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皆様こんにちは!
e☆イヤホン海外事業課のすずきです!
みなさまは「Cleopatra(クレオパトラ)」というイヤホンケーブルをご存知でしょうか?
シンガポールの老舗ケーブルブランドEFFECT AUDIOから発売の、純銀線のみを利用したモデルが「Cleopatra」で、発売から3年以上も愛されてきたケーブルなんです。
デザインの美しさもさる事ながら、その銀線らしからぬ優しく柔らかいサウンドは、多くのファンを魅了してきました。
そんなCleopatraが一新、この度Cleopatra IIへと進化しました。
構成や音にどんな変化があるのか、
新生Cleopatraを詳しくご紹介します。
Cleopatra II 4Wire & Cleopatra Octa
■スペック
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10/7 本日より発売!!
Cleopatra II (ConX to TermX) ¥143,000(税込)
Cleopatra II Octa (ConX to TermX) ¥228,800(税込)
※Cleopatra II Octaはお取り寄せとなります。
■The Unrivaled Beauty Cleopatraが冠するHeritageシリーズは、優れた技術の限界を押し広げ、並外れたオーディオ体験を提供するために創られました。
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■Cleopatra II Octa Cleopatra IIを8ワイヤー構成とし、サウンドとポテンシャルを最大限向上させたモデルが「Cleopatra II Octa」です。Cleopatra IIが持つ繊細な高域の伸びや、すっきりとしながらパンチのある低域はそのままに、全体的なサウンドステージや空間表現力を拡張することで、4ワイヤー構成に見えた粗さは整えられ、驚くほどにバランスの良いサウンドを実現しました。太さを感じさせない極めてしなやかなワイヤーは、ケーブル全体へ良好な取り回しをもたらします。
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■マルチブリッドIEMのポテンシャルを解き放つ 最新鋭マルチブリッドIEMの可能性を引き出すチューニングを施しました。
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■ConX & TermXによる高い汎用性 オーディオファンは多数のIEM、DAPをストレージしているため、様々な環境に対応できるよう多用途で互換性に優れたケーブルが求められます。Cleopatra IIには、標準でConX Basic (MMCX,2Pin Connector)、およびTermX Basic(2.5mm,3.5mm,4.4mm Multi-Plug)が付属します。接続機器を選ばずどんな状況でも最高のパフォーマンスを発揮します。
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■キャリングポーチ Cleopatra IIの洗練された意匠、また、人間工学による機能性に基づきキャリングポーチを再設計しました。新設計による軽量化を実現し、デザインアプローチはクレオパトラ女王の象徴的な三つ編みにインスパイアされています。
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スタッフレビュー
■Cleopatra II 4Wire
再生環境:Shanling UP5,Vision Ears VE6x2
試聴楽曲:HOME(古川本舗), ルパン・ザ・ファイヤー(SEAMO), 君はロックを聴かない(あいみょん)
『見晴らしよくメリハリある高解像度サウンド』
EFFECT AUDIOを代表する純銀ケーブルCleopatra(以下、先代)が、Cleopatra IIになって帰ってきました。
先代から、デザイン・サウンドの両面に変化がありました。わずかにサウンドキャラクターが変わったので、純粋な乗り換えには注意が必要かもしれません。
プラグ-分岐部-コネクターに至るまで、銀ケーブルらしい雰囲気で統一されています。重量がありそうな見た目ですが、実際は非常に軽く、使用時のストレスはありませんでした。軽くとも剛性をしっかりと感じられ、高級感のある仕上がりです。プラグにTermX(3.5mm、2.5mm、4.4mm)、コネクターにConX(2Pin、MMCX)を標準搭載し、使用するイヤホン,プレーヤー,アンプに合わせ、プラグやコネクターを変更できる高い汎用性を持ちます。
