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どうもこんにちわ、秋葉原店のリョウです。

今回の記事はあのAK70と新登場のXDP-300RとDP-X1Aの比較記事の後編になります!

なので前編からお読みいただくことをオススメしております。

(外部リンク:大人気DAP3機種を徹底比較!- 前編 スペック比較 -)

前回の記事ではAK70と300RとX1Aの基本的なスペックを比較してみました。

 

今回ではそれぞれのより内面的な部分に迫っていきましょう!

 

AK70

ak70_play

おなじみAKシリーズの再生画面ですね。

シークバー/再生・停止/曲送り・曲戻しボタンがわかりやすく配置されていて操作に困ることはありません。

小さな画面ですがジャケット表示もとても精細できれいです。ジャケット部分をタップすると

『一つ前の画面に戻る』

『再生リストを表示する』

『プレイリストに追加する』

『歌詞を表示する』

『楽曲の情報を表示する』

のボタンが表示されます。

ジャケットを大きく表示しつつも利便性を失わない配慮が見えます。

 

画面のサイズは小さいですが楽曲の選択時や各ボタンを押したときの反応はよく、画面のスクロールも非常に滑らかで驚くほど快適な操作感です。

 

 


音量の調整についてですが、画面が点灯した状態でボリュームダイヤルを回すとこのような表示になり、画面上で指を上下に動かすとで音量の増減ができます。

bolume_control

なのですがこのダイヤルの回転が意外と軽く、手に持ったときに触れやすい位置にあるので不意に音量が変わってしまうことが多々ありました。これによって何が起こるかというと、

『画面をスクロールしようとして指を上にフリックする』

→『その直前に不意にダイヤルに指が触れてしまう

→『上にフリックした指によって音量が爆上げ』

という事故が起こることがあります。画面全体でボリューム操作ができるのはいいのですが、ダイヤルはもう少し重みがあってもいいかなーと思いました。

 


 

play_manu

 

 画面上部から下に指をフリックすると再生メニューや設定画面へのアイコンが出てきます。

楽曲の検索、wi-fiやBluetoothのオンオフ、出力モードの変更、イコライザーのオンオフや再生モードの変更が行えます。

アイコンもわかりにくいということはあまりないですね。

 

右上の六角形のアイコンが設定を開くボタンなのですが、イコライザーの調整などはそちらから行えるようになっています。

AK70ではプリセットされたイコライザーが1つ用意されている他、ユーザーがカスタムした設定を保存できるようになっています。

ですがイコライザーの調整による音質の変化はあまり感じられず、イコライザーをがんがん調整して自分好みの音を見つけ出したい派の自分としては少し物足りなさを感じました。この辺は『余計なことをせずに、より原音に近い音を楽しみたい』人向けですね。

 

出力モードには『ラインアウト』『デジタルアウトプット』があります。ポタアンと組み合わせたい人にもばっちり対応した機能が備わっています。

最近では大人気のポタアン、mojoと組み合わせた上で装着できる専用ケースなども発売されましたね。

 

AK70には300RとX1Aにはない機能としてUSB DAC機能を備えています。設定画面からPCとAK70を接続したときのモードが選択できるのですが、ここでDACモードにしておくとAK70本体を外付けのサウンドカードとして利用することができるのです。パソコンでも高音質が楽しめちゃいます。

 

同じくAK70が有するユニークな機能がありまして、その名も『AK connect』

簡単にいうと専用のスマートフォンアプリを利用することでAK70を外部からリモートコントロールできる機能です。

詳しくは西さんが過去にAK 380でAK connectを利用した記事を書いていますので参考にしてみてください。

 


 

ak70_search

楽曲の検索時にはスマートフォンなどでもおなじみの日本語入力が可能です。

これが意外とAKユーザーでも知らない人が居たりするのですが、このキーボード、フリック入力が可能です。

とはいえスマホ並にさくさく入力ではないのであくまで『そういう機能もある』程度に覚えておくといいかもしれません。

 


ak70_store

AK70ではwi-fi接続を利用して端末上で直接音源の購入ができます。現在では『Groovers+』『MOOV』『TIDAL』といったサービスと連携しており、これからさらにサービスが増えることにも期待ができます。

 

というわけで簡単にではありますがAK70の機能や特徴、操作感などをまとめてみました!

それでは次にXDP-300Rについても同様に触れていきましょう!

 


 

XDP-300R

 300RとX1Aでは機能面で共通した点が多いので、そういった点においては共通項として書いていきます。

アプリケーションの使い勝手や機能などに関しては個別に後ほど書かせていただきます!

