イヤホンヘッドホンの専門店が、さらなるDTM環境のグレードアップを望んでいる方、初めてでもハイグレードなヘッドホンの購入を考えている方にむけてオススメのヘッドホンを紹介します!
こんにちは!e☆イヤホン秋葉原店ヘッドホン担当のよしけい(@eear_yoshikei)です。
突然ですが皆さん!作曲やDTMやってますか? DTMとは、デスクトップミュージック(Desk Top Music)の略で,ざっくり言うと自宅などでパソコンを使用して作曲や編曲を行うことです。
そういえば……e☆イヤホンで取り扱っているものの中で、DTMには必須ともいえるものありますよね? そう!モニターヘッドホンです!! モニターヘッドホンは、
- 普段はスピーカーでミックスしてるけど夜で大きな音を出せない時
- スピーカー環境下ではチェックしきれない細かい音をチェックする時
- 実際ヘッドホンで聴いたときにどのような音を出しているかチェックする時
等々使用用途は多岐にわたり、楽曲のクオリティを向上させるためには欠かせない大事な機材の1つです。そもそもモニター用って普通のヘッドホンと何が違うの?という方は、以前「のの」(@eear_nono)がかなり詳しいブログを書いているので、是非そちらもご覧ください。
関連記事:【モニターイヤホン/ヘッドホンってどんなのを選んだらいいの?】そもそも「モニター用」って何?【連載・第1回】
本記事では、さらなるDTM環境のグレードアップを望んでいる方、初めてでもハイグレードなヘッドホンの購入を考えている方にむけてオススメのヘッドホンを紹介します!
もう少しリーズナブルなヘッドホンをお探しの方は、よければこちらの記事もご参考ください!
2022年DTMにおすすめのモニターヘッドホン 【はじめてのモニターヘッドホン編】
↓↓本編はこちらから↓↓
密閉型モニターヘッドホン5選
SONY MDR-M1ST
2019年発売
2019年に発売されたSONYの新しいモニターヘッドホン。ソニーのモニターヘッドホンといえばMDR-CD900STが思い浮かぶ方も少なくないと思いますが、MDR-CD900STがレコーディング向けのヘッドホンに対してMDR-M1STはミックスマスター向けのヘッドホンとです。
全体的な帯域バランスの良さはモニターヘッドホンとして非常に頼もしくありますが、MDR-M1STの特筆すべき点は低域の解像度の高さです。サブベースの質感もしっかり把握することができるので最近のローエンドが豊かな音楽と相性がいいと思います。ただ空間の表現は密閉型らしくややコンパクトなので、これ1台で全部調整というよりは、全体的な細かい調整はスピーカーを用い、細かいローエンドの調整はMDR-M1STでといった使い分けをすることで光る1台になっています。
YAMAHA HPH-MT8
2016年発売
「どこまでも原音に忠実であること」
業務用のモニタースピーカーを数多く手掛けるヤマハがスタジオモニターの設計理念をヘッドホンに凝縮したものがこのHPH-MT8です。フラットな帯域バランスですが、特に中高域の分解能が高い傾向にあります。中高域はボーカルやギター、バイオリンに金物系など、どうしてもいろいろな楽器が混在するため、ミックス段階で細かい調整が必要になってきます。
HPH-MT8はダイナミックレンジも優秀かつ定位感も優れているためそれぞれの音の把握がしやすく、それらのシビアな調整にも応えうるヘッドホンです。また、細かい調整の利くヘッドバンドとハウジングの造りにより頭にしっかりフィットし、装着感の良さと遮音性も十分なものを提供してくれます。
SHURE SRH1540
2013年発売
長年に渡り音楽業界を支える音響機器メーカーshureの密閉型ヘッドホンのハイエンドモデルです。ヘッドバンドやハウジングはアルミ合金とカーボンファイバーでできているため軽量かつ堅牢な造りになっています。側圧も強くなく長時間の作業にも向いています。音は寒色系の素直な音で、特に中低域の解像度の高さが優秀です。自然な低域の量感とボーカルのチェックがしたい方は要チェックです。
TAGO STUDIO TAKASAKI T3-01
2017年発売
2017年の発売以降モニターヘッドホンの新しい定番機として定着しつつあるヘッドホン。細かい表現はしっかりしつつも全体的に柔らかめな音が印象的。特に中高域の空間表現の豊かさは開放型にも迫るものになっています。
