AKG・Nシリーズ初のリファレンス・モデルとなるイヤホンがついに国内に登場です。

 


 

 

だいせんせいです。

 

イヤホンに搭載されるドライバーの種類において、『ハイブリッド型』と称されるものがあります。

とは言っても、基本的には『ハイブリッド型ドライバー』というドライバーユニットがあるわけではなく、『ダイナミック型ドライバー』『バランスド・アーマチュア型ドライバー』という2種類のドライバーユニットを組み合わせたイヤホンをそのように呼ぶことが多いです。

 

異なる2種類のドライバーを組み込み、違和感の無いサウンドに仕上げるのは高い技術力が必要。現在でこそ様々なブランドから発売されているハイブリッド型イヤホンですが、当初に製造・販売しているブランドは大変少ないものでした。

 

そんな『ハイブリッド型イヤホン黎明期』、イヤホン業界に新風を巻き起こし、現在までに続く『高級イヤホンブーム』を巻き起こした第一人者的ブランドのひとつ。

それがAKGです。

 

AKG K3003 (2011)

 

2011年に発売した『K3003』は、まさにハイブリッド型イヤホンにおけるマイルストーン的存在。

発売時の価格は約13万円と、当時のポータブルオーディオ業界においては超弩級という他無い価格設定でありながら、多くのユーザーの羨望の的として定着出来たのは、紛れもなくその実力が成した業と言えるでしょう。

 

しかし今日まで、これに続くAKGのハイエンド機の発売はありませんでした。

この7年間でポータブルオーディオの情勢も移り変わり、AKGもまた、新たなるフラッグシップ・イヤホンの登場を待ち望まれていました。

 

そんな皆様へついに舞い込んできた、素晴らしい情報がございます。

前置きが長くなりましたが、ご紹介致しましょう。

 

はいドン!!

 

 

 

AKG N5005

AKG N5005

 

き……きたー!

 

AKG『Nシリーズ』におけるフラッグシップ・イヤホンとして登場した本機。

現ラインナップである『N40』や『N30』に続くデザインであることがわかりますね。

 

AKG N40 (2016)

 

しかし、その型番に刻まれた4桁の数字はフラッグシップ・モデルの証。

そのスペックの全貌をお届け致します。

 

 

 

BA4基+DD1基のハイブリッド方式

今回の『N5005』は、

 

  • バランスド・アーマチュア型ドライバー×4
  • ダイナミック型ドライバー×1

 

5ドライバー4ウェイ構成。

『K3003』がBA2基+DD1基の3ドライバー3ウェイ構成だったので、より多くのドライバーが搭載されています。

 

それでいて『K3003』同様に電気的なネットワークは一切使用されておらず、その全てをアコースティックにチューニング

これにより、ハイブリッド方式でありながら自然なつながりを実現しています。

 

またハウジングにはセラミックを採用しており、超低歪で正確なミッドレンジクリスタルクリアな高音域が特徴とのこと。

ダイナミック型による深い低域と合わせ、隙が無い音作りになっていますね。

 

 

 

N5005はMMCXを採用! 着脱式ケーブルも4種類付属

 

『K3003』はケーブル着脱が不可能な機種でしたが、『N5005』はMMCXによるリケーブルに対応

高級機の断線を恐れていた方には、まさに朗報と言えるでしょう。

 

しかも、『N5005』は付属品が非常に豊富!

 

  • リモコン付きケーブル(3.5mm ステレオミニプラグ)
  • ストレートケーブル(2.5mm 4極プラグ)

 

が標準で同梱されているため、最初からアンバランス/バランスをお好きに選択して使用することが出来ます。

 

更に、今回はなんとBluetoothケーブルも同梱!

 

AKG Bluetoothケーブル

 

これにより、ワイヤレスでも気軽にN5005のサウンドを楽しむことが可能。

単体のBluetoothケーブルの登場は初となるAKGですが、ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンも多く発売しているブランドです。クオリティにおいては間違いないでしょう。

 

 

 

国内限定特典 アップグレードケーブル

加えて、なんと国内パッケージ限定で、AKG純正3.5mmアップグレードストレートケーブルも付属します!

 

AKG CN120-3.5

 

シングルエンドのケーブルは欲しいけど、リモコンが要らないんだよなあ……』という方もコレでバッチリ。

普通に買えば1万円オーバーの決して安くはないケーブルなのに、こちらも標準でバンドルされるとのこと。

太っ腹すぎて思わず『大丈夫かな?』と感じてしまいますが、貰えるものは貰っておきましょう。

 

 

 

4種類に進化したメカニカル・チューニング・フィルター

 

そして『K3003』から続くAKGイヤホンの魅力のひとつといえば、このメカニカル・チューニング・フィルター

ノズル先端のフィルターが着脱式になっており、こちらを取り替えることでユーザーによるサウンドチューニングが可能となっております。

 

 

しかも、『N5005』では従来の3種類のフィルターに加え、新たに『MID HIGH BOOST』が追加。

中高域のバランスをより繊細にチューニングすることが出来るようになりました。

さらに自分好みのサウンドに近づけられるのは嬉しいポイントですね。

 

 

 

シリコンイヤーピース4サイズ+SpinFitイヤーピース3サイズが付属

 

付属品もさらにプラス!

従来同様のシリコンタイプのイヤーピースだけでなく、なんとSpinFitイヤーピースも標準で付属!

