こんにちは!梅田EST店のヘッドホン・ワイヤレスヘッドホン担当のジャスミンです!
梅雨真っただ中で気温は暑いし、マスクもつけているので体調崩されてませんか?夏の暑いときにガリガリ君を食べるのが好きなのですが、最近、気温が熱かった日に買って食べようとしたら、たまたま外を出歩く時間が長すぎて、ガリガリ君を液体にしてしまうという失態を犯してしまったので近いうちにリベンジしたいと思っております。
そんなことはさておき、お気づきになった方もいらっしゃるかと思いますが、バナーにもつけている【星野通信Vol.1】とは何か説明させていただきます!
音楽を聴くのが好きな人による、音楽を聴くのが好きな人のための、普段あまりスポットが当たらないようなマニアな部分をこういったブログで取り上げ、日ごろ聴いている音楽の音質向上を目指し、感動を与えるべくこの【星野通信】をやらせていただくことになりました!「Vol.1」と書いていることは、これからも続いていきますのでよろしくお願いいたします!
記念すべき星野通信Vol.1で書かせていただくブログはこちら!
イヤーパッドでどこまで音質が変わるか検証してみた!
店頭にいると色んなヘッドホンに出会いますし、それと同時にいろんな形のイヤーパッドを見かけます。経年劣化で交換したり、着け心地を求めて交換したり理由は様々ですが、僕はふと思いました。
イヤーピース一つで音が変わるなら、ヘッドホンのイヤーパッドでも音が変わるはずだし、なんならヘッドホンの音作りもできるんじゃないか?
ということで、複数のイヤーパッドの試聴とレビューを敢行させていただきました!
今回レビューさせていただくにあたり、使用機材はモニターヘッドホンの教科書とも言える、SONY MDR-CD900STで試聴させていただきました。
そして主役のイヤーパッドですが、パッド部分の材質ごとに音の変化が見られたため、今回は材質ごとにレビューをさせて頂きます。
そして点数もつけさせていただきます。1~10点満点で★をつけていくこととします。
リファレンス音源はこちら
邦楽
・宇多田ヒカル
・星野源
・SEKAI NO OWARI
洋楽
・ジェイムス・イングラム
・Steely Dan
・Average White Band
ではレビューさせていただきます。最後まで何卒よろしくお願いいたします!
プロテインレザー
低域:★★★★★★★☆☆☆ 星7つ
中域:★★★★★☆☆☆☆☆ 星5つ
高域:★★★★★★☆☆☆☆ 星6つ
超低域と超高域がカットされる印象です。定位感が純正の物と比べて少し甘くなるので、リスニングとして使われる方や、900STの高音が刺さるところを和らげたいという方という方に良いと思いました。恐らくプロテインレザーは純正に比べて吸音性は強いです。
YAXI から出ているstpad2は、内側が放射状になっているおかげで、粒立ちは残りつつも、余分な倍音はカットしてくれます。内壁の半分がスエードのようになっていて、それを耳の後ろ、もしくは前に配置するかで音質を調整出来るところが粋です。リケーブルなど仕様変更した際に前後ろ入れ替えて聴き比べると良いかもしれません。
本革レザーイヤーパッド
低域:★★★★★★★★☆☆ 星8つ
中域:★★★★★★☆☆☆☆ 星6つ
高域:★★★★★★★☆☆☆ 星7つ
いわゆるモニター的なサウンドよりもリスニング寄りで、全帯域の倍音の削れ方が丁度良く、特に低音をいい塩梅で程よくカットしてくれます。そのため音源の表現の幅がグッと広がります。リスニングヘッドホンにプラス、モニターヘッドホンのような、楽器本来の音も楽しみたいという方におすすめです。900STに装着した時は高音の刺さるところが少し和らいで、リッチな音に変貌します。リバーヴの音は絶品です!
