「Astell&Kern」の7周年記念モデル『SA700』がついに発売決定です!

 


 

 

皆さんこんにちは。

イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』のだいせんせいです。

 

今回ご紹介するのは、今年で7周年を迎える人気ブランド・Astell&Kernから発売となる最新DAP!

 

 

 

Astell&Kern SA700

2019年12月13日 発売予定

 

 

 

こ……これはー!!

 

この特徴的なフォルム、まさに『AK120』などのAstell&Kern第1世代を彷彿とさせずにはいられません。

果たしてどのような製品に仕上がっているのか? さっそく詳細をチェックしていきましょう。

 

 

 

デザインコンセプト「Past Meets Present」

『SA700』のデザインは、第1世代の名機『AK120』のオリジナルデザインをオマージュし、シンプルで洗練された形に再設計されています。

 

 

『AK120』の特徴である”弦楽器のブリッジ部分をモチーフとしたホイールプロテクター”、” Astell&Kernの第1世代のスライド式ドアシステム”など、過去モデルの象徴的なデザインを取り入れています。

 

 

上質な筐体デザインと相まって、まさに第1世代のリメイクと言った様相の風格が感じられますね。

 

 

 

インテリジェントLEDライト

ボリュームホイールの周りにはLEDライトが採用されており、再生中の曲やボリュームによって変化する”インテリジェントLED”機能を搭載。

 

 

再生中の曲のビット深度に応じて異なる色を表現し、音量調節時は150段階のレッドグラデーションが表示されます。

 

 

 

過去と現在の共存する新しいGUI

第3世代の利便性と第1世代の感性を融合させた、新しいGUIを適用。

 

AK120(左)、SA700(右)

 

Astell&Kernのシンボルである赤オレンジ色は皆既日食をモチーフにされており、Astell&KernのさまざまなカラーIDを使用して再解釈されるGUIによって、Astell&Kernの過去と現在を体感できるとのこと。

 

このGUIは『Modern Red(モダンレッド)』というデフォルト設定のもので、既存製品をベースにした「Classic Gold(クラシックゴールド)」との切り替えもできるそうです。気分に合わせて切り替えるのも良さそうですね。

 

 

 

変わらない価値、 Stainless Steelボディマテリアル

材料の強度と美しさを最大限に高めるために、耐腐食性と耐久性のあるStainless Steelを使用。

 

 

これまではフラッグシップモデルのバリエーションとしてのみ使われてきたStainless Steelでしたが、SA700では完璧なサウンドを実現するために特別に使用しているとのこと。

 

たしかに、このグレードでStainless Steelが採用されているのは珍しいですね。音質的にもデザイン的にも期待できます。

 

 

 

最も理想的なサイズ

『SA700』は片手操作に最適なサイズになるように設計されています。

 

 

片手で持った状態で、前面4.1型タッチディスプレイとすべてのサイドコントロールボタン、ボリュームホイールにアクセスできます。これはまるで、第1世代AKシリーズのキャッチコピーでもある「Hi-Fiオーディオの“極み”を、ポケットに」を彷彿とさせるサイズ感。

 

ハイエンドDAPの大型化が進む中、こういった扱いやすいサイズ感を求めている方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

AKM「AK4492ECB」 DACをデュアル構成で使用した初めてのDAP

旭化成エレクトロニクス製DAC 「AK4492ECB」を、DAPとしては初となるLR独立のデュアル構成で搭載。

 

 

「AK4492ECB」は「AK4497EQ」の開発により得られた技術を活用し、業界最高水準のパフォーマンスを達成することを目的としたDACです。

「AK4492ECB」は消費電力を抑えながらも、「AK4497EQ」に迫るオーディオ性能のため、ポータブルDAPに最適なDACです。「AK4492ECB」を搭載した『SA700』で原音に近いプレミアムサウンドを感じてみてください。

 

また、PCM最大384kHz/32bit及びDSD256(11.2MHz/1bit)のネイティブ再生が可能。その情報量と広大なダイナミックレンジにより、現場の空気感やアーティストの感性をも忠実に再現するサウンドになっているとのこと。

 

 

 

その他機能

  • 内蔵メモリー128GB + microSD最大1TB対応
  • PCM最大384kHz/32bitDSD256(11.2MHz/1bit)のネイティブ再生が可能
  • MQA音源の再生に対応
  • 音楽ストリーミングサービスアプリをインストールできる「Open APP Service」機能
  • USB-AUDIO出力機能対応
  • USB-DAC機能搭載
  • DLNAネットワークオーディオ機能「AK Connect」対応
  • カーモード機能対応
  • aptX HD対応

 

その他のスペックは、商品ページもあわせてご覧くださいませ。

 

 

 

SA700 Case

また、専用本革ケースも同時発売!