 

Screenshot_2016-11-10-13-33-48

 300Rの再生画面です。こちらも前機種を使っていた人にはなじみのある画面ですね。大きなアイコン類のおかげで初めて持つ人にもわかりやすいです。AK70と異なり画面の大きさから表示できる情報量が多いので、再生モードを変更するボタンが一画面内に配置されてるのも地味にうれしいです。

 

また、AK70とは異なりジャケットが画面全体に大きく表示されるような形になりました。ジャケットによって大きく画面表示が変わるので使っていて楽しいですね。

 


 

 

300r_playlist

再生画面を下にスクロールすると選択している再生リストが表示されます。これを直接編集し、プレイリストとして保存することができます。


 

 

300r_eq

逆に画面を上にスクロールするとイコライザーの調整画面が表示されます。

AK70との比較になりますが、300Rはこのイコライザーがかなり優秀で使い勝手がいいです。一定の幅で分割された各帯域の出力を段階的に調整するタイプのイコライザーとことなり、300Rのイコライザーは32Hz~32kHz、-12dB~+12dBまでの間で無断階に調整可能です。音の変化もわかりやすく、ユーザーがカスタムしたイコライザーをいくつも保存しておけます。

 

また、出力を上げすぎて『再生機器や聴覚に悪影響を与える』と判断された場合、このイコライザー画面が赤く点滅し警告してくれるという安全に配慮した面も見られます。

 


300r_volume

 ボリュームに関しては本体左についているダイヤルでの調整が可能なほか、AK70と同様に画面が点灯した状態であれば画面上での操作も可能です。ダイヤルには適度なクリック感があり、そこそこ回転に重みがあるので不意に触れてしまって音量が変わるということもおきにくいかと思います。

 

画面上でのボリューム操作はこの様な表示になり、『+』と『-』以外の部分に触れてもボリュームは変わらないので必要以上に上下してしまうこともありません。

 


300r_setting

300R及びX1Aでは画面右端から左に向かってフリックすると細かいメニューが出てきます。

この中でひときわ目を引くのが、AK70や他のDAPと比較してみても特徴的な機能であるロックレンジアジャストという項目です。

 

この機能について簡単に触れておきますと、『音源の再生できる範囲を狭めることによって音のしまりを良くしたりノイズを軽減する』ということや、逆に『広げることによってより豊かな空間表現を可能にする』ということをユーザーが調整できる機能なのです。

今までのDAPにはなかった極めて先進的な機能と言えます。

狭めすぎると音切れが生じやすくなる、広げすぎるとノイズがのりやすくなるといった面もあるので極端な使い方はお勧めできませんが、これもまた自分好みの音を作り出すために試してもらいたい機能ですね。

 

同様にアップサンプリングという項目も他のDAPではあまり目にしない機能です。

これをオンにすることによって、再生する音源のサンプリングレートを擬似的に最大192kHz(USB出力時は最大382kHz)まで引き上げることができるのです。

たとえばCD音源のサンプリングレートは一般的に44.1kHzですが、これを擬似的にハイレゾ音源と同程度の情報量に増やして聴くことができます。

 

AK70と同様microUSBによるデジタルアウトプットに対応しています。この機能とアンプを組み合わせればハイレゾ音源でなくても高音質で楽しめること間違い無しです。

 

簡単にXDP-300Rのアプリの使い勝手やDP-X1Aと共通の機能や特徴についてまとめてみました

AndroidOS搭載による操作感のよさや特徴的な機能などは伝わりましたか?それでは最後にDP-X1Aのミュージックアプリなどについて触れていきましょう!

 


 

DP-X1A

特徴的な機能についてはXDP-300Rの項目で述べているので、基本的な使い勝手という面に視点を当てていきましょう。

 

 x1a_player

 X1Aの再生画面は他のDAPと比べてみてもかなり独特なインタフェースになっていますね。画面中央にうっすらと見える黄色い輪っかがシークバーになっており画面とタップすると楽曲の再生・停止ができます。

 

画面を上下にスクロールすことでプレイリストやイコライザーの編集はできませんが、その代わり(?)に左右に画面をフリックすることで楽曲の曲送り/曲戻しができます。

慣れないうちは意図しないで楽曲が切り替わってしまうことがありましたが、慣れてしまうとこれがなかなか快適なものです。

 


 

x1a_eq

前述のとおり300Rとはインターフェースが少し異なっており、再生画面の右下のアイコンをタップすることでイコライザーの編集画面に移動できます。左隣のEQアイコンはイコライザーのオン/オフが切り替えボタンです。

 

再生画面に戻るときにはイコライザー画面の左上のジャケット画像をタップすると戻れます。

 

x1a_playlist

 

再生画面の左上のアイコンを押すとプレイリスト編集画面へと移動できます。

基本的に機能としては変わらないものの、『プレイリスト』『再生画面』『イコライザー』が全て縦に繋がっていてスクロールで切り替えができた300Rと比べると、少し慣れが必要なように思えました。

 


 

x1a_search

 

ちなみにこれは300RとX1Aと共通なのですが、選曲画面で上のほうにある虫眼鏡のアイコンをタップすると楽曲の検索ができます。

ほぼ素のAndroidが搭載されているのでスマートフォン感覚でするするとフリック入力できます。AK70と比べてみるとこの辺はかなりストレスフリーです。

 


 

さて!ここまでそれぞれの機種ごとの機能や使い勝手のよさ、気になった点などをまとめてきました!

