大人気DAPメーカー「Astell&Kern」SA700とSE100を徹底比較!
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では本題です。
今回は、2019年12月に韓国の大人気DAPメーカー「Astell&Kern」から発売された最新DAP『SA700』と、「A&futura」最初の製品となるAstell&Kernプレーヤーのプレミアムモデル『SE100』、こちらの2点を聴き比べしていきます!
コンセプトは違えど、かなり似通った価格帯とスペックで「どちらを選べばいいか分からないという方」がきっと多いはず!そんな方々のために、そして自分自身がすごく気になるので今回ブログを書いてみました!
それぞれの機種の詳細は下記ブログリンクよりご覧くださいませ!
▼SA700
▼SE100
では早速比較していきましょう!
SA700 と SE100 を比較してみました
SA700 と SE100 外観を比較
端子部。USB-C端子がSA700は左寄りについているのに対して、SE100は中央についています。またSDカードスロットですが、SA700はAK第1世代のデザインを踏襲しているため、スライド式のカバーがついています。SE100に関してはカバーはなく、むき出しの状態です。
ヘッドホン端子部。配置は似ています。
立てて大きさを比較。SA700のほうが一回り小さいですね。
側面ボタン部
SA700は楕円形のボタンに対して、SE100は横長のボタン形状となっています。
ボリューム部
SA700のボリュームは、まるでAK120かのような両サイドをガチっとつかまれているかのようなデザインで、SE100のボリュームは流線形の美しいフォルムです。
背面。
SA700は「Astell&Kern」の表記があり、SE100は「A&futura(エーアンドフューチュラ)」
ちなみに「A&futura」のコンセプトは『圧倒的な性能で新たな音楽体験を可能にするプレミアムHi-Fiクオリティ』とのことです。
手持ちで比較。SA700は第1関節あたりでグリップできるのに対し、SE100は指の腹で持っているような感じです。
スペック比較
スペック | SA700 | SE100 |
カラー | Onyx Black / Stainless Steel | TITAN SILVER |
内蔵容量 | 128GB (NANDフラッシュ) *システム領域含む |
128GB (NANDフラッシュ) *システム領域含む |
拡張スロット*1 | microSDカードスロット×1スロット | microSDカードスロット×1スロット |
本体収録可能数 *2 | 約780曲 (FLAC/192KHz/24bit) | 約780曲 (FLAC/192KHz/24bit) |
約4,940曲 (FLAC/44.1KHz/16bit) | 約4,940曲 (FLAC/44.1KHz/16bit) | |
連続再生 *3 | 約8.5時間(FLAC/44.1kHz/16bit) | 約11時間 (FLAC/44.1kHz/16bit) |
ファイル形式 | WAV, FLAC, MP3, WMA, OGG, APE, AAC, ALAC, AIFF, DFF, DSF |
WAV, FLAC, MP3, WMA, OGG, APE, AAC, ALAC, AIFF, DFF, DSF |
サンプリングレート | PCM:8kHz~384kHz | PCM:8kHz~384kHz |
DSD: DSD64(2.8MHz) DSD128(5.6MHz) DSD256(11.2MHz) |
DSD: DSD64(2.8MHz) DSD128(5.6MHz) DSD256(11.2MHz) |
|
量子化ビット数 | 8bit, 16bit, 24bit, 32bit (Float/Integer) *ネイティブ |
8bit, 16bit, 24bit, 32bit (Float/Integer) *ネイティブ |
ビットレート | FLAC:0~8, APE:Fast~High, MP3/WMA:最320Kbps, OGG:Up to Q10, AAC:最大320Kbps |
FLAC:0~8, APE:Fast~High, MP3/WMA:最大320Kbps, OGG:Up to Q10, AAC:最大320Kbps |
レジューム機能 | ○ | ○ |
アルバムアート | ○ | ○ |
歌詞表示 | ○ | ○ |
プレイリスト機能 | ○ | ○ |
再生方法 | 通常再生、シャッフル | 通常再生、シャッフル |
リピートモード | リピート、1曲リピート | リピート、1曲リピート |
イコライザー機能 | ユーザーEQ(20Band:30Hz~18KHz/Gain:±5.0/Q値:0.1~4.0) | ユーザーEQ (20Band:30Hz~18KHz/ Gain:±5.0/Q値:0.1~4.0) |
ギャップレス再生 | ○ | ○ |
D/Aコンバーター | AK4492ECB×2(Dual DAC) | ESS SABRE ES9038PRO 8channel |
入力端子 | USB Type-C (充電・データ転送・USB-DAC) |
USB Type-C (充電・データ転送・USB-DAC) |