 

カラーバリエーションは「Neo Black(ネオブラック)」、「Poppy Red(ポピーレッド)」の2色がラインアップされています。

 

 

ケースのバックプレートにある「A」ロゴパターンによって、放熱性を考慮しながらも本体を適切に保護、同時にビジュアルの統一性を加えることでプレーヤーの美しさを高めるデザインとなっています。

 

 

 

Neo Black(ネオブラック)

ネオブラックはオニキスブラックカラーのバックプレートを備え、NUOVA ALBORA社のトスカーナレザーを使用。

 

 

トスカーナレザーは、革の表面に自然な模様と線を作り出すベジタブル加工を経た、柔らかい高級レザーです。

 

1976年以来、イタリアのトスカーナ地方で革を生産するNUOVA ALBORA社は、この伝統的なイタリアの加工法を守っており、ベジタブルタンニングのなめし革に対する情熱、生産に対する高い基準、環境保護に関しての献身的な姿勢を共有するVERA PELLE Association(イタリアベジタブルタンニングなめし協会)に登録されています。

 

 

 

Poppy Red(ポピーレッド)

ポピーレッドはステンレススチールカラーのバックプレートを備え、BADALASSI CARLO社製造によるベジタブルタンニングなめしのプエブロ革を使用。

 

 

「BADALASSI CARLO」は、革に関する優れたスキルで知られるカルロ=バダラッシにより設立されました。カルロ=バダラッシは、現代の方法とは異なり、長い時間と献身を必要とする革の伝統的な加工方法を採用しています。カルロ=バダラッシは生産量よりも革の品質に焦点を当てているため、トップブランドとしてよく知られています。

 

どちらも美しい質感や色味で、高級感のあるSA700にピッタリのデザインですね。

それぞれ背面のカラーがオニキスブラックとステンレススチールに分かれていますが、あえて異なる本体色と合わせてみるのもオシャレかも。

 

 

 

また、こちらは期間限定(2019/12/6〜2020/1/31)プレゼントキャンペーンも実施中!

 

【1/31まで】e☆イヤホンで『Astell&Kern SA700』を購入すると、純正ケースをプレゼント!【キャンペーン】

 

ご購入を検討されている方は、ぜひぜひお得なキャンペーンもあわせてご利用くださいね!

 

 

 

聴いてみた

サイズ感は上述の通り、程よく手に収まる大きさ。過去のAK機と比較すると『AK100II以上、SP1000M未満』という感じですが、横幅がスリムにまとまっている分、手にしてみると見た目以上にコンパクトな印象です。

 

感触としてはズシリと重く、ステンレススティールの筐体の質感がしっかりと伝わってきます。「小さいのに重い」って高級感があって良いですよね(超個人的な意見)。

 

AK100II(左)、SA700(中央)、SP1000M(右)

 

UIは現行の第4世代をベースとしつつ、音量調節などの細かいところで第1世代の意匠が感じられます。純粋にデザインとしても優れていますし、第1世代を使っていた方は少し懐かしく感じるかもしれません。レスポンスも良く、他機種同様にサクサク動きます。

 

 

そして音質こそまさに、第1世代を使っていた人が膝を打つ仕上がり。描写力としては現代に通ずる高水準なものでありながら、やや無機質な、原音主義的な音作りは第1世代の意匠を強く感じます。

 

田所あずさ『RIVALS』では、疾走感のあるロックサウンドとストリングス、ピアノなどがレイヤー感を持って描き分けられており、伸びやかなボーカルが際立って聴こえます。細かく刻まれたシンバルなど、背景の細やかな音も粒立ちよくシャッキリと鳴らしてくれるのはStainless Steelらしさを感じますが、『SP1000』などと比べると素材による個性は抑えられており、どちらかというと1音1音の再現性を上げるための特性として使われている印象です。

 

Awesome City Club『今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる』では、シンプルながらキャッチーなシティ・ポップのサウンドを軽快に再生してくれます。男女ボーカルのハーモニーも美しく、過度な味付けがない分、かえって俯瞰的に楽曲を見渡せる余裕のようなものがあるのかも。

 

 

→Pia-no-jaC←『台風』などのインスト楽曲を聴いてみると、カホンの深く沈み込む低音、クラップのカラリとした粒立ちの良い響きなど、音の細かな質感のちがいが明確に楽しめます。シンセリードなどのノイジーな輪郭表現なども得意でありながら、こうした生音系の楽曲にもしっかりとハイクオリティな答えを出してくるのは、総合力の強さを感じます。

 

そして最後に、AKの第1世代といえば2012年。まだ国内のハイレゾ配信も今ほど充実しておらず、非圧縮や可逆圧縮のCD音源を聴いていた方も多いのではないでしょうか。

 

僕が当時のリファレンス曲として聴いていた巴里歌劇団『御旗のもとに』では、迫力あるオーケストラサウンドと5人の華やかなボーカルという異なる特色の魅力がしっかりと同居しており、聴き応え抜群。特にサビの金管周りの音などは下手すると潰れがちなのですが、そういった細やかな部分もキッチリ鳴らしてくれます。

 

AKなどのハイレゾ音楽プレイヤーに触れて、CD音源の底力に改めて感銘を受けた……というユーザーも少なくないはず。そんなかつての感動を思い起こしてくれるような、7周年の記念に相応しい1台です。

 

【試聴環境】

UE Reference Remastered(Ultimate Ears)

IER-Z1R(Sony)

【試聴音源】

RIVALS / 田所あずさ(24bit/96kHz)

台風 / →Pia-no-jaC←(24bit/96kHz)

御旗のもとに / 巴里歌劇団(16bit/44.1kHz)

今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる / Awesome City Club(24bit/96kHz) 他

 

 

 


 

以上、Astell&Kern SA700のご紹介でした。

こちらは2019年12月13日発売予定です。

 

 

 

こちらはe☆イヤホン全店で試聴機の展開を予定しております。ご来店の際にはぜひチェックしてみてくださいね!

 

 

 

お相手はだいせんせいことクドウでした。それではまた次回。


 

※記事中の商品価格・情報は掲載当時の物です。