SEKAI NO OWARIのRAINや、Steely DanのBlack Cowを聴くと、とても広がりのあるリバーブが再生されるので、より音楽に集中することができると思います。
ベロアイヤーパッド
低域:★★★★★★★★★☆ 星9つ
中域:★★★★★★★☆☆☆ 星7つ
高域:★★★★★★★★☆☆ 星8つ
レザーに比べてスエードになった分吸音される面積が増えたおかげで、イヤーパッドの中が音の反響などの音響設備が整ったレコーディングスタジオのブースの中のように環境が整います。レザーの時のようにリッチなサウンドにプラス、定位をしっかり聴きとることができるようになります。全体域に渡って劇的な変化が見られるので、今使っているヘッドホンに何か不満があれば一度試していただきたいです。
個人的に好きなサウンドで、900STにつけるとミックス作業にももってこいなサウンドに変わり、とてもいい素材だと思いました!
Microfiber
低域:★★★★★★★☆☆☆ 星7つ
中域:★★★★★★☆☆☆☆ 星6つ
高域:★★★★★★★☆☆☆ 星7つ
超低音と超高音、中域の聴こえ方がはっきり変わります。他のイヤーパッドに比べて吸音効果が強いため、音場も広くなり、残響感も聴こえるようになるし整ったサウンドに仕上がりますが、Microfiberのサウンドが前に出てきてしまう傾向にあるので、ヘッドホンの過剰な帯域をカットするために使用するなどをすると効果的に音作りができると思います。
音の雰囲気をガラッと変えてみたいという方にオススメです!
MDR-CD900ST純正イヤーパッド
低域:★★★★★☆☆☆☆☆ 星5つ
中域:★★★★★★☆☆☆☆ 星6つ
高域:★★★★★☆☆☆☆☆ 星5つ
薄い合皮のような質感のおかげで音が吸音されず、音を反響させているように感じました。この反響のおかげでドライバー本来のサウンドを聴くことができるので、900st用の純正イヤーパッドをリファレンス音源のようにヘッドホンのポテンシャルを見つける道具として使うことができると思いました。
聴いてみて思ったことは、「900ST純正イヤーパッドで音の傾向を聴いた後にイヤーパッドの材質を選定する」という流れがこのイヤーパッドでできそうだなと思いました。ヘッドホンの音作りが捗るかもしれません。
ATH-M50X純正イヤーパッド
低域:★★★★★★★★★★ 星10つ
中域:★★★★★★★★★★ 星10つ
高域:★★★★★★★★★☆ 星9つ
劇的に音が変わります。たまたま900STとの相性が良かったというのもありえますが、音が固く、高音が刺さる部分が和らぎ、音場感と音の粒立ち感、音の正確さが劇的にアップします。イヤーパッドがレザーで、フィルターが分厚いという点が絶妙な音場感と立体感を作り上げているように思いました。聴く人によってはリスニング系に括る方もいらっしゃいますが、僕はモニター系で尚且つ最強の組み合わせだといっても過言ではないと思います。
はっきりいってめちゃくちゃ良い音です!
まさかここまで変わると思っていませんでした。一家に一台と言いたいぐらいこの組み合わせの音が良いので是非聴いてみてほしいです!!
終わりに
いかがだったでしょうか?とっかえひっかけして、色んな素材のイヤーパッドを聴きましたが、本当にそれぞれ個性があって、自分の用途に合わせてイヤーパッドで最終調整を行うことができるところだと思いました。細かいところを言えば、イヤーパッドの厚さでドライバーから耳までの距離が遠くなることで、音場が広くなったように聴こえますし、フィルターの厚みでも音質の変化を感じることができたので、改めて奥が深いパーツだと思いました。
ちなみにM50X純正イヤーパッドは、聴いてきた中で一番フィルターが分厚く、個人的に本当に素晴らしい音質でした。
最後までお読みいただきありがとうございました!
以上、梅田EST店ヘッドホン・ワイヤレスヘッドホン担当。ジャスミンでした。
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