だいせんせいが、愛用しているUERRを旧UE2pin→IPXに変更する記事です。

 


 

 

皆さんこんにちは。

イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』のだいせんせいです。

 

 

 

ときに、皆さんはカスタムIEMをお持ちですか?

 

カスタムIEMは、耳型を採取して製作されるオーダーメイドのモニターイヤホン。ステージアーティストのモニタリング用途として開発されたのが始まりですが、近年では音楽視聴用としても評価されており、オーディオマニアにも広く愛される存在となっています。

 

そんな僕もいくつかカスタムIEMを持っていますが、初めてオーダーしたのが、Ultimate Earsというブランドの『UE Pro Reference Remastered(以下、UERR)』。

 

Ultimate Ears UE Pro Reference Remastered

 

ハリウッドの歴史あるスタジオ『Capitol Studios』とのコラボレーションによって作られたこちらのモデルは、数あるモニターイヤホンの中でも指折りにフラットなサウンドを実現しており、サウンドエンジニア・オーディオマニアの双方から非常に高く評価されているモデルです。

 

そんなUERRを僕がオーダーしたのは2017年。まだカスタムIEM店が秋葉原店の1Fにあった時代で、僕も店頭スタッフでした。

 

【カスタムIEM】大先生がカスタムIEM店で人生初のオーダーをしてみた話

 

 

 

あれから3年、特に不具合などもなく、愛機として活躍してくれているUERR。オーダー時の目論見どおり非常にスッキリとしたモニターライクなサウンドで、プレイヤーを試聴する際のリファレンスなどにも役立っています。

 

 

ただ、正直、1個だけ気になるところがあるとすれば……。

 

 

 

 

コレ。

 

 

 

実はUltimate EarsのカスタムIEMは、2018年の春に『IPXコネクター』という新しい端子に変更されました。

 

IPXコネクションシステム

 

旧UE2pin端子も決して悪いものではないのですが、将来性も考えるとやはりIPXコネクターは魅力的。

 

加えて、僕のUERRはケーブルを着脱しすぎたため、当初からは考えられないほどユルユルになってしまいました。

 

ああ……僕のUERRがIPXコネクターだったらなあ……。

 

IPXコネクターだったらなあ〜〜〜!!!!!

 

 

 

アップグレードサービスを利用する

 

……というわけで、e☆イヤホンのカスタムIEM専門店(秋葉原店7F)にやってきました。

 

実はUltimate Earsには、旧UE2pinをIPXコネクターに換装するアップグレードサービスが存在するのです!

 

アップグレード代金は43,000円(ケーブル付/税込)。

 

ぶっちゃけ結構なお値段ですが、新たに『UE SuperBax(28,000円)』ケーブルが付属することを考えると、リビルド料金としては妥当なところではないでしょうか。

 

 

サービスを受ける際には、旧UE2pinのカスタムIEM本体のみをお持ち込みいただければOK。カスタムIEMコーナーにてスタッフがご対応いたします。

 

 

あとは通常の修理やリフィットと同じように、依頼シートに記入していただければ申し込み完了です。遠方のお客様も、カスタムIEMの配送修理と同じ手順でお送りいただければ申し込み可能です。

 

 

 

なお、付属ケーブル『UE SuperBax』は、オーダー時同様に長さを選択できます。

 

 

IPXコネクター同様、デンマークのEstron社とのコラボによるハイグレードケーブル。僕も以前カスタムIEM用2pinモデルを使っていましたが、その取り回しの良さ、味付けの少ないクリアなサウンドは非常に使い勝手が良く、あらゆるイヤホンにマッチするオールラウンドな1本でした。UERRとの相性も期待できますね。

 

 

 

というわけで、サービスの申し込みも一瞬で終わったので、あとは戻ってくるのを待つのみ。果たしてどんな仕上がりになるのか……!?

 

 

 

3週間後

アップグレードサービスの納期は1.5ヶ月〜2ヶ月ほどですが、今回はタイミングが良かったのか、3週間ほどで戻ってきました。

 

果たして、その仕上がりやいかに!?

 

 

 

Good……。

 

自身の使い込んだUERR本体はそのままに、端子部だけしっかりとIPXコネクターに対応しています。旧UE2pinの突起が無くなった分、よりすっきりとした印象かも。

 

 

 

 

コネクタとケーブルの交換による音の変化としては、中低域の密度感が増し、解像感が向上しているように感じました。

 

「大きくバランスが崩れちゃったな」というよりは、元の音をベースにして、主に中低域の見通しが良くなったような印象です。

 

もちろん全く音が変化しないわけではないので、「ちょっと好みから外れちゃったかも……」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

ただ、IPXコネクターの信頼性や、今後の(サードパーティを含む)ケーブル展開など、様々な面でメリットがあるのも事実。旧端子のUEカスタムをお使いの方は、ぜひご検討ください。

 

 

 


 

以上、旧UE2pin→IPXコネクターのアップグレードサービスのレポートでした。

 

こちらのサービス代金は43,000円(税込/ケーブル付)

 

お申し込みの際には、店舗にUEのカスタムIEM本体をお持ち込みいただくか、修理サービスと同様に配送でお送りください。

 

 

 

注意事項

納期は1.5~2ヵ月程度です。

IPXコネクターにアップグレード後、旧コネクターに戻す事はできません。

アップグレード後、本体の保証は延長されません。

付属するUE SuperBaxには保証がございません。初期不良があった場合のみ交換対応をさせていただきます(受け取りから2週間以内)。

 

 

 

旧UE2pinのユーザーで、現行のIPXコネクタが羨ましい……と思っていた方は必見! ぜひぜひこちらのアップグレードサービスをご利用くださいませ。

 

 

 

 

▼オマケの記事はこちら▼

【#eイヤホンクリニック】旧UEカスタムCableをカスタムIEM用2pin対応にしてもらった【カスタマイズ】

 

 

 

お相手はだいせんせいことクドウでした。それではまた次回。


 

※記事中の商品価格・情報は掲載当時のものです。