軽い着け心地は長時間の作業にもgood。イヤーパッドが交換可能なのはもちろんのこと、ヘッドバンド部分も簡単に取り外せて新しいものに交換可能な造りになっています。
こういった細部の造りから長期間の使用も考慮して作られているのが伝わってくるヘッドホンです。
ULTRASONE Signature Master
2021年発売
ULTRASONE Signature MASTERは同社の人気モデルSignature PROの後継機として開発されました。堅牢性の高いフレームやシープスキンのイヤーパッドを採用しているので非常に耐久性に優れた造りをしています。 独自技術であるS-logic3テクノロジーによりリアルな空間表現を作り出し、しっかりと響きのある滑らかな音になっています。
迫力もありつつ繊細な表現もしてくれるので、 モニター用はもちろんですが音楽鑑賞用としても楽しく聴けるヘッドホンになっています。
開放型モニターヘッドホン5選
SENNHEISER HD 600
1997年発売
1997年に発売したHD 600は25年経った今でもなお開放型モニターヘッドホンの定番機として非常に人気の高いモデルとなっています。 現行のモデルは周波数特性が12~40,500Hzと若干拡張されています。
バランスの良い素直な帯域バランスで、分離感もよく、トランジェントの表現も正確な輪郭のはっきりした音になっています。
Austrian Audio Hi-X65
2021年発売
初心者編で紹介したAustrian Audio Hi-X15のハイグレードモデルとなっています。
中高域の伸びや煌びやかさの表現力は随一であり、音場もしっかりと描写され、前後左右、広い狭いなどの音の位置の把握は非常にやりやすい機種だと思います。
イヤーパッドのポケットが深めで耳をすっぽりと覆ってくれ、耳に不要な負荷がかからない長時間作業に向いている造形になっています。
NEUMANN NDH30
2022年発売
2019年に密閉型のヘッドホンNDH20が発売されて3年、開放型であるNDH30が今年発売されました。
その音質は、NEUMANNが販売するKHモニタースピーカーシリーズとの互換性を考えて調整されたものになり、 広く、そして正確な空間表現が特徴の1台です。 帯域ごとのバランスもよく、低域から広域までまんべんなくしっかりとならしてくれます。
前述のとおりスピーカーの鳴り方に近いヘッドホンなので、スタジオと自宅での作業の両立が必要なかたにはぜひチェックしていただきたいです。
FOCAL Clear Mg Professional
2021年発売
高級感のある黒の金属フレームにイヤーパッドの赤が特徴的なヘッドホン。
細かい表現もしっかり再現する解像度が高めの音質で、迫力を持って鳴らしてくれる傾向になります。
開放型のヘッドホンで弱くなりがちな低域の量感もしっかりあり、昨今のローエンドの情報量が多い楽曲のミックスもしっかりこなすことのできるものになっています。
AUDEZE MM-500
2022年発売
有名エンジニアManny Marroquin氏全面監修のもと開発されたAudeze最新作。
空間の表現は誇張せずそのままを描き、音楽の中心から端まで、どの音がどこにあるかをしっかり把握することができます。
帯域のバランスもよく、正確な音の立ち上がりで、原音に対しての実直さが伺えます。
また、本革を使用したイヤーパッドは耐久性にも優れ、しっかりとした着け心地の良さを感じます。
AUDEZEの中では比較的軽めの設計ですが、重量495gとヘッドホンのなかではやや重めなので装着感の事前確認は必要かもしれません。
さいごに
いかがでしたでしょうか。最後に、今回10機のヘッドホンを挙げさせていただいたきましたが、一言でモニターヘッドホンと言ってもメーカーや価格帯によってその特徴は様々ですので、できれば試聴したうえでお選びいただくことをお勧めします。
今回ご紹介させていただいた、ヘッドホン各機はe☆イヤホン各実店舗で試聴できます。
※一部製品に関しましては試聴機を置いていない店舗もございます。詳細に関しましてはお手数ですが、各店舗へお問い合わせください。
以上、e☆イヤホン秋葉原店からよしけいがお送りいたしました!
秋葉原店ヘッドホン担当よしけいです!DTMerで個人サークルで同人活動やってます。エレクトーンもちょっと弾けます。