Empire Ears2機種を徹底レビュー!!
こんにちは!e☆イヤホン秋葉原店のいっちーです。
今回はアメリカに拠点を置くメーカー「Empire Ears」の2機種をご紹介します。
傾向の違った2機種、Valkyrie MKⅡとHERO
それぞれの魅力をお伝えできればと思います!!
Empire Earsとは?
EMPIRE EARS(エンパイア・イヤーズ)はアメリカ・アトランタに拠点を置く、
カスタムIEMメーカー。
革新的な技術と優れた音質を持つイヤーモニターは、
多くのミュージシャンやエンジニア、オーディオ愛好家によって支持されています。
Valkyrie MKⅡ
Valkyrieのフェイスプレートの「Dragonhide」は、
アメリカの受賞歴のある化学者およびデザイナーによって開発されました。
ポリマーサイエンスにおいて2つの特許を保有しており、
約17年に渡り開発されたDragonhideは、
各層のラミネーション内にユニークなダイクロイック光学コアを備え、
視る角度が変化すると劇的に色の変化をもたらします。
◎音質レビュー
豪快に轟く低音に埋もれたい方にオススメです。
低音域を担うダイナミックドライバーはまさしくダイナミックで、
分厚い低音を聴かせてくれます。
音の立ち上がりに確かに感じる音の振動、
弾むように出力される気持ちのいいサウンドは、
ダイナミックドライバーの恩恵を十二分に受け、
織りなさているように感じます。
しっかりとベースやバスドラムにフォーカスされた低域は、
ドライブのかかったギターを誇張しすぎてしまうことはないし、
ボーカルやその他高域を担う楽器にマスクされることもありません。
ロックやメタル、特にNu-Metalのようなサウンドには
ブリブリのベースサウンドがより引き立ちノリよく聴けるし、
アコースティックギターとボーカルというような編成には、
温かいサウンドホールの響きと、程よい距離感のボーカルを
しっとり聴かせてくれます。
オーケストラにおいてはストリングスやティンパニーがかくも勇壮に響きます。
空間は広げ過ぎずタイトに展開していき、
音には立体感を持たせながらメリハリは忘れず表現してくれます。
低音域を心地よく聴くことに特化しながら
あらゆるジャンルを楽しませてくれる1本ですね。
e☆イヤホン スタッフレビュー by お嬢
EMPIRE EARSの得意とするボーカルの艶やかさを活かし、
ボーカル中心とする細やかで美しい空気を表現してくれています!
個人的に美しいと感じたのは低域の深さです!!
下までグッと沈み込む低域は心が落ち着くようで、
そこに美しいボーカルが乗る事により、楽曲がさらに情緒豊かに感じます。
中域の細やかさや広さもしっかりとあり、
左右に広がっていくような音作りでゆったりとした心持ちで聴けます。
また高域の表現力も美しく、バイオリンの楽曲を聴くと
まるで楽器が輝いている様にも感じられます!!
ドライバーが複数入っているように感じられない音の繋がりで、
伸びやかに、そして心地良く楽曲が楽しめる子です!
様々なジャンルを聴かれる方に聴いて頂きたい!そんな子です!!