肝心のサウンドですが、先代がナチュラルバランスだとすれば、Cleopatra IIはもっと楽しく聴ける、開放的でパワフルなサウンドという印象を持ちました。純銀線らしい高域の伸び、透明感、スッキリさなどの共通する特徴は持ちつつ、先代ではやや平面的だった音が拡張され、高域と低域の伸び沈みが改善されています。男女ともにボーカルは明瞭、繊細ながら厚みも感じる音で、非常に聴き応えがあります。音場の広がりや空間表現も豊かになり、リスニングライクな音へシフトしました。特に、ギターなどの弦楽器やシンバルなどの“高域のディテールを求められる音”と相性がよく、リアルで生々しい音を再現しています。持ち前のパワフルさで、バラード,ロック,アコースティック楽曲を聴くのがより楽しくなりました。
弱点としては、高域が伸びて元気になった結果、楽曲や合わせるイヤホンによっては、粗さや刺さりが出てきそうで、録音品質の良し悪しも如実に表れます。先代の音バランスでイヤホンを合わせていた場合は、音傾向が変わってしまうかもしれません。全体的にパワーアップしていますが、先代のバランスを好む人も一定数いそうな印象です。
純銀線の特徴を伸ばしつつ、銅線的なふくよかな温かみも感じる魅惑的なサウンドでした。高域を伸ばしつつ空間を広げたい方、純粋に銀線サウンドが好きな方におすすめしたいです。
■Cleopatra II Octa
再生環境:Shanling UP5,Vision Ears VE6x2
試聴楽曲:HOME(古川本舗), ルパン・ザ・ファイヤー(SEAMO), 君はロックを聴かない(あいみょん)
『良バランスでオールマイティな純銀ケーブル』
※本レビューは、Cleopatra II 4Wireとの比較が主旨となります。
Cleopatra II Octaは、Cleopatra IIを8ワイヤーで再構成したモデルです。プラグ,分岐,コネクター等、各パーツの意匠は共通で、純粋に芯数のみが2倍になりました。8芯になっても取り回しの良さは健在で、4Wire同様にプラグにTermX(3.5mm、2.5mm、4.4mm)、コネクターにConX(2Pin、MMCX)を標準搭載しています。使用するイヤホン,プレーヤー,アンプに合わせ、プラグやコネクターを変更できる高い汎用性は嬉しいポイントですね。
サウンドですが、大元の音傾向はCleopatra IIをそのまま引き継いでいます。また、引継ぎながらも各音域の弱みを綺麗に改善しているため、純粋な上位モデルと言って差し支えない音質差を感じました。アップグレード感が非常に分かりやすいです。ざっくり良くなった点をまとめると「滑らかさ」「音の厚み」「空間の広がり、音場感」が挙げられると思います。
元々明瞭なボーカルは、より肉厚な出音になり、表現力やリアリティが増しました。バックのサウンドや各音域の繋がりがスムーズになることで、表面をコンディショナーで整えたような滑らかな音が広がります。高域のディテールに優れ、シンバルやギターなど(他弦楽器含む)の生々しさも引き継がれています。定位の良さは大きく変わらずですが、全体の粗さが抑えられたことによって、密度の伴った音場の広がり・空間的な表現に、頭一つ抜けるくらいの向上を感じられました。
楽曲選ばず、どんなジャンルでも楽しめますが“特に相性の良いイヤホンの音”はありそうです。近年のマルチドライバー型によく見られ好まれる、定位に優れたウォーム寄りで高解像度なモデルによくマッチする印象です。イヤホンのキャラクターを綺麗に引き立ててくれます。全体的に解像度高く繊細で柔らかい中高域に、角が丸く自然な中低域と、銀線の特徴に温かみを追加したようなアナログサウンドがOctaの特徴と言えそうです。
Cleopatra IIで感じられた弱点は克服していますが、強いて挙げるならば、価格の割にキャラクターが弱い点かなと思います。銀線にイメージされる艶感もほどほどに抑えられています。一聴して分かる聴き心地の良さと、そこから更に聴き込むことで、じっくり良さが伝わってくるモデルだと感じました。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
キャラの違いはあれど、しっかり進化を感じられるモデルチェンジでした。
サウンド・デザインともに、女王の名に恥じない豪華さを体感いただけます。
ぜひ一度、試してみて下さいね。
以上、代理店事業課のすずきがお送りしました!
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