『自分にはこの機種があっているかな?』『この機種が気になるな。』そんな機種はございましたか?

それでは最後にDAP比較の一番大切な部分、

結局音はどうなのか?

という点を比較していきましょう!

試聴に使うイヤホンはAngieです。

 

AK70

AKに関しては登場からある程度の期間が経っている分多くの人がレビューしてらっしゃいますので簡単目にレビューしてみましょう。

一言でいうなら『雑味や余計なもののないすっきりとした音』であると感じました。

 

繊細な中高音は埋もれることなくきれいに伸びていき、女性ボーカルなどは息遣いがわかるほど近くで聴こえます。

その反面、『重厚さ』『迫力』という点においては強くないように思えました。この辺は好みの問題でもあるのですが、イコライザーを多様するタイプの僕は、もう少しいい意味での『わざとらしさ』『リスニングライクな音』であってもいいのかなーというように思います。

 

この記事の前半で述べたようにAK70はイコライザーによる音の変化もつけにくいので、やはりこの辺は『余計なことはしたくない』『何もしなくてもいい音で聴きたい』という人向けなのかな、という感じです。

 

ただ本体がコンパクトでUSB出力にも対応しているので、将来的に音が物足りなくってアンプと組み合わせてもかさばりにくいという点はグッドですね!

そこで僕が思うAK70は

『できるだけ音に変化をつけずに聴きたい!』

『迫力や太い音よりもすっきりした音が聴きたい』

『余計な機能はいらない!コンパクトさと低価格さは正義!」

な人におすすめです。

 

 


XDP-300R

今までの比較を見てきても前機種から大きな変化を遂げた300Rですが、聴いてみると驚くほど100Rとの違いが感じられます。

 

DACチップ及び内部アンプが2基へ増えたことによる恩恵か、ぼわつくことのない締りのあるサウンドはそのままに、順当にパワフルにしたような音になりました。下方向への沈み込むような重低音はあまりありませんが、前後左右への広がりがよくなり、より広大な空気感が感じられます。また、イコライザーの性能が優秀なので自分好みの音を作りやすく、いろんなイヤホンで楽しめる1台だと思います。

 

ロックレンジを狭めてキレのいい音を楽しむもよし、広げて音の響きや余韻を楽しむもよし。

使い手によって変幻自在に姿を変えるこの機種は、使い込むほどに『自分だけの1台』となること間違い無しです。

そんな僕が思うXDP-300Rは

『イコライザーによる音の変化を楽しみたい!』

『イヤホンを選ばず聴きたい!」

『音楽も動画もアプリも全部楽しみたい!』

『大量のメディアを持ち歩きたい!」

な人におすすめです。

 


 

DP-X1A

それではついにこの機種の音質レビューになります。

いままでの比較を見てきて、『XDP-300Rとの違いがあまりないのでは?』

そんなことを感じた方も侮ることなかれ!確かな違いがあります。

 

まず300Rと聴き比べてみて驚いたのは、300Rでも十分パワフルになったように聴こえたのですがそれをさらに超える厚みをもって音を鳴らしてくれます。ただ無駄に音を大きくしたような不快ななり方ではなく、解像度の高い中高音をつぶしてしまうことなく沈み込むような深い低音によって、300Rにはなかった骨太さをもたらしてくれます。

 

聴き疲れするような過剰な味付けはせず、それで居て確かな満足感が得られる、そんな絶妙なリスニングライクな音に仕上がっていると思いました。

 

疾走感のあるギターインスト曲などでは激しいギターとドラムの音が混じることなくはっきりと聴こえ、途中に組み込まれているヴァイオリンの音なども決してドラムの音に邪魔されず引き締まった高音を聴かせてくれます。

 

自分自身この記事を各に当たってそれぞれの機種のスペックなどを見比べていて、DP-X1とDP-X1Aがどの程度変わったのかわかりにくかったのですが、この音を聴いてみて納得です。

そんな僕が考えるDP-X1Aは

『これ以上のものは必要ない!1台で全てを完結させたい!』

『物足りなくなって結局買い足すなんてしたくない!』

という上位クラスのDAPをお求めの方におすすめです。

 


 

 

2回にわたってお送りしてきたAK70とXDP-300RとDP-X1Aの徹底比較、いかがだったでしょうか!

それぞれの違い、そして魅力、自分に合うものはどれかなどは伝わったでしょうか?

 

そして、最後に激アツなニュースです!

なんと!!ONKYO/Pioneerの

DAP買い替えキャンペーンが11/13日まで実施中!!!

手持ちのDAPの買取と同時でのご購入で1万円引き!

 

 

これはこの週末e☆イヤホンに視聴しにいくしかありません!

 各店試聴機をご用意して皆さんのご来店をお待ちしております!

 

 

それでは秋葉原店のリョウがお送りいたしました。また次回の記事でお会いしましょう!

 

 

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