出力端子 | アンバランス出力( 3.5mm )、バランス出力( 2.5mm/4極 ) 、USB Type-C (USB Audio) | イヤホン(アンバランス)出力(3.5mm), バランス出力(2.5mm/4極) 、 USB Type-C (USB Audio) |
USB AUDIO出力 | PCM:8 KHz ~ 384 KHz | PCM:8KHz ~ 384KHz |
USB-DAC機能*4 | 44.1kHz~384kHz/16bit・24bit・32bit DSD 2.8MHz・5.6MHz・11.2MHz | 44.1kHz~384kHz/16bit・24bit・32bit DSD 2.8MHz・5.6MHz・11.2MHz DSD(Dop): 2.8MHz~11.2MHz |
アウトプットレベル | アンバランス 2.0Vrms、バランス 4.0Vrms (負荷無し) | アンバランス2.0 Vrms, バランス4.1 Vrms (負荷無し) |
出力インピーダンス | Unbalanced Out 3.5mm (1.8 ohm) / Balanced 2.5mm(1.9 ohm) | Balanced Out 2.5mm (1ohm) / Phones 3.5mm(1.5ohm) |
S/N比 | 120dB @ 1kHz,(アンバランス) / 123dB @ 1kHz,(バランス) | 122dB(アンバランス) / 123dB(バランス)(1kHz) |
クロストーク | -134dB @ 1kHz, (アンバランス) / -138dB @ 1kHz, (バランス) | 138dB @ 1kHz, Unbalance / 144dB @ 1kHz, Balance |
THD+N | 0.0006% @ 1kHz, (アンバランス) / 0.0006% @ 1kHz,(バランス) | 0.0007%(アンバランス)/ 0.0006%(バランス) (1kHz) |
IMD SMPTE | 0.0003% 800Hz 10KHz(4:1)(アンバランス) / 0.0004% 800Hz 10KHz(4:1) (バランス) | 0.0006% 800Hz 10kHz(4:1) Unbalance / 0.0005% 800Hz 10kHz(4:1) Balance |
物理キー | 巻き戻し, 再生/一時停止, 早送り, ダイヤルボリューム(電源・画面オン/オフ), タッチセンサー | 巻き戻し, 再生/一時停止, 早送り, ダイヤルボリュームタッチセンサー |
Bluetoothバージョン | 4.2 | 4.1 |
プロファイル*5 | A2DP, AVRCP | A2DP, AVRCP |
対応コーデック | SBC, aptX™ HD | SBC, aptX™ HD |
Windows® 10 (32bit/64bit), 8(32bit/64bit), 7 (32bit/64bit), XP / Mac Os X 10.7以上 | Windows XP, Windows 7,8,10 (32/64bit), Mac Os X 10.7以上) |
|
バッテリー | 内蔵リチウムポリマーバッテリー ( 3,150mAh / 3.7V ) | 内蔵リチウムポリマーバッテリー (3,700mAh/3.8V) |
オートオフ機能 | オートパワーオフ(無操作時), バックライトオフ(無操作時), | オートパワーオフ(無操作時), バックライトオフ(無操作時), スリープタイマー |
充電方法*7 | 充電のみ(電源オフ時), 充電&再生&データ転送 | 充電のみ(電源オフ時), 充電&再生&データ転送 |
形状 | USB Type-C (充電・転送) | USB Type-C (充電・転送) |
接続方式 | MTP(メディアデバイス)方式 | MTP(メディアデバイス)方式 |
ディスプレイ | ディスプレイ 4.1型TFTカラーLCD(静電容量式タッチスクリーン) | ディスプレイ 5.0型TFTカラーLCD (静電容量式タッチスクリーン) |
解像度 | HD ( 720×1280 ドット) | HD ( 720×1280 ドット) |
サイズ | 約59× 約116× 約16.5 (mm) | 約75.8× 約132× 約15.3 (mm) |
重量 | 約303g | 約241g |
付属品 | USB Type-C ケーブル、画面用保護シート、クイックスタートガイド、保証書(本体1年/付属品90日) | USB Type-C ケーブルx1、 保護シート(表/裏)x各2、 クイックスタートガイド、 保証書(本体1年/付属品90日)、 microSDカードスロットカバーx2 |
スペックについてはかなり似通っているようにみえますが、バッテリーはSE100のほうが容量が大きく、再生時間も長いです。また、SA700はCPU4コア、SE100は8コア、さらにSE100の方は高速充電高速転送対応とV-Linkが利用できます。サイズはSA700のほうがコンパクトですが、SE100より重たいです。見た目に対してかなりの重量があるため、手に持った瞬間にズッシリときます。中身が詰まっている感があり、こいつはイイ音を鳴らしてくれそうと思わせてくれます。
SA700 SE100 比較レビュー
試聴環境はこちらで統一します。
試聴音源
米津玄師/Flamingo
宇多田ヒカル/first love
TK from 凛として時雨/Unravel
試聴イヤホン:Westone ES60
では早速SA700とSE100を聴き比べていきます!
