皆さんおはこんばんちはー(。・ω・)ノ゙
e☆イヤホンのりょう太です!
久々にカスタムIEMレビューです!
MAVERICK CUSTOM作ってみた
MAVERICK CUSTOM(マーベリック・カスタム)とは
MAVERICKは2014年10月に発売され、今もその音質が高く評価され続けているUnique Melody(ユニーク・メロディー)社と同社の日本代理店Mix Wave社が共同で開発を行ったユニバーサルイヤーモニター(端的に言うとイヤホン)の名称。意味は「無所属な人」「異端者」など。
MAVERICKは多くのイヤーモニターで使われているバランスド・アーマチュア型ドライバーを4基と、一般的なスピーカー、イヤホン、ヘッドホンで使われるダイナミック型ドライバーを1基搭載した異種混合型、いわゆるハイブリッド型と呼ばれる構造。
<ドライバー構成>
高音域:バランスド・アーマチュア型2基
中音域:バランスド・アーマチュア型1基
低音域:バランスド・アーマチュア型1基 / ダイナミック型1基
4ウェイ・クロスオーバー(Hi×1 Mid×1 Low×2)
MAVERICKとはこのようなイヤホンです。
今回紹介するMAVERICK CUSTOMは、このMAVERICKをカスタムIEMとして再構築した製品で、その過程で内部構造を一新したもの。
というのも、MAVERICKそのものをカスタムシェル化した際、音質が意図したものから変わりすぎてしまったため、結果的には一から再構築することになったそうです。
こちらの開発者インタビュー記事もぜひ一度ご覧くださいませ。
■関連記事:【緊急取材!】Unique Melody Maverickカスタム開発秘話を”アノ方”に取材してみた!【試聴機キタよ!】2015/06/03
そんなMAVERICK CUSTOM、MAVERICK自体の音質評価がマニアの間でも高いこともあり、カスタムIEMバージョンは発表以来非常に注目されておりました。試聴機を聴いてみたところ手持ちのどのカスタムIEMとも音が異なり、気になりだした挙句頭には「7月は誕生月やから…」という誰に向けてかよくわからない言い訳まで考え出す始末。結果的には7月1日にオーダーをキメてしまいました。
待つこと約1ヶ月。
7月下旬、なんと早くも手元にMAVERICK CUSTOMが届きました。実質1ヶ月を切った日数での納品。これは…もしやスタッフだからと代理店やメーカーが気を利かせてくれたのか、いやなんかそれすごくありがたいけど言いにくいぞ…。しかしそんな心配も杞憂だったようで、現在納期約1ヶ月とかなり短くなっているとのこと。
納期は受注状況によりかなり大きく左右されますのであくまで目安と捉えてくださいませ。
では、いざ!
か、かっこいい…
手持ちの機種では初のカーボンフェイスプレートを選んでみました。
<オーダー内容>
左右シェル/左右カナルカラー:T15 Ocean turquoise(オーシャンターコイズ)
左右フェイスプレート:C1 BK Carbon Fiber Large(ブラックカーボンファイバーラージ)
左ロゴ:L4 UM S(UMシルバーロゴ)
右ロゴ:L8 MAVERICK S(MAVERICKシルバーロゴ)
シェルカラーの「オーシャンターコイズ」は、写真よりも実物の方がもう少しグリーンっぽい色合いです。この色は、オーダー時にデザインで悩んだのでMAVERICKのサウンドデザインなども担当したミックスウェーブの宮永さんに相談したところオススメされた色です。UMのカスタムは初でしたが、シェルの透明度や成形のレベルはかなりのもの!内部の気泡もゼロではないものの全く気にならない程度。その美しさに思わずいつもより気合を入れて撮影してしまいました。
Twitterで画像をこの記事に先んじて公開したところ好評で「同じデザインでオーダーしたい!」とまで仰ってくださる方まで現れ、とてもうれしいです!
<付属品>
・メタルハードケース
・ポーチ
・クリーニングクロス
・航空機用変換アダプタ
・標準変換プラグ
・クリーニングツール
さてでは聴いてみましょう!
<試聴環境>
プレイヤー:IRIVER Astell&Kern AK380(イコライザー未設定)
使ってみて気づいたことをまず箇条書きです。(気づいた時系列順)
・フィット感良好かつ遮音性高い。カスタムとしての平均点クリア!
・高音が強め。爽やかなサウンド。
・ボーカルのサ行は男声女声ともにだいたい刺さる。
・今までの所有機種に比べ低音の量は控えめ。ただし質が良い。
・全体的に表現がドライ。
・日によって音の印象が違う。湿度の影響を受けやすい模様。
・アコースティック系が得意?しかしEDMも楽しい。
・「ハマる曲」はあるが、得手不得手はそれほどなく万能。
・ベストコンディション(低湿度時)の音はかなりのもの。
思わず「結局どうなんだよ(笑)」と突っ込みたくなるような評価ですが、敢えて感じたことをそのまま晒しました。以前、M-AUDIO IE-20XBというハイブリッド構造のイヤホンを所有していた際にも同様の感覚を持っていたのですが、どうやら湿度の影響を受けやすいようで、雨の日や湿度が高い日は音像がクッキリしないというか、単純に解像感が落ちたように感じますし、各ドライバーの足並みが揃わず、マーチングバンドで言うと隊列が乱れるような印象の音になって聴こえてしまいます。
よって湿度の低い日や、空調の効いた室内などでこそ真価を発揮するのかも知れません。
MAVERICK CUSTOMは全体的にドライ、シャープ&エッジィな中高音域とタイトで立ち上がりの早い低音というスーパーモデルもびっくりな究極にスリムで無駄のないプロポーションをしたサウンドです。これも開発者がひたすらに「リアル」を追求した結果なのでしょうか。イヤホンを購入する際、ほとんどの人が「低音」の量を求める傾向にありますが、MAVERICK CUSTOMは低音域用にダイナミック型ドライバーを搭載しているにも関わらず、決して他のカスタムIEMと比べても低音の量が多いとは言えないバランスになっています。
MAVERICKのイヤホン版とカスタムIEM版を聴き比べても、低音域に特に差を感じました。元々MAVERICKは「ハイブリッド型での最高の音」を目指して作られたイヤホンですが、カスタムIEM版開発の際にはそれを更にブラッシュアップし、細部まで見直すことでサウンドバランスがより「フラット」へと近づき、開発者が意図する「リアル」で「唯一無二なサウンド」を実現しています。
<MAVERICK CUSTOMで聴いてみて気持ち良かった曲たち>
・You Make Me / Avicii
・Baby I / Ariana Grande
・Hacking to the Gate / いとうかなこ
・Eyes in Chase / OLDCODEX
・koboreteshimattamizunoyouni / Faint★Star
・Numb / LINKIN PARK
・By The Way / Red Hot Chili Peppers
・ロマンスがありあまる / ゲスの極み乙女。
・after school NAVIGATORS / にこりんぱな
見ての通りジャンルバラバラです。曲によっては高音が結構シュバシュバ、シャキシャキと聴こえますが、それがまた癖になってきたりします。わたくしも元々は「刺さる高音」が好きなタイプではないのですが、敢えて付き合ってみると好きになれたりもするんだな、と新発見をした感覚もあります。それほどまでにこのMAVERICKの持つ素養がしっかりとしているとも言えるでしょう。基礎力が高いからこそ、目立つ癖すら武器にできるのです。
MAVERICK CUSTOMは現在買替えキャンペーンおよびフェイスプレートオプションの無料キャンペーンも期間限定で実施中です。
気になっている方は、ぜひこの機会をご利用ください!