◎スペック
【ドライバー構成】
1 × 次世代 9mm WEAPON IX+(W9+) サブウーファー
1 × バランスドアーマチュアドライバー(proprietary balanced armature driver)
1 × プレミアム静電ドライバー(premium electrostatic drivers)
4-WAY synX クローズオーバーネットワーク(4-way synX Crossover network)
1 -Sub-Bass,Bass
1 -Mid
1 -High/Ultra-High
【周波数特性】
5Hz-100kHz
【インピーダンス】
3オーム@ 1kHz
【感度】
100 db SPL @ 1kHz
HERO
Heroは、エンパイアの専門知識と職人技を表す傑作で、サウンドクオリティを比類の無いレベルに高めます。
Heroの核は、独自のトリプル・バランスドアーマチュアドライバーと次世代のW9+サブウーファーから成るクワッドハイブリッド構成です。
この組み合わせはARCテクノロジーを基盤とする4-ways synX crossoverネットワークを介して、
深いボーカルと最高のディテールと共に伝説的な低音のレスポンスを生み出します。
Heroのすべての要素はEmpireの歴史の組み合わせであり、私たちの可能性の限界を広げる執拗な探求心を体現しています。
Heroは洗練されたデザインに独自の技術、優秀なサウンドクオリティを有する最高の傑作です。
◎音質レビュー
エッジの効いたハイスピードサウンド
EMPIRE EARSのイヤホンで多く見られる特徴として、
先述したValkyrie MKⅡもそうであるように、
重厚なベースで支えられたサウンドデザインのものが多くなっています。
このHEROは傾向を変え、
ボーカルを1歩前に出し、エッジの効いたハイとレスポンスの速いローで
スピード感を演出しています。
サウンドバランスは正統派という印象です。
キレのあるハイは高音域になるにつれ明瞭感があり、抜群の見晴らしのよさがあります。
「高域の空間表現」つまり女性ボーカルにかかる
リバーヴの表現や余韻を余すことなく再現し爽快なヌケをもたせてくれます。
加えて混濁しがちな歪みの効いたサウンドも、
細かい粒立ちで音のディティールをしっかり表現してくれます。
ギターやシンセを鮮明に引き立たせ、
輪郭際立ったボーカルによりバンド編成の軽音楽などは
よりエネルギッシュなリスニング体験ができそうです。
e☆イヤホン スタッフレビュー by のの
「Hero」の音質を一言で表現すると、Empire Ears製のハイブリッド型にしてはクセの少ない、王道のサウンドデザインです。
まず一聴して、ボーカルを中心として中高域にしっかりとした主張があることを感じ取れます。
一方、低音域のレスポンスや解像感は高く、かつ量感自体は曲全体が盛り上がっても前に出すぎないようになっています。
分離感よりも全体のまとまり感を重視されているという意味では、やや正統派と言えるような音のバランスだと思います。
また、BAによる中高域は、音圧の強さに反して歪みを感じさせません。不要な振動を抑えるA.R.C.という技術の賜物なのかもしれません。
ちなみに、私自身は同社の「Legend X」を愛用していて、営業時代にはBravadoなどもよく聴きこんでいます。
Empire Earsのハイブリッド型イヤホンをよく知る身としては、この「Hero」が正統派な音作りであることについて意外だと感じました。
1つ目の理由としては、Empire Earsが拠点を置く米国アトランタはヒップホップやR&Bが栄える地であり、
Empire Earsのこれまでのハイブリッド型イヤホンはそうした音楽との相性を強く意識したような機種が多いことです。
また2つ目に「低音域を、いかにカッコよく引き立たせるか」というチューニング思想が伝わってくるサウンドであった、ということもあります。
「Hero」の音のキャラクターは、Legend Xを代表格として印象的であったEmpireサウンドに対する先入観に、
新鮮さを与えてくれるようなところがあります。
このため、従来の濃厚なEmpireサウンドが好みという方には、わりとあっさりした印象が強いかもしれません。
あらゆる楽曲ジャンルを受け入れるためのサウンドデザインを軸に、
Empire Earsの技術がこれでもかと詰め込まれた製品です。是非、ご検討ください。
◎スペック
【ドライバー構成】
1 x 次世代 9mm WEAPON IX+(W9+) サブウーファー
3 x バランスドアーマチュアドライバ(proprietary balanced armature driver)
6-way synX クローズオーバーネットワーク(6-way synX Crossover network)
1 Sub-Bass/Bass
1 Mid
1 Mid-High
1 High
【周波数特性】
5Hz 40kHz
【インピーダンス】
17.6オーム@ 1kHz
【感度】
105 dB SPL@1kHz
以上、Valkyrie MKⅡとHEROのご紹介でした!
2機種ともにユニバーサルフィットに加えカスタムIEMのオーダーも可能となっております。
e☆イヤホン各店にて試聴機をご用意しておりますので是非チェックしてみてくださいね!
副店長のいっちーです!ゲーマーです。筋トレをちょこっとしてます。