SA700
アンバランス接続
どんな細かい音も逃さない、音に対する執念のようなものを感じる解像度の高さです。定位の良さもズバ抜けて良く、アンバランス接続なのに、バランス接続をしているかのように左右の音が分離され、一つ一つの音をくっきりはっきりと感じとることができます。しかしモニター的な鳴り方ではなく、あくまで高解像度のリスニング向けの鳴り方です。一つ一つの音の̚カドの部分が、よく聴いてみると少し丸く研磨されたかのような音作りで、音の刺さりを軽減しています。バンドサウンドだとスタジオの現場ならではのダイナミックで躍動感のある音を出すのに、バラードでは余韻の漂う艶っぽく響きの良い音を出してくれます。まるで楽曲に合わせて最適なチューニングを毎回施してくれているかのような音作りです。
バランス接続
解像度がさらに高まり、レスポンスも良くなりました。音場が横に広がり、定位も定まり、全体的にさらにグレードアップしたかのような印象を受けます。無理やり左右に音を分離しているような感じではなく、あくまで自然な音場感で鳴らしてくれます。低域も締まりが良くなり、バスドラムの迫力がより増しました。音の性質が少しシャープになりますので、ウォーム寄りの音が好みであればアンバランス接続のほうがいいかもしれません。より高解像度で音楽を聴きたい方にはバランス接続がおすすめです。
SE100
アンバランス接続
こちらのSE100も解像度の高さは抜群です。価格差が少し(といっても3万円)ありますが、解像度の高さは同等クラスに感じます。米津玄師の「Flamingo」で試聴した時は 、一聴してSA700との違いがあまり分かりませんでした。ところが宇多田ヒカルの「first love」に切り替えると、高域の性質の違いがハッキリと判りました。SA700と比べるとシャープな高域が出るようになり、SA700だと艶やかで響きの良い音が、SE100だと煌びやかで鋭い音になりました。低域の締まりの良さや、芯の部分のスナップ感はSE100のほうが上で、スピード感のあるロックやアニソンなどと相性が良さそうです。
バランス接続
バランス接続で聴くと、シャープさと音の締まりがさらに増し、よりSA700との差別化がされたような音に変化しました。締まりが強い分、余韻は少なく、モニター調に近い鳴り方です。バラードの広がりのある音に締まりが出る分、音楽的な余韻が少なくなり、少し素っ気ない印象を受けます。反面、ロックやアニソンなどに関しては、さらにレスポンスが良くなり、かなり音数が多い状況でも一音一音くっきりと描写することができます。
SA700 SE100 比較まとめ
SA700 はこんな人におすすめ
・ボーカルや楽器隊の音の余韻を残し、艶っぽく聴きたい
・リスニング向けの音が好み
・オールジャンル聴くけど、どちらかというとバラードやジャズ・R&Bなどゆったりした曲を聴く
SE100はこんな人におすすめ
・ボーカルや楽器隊の音の余韻を無くし、芯のある音を聴きたい
・モニター向けの音が好み
・オールジャンル聴くけど、どちらかというとロックやアニソンなど、スピード感のある曲を聴く
個人的にはチルやシティポップ、ポップスを聴くことが多いため、SA700の方が好みでした。またSA700はSE100よりお求めやすい価格のため、比べるとSA700のほうがコストパフォーマンスが高いと感じます。ただし、組み合わせるイヤホンや、試聴するジャンル、音の好みによって、お客様ひとりひとりの評価が変わっていくと思いますので、参考程度にしていただけますと幸いです。
ぜひ一度e☆イヤホン店頭にて聴き比べて見てくださいね!
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