゲーミングヘッドセット
iCue自体がWindouws audio とDolbyに対応していることを明言していて、PC側の設定でCORSAIR製品の立体音響を使用することができます。こちらは7.1chから少し外れますが、SoundIDというイコライザーを感覚で精密に設定できる高性能アプリにも対応しています。音が自分の好みになるだけでなく、立体感も向上するので是非体感してみていただきたいです。
7.Logicool G Hub
対象…USB接続のLogicool製ゲーミングヘッドセット
こちらも「DTS」を使用した低音の厚みが増えつつ空間が広がるので大迫力の臨場感MAXサウンドを楽しむことができます。足音はとても聴き取りやすくなったのですが、その他のゲーム音を若干捉えにくい印象を受けました。前述したSteel同様、chごとの音量を調整することができます。サブウーファーの音量設定ができるので低音の調整も簡単なので、低音がそんなに……という方も安心してください。
デバイス
1.GSX-1000 & GSX-1000 2nd edition
7.1chの再現能力の高さから発売当初から絶大な人気を誇るゲーミングアンプです。液晶に触れるだけで7.1chのONOFF、立体音響の反響の強さ、イコライザーの調整ができます。音の広がりはとてもナチュラルです。接続しているイヤホンやヘッドホンのポテンシャルを上手く引き出してくれる印象を受けました。こちらの製品のデメリットに感じるポイントはイコライザーの調整ができない点です。ゲームごとに細かく変更したい方には向いていないかもしれません。しかし、それはこの製品の7.1chの表現を最大に活かすためにあえてそうしたのでしょう。調整できる製品が多い中、この仕様にしたのはメーカーさんのこの製品の音に対する自信を感じますね。
現状、ゲーミングアンプの最高峰といわれるモデルです。強くなりたい方、ハイクオリティーの立体音響を感じたい方におすすめです。
2.Astro Mix amp
前述したGSX-1000シリーズと並ぶ知名度と人気を誇るゲーミングアンプです。PS4との相性の良さと7.1chが使用できることから、発売されてから長い年月が経ちますが今でも人気の機種です。低音がワッと広がるようなバーチャル7.1chで、音の立体感を感じます。しかし、こもった印象も持ちやすい音で好みは分かれると思います。自分でカスタマイズしたイコライザーと立体音響を掛け合わせることができるので、調整して好みの立体音響を作りましょう。
eイヤホンで新品の取り扱いはありませんが、中古の取り扱いがあります。在庫があれば試聴もできますのでお気軽にお問合せください。
3.SteelSeries GameDAC & GameDAC Gen2
アプリ紹介の時にお話ししたSteelSeries GGで調整する立体音響に対応しているゲーミングアンプです。このアンプは音の解像度と分離感を良くしてくれます。スッキリとしていて見晴らしがいいのがとてもいいです。立体音響のクオリティーもより磨きがかかった印象を受けます。GSXシリーズと比較すると立体音響の性能はやや劣るものの、音の明瞭感や操作の利便性はこちらの方が優れているといえます。
立体音響のメリット・デメリット
立体音響やそれらにまつわる用語について解説させていただきました。
ではこの機能をゲームで使用することでどのようなメリットがあるのかまとめていきます。
メリット
・臨場感
前述したように音に囲まれるような聴こえ方になるのでとにかく臨場感がハンパないです!
特にリアル指向のFPSやRPG、映画鑑賞で用いるとそのすごさに驚かされます。「本当にこの世界にいるんじゃないのか……?」と疑い始めてしまうほどです。
非日常を存分に味わいたい方におすすめです。
・定位感の向上
FPSプレイヤー視点ですが、2chでは再現しにくい斜め方向の音や背後の音など細かい音の位置を把握しやすくなります。
音の発生源との距離も把握しやすくなるため、敵よりもアドバンテージをとることができます。
FPSでさらに強くなりたい方におすすめです。
デメリット
・解像度の低下
良くも悪くも音を疑似的に処理している影響で、一般的な2chステレオ再生よりも解像度が落ちることがあります。
極端に落ちるわけではありませんが、切り替えた際に違和感を感じることがあります。デバイスの性能で左右される部分でもあるので是非吟味して選んでいただければと思います!
・相性問題
相性問題の中でも大きく分けて2つ。
「デバイス間の相性問題」と「立体音響とプレイヤーの耳との相性問題」が存在します。
「デバイス間の相性問題」……イヤホン・ヘッドホンとアンプ。それらとゲーム etc……。無限大の組み合わせがありますが、中には相性が悪く上手く立体音響が再現できないこともあります。当店で取り扱いのある製品でしたら、組み合わせをチェックすることもできるのでお気軽にお問合せください。「立体音響とプレイヤーの耳との相性問題」……低音が好き、高音が好きなど音の好みがあるように立体音響も好みがあります。使ってみたけど変わらない、むしろ分からなくなった……なんて方もいらっしゃると思います。聴きやすい、聴きにくいというのも実際に試してみないとわからないところが多いです。前述したWindowsの無料立体音響を試して相性をチェックするのがおすすめです。
今回は立体音響にまつわる用語やアプリ、デバイスについて解説せていただきました。
いかがだったでしょうか。好きな音の傾向などに合わせてデバイスもアプリも選んでみてください!
店頭では紹介させていただいたアプリすべての音を実際のゲームで試すことができます!機会がありましたら是非おこしくださいませ。
では!よいゲーミングオーディオライフを!
e☆イヤホン秋葉原店2F ゲーミング担当。初音ミク大好きおたく。ゲームのランク等:Fortniteアジア上位1% / APEX ダイヤ /R6S・VALORANT プラチナ etc…