しかもこのSpinFit、なんとN5005用に開発された『CP145』という新しいモデル。

従来のSpinFitと比べてもカサ等の形状が変化しており、N5005のサウンドに最適化されているそうです。

音の変化はもちろん、フィッティング面でも選択肢が広がったところはありがたいですね。

 

 

 

N5005 試聴レビュー

 

試聴にはAstell&Kern KANNをヘッドホンアウトで使用しました。

 

 

シングルエンド / REFERENCE SOUND

まずはデフォルトの状態で試聴。

Nシリーズならではの聴き応えに加え、『K3003』にも通ずる透明感ピュアな響きがあります。

ドライバー数が増えた影響か、縦方向のレンジもより広がっているように感じました。

ウッドベースの深みのある音色から、パーカッションの軽快な響きなど、音のディテールを余すこと無く描く描写力は素晴らしく、そのリアル感が見事。特に丁寧な残響の表現が魅力的で、アナログライクな楽曲とも相性が良いと思います。

それでいて、決してソリッドな音では無いながらも、解像度の高さも充分。シェーカーの粒感や、細やかな電子音などジャンルを選ばずに柔軟に再生してくれます。

リスニングライクな旨味を持ちながら、総じてバランスの良いサウンドです。

 

 

シングルエンド / BASS BOOST

ここでフィルターを【BASS BOOST】に変更。

低域に厚みが増し、キックやワブルベースなどのアタック感が一段と強くなります。

とはいえ極端にブーミーになるわけではなく、あくまでN5005のサウンドを基調とした僅かな味付けといった印象でした。

もう少しだけ低域が欲しいな』と感じた方にはうってつけですね。

 

 

シングルエンド / HIGH BOOST

続いて【HIGH BOOST】を試してみます。

【BASS BOOST】から変更したことも手伝ってか、一気に上の方がパッと開けたサウンドに。

シンバルなど高域のヌケが明瞭になり、やや硬くダイレクトな音に変化しました。

ややクセが生まれるとも言えるかもしれませんが、変化幅としては一番リスニングライクに寄る感じで、個人的に一番好きな組み合わせです。

 

 

シングルエンド / MID HIGH BOOST

本機種で新しく追加された【MID HIGH BOOST】も試してみましょう。

これが意外に面白い! 【HIGH BOOST】がややマイルドになった印象で、比較的バランスは良いながらも【REFERENCE SOUND】とは明確に異なるサウンドが楽しめます。

ボーカル(特に女性ボーカル)が一番映えるのがこのフィルターだと思います。歌モノを多く聴く方はこちらもオススメです。

 

 

2.5mmバランス / REFERENCE SOUND

フィルターを【REFERENCE SOUND】に戻し、2.5mm4極ケーブルに付け替えてバランス接続を試してみました。

少し落ち着いた音になりつつも、横方向の広がりの恩恵が大きく、よりハッキリとしたステレオ感を楽しむことが出来ます。

シングルエンドと比べて単純な優劣ではなく、結構好みが別れるポイントだと思います。気分に応じて使い分けるのも良いかもしれません。

 

 

Bluetooth / REFERENCE SOUND

最後に、付属のBluetoothケーブルをチェック。こちらではiPhone7Plusを使用し、ワイヤレスで試聴してみます。

BluetoothのMMCXケーブルだと意外と少ない耳かけ用カーブがついているので、かなり自然に耳かけすることが出来ます。

ケーブル本体も軽く、左右にそれぞれリモコンとバッテリーボックスがついているため、首から下げていてもずれにくくなっていると思います。

 

有線接続用ケーブルと比べると、少しクセがつきやすい。ただ、使用する分にはあまり不便には感じなかった

 

音の傾向としてはシングルエンドのそれに近いながらも、やはりパワー面での余裕は一歩劣るように感じます。

ただ、ディテールの完成度はワイヤード譲り。思わず有線で聴いていると錯覚して、プレイヤーとの間のケーブルを手で探ってしまったほどです。

やや平面的になりつつも、N5005のサウンドを90点前後くらいの感覚で楽しむことが出来るのではないでしょうか。

手軽さも考慮すると、かなり快適に高音質なリスニングを楽しめると思います。これまた魅力的な選択肢のひとつですね。

 

 

使い勝手など

程よい丸みのあるデザインで、耳への収まりは良好

ただ、本体がややぼてっとして大きめなので、人によっては外れやすくなってしまうかもしれません。

付属のイヤーピースが多いので、しっかり耳にあったものを選んで頂きたいところ。

 

ケーブルもクセがつきにくそうな感じ(少なくとも、梱包時に折りたたまれていたクセは殆ど感じません)。

柔らかで取り回しも良く、タッチノイズも少ないのでポータブルにも使いやすいと思います。

高級機でありながら、幅広いシーンで活用出来そうですね。

 

 

 


 

以上、AKG N5005のご紹介でした。

こちらは2018年3月30日(金)発売予定!

 

 

順次試聴機の展開も行って参りますので、ご来店の折にはぜひチェックしてみてくださいね!

皆様のご予約、お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

お相手はだいせんせいことクドウでした。それではまた次回。


 

※記事中の商品価格・情報は掲載当時の物です。

 

だいせんせい
e☆イヤホンPRスタッフのだいせんせいです。
e☆イヤホンTVパーソナリティ。

実力にそぐわぬ大層なあだ名ですが、名前負けしないように頑張ります。
アイドルマスターとゲームのサウンドトラックが好き。

▼愛機
カスタムIEM:UE Pro RR, CT-300Pro
イヤホン:IER-M9, IE800, IE80, UrBeats3, TEQUILA 1, etc.
ヘッドホン:MDR-Z1000, HD700, MDR-1Rmk2, HD25, PortaPro, etc.
プレイヤー:AK300, AK100mk2, D-NE730, etc.
  

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